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蒼穹の昴

そうきゅうのすばる

浅田次郎の長編小説
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蒼穹の昴 とは 浅田次郎長編歴史小説 である。1996年発行。2010年に日中合作テレビドラマ化された。続編に『珍妃の井戸』、『中原の虹』、『マンチュリアン・リポート』がある。


作品解説

 時は清朝末期、光緒12年(1886年)の河北は静海県の寒村貧民の子李春雲家族を失い、糞拾いで生計を立てて老母と病床の次兄、李玲玲を養っていた。地元の豊かな郷紳の家に生まれた梁文秀は春雲の義兄であり、何かと春雲を助けていた。やがて文秀は、中央官僚となるため科挙に挑むことになる。春雲もまた、北京にて貧困を脱する道を探し求め、宦官となって出世するという道を見出す。

その頃の北京では、西太后を旗印として影響力の維持を狙う保守派の后党と、光緒帝の親政を進める改革派の帝党とが対立していた。李春雲と梁文秀は、互いの選んだ道故に両党の対立に巻き込まれて時代の表舞台へと押し上げられていく。

主な登場人物

"†"は実在の人物。
李春雲主人公。極貧の果てに皆死ぬか家を出た李家の四男。貧しさにめげない心優しき少年
梁文秀もう一人の主人公名家の出なのに遊び人、貧民にも親分肌で接する不思議な青年
李玲玲 :春雲の可愛い妹。文秀を密かに慕い、身分の違いに関わらず諦めきれていない。

西太后†:清朝第9代皇帝咸豊帝の妃で、同治帝の母。光緒帝の代も太后として実権を持つ。
光緒帝†:清朝第11代皇帝を務める青年。西太后の甥に当たる。

蘭琴 :どこから見ても美少女にしか見えない都の少年。春雲とともに宦官への道を目指す。
王逸 :文秀と科挙に挑み、友人となる。がっしりした体型で武人の家系出身。
順桂特権階級満洲旗人出身ながら科挙に挑み、文秀らとの交流がある。

李鴻章†:直隷総督兼北洋通商大臣。当時の清朝における外交軍事の最高実力者。
袁世凱†:李鴻章の副官。科挙に敗れ軍人となった男。周囲から野心を警戒されている。
楊喜楨 :帝党の筆頭で清朝最高の学者政治家。科挙での過酷な採点にも定評がある。
康有為†:西洋の学問を広く研究する学者。儒学者が多く洋学に疎い帝党を支えている。
珍妃†:光緒帝の寵妃で才色兼備の女性。『珍妃の井戸』の主人公
栄禄†:后党の盟主で西太后の側近。 汚職による失脚を繰り返しながら権勢をふるう。
李蓮英†:大総管、つまり宦官のトップ。春雲をきらっている。
安徳海†:前大総管で時の宰相粛順の謀反を鎮圧した英傑。西太后の怒りに触れて死を賜った。
黒牡丹 :かつて西太后の恩寵を欲しいままにした宮廷直属劇団「南府劇団」の花形俳優

白太太 :韃靼の占術師である老女。春雲がに導かれ西太后の宝を手にすると告げる。
岡圭之介日本人万朝報新聞記者会津の出身である。
トーマス・E・バートンアメリカ人でニューヨーク・タイムズの新聞記者。
ミセス・チャン社交界にも宮廷にも出没する謎の美女。未婚の皇女である模様。
青筠 :楊喜楨の令嬢である美しい少女。文秀に興味を持つ。

乾隆帝†:清朝全盛期の皇帝であるが、皇位の証したる「龍玉」を子孫から隠してしまった。
郎世寧†:イタリアの宣教師。本名はジュゼッペ・カスチリョーネ。清朝に仕えた老絵師でもあった。

出版

講談社(1996年)刊 上下巻
講談社文庫(2004年)全4巻

関連イラスト

蒼穹ドラマ衣装
珍妃




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