概要
1948年生まれ。1968年の全国高等学校ラグビーフットボール大会で優勝した福岡電波高等学校(現:福岡工業大学附属城東高等学校)ラグビー部で主将を務めた。
法政大学卒業後に東映所属となり、1971年の俳優デビュー後は、東映専属の俳優として「仁義なき戦い」シリーズ等に出演した。
1973年に、円谷プロ製作の特撮ヒーロー番組「ファイヤーマン」で主役のファイヤーマン・ミサキーこと岬大介を演じ、訛りが抜けずにいたところを共演の岸田森により鍛えられた。
1975年には、東映のスーパー戦隊シリーズ第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」にてアカレンジャー/海城剛を演じ、頼れるレッドリーダーを好演した。後に「海賊戦隊ゴーカイジャー」にも第1話にアカレンジャーの声で出演し、最終回ではレジェンド戦隊の大トリで登場し、地球を去るゴーカイジャーに言葉をかけた後、35年ぶりのアカレンジャーへの変身を見せた。なおこのシーンでアカレンジャーのスーツアクターを務めたのは、第1作放映時にアカレンジャーのスーツアクターを務めた新堀和男だと言われている。(当人はゴーカイジャーがスーパー戦隊最終作になると思っており、次のスーパー戦隊の事を知って驚いたそうな。)
同じ東映俳優センター出身で、ゴレンジャーでアオレンジャー/新命明を演じた宮内洋とは不仲説があったが、誠自身も東映俳優センターから移籍後は共演する機会が増えて不仲説は一蹴された。
1977年にスタートした東映の刑事ドラマ「特捜最前線」に、特命捜査課の刑事吉野竜次役で第1話から出演。猪突猛進なたたき上げから成長する刑事を好演し、第435話にて殉職を遂げたが、のちにそっくりさんとして数話出演した。
特捜最前線では、共演した事が縁で女優の早川絵美と結婚した他、ゴレンジャーと同時期に放送された「仮面ライダーストロンガー」のストロンガー/城茂を演じ、特捜最前線では同僚刑事役だった荒木しげるとは深い友情を結び、2012年に荒木が亡くなった際は葬儀の席で涙した。
時代劇から現代劇まで幅広く活躍。特に刑事ドラマへの出演作は多く、「神楽坂署生活安全課」シリーズや「警視庁捜査一課9係」シリーズに刑事役で出演。「はぐれ刑事純情派」」や「相棒」にもゲスト出演している。また「鉄腕DASH」の刑事企画では巡査長役で出演していた。
なお、TV番組での主演は前記の通り、1973年のファイヤーマンだが、長編映画の主演を果たしたのは2003年公開の「実録ヒットマン北海の虎・望郷」だった。