概要
『ヒーリングっど♥プリキュア』に登場する花寺のどか/キュアグレースが激怒し、説教した状況がこれである。
※説教の方向性がズレている作品も存在する。
内容
ダルイゼンは幼い頃ののどかに寄生したビョーゲンズの種から生まれたという誕生経緯があり、ダルイゼンはのどかのことを「宿主」と呼んでいる。そしてのどかが小学生時代の大半を原因不明の病気によって苦しんでいたのも、この寄生によって生気を奪われ続けていたからであった。
そして第42話「のどかの選択!守らなきゃいけないもの」でのこと。
第41話にてビョーゲンズの中で孤立無援となって追われていたダルイゼンはのどかに「このままではキングビョーゲンに取り込まれてオレは消えてなくなってしまう、宿主であるお前の体の中に戻れば傷も癒えるので、お前の中にかくまってくれ」と助けを求めようとする。
のどかは自分の身体にビョーゲンズが寄生するとまた病苦に冒されることに恐怖し、どうしたらいいかわからなくなりダルイゼンの手を振り払い逃げ出してしまう。
そしてダルイゼンは「お前…俺に言ったよな!?『自分さえ良ければ良いのか!?』って…!!結局お前も同じじゃん!!」と逃げさったキュアグレースの背に暴言を吐いた。そして、傷のためにのどかを追いかけることもできなかった。
ダルイゼンがのどかに放った言葉は暴言ではあったが、彼が本気で生きたいと思い、のどかに助けを求めてきたのは確かであった。「助けて欲しい」という思いだけは嘘も打算もなかった。
そんな相手を見捨ててよいのか… 悩みをラビリンに相談するが、ダルイゼンを助ける代償としてのどかが苦しむことになるというならば、そんな自己犠牲には意味はないときっぱりと言う。
まず何よりも自分の体と心を大切にしないといけない、というラビリンの言葉に勇気づけられるのどか。
一方、ダルイゼンはキングビョーゲンに追われないよう、大量のメガパーツを投入したが暴走し、スーパーダルイゼンとなった。
暴走した怪物になってもキュアグレースに自分を助けるよう求めるダルイゼン。
キュアアース達に守られながら、苦しみ暴走するスーパーダルイゼンに、キュアグレースは彼の本当の気持ちを知ろうと、矢継ぎ早に問いかける。
「(あなたを助けたら)そしたら私はどうなるの!?」
「(匿うというのは)いつまで!?」
「あなたが元気になったらどうするの!?」
「あなたは私達を、地球を、二度と苦しめないの!?」
このグレースの言葉に、ダルイゼンは怯み、忌々しい表情をするだけで、何も答えることができなかった。
その姿を見て、キュアグレースは彼に言い放った。
「私はやっぱり、あなたを助ける気にはなれない!」
ダルイゼンは彼女の言葉に項垂れ、絶叫して辺りを攻撃した。
この事で、遂にグレースの腹は決まった。
「ダルイゼン。あなたのせいで、私がどれだけ苦しかったか、あなたは全然わかってない!」
「わかってたら地球を、たくさんの命を、蝕んで、笑ったりしない!」
「都合のいい時だけ、私を利用しないで!」
「私はあなたの道具じゃない!」
「私の体も!心も!全部、私の物なんだからー!」
そしてヒーリングっどシャワーによってダルイゼンは浄化され、ダルイゼンは浄化の光に飲まれながら「オレだって…オレの体も…心だって…!」と悲痛の叫びをあげるのであった。
だが、彼は浄化しきれず人間態に戻ってしまった。そしてシンドイーネがキングビョーゲンに彼を差出し、ダルイゼンはキングビョーゲンに吸収され、ネオキングビョーゲンとなった。
ネオキングビョーゲンの挑発
ネオキングビョーゲンはダルイゼンを助けなかったキュアグレースを「ダルイゼンを見捨てながら、地球のみんなと全てを守ると言うか。ずいぶんな思い上がりだ」と自分がダルイゼンを追い詰めておきながらぬけぬけとあざ笑った。
キュアグレースは顔を歪めた。その心の内は視聴者には分からない。
彼女は迷いを振り切るように「ダルイゼンを追い詰めたのは誰?あなたに言われたくない!そんな言葉には負けない!わたしは絶対あなたを浄化する!それがわたしの今の気持ちだよ!」と言い返し、ネオキングビョーゲンに敢然と立ち向かった。
関連タグ
サルロー:人に説教すれば、人(サル)に説教される事もある。
人の振り見て我が振り直せ:ヒーリングっど♥プリキュア最終回の人類に対しての警告は要するにこういう事である。あなたはビョーゲンズの様に振る舞っていませんか…?
説教フェリーチェ:4年前の緑キュアの説教タグ。こちらは身内、つまりプリキュアに対する説教である。
激昂したキュアスカイ:3年後の青キュアの激怒タグ。
堪忍袋の緒が切れました:10年前の桃キュアの決め台詞。
ハイパー無慈悲:4年前の医療がテーマの仮面ライダーでの似たシチュエーション。因みに結末は正反対。