関東自動車(栃木県)
メインイラストのバス会社。宇都宮市に本社を置き、同市を中心に栃木県内の大部分で路線バス・貸切バス事業等を運営する。みちのりホールディングスの傘下。
地元では「関東バス」と呼ばれ、その名前でも商標登録されているが、東京都にある株式会社関東バスとは一切関係ないのは言わずもがな、後述する埼玉県の「関東自動車」や、江戸川区松江のタクシー会社「関東自動車交通」とも関係はない。
2018年に東野交通(旧・東野鉄道)を吸収合併し、那須塩原市・那須烏山市など県北へもエリアが広がった。
運賃制度
宇都宮市中心部ではゾーン運賃制を導入しており、1ゾーンで大人170円、2ゾーンで220円となっている。ゾーン運賃制を導入していない地域では通常の対キロ制。
Suicaの機能を持つ地域連携ICカード「totra」を導入しており、Suica・PASMOと相互利用可能な全国の交通系ICカードも使用可能となっている。totra含む交通系ICカードを利用して宇都宮市内の路線で毎日午前9時から午後4時の間に乗降すると片道運賃の上限が400円となる制度が導入されている。
totraが導入されるまで前中・前後ドア車は中ドア・後ドアを締切扱いとして前ドアのみで乗降を行う前乗り・前降りを採用していたが、totraの導入に合わせて中ドアから乗車して前ドアから降車する中乗り・前降りへと改められた。これはJRバス関東のtotra導入路線も同様。
車両
国内4メーカーの車両を導入しているが、営業区域内にジェイ・バス宇都宮事業所があることやいすゞ栃木工場がある関係でいすゞ車が比較的多い他、富士重工の工場もある関係で富士重車体を架装する車両も積極的に導入していた。
一般路線車は新車の他に移籍車も導入しており、神奈川中央交通・横浜市営バス・川崎市交通局・川崎鶴見臨港バス・東武バス・西武バス・京浜急行バスなど関東勢の他、大阪市営バス出身の車両も導入された。
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- 神奈川中央交通、江ノ電バス、山梨交通···同じ関東で、かつて多区間路線について「前乗り・前降り」方式を採用していた事業者。
- 千葉交通、東海自動車、箱根登山バス···こちらは同じ関東で「前乗り・前降り」方式を現在も維持している事業者。伊豆箱根バスも箱根登山バスと競合する小田原営業所管内がこの方式(三島営業所管内は中乗り・前降り)。
- 宇都宮ライトレール
関東自動車(埼玉県)
さいたま市浦和区に本社を置く特定輸送事業を主としたバス事業者。特に福祉送迎バス・スクールバスの運行に関しては業界でも草分け的存在。企業・学校への送迎バス運行などが主軸のため路線バスは運行していない。