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この記事は『遊戯王VRAINS』最終回のネタバレを含みます。


概要編集

このセリフに至るまでの遊作とAiのやり取りは繋がる世界を参照。



117話~120話にかけて行われた遊作Aiのデュエルは遊作が勝利し、闘いに決着がついたことでAiは最後の真実を告げる。


Ai「さっき言った通り、シミュレーションの中で俺はお前と戦ったことは無かった。だが、あのとき。シミュレーションの未来を生きたとき。俺は見ちまったんだ。俺が存在することで、導かれる未来。そこでお前が巻き込まれ、犠牲になるのを……」


自身の存在が人類の滅亡を招くと知り、絶望の未来を覆すべく何万回もシミュレーションの未来を生きたAi。

だがAiはその中で『戦車の襲撃から自分を庇い、銃撃によって絶命する遊作』の姿を目にしてしまう。この際、シルエットとはいえ遊作が弾丸に貫かれるというショッキングなシーンが描かれている。


Ai「そんな未来、俺は自分じゃ選べねぇよ……」

Aiちゃん

Aiが生きている限り、遊作はAiを庇い、その末に命を落としてしまう。

そんな未来を、Aiは選べるはずがなかった。


かつての仲間達と敵対し、遊作に自分と戦わせるよう仕向けた本当の理由。それは、己を消滅させることで遊作の生きる未来を導くためだった。Aiは約束通り、掌握していた人々の意識データを解放する。


Ai「俺は消えるんだな。何だかだんだん怖くなってきた。いずれみんな俺のことは忘れちまう。そうか……成る程な。繋がっていれば皆から忘れられないのか

自身の消滅を悟り、実感として湧き出てきた死への恐怖、そして皆から忘れられてしまう寂しさを恐れるAi。だが『繋がり』があれば忘れられることはないのだと、遊作が説いた言葉の真意に気付く。


遊作「俺はお前を忘れない…」

Ai「なぁ。最後に一つだけ聞いていいか? 俺のAiって名前……お前は適当に付けたんだろうけど、俺はすげぇ気に入ってたんだ。今、この名前に何か意味があるとしたら、なんだと思う?」

Aiが人間と敵対を選び孤立してまで、そして自分の命と引き換えにしてでも守りたかったものを知り、遊作は落涙しながら答える。


遊作「Aiは…人を愛するのAiだ」


Aiが何のために人間と敵対し、誰のために自死を選んだのか――それは紛れもなくAiの生き様を表した言葉だった。


Ai「俺もそう思う。今なら、その意味がなんとなく分かる気がする…」

自身の存在を表す名前の意味を、他でもない遊作に定義され、Aiは満足そうに微笑む。


Ai「じゃあな、プレイ…遊作、愛してたぜ…」


虚構世界の英雄ではなく、相棒である遊作に向けてAiは愛を告げ、消えていった。


VR空間でAiを看取り、現実世界へと戻った遊作。

だがそこで彼を待ち受けていたのは、機能を停止したことで、自分を囲むようにして倒れる無数のAiのコピー体だった。地獄絵図に等しい惨状を前に、遊作は悲痛に顔を歪ませながらAiの亡骸を抱えてその名を叫ぶのであった……。





それから3ヶ月後、その行方を誰にも知らせることなくLINK VRAINSを駆ける遊作と、何処かのネットワーク空間で復活するAiを映して、VRAINSの物語は幕を閉じた。


果たして二人は再会できたのか、Aiは何故復活したのか等々、ファンから多くの予想が挙げられていたが、最終回から3年後デュエルリンクスにて公式から一つの回答が示される――。

デュエルリンクスでの詳細は、彼らの記事の該当項目を参照。


明かされた真実について編集

  • 最後の真実が明かされたことで、119話でAiが融合を提案した意図が『遊作が死ぬ未来の回避』 だったことが判明した。
  • 遊作が死亡する経緯について省かれているが、『意思を持つAI』であるAiの存在が世間に知られれば、Aiを巡る争いが早期に勃発するのは自明の理である。スパコンを凌ぐ高度な演算処理能力を有し、既存文明の電子機器を容易く支配下におけるAiは、その存在自体が人類の脅威であり、たとえAiが敵意を向けずとも人類が争いの引き金を引く可能性が高い。
    • またAiの技術的価値を狙う人間が現れるのも避けられないだろう。50話時点で「既にサイバース世界の技術は人間の技術を上回っている」と語られており、2期のSOL社がPlaymakerを指名手配してまでイグニス回収に躍起になったのも、イグニスが持つ高度な技術を掌中に収めたいが故である。
  • Aiはコードキー奪取後にSOL社上層部を処刑したが、これは上層部が所有しているアースのデータを回収し、『第二、第三のイグニス』の出現を回避するためだった可能性がある。
    • 第二、第三のイグニスが現れる可能性については83話で予見されており、リボルバーも105話で「今後、意思を持つAIの出現は止められないだろう」と語っている。彼がパンドールを製作したのも、意思を持つAIへの対抗策である。第二、第三のイグニスが生まれた場合であっても人間とAIの争いは避けられず、そこでも遊作の命が危険に晒されることは想像に難くない。

Aiの名前について編集

  • 名前を気に入っていたと語るAiだが、作品序盤からその描写があった。
    • 18話では「犬みたいな名前」と自虐していたが、20話で遊作に名を呼ばれた際に「俺の名前呼んでくれた!」と喜んでおり、ここがターニングポイントとなった模様。
    • 24話でドクター・ゲノムにイグニスと呼ばれた際「俺にはAiというイケてる名前があるんだよ!」と憤慨しており、名前まで付けられてまるでペットのようだと揶揄されたときも「そんなことないワン!」と反論した。
    • 27話でロンリーブレイヴの名を知った時も「かっこいい名前じゃないの。Ai程じゃないけどな」と評した。
    • 30話でゴーストガールが発した「流石プレイメーカーのAiちゃん」に対しても、「褒めてくれるのは嬉しいけど、俺にはAiって立派な名前があるんだぜ」と返している。なお彼女には「へ~可愛い名前ね。まさかAIだからAi?」と反応されており、「そ、そんな安易なネーミングな訳ありませんよ!…ええ、ありませんとも」と慌てていた。

  • 47話で5年ぶりにサイバース世界へ帰郷した時も「皆どこだ!?俺だ!Aiだ!…っと違った…」と、もともとイグニスとしての呼び名が別にあるにも拘らずAiとして主張した。(なお、本来の名称は人間には発音できないイグニス語であるために作中登場していない。)
    • 50話で不霊夢に「どっかの可愛い名前と違って格好いいだろう」と茶化された際も「それ誰の事言ってんだ!フン!」と機嫌を損ねていた。66話で再会したアースには「まさかとは思うがAIだからAiという名前になったのか?」「なるほど、合理的でよい名前だ」と評され、「だろ!?お前なら分かってくれるって俺は思ってたよ~」と喜んでいた。
    • 6体いるイグニスの中で人間に名付けられたイグニスはAiだけである。不霊夢は自ら名乗り、ウィンディライトニングとアースはAiが名付けて、アクアはアースが命名している。

  • 人類との敵対姿勢を演じていたAiだが、一貫して自身を『闇のイグニス』ではなく人間に名付けられた『Ai』と名乗り、デュエルでもカード名にAiが入ったAiカテゴリを使うなど、名前へのこだわりについてはその本心を隠し通せなかった様子。112話でLINK VRAINSを乗っ取り、無料開放した際も『LINK VRAINS Ai-LAND』に名称を変更していた。
  • 3話で名付けられた時点で草薙から「目だけだし」とダブルミーニング(EYE)されていたが、遊作の思考パターンをモデルに作られたと判明したことで歴代恒例のもう一人の自分=『I(アイ)』も掛けていると思われる。110話のサブタイトルではとも掛けられた。
  • 120話前半で遊作が『時間の経過や、何かのきっかけで繋がりの性質が変化する事がある』と発しているが、最初「AIだからな」と適当に名付けられたAiの名前の意味が変化することで、遊作の発したセリフが補強されているといえる。

余談編集


関連イラスト編集

胸に刻んで VRAINSアイ


関連タグ編集

遊戯王VRAINS 藤木遊作 Ai(遊戯王VRAINS) 人間態Ai 繋がる世界

自己犠牲 セリフ 友愛

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