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繋がる世界

つながるせかい

『遊戯王VRAINS』最終回(120話) のタイトルである。1期OP「With The Wind」に使われたフレーズでもある。
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※本記事は『遊戯王VRAINS』最終回のネタバレを含みます。





あらすじ

Aiの提案に対する遊作の『答え』

117話から続いていた遊作Aiの決戦は、最終局面を迎えていた。

遊作のライフは風前の灯火となり、切り札であるダークフルードも撃破されてしまう。無敗の遊作も勝つ術がないと見極めたAiは、ボーマンライトニングとは違う道を一緒に歩む方法として「俺と一緒になろう。お前の意思をデータ化して俺と融合するんだ」融合を提案する。


だが、遊作は「それはできない」と拒む。


遊作「もし俺とお前が一つになろうと、それはお前が求める答えにはならない。命は、意思は、たった一つなんだ。もし俺がお前と融合したら、それは俺じゃない。そしてそれは、お前じゃないんだ

遊作の言葉に対し、真剣な表情を崩さないAi。


個々の意思が混ざり合えば、元々あった人格は失われてしまう。解体されたアースのプログラムを脳に埋め込んだGo鬼塚の豹変が、ボーマンに統合されたイグニス達が、それを既に証明している。

個を失ってしまえば、Aiが希求する二人で共に生きる未来は導けないのだ。

遊作は諭すように言葉を続ける。


遊作「Ai、生きるという事に答えはない。誰もが苦しくなると、楽になるための答えを求める。簡潔で絶対的な答えを。だが、もし答えがあるとしたら……答えは無い、だ。絶対的なものなど、この世界にはない。そういうものがあったと思い込んでも、結局それは一時的な慰めに過ぎないんだ」

Ai「……じゃあ、絶対的なものが無いなら、何が残るんだ?」


遊作「繋がりだ!誰かと誰かの繋がり。何かと何かとの繋がり。あるのはそれだけだ。それも時間とともに変わってゆく。何かがきっかけで、大きく変化することもある。繋がりが切れることもある……だが、新しい繋がりが出来ることもある。生きていくというのは、その繋がりの連続だ。それが命なんだ


Ai「ずっとそれに付き合わなきゃならないのか」

遊作「そうだ」

Ai「面倒だな」

遊作「ああ」

Ai「……それって、強くないとやっていけないんじゃないのか?

遊作「だから人は強くなる。それは時に争いを生むかもしれない……だが、そうなったとしても、戦い続けるしかないんだ。答えはなくとも、繋がりを見つけ続けるために」

Ai「そうか……結局、オレの考えはAIらしく合理的すぎるってことか」

遊作「……生きるということを、急ぐことはできない


合理さを追求するAIの性質ゆえに、合理的かつ絶対的な『答え』を求めるAi。対して、生きていくことに性急かつ絶対的な『答え』を見いだせはしないと自身の死生観を語る遊作。

人間である遊作と、AIであるAiの答えは対極に位置していた。

そして『答え』を探し続けることに疲弊していたAiは、そうした生きるための戦いを求めなくなった自分はやはり消える運命にあると返す。


Ai「あ~あ……ふられちゃった。だがこれで俺達が互いに進む道も決まった。来い、プレイメーカー。決着をつけよう」

互いに掲げる道が決まり、デュエルは再開される――。

The arrival


決着の時、そして明かされる最後の真実

遊作「Ai……俺とのこのデュエルもシミュレーション済みか?」

Ai「そんな野暮なことはしねえよ。俺のターン!ドロー! …なぁプレイメーカー……俺はお前にとって、良い相棒だったか?」

遊作「ああ、お前は最高の相棒だった

Ai「そうか……そりゃ良かった」


Aiはダークナイトデコード・トーカーを攻撃すると同時に、速攻魔法である『Ai打ち』を発動する。

Ai「お別れだ。プレイメーカー……」

遊作のライフが尽きるかと思われたが、この瞬間遊作は墓地の永続罠コード・ハックの効果を発動し、逆転勝利する。なお、仮に『Ai打ち』が発動されなければAiが勝利しており、どちらが勝っても不思議ではない激闘だった。


そして決着後、Aiは最後の真実を明かす。

Aiを看取り、現実世界へ戻った遊作を待ち受けていたのは、己を囲むようにして倒れる大量のAiのコピー体だった。目の前の光景に、遊作は悲痛に顔を歪ませながらAiの亡骸を抱え、相棒の名を叫ぶのであった……。


遊作とAiの闘いから3か月後…

きっと今頃どこかで

かつて廃人同様だった草薙仁は社会生活に復帰し、草薙翔一と共にカフェナギで働いていた。草薙翔一は財前葵に遊作の行方について尋ねられ、遊作がAiと決着をつけてから未だ連絡がつかない状態であることを明かす。ロスト事件の真相解明のためDen Cityでカフェナギを開いていた彼だが、今は遊作が戻ってきた時に帰る場所として店を続けていくと語る。葵はその返答に対し「お兄様も同じことを言ってます」と微笑んだ。


財前晃はSOL社CEOに就任し、LINK VRAINSを再稼働させていた。

色々なワールドに繋がるセントラルステーションとなり、無限の可能性が広がったLINK VRAINSの姿を前に、「LINK VRAINSを守り抜いていく。それが我々の使命だ。がいずれ帰ってくるまで…」と決意を新たにするのであった。


続いて、かつて途切れかけていた繋がりを再び紡ぎ、関係性を再構築したキャラクターが映し出される。

ゴーストガールブラッドシェパードと共にLINK VRAINSを駆け抜け、Go鬼塚はチャンピオンに返り咲き、再び子どもたちのヒーローとなっていた。


ハノイの三騎士やパンドールは、クルーズの中でネットワークの監視者として活動していた。自首を取りやめたリボルバー同様に、ハノイなりの贖罪の道を歩んでいる模様。


穂村尊は故郷に戻り、綺久と共に新生LINK VRAINSへ降り立つ。Den City外からでもログイン可能となったLINK VRAINSは以前にも増して活気付いていた。

綺久に格好良くなったねと言われ照れる尊だが、「ここにはな。俺なんかよりもっと格好いい奴がいるんだよ」と返す。会ってみたいと興味を示す綺久に対し、「今はちょっと旅に出てるんだ」と言葉を濁らせるものの、尊もまた他の人々同様にの帰りを確信していた。


尊と同様に、リボルバースペクターはLINK VRAINS内に佇んでいた。

スペクター「は帰ってくるでしょうか?」

リボルバー「勿論だ。Playmakerは必ず帰ってくる。さらに強くなって!」


ラストシーン、LINK VRAINS内を駆けるプレイメーカーを映して、物語は終幕する。

――Into the VRAINS!







Ai「あっ…ん?あれ?」

ラストカットにおいて、1話同様に目玉だけの状態のAiが映し出される。

困惑している様子を見るに、Ai自身にとっても復活したことは想定外のようだ。


遊作は一体どこへ向かったのか、復活したAiと再会できたのか等、ラストシーンについては長らく謎に包まれていた。


そして最終回から3年の歳月を経た2022年9月、デュエルリンクスに実装されたVRAINSワールドにて、公式からラストシーンへの一つの回答が示されることとなる。


関連タグ

遊戯王VRAINS 藤木遊作 人間態Ai

死生観 友愛 人工知能


Aiは…人を愛するのAiだ

ビターエンド…ハードな結末故にビターエンドと評されることが多い。

人形使い…主人公に融合を提案し、実際に融合したAI

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