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「ラインハルトさま・・・宇宙を、お手に入れ下さい・・・。」

概要

cv:広中雅志子安武人(劇場版「黄金の翼」)、梅原裕一郎藍原ことみ(少年期) (Die Neue These)

ジークフリード・キルヒアイス(Siegfried Kircheis)とは、小説『銀河英雄伝説』の登場人物である。pixivではフルネームよりも『キルヒアイス』というタグが使用されていることが多い。

ルビーを溶かしたような赤毛とサーベルのような均整の取れた190cmの長身が特徴の好青年

10歳の時にラインハルトとその姉アンネローゼに出会い、のち彼女を奪われたラインハルトの決意に共感し忠誠を誓う。ラインハルトの無二の親友かつ殆どの思考や時間を共有する「半身」的存在であり、彼に諫言できる唯一の存在でもあった。性格はラインハルトと好対照で、温和で人当たりが良く、敵が多く突っ走り気味のラインハルトを常に傍らでフォローした。人格だけでなく戦闘能力、軍事的指揮力にも大変優れている。

アンネローゼに一途な想いを寄せており、「弟をお願い」という彼女の望みを生涯に渡って聞き届けた。

しかしリップシュタット戦役終結後の捕虜謁見で起こった事件により、ラインハルトを庇いアンスバッハ准将の手で命を落とす。

主要人物であるが物語序盤で命を落としてしまうため、彼の死に対しては「早すぎた」との論議が再三起こり、原作者・田中芳樹氏も「早く死なせすぎた」と後悔の言葉を述べている。

彼の死後は、ラインハルトを始めとする銀河帝国の主要人物のみならず、敵側であるヤン・ウェンリーさえも「あのジークフリード・キルヒアイスが生きていたら・・・」と決まり文句のように口にする。

本編第一期(OVA版1~26話)、外伝シリーズ、劇場作で彼の活躍を観る事ができる。

乗艦はバルバロッサ

人格

ラインハルト曰く「ゴミ溜めの中にも美点を見出す」タイプの人物で、温厚で公明正大な人格者であり、皮肉交じりにラインハルトから「優秀な教師になっただろう」と言われている。

帝国外の人物からも好感を寄せられており、ヤン・ウェンリーはキルヒアイスの訃報に触れた際、「古くからの友人を亡くしたような感覚に襲われた」と語っている。

また、キルヒアイスの人柄に触れたボリス・コーネフは「いい人間は長生きしない」とキルヒアイスの早逝を予見するような発言を残している。

誰に対しても礼儀正しく接する温和な人間であるが、オーベルシュタインにだけは初対面の時から警戒心を抱いており、ラインハルトが彼を登用することを決めた際には不快感を示していた。キルヒアイスとは正反対の方法でラインハルトの覇業を支えるオーベルシュタインの存在は、やがてオーベルシュタインの言を重用するようになっていくラインハルトとキルヒアイスの仲にすれ違いを生じさせ、取り返しのつかない破局へと繋がっていくことになる。

また、いつもは怒るラインハルトを諌める役割を担う事が多いキルヒアイスであるが、想いを寄せているアンネローゼに対する悪口に対してはラインハルトの怒りに同調する場面もあることから、本来持ちあわせていた性格は激情的なものであり、現在の性格は短気なラインハルトをフォローするため後天的に培われたものである。と作中でほのめかされている。

アンネローゼを奪った皇帝フリードリヒ4世に対する憎しみも強いようで、皇帝が病死した際に「あの男には勿体ない。あと数年長生きすれば犯した罪に相応しい死に様を与えてやったものを」と吐露するラインハルトの言葉に静かに頷く様子も見せた。

能力

キルヒアイスは能力的にも非常に恵まれており、艦隊運用、白兵戦能力、射撃技術等あらゆる面で高い技能を有しているだけでなく、政治面・軍政面でもラインハルトの代理人となることを期待されていた。

艦隊戦においてはカストロプ動乱においてマリーンドルフ伯爵領を攻略中のマクシミリアン・フォン・カストロプ公爵軍に本国を直接叩く動きを見せて彼を後退させたばかりか、後退する彼の艦隊をそのまま追撃する形で無防備な後背から襲い掛かり鮮やかな勝利を得、アムリッツァ会戦では原作では同盟軍第7艦隊を撃破、石黒版アニメではそれを降伏させ、盟友・ラインハルトさえ一敗地にまみれたヤン・ウェンリーにも取り逃がしたものの決定的な敗北を味わわされておらず、リップシュタット戦役では5万にのぼるウィリアム・フォン・リッテンハイム侯爵の大軍と戦い、自らは800隻の小艦隊を率いて麾下のコルネリアス・ルッツアウグスト・ザムエル・ワーレンが相手と交戦を始めた絶妙なタイミングでの側面攻撃をかけ、リッテンハイム軍を大敗させるなど物語上では事実上不敗であった。

リップシュタット戦役では帝国領の平定を一任され、辺境に至るまでの帝国領のほぼ全域を平らげ巨大過ぎる武勲を立てた。キルヒアイスの行動によりラインハルトは門閥貴族連合軍の本拠地を攻略するのに専念でき、漫画版では「ローエングラム侯が2か所に同時に存在しているようなもの」と表現された。

格闘能力は同盟最強のワルター・フォン・シェーンコップ相手に息を切らせながらだが張り合える程の実力を持つ。

射撃の腕も幼年学校在籍時代に金メダルを獲得するほどの腕前。ラインハルトの御前で唯一ブラスターの携行を許されたのは、その射撃の腕を信頼されていたのも一つの要因である(しかしラインハルト暗殺未遂の際にはブラスターの所持が認められなくなっており、結果としてこれが彼の死に繋がってしまう)。

ラインハルトが即位し新帝国となった際には、キルヒアイスの名を冠した「ジークフリード・キルヒアイス武勲賞」が設けられた(劇中最初の受賞者はミュラー)。

ラインハルトにとっては人事面での良きアドバイザーであり、ラインハルトと他提督達との橋渡しをつとめていた。(同時に二箇所にラインハルトがいると言われることもある。)そのため彼の死はラインハルト陣営にとって大きな痛手となった。ラインハルトは彼が担っていた分野の仕事まで引き継がなくてはならなくなり、必然的に軍事・人事面でミスが目立つようになってしまった。

メタ的に言ってしまえば常に不測の事態に対応出来るだけの余力を残しつつ万全の態勢を整える(ヤンも「地味だが手堅い分隙を突く余地が無く厄介だ」と評している)彼が居なくなった事で、ヤンがラインハルトとの隙を突く余地が出来どうにか渡り合えていたともいえる。

外伝での本音

 常に真面目で礼儀正しく、温和なキルヒアイスである。しかし、OVA外伝の『決闘者』では本編では聞けない様な、少し変わった心中の本音が聞ける。アンネローゼの友人であるシャフハウゼンが、ヘルクスハイマー伯爵からの因縁を付けられて決闘沙汰に持ち込まれた時の話である。

 姉の友人を助けるためにラインハルトが決闘の代理人として申し出た。しかし友人を助けたいが弟を危ない事に巻き込みたくない、というアンネローゼの複雑な心境を察したキルヒアイスが「ここは私が・・・」と代わりに出ることを提案するが・・・。

ラインハルト「くどいぞキルヒアイス。たまには俺に譲れ」

キルヒアイス(”たまには”って・・・・・・いつも良い所持っていくじゃないですか)

と不満を漏らしたり・・・。アンネローゼの友人ヴェストパーレ男爵夫人からも・・・。

ヴェストパーレ「大丈夫よ”ジーク”」

キルヒアイス(”ジーク”って呼んでいいのはアンネローゼ様だけなんだが)

等と、本編では聞けない様な声優演技ぶりと台詞であった。

構成上の逸話

上記のように早すぎる死はファンからも問題視されることがあり、徳間書店版の本編完結前後には『銀河英雄伝説は「二巻(キルヒアイスの死)」で終わり』とまで言う熱狂的なファンもいた。

だが、普段は他人のせいにしない田中芳樹が一度だけ

「銀河英雄伝説はもっと早く終わらせる予定だったが、二巻発売後に編集部から全十巻まで伸ばして欲しいと言われ、慌てて全体を再構成することになった」

と言う趣旨の事を述べたことがある。当初の予定が半分以下の長さの作品だったとすればキルヒアイスの死は早すぎるとは言えず、大人の事情のために早すぎる死と言う評価を受けることになったキャラクターであるのかもしれない。

2000年代、アニメージュ誌上でのインタビューでは「キルヒアイスは、原作者が頑張れば多少は延命できたかもしれない。けど、あの人はどうあっても物語の途中で死んじゃうんですよ」と語っており、最初から死亡フラグは避けられないキャラだったようである。

更にいえば、ラインハルトは最初から宇宙征服を狙っていたわけではない。軍隊に入ったのも姉を取り戻すために必要不可欠な武力を手に入れるためであり、宇宙征服よりも姉とキルヒアイスと一緒に暮らした日々を取り戻す方が遥かに重要だった。門閥貴族を殲滅して帝国を支配し、姉の安全が確保できれば、敵意もない同盟などどうでもよく、その後の軍事行動よりも内政や自身の幸せを優先させたかもしれない。しかし、ラインハルトの行動によってキルヒアイスを失ったことによって「三人で楽しく暮らす」という夢を永久に奪われ、心に空いた巨大な空虚を満たすためにラインハルトは戦わざるおえなくなった。その意味では死ぬのは必然だったのかもしれない。

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    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第6章あらすじ 皇帝ラインハルトの統治下において、一旦は平穏が訪れたかに見える新帝都フェザーン。 しかし、その平穏は泡沫の平和としかなりえないのか――皇帝暗殺を企む勢力の手が不気味に忍び寄る。 そしてその魔手は皇帝だけでなく、首席秘書官たるヒルダへも及ぶこととなり……。 ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 em@復活中様(https://www.pixiv.net/member.php?id=4395959) ■用法上のご注意 特徴:糖度120%アップ(従来比) 副作用:軽度の胸焼け
  • 赤毛散ってから(惑星オーディン、キルヒアイス家)

    原作が終わって10年くらい後のオーディン。ラインハルトが残した傷が癒えかけてきた時代です。 Kircheis(キルヒアイス)。 原作でジークフリートの両親がいるくらいしか設定の覚えがないのが気の毒で、ジークの弟妹が増えたら面白そうとかいうのはあまりにも人の心がないため(考える時点でひどいのでは?)、年の離れた従妹なら少しは和らぐのではないかと。 または地球教平和部を設立するレベルで和らがなくてもいい(そういうところだぞ)。 ┬ジークムント─ジークフリート† ├クリストフ┬エルンスト │     ├ヴィクター │     ├アレッツ │     └シャルロット ├ゲルハルト ├エゴン └エルトマン†─パウリーネ ─ダーヴィト─レオポルト (他にもまだいる) アイスさんやキルヒアイゼンさんも含めて、昔の人たちから命名。ダビデ由来の「ダーヴィト」はあまりゲルマンじゃない? 所詮ゲルマンしぐさ、しかも平民よ。 基本的にいいとこの出身らしくして、適度に戦死させておきます。提督たちの家族も、武門でなければこんな感じなのかなと。武門なら†が大量に。 お母さんの名前を考えてないやつは、宗族制度になってて女系を考慮しないのと(ゲルマンに宗族?)、出産で死亡する女性が多そうなのがありまして。 ジークのお父さんは前に作ったので、お母さんは考えておこう。MJ2からひねって、マクシマとか。あまりゲルマンじゃないけど。 (執事の) Rabenalt(ラーベナルト)。 映画監督アルトゥール・マリア・ラーベナルトを吐かせてきました。Rabenaldさんもいるけど、こっちは故人が見当たらず。 Muzel(ムーゼル)さんにはフリードリヒが2人。 Mutzl(マッツル)さんにはゼバスティアンが2人。 まあ偶然ですね、ええ。 Seefeld、Seefeldt(ゼーフェルト)。 Seefelderも含めて、人文系らしい人から名前をいただこう。 即位すると無能になる、これもまたピーターの法則。 即位前のフリードリヒ大公が有能なような表現やめーや。リンやアッシュビーみたいな、上にしか置きたくない人もいるんだし。 hieb- und stichfest(ヒープ・ウント・スティッチフェスト。刺突防御) bombensicher(ボンベンジッシャー。防爆) wasserdicht(ヴァッサーディヒト。水密) ~~リアリティの水平線~~ Gefrorener(ゲフローレナー。“凍人”。無敵の呪い) Passauer Kunst(パッサウアークンスト。“パッサウの処刑人の芸術”。負傷避けのおまじないの紙) ルドルフ大帝が医術を憎んでいたっぽいのは、 (1)男児ができないから八つ当たり (2)妻が難病で死んでいる (3)敵対陣営に遺伝子データを流されてクローンルドルフされた どれもありそう。 「癌は治療できても痛風は治療できない」のが流血帝時代だから、医術の技術的衰退は思っていたほどではなく、公衆衛生が落第だったのが人口減の原因の一つ……? Davidの発音に迷いつつ、Wiktionaryの[ ˈdaːvɪt ]に従っておきます。 https://de.m.wiktionary.org/wiki/David
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    2016年に書いてピ〇ブラにあげていたものを引っ越ししました。けっこう前のものになります💦 ショタ赤毛さんが敬称をつけずにショタ金髪様を呼ぶのが好きですw
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    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第6章あらすじ 皇帝ラインハルトの統治下において、一旦は平穏が訪れたかに見える新帝都フェザーン。 しかし、その平穏は泡沫の平和としかなりえないのか――皇帝暗殺を企む勢力の手が不気味に忍び寄る。 そしてその魔手は皇帝だけでなく、首席秘書官たるヒルダへも及ぶこととなり……。 ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 em@復活中様(https://www.pixiv.net/member.php?id=4395959) ■用法上のご注意 特徴:糖度120%アップ(従来比) 副作用:軽度の胸焼け
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    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第11章interludeあらすじ interlude1 『夏の記憶 春の雪』  半年に及ぶ長征からの帰還の日。  それは、新しい仮皇宮で起きた小さな事件から始まった。  再会した幼馴染たちを見守る春の雪に閉ざされた、静かな五日間の物語。   interlude2 『little little adventure』  「空虚というべきなのか、欠落というべきなのか、喪失とまでいうべきなのか」  首席秘書官であったヒルダを自分の意図で統帥本部付補佐官としたことによって、少なからず生じてしまった距離に戸惑うラインハルトがとった行動とは――? ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 黒獅様(https://www.pixiv.net/users/1099599) 長谷川様(https://www.pixiv.net/users/405335) 橘あきら様(https://www.pixiv.net/users/14351202) ■用法上のご注意 特徴:糖度180%アップ(従来比) 副作用:胸焼け、胃のもたれ
    21,518文字pixiv小説作品
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    黎明の月 宵闇の星 - 第3章 7 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第3章あらすじ 二年余の時を隔てて、彼女が生きる場所を作りたかった赤毛の青年はその手をのべる。 焦がれ続けた再会と罪の告解。 揺るぎない決意と呪縛からの解放。 止めようもない憧れと憧れゆえの慕情。 胸に秘め続けた恋心と恋心ゆえの愛情。 ――宵闇降りる冬の夕刻、誰にも知られることなくたどり着いた、二人だけの一つの帰結。 ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 1~7:霞雪様(https://www.pixiv.net/member.php?id=3403063) interlude:おんこち様(https://www.pixiv.net/member.php?id=1436011) ■用法上のご注意 特徴:糖度120~150%アップ(従来比) 副作用:胸焼け
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    黎明の月 宵闇の星 - 第11章 interlude2-2 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第11章interludeあらすじ interlude1 『夏の記憶 春の雪』  半年に及ぶ長征からの帰還の日。  それは、新しい仮皇宮で起きた小さな事件から始まった。  再会した幼馴染たちを見守る春の雪に閉ざされた、静かな五日間の物語。   interlude2 『little little adventure』  「空虚というべきなのか、欠落というべきなのか、喪失とまでいうべきなのか」  首席秘書官であったヒルダを自分の意図で統帥本部付補佐官としたことによって、少なからず生じてしまった距離に戸惑うラインハルトがとった行動とは――? ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 黒獅様(https://www.pixiv.net/users/1099599) 長谷川様(https://www.pixiv.net/users/405335) 橘あきら様(https://www.pixiv.net/users/14351202) ■用法上のご注意 特徴:糖度180%アップ(従来比) 副作用:胸焼け、胃のもたれ
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  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 - 第14章 1 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第14章あらすじ  新帝国暦二年秋。  新領土での民衆の暴動の頻発とロイエンタール総督の再度の叛意を囁く悪意に満ちた流言飛語により、皇帝ラインハルトの治世に忍び寄る政変と戦乱の予兆はその足元にまで及ぼうとしていた。  皇帝を支える一翼として、業病を背負ったラインハルトがその身を賭して為そうとする治世のために、己の信義に背を向けないために、キルヒアイスはロイエンタールの謀反の疑惑を晴らそうと奔走する。  そして、未来を願い始めたアンネローゼへの新たな誓いを胸に刻みながら。 『ラインハルト様をたのむと、言っていただけませんか?』  ――後に、皇帝ラインハルト一世の治世において最大の内乱の始まりと呼ばれる事件が勃発しようとしていた。  後世において、ウルヴァシー事変と呼ばれる事件である。   ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 雨宮様(https://www.pixiv.net/users/37575775) ■用法上のご注意 特徴:糖度170%アップ(従来比) 副作用:軽い胸焼け、ちょっとした動悸、もだもだじたばた(個人差あり) ■つぶやき(2022年2月記載)  間が空いてしまってすみません。去年の年末からつい先日までばたばたとしておりました(やりたかったなあ、新年三が日更新……がくり)  が、昨日の完成披露会で見た『激突』によるたぎる気持ちのままに最後の推敲と校生を終わらせて、公開前夜に連載再開にこぎつけました。ちょっとでもお楽しみいただければ幸いです。  あと、今回の14章では、最後の6節に「宇宙の薔薇」という実在の銀河の話が出てきます。google検索で「宇宙の薔薇」と調べれば一発で出てきますので、もしよかったらご覧いただきたく……とても綺麗な銀河です。初めて見た時から、いつかお話の中で取り上げてみたいと思っていたので、満足です。えへへ。
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  • Schwarz und Blau und Rot

    #1 Lebe in Liebe

    ロイエンタールとキルヒアイスの初々しい姿を書いています。 原作のキャラクターをなるべく崩したくはなかったので、言葉選びが慎重になりました。(崩れてないとは言ってない) 普段、他の将校と絡みがないキルヒアイスとロイエンタールをどう絡ませるかで悩みました。 じれったい二人を見てくれればと思います。 コメントで感想やリクエストをいただけると、モチベーションになります。 2019/11/2 初出
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    黎明の月 宵闇の星 - 第13章 6 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第13章あらすじ  そのフォトフレームには、思い出が収められている。  山裾から昇る壮大な朝日、瑠璃色の湖面を鮮やかに染める夕日、夜空を覆う満天の星空。  夏の木々の緑のトンネルのようにも見える湖畔の遊歩道と、空の青と湖水の瑠璃が溶け合った湖面。    長い足を惜しみなく組んで暖炉の側のソファに座り、政務を代行する閣僚たちからの報告文書の画面を熟読していたラインハルトが、アンネローゼがそっと差し出したコーヒーに顔を上げた刹那。  美術館の庭園で咲き誇る薔薇のアーチの下、絵筆を手にする者であれば薔薇の微笑みとはかくあるものと賞賛したであろう皇帝の姉とマリーンドルフ伯爵令嬢の笑顔。  芦毛と栗毛の馬にそれぞれ姿勢正しく乗りつつ、馬上でにこやかに会話を交わすラインハルトとヒルダの様子を離れた場所から切り取った折。  早朝のテラスに森の栗鼠の来訪を見つけ、カーテンの隙間から物音を立てずに優しく見守るアンネローゼと彼女を見守るキルヒアイス。  夜毎の歓談の供ととなったコーヒーの芳香が静止したままの光景からでも漂ってきそうな、夕食後のリビングで四人が揃って写ったひと時の笑顔。    これは、四人が過ごした夏の一週間の物語。  ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 黒獅様(https://www.pixiv.net/users/1099599) ■用法上のご注意 特徴:糖度170%アップ(従来比) 副作用:軽い胸焼け、ちょっとした動悸、もだもだじたばた(個人差あり)
    16,774文字pixiv小説作品
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    #7.5 Schlafen

    時系列的には#7の前の話 ぐっすりと眠るキルヒアイスにロイエンタールが伝えたいことは
  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 - 第14章 6 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第14章あらすじ  新帝国暦2年秋。  新領土での民衆の暴動の頻発とロイエンタール総督の再度の叛意を囁く悪意に満ちた流言飛語により、皇帝ラインハルトの治世に忍び寄る政変と戦乱の予兆はその足元にまで及ぼうとしていた。  皇帝を支える一翼として、業病を背負ったラインハルトがその身を賭して為そうとする治世のために、己の信義に背を向けないために、キルヒアイスはロイエンタールの謀反の疑惑を晴らそうと奔走する。  そして、未来を願い始めたアンネローゼへの新たな誓いを胸に刻みながら。 『ラインハルト様をたのむと、言っていただけませんか?』  ――後に、皇帝ラインハルト一世の治世において最大の内乱の始まりと呼ばれる事件が勃発しようとしていた。  後世において、ウルヴァシー事変と呼ばれる事件である。   ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 雨宮様(https://www.pixiv.net/users/37575775) ■用法上のご注意 特徴:糖度170%アップ(従来比) 副作用:軽い胸焼け、ちょっとした動悸、もだもだじたばた(個人差あり)
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  • 星の果てに紡ぐ歌

    星の果てに紡ぐ歌 1. 帰宅

    憧れの人が遠い存在になってしまった運命の日を思い返す赤毛の青年が、当時の非力な自分を悔しさと共に思い出す場面。 ただ、もし彼があの時に本当に大人だったら。 本当に金の姉弟を守るために異なる国へと渡ったならば。 ひっそりと想像してみた小さなお話です。    ■CP キルヒアイス×アンネローゼ ■表紙画像 ゴリラの素材屋さん 様(https://www.pixiv.net/users/81433479) ■つぶやき(2023年9月記載) 勢いだけでtwitter(現X)に放流していたお話をこちらにもアップします。 思い付きだけだったのでいろいろと設定におかしな部分があり、アップにあたって手直ししていますので 放流当時をご存じの方は「詰めが甘いなー」と笑ってください、はい。 でも、赤毛と姉と金が5歳ずつ離れていて、赤毛と提督がだいたい同じ年なのはやってみたかったIFのお話です。 思いついたシーンを切り取って、その時々でアップしますので不定期な更新です。 いやあ、何を焦ったって、最初に書き始めた年齢の設定のままだと赤毛があっと言う間に三十路になることですよ! ちょっと待てまだ二十代をちゃんと書きたいよ三十路になってもかっこいいしいずれ書くけどそれはそれこれこれ!(ここまで一息)
  • 黎明の月 宵闇の星

    黎明の月 宵闇の星 - 第5章 1 -

    キルヒアイスがもし生きていたら……を前提に、基本的に幸せなお話になる予定です。 ■第5章あらすじ 新帝都フェザーンで始まった新しい生活。 何もかもが清新な時代の風を感じながらも、皇帝の姉という新たな境遇と立場ゆえのもどかしさと寂しさを感じてしまうアンネローゼの様子に、ヒルダが一計を案じたこととは…? ■CP キルヒアイス×アンネローゼ、ラインハルト×ヒルダ、ヤン×フレデリカ ■表紙画像 黒獅様(https://www.pixiv.net/member.php?id=1099599) ■用法上のご注意 特徴:糖度180%アップ(従来比) 副作用:胸焼け、胃のもたれ ■つぶやき(2019年3月記載) ええと、今回の第5章ですが、冒頭部分とお借りした素敵な表紙の雰囲気がちょっと違うような印象があるかもしれませんが、今章の後半の雰囲気に合わせてみました。 これまでは比較的原作に沿った流れでしたが、この第5章以降は異なる部分も少しずつ多くなってくる予定なのでなにやら緊張しておりますが、楽しんで書くのだ!をモットーに更新しますので、お暇な時にお読みいただければ幸いです。 …え? キルヒが姉上を迎えに行く時点で原作とかなり違う? ……ええ、わかってはいるんですが、なにしろ原作初読時の中学生の時からそう思ってたもので……ご容赦いただければありがたいです、はい。
  • たまには驚かせるのも良いかと思いまして。[赤金]

    銀英伝の赤金です。 1時間で書いたぬるぬるな内容なので何でも許せる方向けです。 両片想いの設定で、無事くっつきますがシリアスなんだかギャグなんだかよくわからないお話ですので御容赦ください。

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ジークフリード・キルヒアイス
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