ジャレコのアーケードゲーム
ジャレコが1988年に業務用として発売したベルトアクションゲーム。同年の大河ドラマ「武田信玄」に便乗してのリリースであろう。
2人同時プレイが可能で、1P側は武田信玄、2P側は信玄の弟の武田信繁を操る。8方向レバーに、左攻撃、右攻撃、ジャンプの3つのボタンを使う。偶数面終了後に流鏑馬を含む、馬に乗って弓を撃つボーナスゲームがある。
内容はというと、基本技の種類がほぼ剣を上段から振るしかなく、敵の攻撃も緩慢で単調極まりない上にこちらの攻撃をほぼガードしてくるため爽快感にも欠ける。背後を攻撃する「後ろ突き」という攻撃があるが、通常攻撃よりリーチがあって攻撃力も高く、敵がガードを解いて近づいてきたところを狙えるため、プレイヤーはそればかり多用しがちという本末転倒さ。グラフィックも褒められたものでは無い。この2年前にナムコから「源平討魔伝」が発売されているのを鑑みればあまりにも酷すぎる。ジャレコのゲームの中でも一二を争うクソゲーと言っても過言ではない。
翌年エイコムによりPCエンジンに移植されている。グラフィックはだいぶマシになっており、経験値や買い物によるパワーアップなどの仕様が追加された御蔭でだいぶ遊べるようになっている。
また、ラウンド開始直後に側室である湖衣姫(新田次郎版・大河ドラマ版の諏訪姫の名称)に逢え、敵のボス名を教えて励ましてくれたりする。ただし、湖衣姫の実父である諏訪頼重(ラウンド1のボス)も単なる倒すべき敵扱いで教えてくるあたり違和感を感じるが(それ以前に頼重存命中は信玄の側室になってないけども)。
アトラクトデモ動画
ホット・ビィのファミコンゲーム
ホット・ビィが1988年にファミリーコンピュータ用に発売した歴史シミュレーションゲーム。北米版のタイトルは「Shingen the Ruler」。こちらもジャレコ同様、同年の大河ドラマ「武田信玄」に便乗してのリリースであろう。
武田信玄となって内政と合戦を駆使しながら周辺13ヵ国を制覇し、川中島の戦いで上杉謙信に勝利し、更に関ヶ原での戦いで織田信長に勝利するのが目的。
翌年に「武田信玄2」が発売されている。こちらは上杉・織田が最初から敵勢力として登場しており、また武将に寿命が設定されている。信玄が死ねばゲームオーバーだが、武田勝頼が誕生していれば信玄が亡くなってもゲームは勝頼に受け継がれて継続となる(勝頼にも寿命がくるとゲームオーバーだが、史実より断然長生きする)。
Magitech社のPCゲーム
カナダの「Magitech社」が2001年に発売したPC用シミュレーションゲーム。日本でのタイトルは「武田信玄」だが、英語版のタイトルは「TAKEDA」、中国版のタイトルは「信玄之野望」。
内政コマンドなどは無く飽くまで合戦に特化された内容で、陣形を駆使して敵勢力を駆逐するという内容。
2005年に第2弾が発売されているが、前作が2D表示であったのに対し、3D表示へ変更された上に内政コマンドも追加された。2009年に第3弾が発売されており、プレイ可能な勢力として、上杉謙信・織田信長が追加されている。第3弾のみ日本語対応パッチが公開されてない。