概要
麻薬戦争とは京極組・獅子王組連合と巨大半グレ組織裏神と麻薬組織マッド・カルテルの抗争である。
京羅戦争・京炎戦争同様に長期化する可能性が非常に高いのでこちらで追記していく。
経緯
客人として新城杏太郎を迎えた京極組。新城と一条が血まみれでじゃれ合う中、裏神は影響力を確実に広げていた。半グレ亜刺利は反町・烏丸のたった二名によって壊滅させられた。
- 結成!京獅子連合(久我虎徹)
裏神の脅威に対抗すべく京極組と獅子王組が手を組んだ。
- 外国人アサシンの登場!開戦の狼煙!(久我虎徹)
京極組に比遊怒羅のトップだった綾小路乃武が訪れて入門を志願。かつて西園寺健吾を殺害した設楽紀明の副将であったことから懐疑的になる一同であったが、本人の熱意と半グレの単騎制圧で許可される。
その頃、シマの見回りをしていた鮫洲と阿蒜が銃声を聞いて現場へ駆けつける。そこには血濡れの外国人が一人。マッド・カルテルのダヴィッツと名乗るその男は向かってきた鮫洲と阿蒜を返り討ちにしてしまった。その中で、阿蒜は意識不明の重体となってしまう。
この事件がきっかけで、麻薬戦争が本格的に始まる事となった。
ダヴィッツにより阿蒜が重傷を負ったと知り、憤る京獅子連合。同じ頃、裏神もまたダヴィッツの存在を疎ましく思っていた。そして、それぞれダヴィッツの殺害指令が降りることとなった。
その後、下部組織を訪問していた鳳崎と森川の前にダヴィッツが現れて鳳崎とダヴィッツの一対一の戦闘となる。序盤は鳳崎が押されていたものの、得意の掌底を喰らわして五分五分となる。そこへ深瀬と辰巳が到着した為、ダヴィッツは撤退した。
- 幸せの絶頂。更なるアサシンの登場(久我虎徹)
京極組では近藤新平太と明里の結婚式が執り行われていた。幸せの一時に浸る一同。
その頃、マッド・カルテルの新たなる刺客であるパク・ソジュンとファビアンJr.が日本に襲来。裏神の下部組織の一つを壊滅させた。
京極組事務所でわらび餅の一件を経て守若と新城が意気投合した。その頃、シマの見回りを一人でしていた久我は走りこんで来た血まみれの半グレを殴った(ヤク売買で有名だった)後、血まみれにした張本人であるパクと相対する。
スピードで勝る久我だが、総合的な能力は相手のほうが上手であったが、なんとかカウンターの一閃を顔面に喰らわせる。そこへ騒ぎを駆け付けた高砂明夫の声を聞いたパクは撤退した。
- 裏神本部への奇襲攻撃!裏切者は誰だ!?(久我虎徹)
京獅子連合は裏神の下部組織の中でも有力な華暴須を殲滅させる為に一条・守若・伊武・柳楽の四名を向かわせてこれを殲滅した。
裏神事務所にてその事実に渋い顔を浮かべる香坂。そこへパクが窓から襲撃。銃撃とダイナマイトの爆撃で事務所と香坂・鳳崎・深瀬・森川以外の人員が犠牲となった。(辰巳・タンタン・反町・烏丸の四名は外出中であった)
逃走しようとするパクを追いかけて鳳崎が挑むもファビアンのサポートにより逃してしまう。
見回りルートが割れている可能性に気付いた香坂は外出中のメンバーに連絡を入れるも辰巳はダヴィッツと遭遇してしまうのであった。
辰巳は実力では上手のダヴィッツになんとか喰らい付いて渾身の一刀を浴びせる。しかし、血をトリガーとしたダヴィッツの本気に成す術なく倒された。そこへ一条が現れ、場は渾沌としていく。
さしものダヴィッツも手負いの状態では分が悪く、辰巳を吹き飛ばす為に用意していた爆弾のそばへ一条を誘導して起爆。それでも立ち上がれた一条に現時点では敵わないと悟り、一瞬の隙を突いて逃走した。一条は手土産代わりに辰巳を闇医者へ運んだ。
- 京炎戦争の遺恨 緊張の交渉(久我虎徹)
辰巳は闇医者氷室の治療の甲斐あって話せるぐらいには回復。高砂と久我による飴(?)と鞭の尋問の末、いくらか情報を得た。
香坂から辰巳を返還するよう要請があった為、五十嵐の指示で六車謙信と守若が返還に立ち会うことに。交渉場所へ先に到着した二人の前に香坂はなんと反町を連れてきた。五十嵐を襲撃し、野島の死の遠因となった反町を守若が襲う。すぐさま六車が止めるも香坂が「遺恨を水に流す為に思う存分戦えば良い」と提案。こうして守若と反町が激突。しばし、両者の好きにさせていたが守若が蟷螂拳で反町を攻撃した際に六車と香坂がそれぞれを止めた。
その後交渉した結果、辰巳を返還する代わりに黒焉街と花宝町から撤退することを約束させて香坂はこれを飲んだ。これにより京獅子連合と裏神の全面衝突はしばらく無くなることとなった。
- 船上の大攻防戦 裏神 魅力的なトップ、本格参戦!(久我虎徹)
京極組と親交のある議員の飯沼を海上にて警護するよう指示を受けた久我・犬飼・(クルーザー運転役として)花沢は綾波町へ向かい、海上へ出る。
一方、香坂も仮の拠点に移ってから以前の襲撃の意趣返しとしてマッド・カルテルのヤクの密輸現場を襲撃することを決めていた。しかも今回は香坂自ら出撃するという気の入れよう。
久我達は飯沼の乗る豪華客船の近くで見張っていると猛スピードで接近する怪しいボートを発見。犬飼が海瀬直伝のロケットランチャーで撃破した。だが、そこへさらに大きい船が接近していった。
それはマッド・カルテルの船であった。犬飼は続けてロケットランチャーを放つも避けられてしまう。内部からの爆発もあり、久我達は飯沼の救助を最優先とした。
その頃、パクとファビアンはジェフと合流して密輸を開始。そこへ香坂と鳳崎がボートで参戦。ロケットランチャーでボートを破壊するも香坂は無傷。直後、手榴弾でファビアンの気を引いている間にパクと交戦する。パクの左人差し指を切り飛ばす等、香坂は優勢であったがジェフの姿を確認すると飛び降り、救命ボート用意出来た鳳崎と共に撤退した。
- 裏神のトップが動く!裏切り者の正体は・・・?(久我虎徹)
裏切り者がいると確信した香坂は自ら下部組織を回り、不審・疑問に思ったことを聞き取りした。そこで実力至上主義が強い反町の言動がおかしい時があったと聞き、反町を呼び出した。
しかし、既に反町は烏丸からの情報提供を受けて自身の偽者を捕らえていたのだ。
その偽者を利用して罠に嵌める作戦を香坂公認で決行。反町とタンタンが待ち受けることとなった。
情報を元にやって来たパクとファビアンとは一進一退の攻防を繰り広げて両陣営の車は爆発。崖の中腹へ飛ばされた反町とパクは相対する。
序盤こそパクが優秀であったが、最終的に攻撃に適応した反町に逆転されて死亡。
パクとの死闘を制した反町であったが、敵討ちに燃えるファビアンによって二度も襲われる。
それでも反町は逃げ切った。
反町の見舞いに来た鳳崎はファビアンと遭遇。ファビアン優位であったが、突如距離を離し始めた。
直後、鳳崎と後から来た深瀬を爆発が襲う。それは地下に埋めていた爆弾によるものであった。
動けなくなった鳳崎を守ろうと立ち上がる深瀬の前にファビアンだけでなくジェフまで現れてしまう。
ファビアンとジェフの攻撃を何度受けてもその度に立ち上がる深瀬。しかし、その体は既に限界を迎えていた。
深瀬が移動も出来なくなった頃に鳳崎が戦線復帰し、森川とタンタンの加勢で優位に立つ裏神サイド。
だが、ふらついた鳳崎を狙ったファビアンの凶弾が庇った深瀬を直撃し、ジェフが放ったダイナマイトによる爆撃によって逃がしてしまう裏神サイド。
そして深瀬は、鳳崎にエールと想いを伝え、彼の腕の中でその命を散らした。
- 京極組 聞き間違いの剣士 MCへ潜入開始!(久我虎徹)
深瀬の遺体を抱きながらファビアンとジェフへの復讐を誓う鳳崎。そこへ騒ぎを聞きつけた久我・佐古・新城の三名が現れる。一時、一触即発となるも最終的に互いに警告し合って両組織は別れた。
香坂へ報告をした鳳崎は改めて深瀬の遺体を見て号泣。その後、弔う為に深瀬を背負って裏神本部を後にした。
一方、京極組では五十嵐の指示の下、鳳崎を利用したマッド・カルテルの排除の為にその情報を集めることとなる。その後、一条の働きで下部組織の一構成員を傀儡にすることに成功。さらにその組織へ顔の割れていない元比遊怒羅のトップだった綾小路乃武を潜入させた。
綾小路と久我の活躍でファビアンが「翌日の夜8時に貴凛町の埠頭」に現れることが判明。情報は鳳崎に共有されて彼はそこで張り込むことに。
情報通りにファビアンが現れて復讐に燃える鳳崎。そこへ傷の完治したダヴィッツまで現れて埠頭は渾沌と化していく。
ファビアンが裏切り者の粛清をしようとした瞬間を狙い鳳崎が襲撃。虚を突かれるファビアンに対しダヴィッツが反撃を試みるも、香坂とタンタンに阻まれる。
鳳崎vsファビアン、香坂・タンタンvsダヴィッツという構図になる。
ファビアンが逃走し鳳崎が後を追いかけた為、ダヴィッツは数的不利を悟り、苦魔悶の構成員も(無論、綾小路も)参戦するよう命令した。
香坂はタンタンに露払いを依頼して自身はダヴィッツとタイマンを張ることに。
戦いに巻き込まれた綾小路は加瀬のおかげもあってタンタンを巻いてなんとか逃走することに成功。香坂はダヴィッツと切り合うも増援の可能性を恐れたダヴィッツに逃げられてしまった。
その頃、鳳崎は対岸まで追いかけて遂にファビアンに追いつく。そして、狂気の復讐劇が始まる。
序盤はファビアンが優勢であったが、最終的にペースを取り戻した鳳崎に逆転されて死亡。
- 裏神 MCへ意趣返し! 明かされる裏神トップの過去(久我虎徹→香坂慎太郎→久我虎徹)
香坂達はマッド・カルテル(以下MC)傘下になっていた半グレ達を懐柔・粛清し、MCの密輸船を襲撃した。香坂は密輸船の護衛であるヘススと激突、独立後更に開花していた才能を見せつけ瞬殺した。
ここでようやくMC所属前の香坂の過去が明かされた。
そして、香坂の存在を疎ましく思っていたダヴィッツが動き出す。
- MC 最強の卑怯者の謀略。更なる混沌へ。(久我虎徹)
裏神の鳳崎がファビアンを屠った事を知った香坂はMCの全世界の支部に「MCから独立できる可能性がある」と言うデマを裏社会に流した事で、アジアを中心に各支部の人間が謀反を起こし、間接的にMCをバラバラにさせる遠因を作っていく。
そんな中、MCのダヴィッツは下部組織の「美多民」を制圧し、香坂の電話番号を入手する事に成功、そこで「MCは日本から撤退する」と言って揺さぶりをかけ、交渉の場を作る(この際、ダヴィッツは丸腰のまま一人で行く事と交渉する場所は香坂が決めた所で良いと言った)。
交渉当日、ダヴィッツは本当に丸腰で来訪し、「MCから一部でいいからヤクを仕入れて欲しい」と持ち掛ける。
香坂も無駄な火種を作る必要は無いと踏み、裏神そのものにデメリットはないと判断し、その条件を呑んだ。
しかし、それはダヴィッツの香坂もとい裏神へ壮絶な復讐をするための伏線だった。
一方、京極組と獅子王組は「裏神がMCと手を組んだ」と知って対処に乗り出す。京極組からは一条、獅子王組からは伊武が対応に動き、膨大な量のドラッグが入ったコンテナ船を見つける。一条はダヴィッツに制圧された「美多民」のメンバーの一人が「裏神のグループが運んだ」と知ると、そのメンバーを瞬殺する。
コンテナを調べた結果、夥しい量のドラッグを発見し、京獅子連合は裏神の抹殺へと乗り出していく。
ダヴィッツの謀略とも知らずに……。
- 裏神 まさかの解散!? 魅力的なトップ、起死回生の奸計!(久我虎徹→香坂慎太郎→久我虎徹)
ダヴィッツの謀略により京獅子連合を敵に回した裏神。事態を重く見た香坂は緊急幹部会議を開く。
今回は構成員五名も参加させた。開始早々、香坂は「幹部に裏切り者がいる」と言って反町を名指しした。
各派閥は臨戦態勢となり、緊張が走る現場。しばし攻防が繰り広げられたが、最終的に香坂の「後日、集まりましょう」の一言で解散となった。後日の幹部会議は香坂派閥しか集まらず、誰の目から見ても裏神の崩壊は明らかであった…。
しかし、一週間後とあるビルで集まる裏神幹部の姿が。実はこれは香坂の策であった。内部分裂した様子を見せて敵対勢力を混乱させて様子見させる作戦であったのだ。目論見通り、混乱した京獅子連合は様子見に徹することとなった。また、演技とはいえ各派閥が思っていたことを言わせて相互の理解とガス抜きも出来た為、一石二鳥いや一石三鳥となった。マッド・カルテル打倒の決起集会も兼ねてそのビルでバーベキューパーティーを行なった。
やはりというかダヴィッツにはバレバレであり、マッド・カルテル側も動き出すこととなる。
経緯(最終決戦)
- 恐怖! MC 怪力無双の鉄巨人、強襲!(久我虎徹→香坂慎太郎→久我虎徹)
京極組事務所では仙石と久我が裏神の解散について話し合っていた。空想と言いつつ仙石は正解を言い当てていた。
一方、裏神本部では香坂が京獅子連合の動かぬ間にマッド・カルテルの2名を消すことを宣言する。さらに幹部候補として四宮武志をスカウト対象にしていることと幹部へ昇格させた山名龍平を幹部達に発表する。
そして、下部組織に解散は無いことを伝達するよう指示するのであった。
そんな中、ジェフが裏神傘下の組織を襲撃する。そこで麻薬梱包所の情報を聞き出すと場所を特定して細工を施していく。
そんなことも露知らず、タンタンは麻薬梱包所で現場監督をしていた。突如、響く轟音。と同時に天井から大量の水が3か所から流れ落ちてきた。水責めだと気付いたタンタンは冷静に香坂へ連絡し、状況に応じて対処していく。
外ではジェフがタンタン達の溺死を待っていた。そこへ香坂が単身で現れ、両者は戦闘を開始する。戦闘の最中、香坂は自然な流れでダイナマイトを2度投擲することで梱包所の入り口を爆破してタンタンを救った。
タンタンもソファーの底の空気で難を逃れていた為、万全。ジェフに2人がかりで対峙する。
その様子を近くのビルの屋上からダヴィッツが眺めていた…。
睨み合う香坂・タンタンとジェフ。
最初に動いたのは裏神側。銃撃を浴びせる。一度身を隠したジェフは廃材置き場の鉄板を使い、タンタンへ接近。手傷を追いながらもビルの奥へ追いやり、手榴弾でその入り口を爆破して閉じ込めた。こうして香坂と一対一になる。
香坂は俊敏な動きとカウンターの斬撃でジェフを翻弄。一方的に血まみれになっていくジェフ。それでも倒れず、香坂を押し出す。狙いはダイナマイトを仕掛けていた場所へ誘導しての道連れ爆破。
成功した後、持ち前のタフネスで香坂を襲うもいずれも決定打にならない。香坂からの一際強烈な斬撃をジェフが喰らい、勝負ありかと思われたその時、ダヴィッツが乱入して発砲。
予想外の攻撃に一瞬ジェフへの警戒を解いた香坂に満身創痍のジェフが襲い掛かり、腹部に棍棒がクリーンヒット。
その一撃を貰い、地に伏せる香坂には動く力は無い。力を出し切り片膝を付くジェフを差し置いてとどめを刺す為にダヴィッツが歩きながら迫って来ていた…。
- 裏神 幼き口調の射手の明かされる過去(久我虎徹⇒香坂慎太郎)
ビルの奥へ追いやられたタンタンは必死で塞いでいた瓦礫をどかして戦前へと戻る。
その目の前ではダヴィッツが倒れている香坂に迫っていた。そこでタンタンはすかさず発砲してダヴィッツとジェフを引き剝がす。銃撃の応酬の中でジェフがまともに動けないことを確認したタンタンはダヴィッツに狙いを定め、対峙する。
しかし、ダヴィッツは射撃の腕も高く、倒れている香坂にも当たるよう狙って来る。タンタンは香坂を庇う為に腕に一撃貰うもダヴィッツを寄せ付けない。
そんな中、彼の奮戦によっていくらか回復する事ができた香坂が更なる狂気を纏って立ち上がる。
そして、香坂はタンタンと共にダヴィッツ・ジェフの二人と向き合う。
- MC 怪力無双の鉄巨人 哀しき過去と壮絶な覚悟(久我虎徹⇒ジェフ)
意識を保つのもやっとのジェフを差し置いてダヴィッツは、香坂とタンタンに攻撃を仕掛ける。煙幕からのダミー人形を併用した奇襲でタンタンを襲うも香坂に見抜かれて決定打を与えられない。
ダヴィッツは姿を現わして再度、組織の恩を忘れて裏切ったことを激しく追及するが、香坂は組織の上層部だけが得をする制度が気に入らないと返し、議論は平行線のまま。
そんな最中、ジェフが自身の生い立ちを振り返り、覚悟を決める。バンドで腹を縛り、「最後の魔法」と称した故郷の塩と白い粉末(覚醒剤?)を混ぜた物を服用。凄まじい咆哮と共に棍棒を手に物陰から姿を現わす。
ジェフの異様な雰囲気を感じ取った香坂はタンタンにジェフを任せ、自身はダヴィッツを相手取ることを決めた。
- 裏神 VS. MC 消えゆく2つの生命…(久我虎徹)
「最後の魔法」によって限界以上の力を引き出したジェフがダヴィッツと共に二人に襲い掛かる。
互いに庇い合う裏神側に対してマッド・カルテル側は二対一に持ち込もうとする。
痛覚が麻痺しているジェフにタンタンは苦戦するも両陣営しばらく拮抗していた。
だが、とうとう香坂が狙われた際にジェフの腕を撃ち抜いたタンタンが鳩尾にダヴィッツからの銃撃を喰らってしまう。もう先が長くないと感じたタンタンはジェフへ突撃し、満身創痍になりながらも射殺。そこへ再びダヴィッツの銃撃が体を貫くもノールック銃撃でダヴィッツに痛手を与えた。
ジェフが故郷と亡き家族に思いを馳せながら死亡。タンタンも香坂の腕の中で香坂への感謝とエールを伝えて息絶えた。苦楽を共にした義弟の死に慟哭する香坂。その悲しみはダヴィッツに対する憎しみへと変わる。向かい合う香坂とダヴィッツ。
そして、互いに味方を喪った同期同士の最終決戦が幕を開ける。
- MC 最強の卑怯者 組織へ忠誠を誓う理由(久我虎徹⇒ダヴィッツ)
タンタンを喪い怒る香坂。それに対してダヴィッツは「反吐が出る」と怒りの表情を見せる。
両者は正面からぶつかり、ナイフでの切り合いとなる。しかし、相打ちを辞さない覚悟と脳内麻薬エンドルフィンが出ている香坂が優勢になっていく。
流れを変える為、一時撤退するダヴィッツ。香坂は後を追う。ある程度距離を開けると物陰に隠れて気付かれることを承知で一服。自身の過去を振り返る。
案の定、香坂に一服した際の煙を発見されて両者は再び向かい合う。
路地裏で銃撃戦を交えながら牽制し合うも、再び逃走を許してしまう香坂。
だが、ダヴィッツが逃げた先は螺旋階段のある建物であった為、屋上まで追い込むことが出来た。
互いに後が無いと判断し、正面切っての斬り合いに持ち込む。
激戦の末、互いに片腕しか使えない状況で殴り合いと負傷箇所の狙い合いが繰り広げられるも自身の限界を感じたダヴィッツは予め仕掛けた爆弾で貯水タンクを爆破して大量の水を流して屋上からの転落死を狙う。
しかし、香坂はこれを乗り切り落下しながらの肘鉄を浴びせたうえ、ナイフによる刺突で遂にダヴィッツへ引導を渡した。
こうして長く続いた裏神と送り込まれたマッド・カルテル武闘派の抗争は裏神の勝利となった。
- 裏神の新たな飛躍とMCの動向(香坂慎太郎)
香坂はダヴィッツ・タンタン・ジェフにそれぞれ称賛の言葉を送り、駆け付けた辰巳・反町・烏丸の協力でタンタンの遺体は裏神本部に、二名の遺体はマッド・カルテル本部へ送り返された。
後日、香坂は新幹部の四宮と山名を加えた緊急幹部会議を開く。現状について確認した後、勢力を拡大することを宣言する。そして、周辺組織への攻略が始まった。
一方、マッド・カルテル本部では送られてきたダヴィッツとジェフの遺体をそれぞれ埋葬するようモンテロの指示が飛ぶ。その後、庭(中庭?)を訪れたモンテロはある人物と会話する。
その名はセルジオ。15年間に渡り最強の称号を守り続けている男であった。
当面は日本以外の反乱鎮圧に注力し、立て直しを完了させてから裏神を潰すことをモンテロは誓うのであった。