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中将の編集履歴2016/06/17 11:10:47 版
編集者:福野 朗
編集内容:いろいろ訂正と整理とイラストを追加しました。/「南雲忠一」氏については、最終階級が大将となりますので削除しました。階級が一定しない「実在の人物」については階級に縛られない、例えば「旧日本海軍」タグ記事などでまとめることを提案します。

中将

ちゅうじょう

「中将」とは、軍隊における階級の一つ。 「将官」に区分され、大将の下、少将の上に位置する。

中将」とは、以下の意味を持つ言葉である。

  1. 明治戦前日本軍における階級。諸外国の軍における階級の訳語にも用いる(本記事で解説する)。
  2. 近衛中将。律令制における左右の近衛府次官(本記事で解説する)。

1.近代日本軍における階級

明治維新以来の日本軍における階級

陸軍では主に軍司令官軍団長等(准将が無い陸軍では師団長)を務めた。

位階正四位に相当した。

海軍では主に艦隊司令長官司令官等を務めた。

位階は陸軍同様、正四位に相当した。

欧米各国の階級を訳すときにもほぼ同様な基準で「中将」の語を用いる。

なので当時の日本には無かった空軍だと、主に航空軍司令官等を務める階級を「中将」と訳す。

英語では、「陸軍中将」を「ルーテネント・ジェネラル(lieutenant general)」、

「海軍中将」を「バイス・アドミラル(vice admiral)」と称する。

また、准将を置かずに「上級大将大将・中将・少将」の将官4階級制を採る軍隊においては「大将」が一般的な中将に相当するとされる(上級大将

少将の上、大将の下の「将官」であり、「将軍」あるいは海軍(及びフィクションにおける宇宙軍などでは)「提督」などとも呼ばれる。

中将の階級では、陸軍では軍団長海軍では(フィクションにおける宇宙軍などでも)艦隊司令長官(名称については艦隊司令官とされる場合も多い)をなどを勤める。

他に、総司令部参謀長クラスも中将ないし大将の階級が多い。

 時代の差異や、フィクションではその物語の設定にもよるが、おおむね1万人以上の将兵の上に立つ役職となることが多い。

2.律令制における近衛中将

律令制における左右の近衛府次官

官位相当は従四位下

正三位従三位の者が在任している場合、「三位中将」と称された。

蔵人頭を兼ねた場合、「頭中将」と称した。

蔵人頭(定員2名)は、天皇への上奏を取り次ぎ勅旨を下すという「天皇の秘書」的な要職であり、官庁を指揮する弁官を兼ねた「頭弁」が実務官僚から選ばれたのに対し、「頭中将」は上流貴族出身者が選ばれた。

この為、「頭中将」は将来は「大臣」となるエリートコースの役職であったと言える。

なお、『源氏物語』に「頭中将」という登場人物がいるが、当然、任じられた官職からきているものであって、彼の氏名を設定したわけではない

創作物における主な階級が「中将」の人物(五十音順)

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関連リンク

中将 - Wikipedia

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