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ドリームキャストの編集履歴

2018-01-12 18:37:48 バージョン

ドリームキャスト

どりーむきゃすと

【ドリームキャスト】とはセガ・エンタープライゼス(SEGA)が家庭用に向けて製造した最後の家庭用コンソールである。…ファン曰く「セガのハードは最期まで素晴らしかった」らしい。

「私の代わりに、いつか必ず…『あの星に住む全ての人達』に、幸せになるチャンスを与えてあげて…」


「命の尊さ、命の素晴らしさ。この想いを永久に咲かせよう。『我が命の花よ、君よ花よ』」

SGKG(セガカガ)、もしくはKGGG(カガガガ)

   _______回収されたボイスレコーダーより。

ドリームキャストとは…

セガ・エンタープライゼス(SEGA)が日本で1998年11月27日に家庭用に向けて製造した最後の家庭用コンソール(ゲーム機)。

ドリームキャストのロゴは渦巻きであり、ファンの間でしばしば【@(アットマーク)】で表現される。

性能

供給メディアは専用のGD-ROM。

マルチセッションの光学メディアで、内周にはISO規格のフォーマットを、外周部は独自規格の高密度フォーマットを用いており、ISO規格部分には警告メッセージやPCで読み取れるおまけデータ等も入っていた。

初期モデルではMIL CD対応と書かれているが、これは【見るCD】機能と呼ばれる画像・動画入りのCD-ROMの読み込みを可能にする機能であり、ドリームキャスト用の【見るCD】も開発される予定だったらしいが…。

このMIL CDというCD-ROMのソフトを起動する機能がセキュリティホールとなってしまい、せっかく違法コピー対策に特殊な規格を採用したのに「ドリームキャストのゲームソフトを何らかの手段で読み取れればCD-Rに書き込んで起動できる」ことを示すという皮肉な結果になり、後にゲームソフトなどの不正コピー防止のためCD読み込み機能は取り除かれている。(もちろんGD-ROMを普通にPCに読ませても高密度フォーマットには対応しておらず、対応したPC用ドライブもなく、市販の光学メディア用バックアップソフトも対応したものはないのでISO規格の光学メディアを使用したPS2等と比べるとディスクのコピーは非常に高難易度であり、一般人が手を出せるものではなかったが)


メインメモリは16MB、ビデオメモリは8MB。CPUに日立製作所のSH-4、ビデオチップにNECのPowerVR2をそれぞれ搭載。OSWindowsCE(カスタムバージョン)を採用したが、現在のゲーム機と違ってOSが常時立ち上がっているわけではなく、ゲーム起動時WindowsCEをGD-ROMから読み込む方式で、実際にOSを使うかどうかはソフトメーカー次第。Windows CEを利用したソフトの場合、起動時にWindowsロゴマークが表示される。


コントローラには十字の形の方向キーを任天堂以外で初めて採用しているが、構造が任天堂のハードと異なるため任天堂の特許には抵触していない。コントローラのアナログ入力部(トリガー、アナログスティック)は、一般的なアナログ入力に使われる可変抵抗器の代わりに非接触方式(磁石~センサ間の距離を感知するタイプ)を用いていた。

【ビジュアルメモリ】やら【ぷるぷるパック】やらを取り付けることでコントローラーが重たくなってしまうのはご愛嬌。

【ビジュアルメモリ】

本体にはハードディスクのような内部記憶装置といった気の利いたものは搭載されていなかったため、この外部記憶装置にゲームの進行状況を記録していく。フラッシュメモリなのでセーブ自体は電池が不要となっている。

【ビジュアルメモリ】自体の保存容量は少なめだが、モノクロの液晶とボタンとスピーカーが付いているので、対応するミニゲームをインストールして遊ぶ事も可能であった。

『NAOMI』基盤のアーケード筐体との連動をすることもできた。

発明BOYカニパンも【ビジュアルメモリ】の普及に貢献してくれたらしい。

一つのコントローラにつき2つのビジュアルメモリが刺せる。


ネットワーク機能

本体にモデムを搭載しており、発売当時は現在ほどパソコンや携帯情報端末が普及していない時代だったが、このモデムのおかげで電話回線があれば このマシンだけでダイヤルアップ接続によるインターネットを楽しむことができた。

(ただし、発売当時は光回線などのブロードバンドインターネット接続が普及しておらず、テレホーダイなどの回線利用料の割引を知らないユーザーも多かったため、電話回線を直接利用する『ISDN』などのダイヤルアップ接続による電話料金の高騰と通信速度の遅さに頭を悩ませるユーザーも多かった。)


宣伝でも「ドリームキャストでEメール」と謳っている。

ドリームフライヤー(Dream_Flier)と呼ばれるドリームキャスト用の電子メールの作成・送受信ソフトも存在した。


ドリームキャストにはドリームパスポートと呼ばれる【NetFront系】の専用ブラウザが入っており、ソフトによってはインターネット接続を要するものがあったため、これらにも内蔵される形で搭載されていた。

中には「でじこのまいブラ」と呼ばれるデ・ジ・キャラットとコラボなどの他のメーカーとコラボレーションを行った単独ブラウザソフトとして発売されるものもあった。


風の便りによるとwebtvをベースにしたインターネット閲覧ソフトであるマイクロソフトの【ウェブティービー接続キット】が希望者のみに配布されたらしい。


アーケード用システム基盤の『NAOMI』は互換性があり、アーケードで売れた作品の移植を容易にする売りもあった。

VMの項目でも挙げたが、NEOGEOに続いてセーブデータの家庭用ゲーム機とアーケード筐体での共用等を可能とした。

NAOMIは専用のドライブを追加することでGD-ROMの読み込みを可能としている。

成果

セガサターンプレイステーションはおろか、海外ではNINTENDO64にすら劣勢を強いられていたため、セガの社運を賭けて開発された。

コードネームの『KATANA』は刀(かたな)ではなく、関西弁の「勝たな」から来ている。

なぜ『刀(かたな)』から取らなかったのだろうか。


その自信を裏付けるかのごとく発売前には大規模な広告戦略を展開。その中でも【湯川専務】シリーズは…

「セガなんてだっせーよな!プレステのほうがおもしろいよな!」

などといった自虐ネタ的な内容が大きな話題を呼んだ。

こうした広告戦略が功を奏してドリームキャストの知名度は大幅に上昇し、「売りに出せば売れる」とまで言われた状態であった。


ロンチタイトルに『バーチャファイター3tb』、1ヵ月後には『セガラリー2』、旧代機のセガサターンでは発売しなかったセガの看板タイトル『ソニックシリーズ』の新作『ソニックアドベンチャー』等と言ったキラータイトルを発売させるなどの戦略を取っていた。


しかし、開発の遅れによって部品の供給や生産が間に合わないという致命的なミスを犯してしまう。このため、初回出荷量の大幅削減や予約キャンペーンの中止などが相次ぎ、「売りたくても、売りに出せない」状態であり、『準備運動をしたにもかかわらず、50メートル走の出足で足元のバナナの皮に気づかずにバナナの皮で足を滑らせて転倒する』ような状況になったのだった。


当時 独占禁止法違反の疑いがかけられていたプレイステーションの販売方法をマネたことによって、セガまでもが独占禁止法違反の疑いがかけられてしまい、この事件に対しての処理も脱法スレスレの行為だったことから大きな批判を呼び、セガの信頼は太陽に挑んだイカロスのごとく瞬く間に地に堕ちていった。


スペースチャンネル5』、『シーマン』、『シェンムー』などといった思い出に残る作品はあったもののサードパーティによるキラータイトルに恵まれなかったため、工場の排水によって汚染された川のごとき悪い流れを断ち切ることはできなかった。

泣きっ面にハチとばかりに、プレイステーション2の発売もあって さらに苦戦を強いられた。


こうしてセガは2001年1月31日、ドリームキャストの生産中止とセガのハード事業からの撤退を発表、18年間にわたるセガハードの歴史がここに幕を閉じた。

セガが本業のアーケードに専念するきっかけになったとも言えなくも無い。


なお、国内の最後のソフトであるマイルストーンカラスの発売日は2007年1月29日。


2012年、海外では同人ソフトではあるが現在もソフトが出ている。

なぜ同人ソフトを家庭用コンソールで動かせるかというと、

ウィキペディアによると、「初期型のドリームキャストの【見るCD】機能を利用して自作ソフトやゲームエミュレーターを動作させる試みが存在した。」とのこと。

 …良い子はマネしないように


ただ、ファンタシースターオンラインの大ヒットによってそれまで日本ではあまり認知されていなかったMMORPGという分野の知名度を上げ、そういった新たなゲーム文化を日本のゲームプレイヤー達の間に根付かせる契機を作った事は、その後のオンラインゲームの隆盛やそれを題材としたラノベ・アニメ・漫画等のサブカルチャーへの影響を考えても評価されて然るべきだと思われる。

セガ・ハード・ガールズ

頭まで鋼鉄に武装する乙女

CVM・A・O

正義感にあふれる素直な性格。

人との繋がりを大切にし、誰とでも仲良くなれる。

感情が顔に出やすく表情がころころ変わるため、イジられやすい。

無自覚だが貧乏が板についており、周囲に同情されることも。


(※『セガ・ハード・ガールズ』公式サイト内紹介文より抜粋)

おもなドリームキャスト用ソフトウェア一覧

(アルファベット順→五十音順)

3DSで蘇るドリームキャスト

2015年3月18日には、ニンテンドー3DSのテーマシリーズ「セガハードシリーズ」で、ドリームキャストのテーマがSG-1000と共に発売された。(税込み200円)

上画面はソニックアドベンチャー風のデザイン、下画面はドリームキャストの本体メニュー画面をイメージしたデザインであり、スリープ復帰音は実際にドリームキャストから収録した音(ビジュアルメモリの電池切れ警告音・GDドライブのシーク音)となっている。

あまりの完成度の高さやこだわりにファンからも驚きは隠せない様子で、従来の斜め上を行くセガに脱帽するファンも多いとか。

ちなみにNew3DSのホワイトでこのドリームキャストのテーマを設定すると、まるでドリームキャストを携帯型にしたような感じになる。キー配置や色がドリームキャストのコントローラーのと特に似ている為、違和感が少ない。ただし、New3DSのABXYボタンの色はスーパーファミコンを意識している為ドリームキャストコントローラーのものとは色の配置は異なる。

現在は海外で配信されたバージョンが日本でも配信中。上画面のデザインがやや異なるのと、メニューBGMがドリームパスポートからPSOのものに変更になっている。メニューBGMに関してはPSOの経験者には懐かしさで好評だったようだ。

非公式パロディ

外部リンク

wikipedia

ウィキペディアの記事には、ここでは語りつくせないほどの「聞くも涙・語るも涙」の歴史がつれづれと記されている。


セガ・ハード・ガールズ公式サイトでのドリームキャスト 紹介(このキャラが電神として、

電撃文庫FIGHTING CLIMAXに登場している。)

関連タグ

セガ ゲーム機

坂本龍一 (起動時のジングルを手がけた)

STG (DC最後のソフト争いはなぜかこのジャンルで起きた)

湯川専務

秋元康(湯川専務シリーズをプロデュースした)

セガ・ハード・ガールズ

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