アイドルマスターシンデレラガールズAfter20
あいどるますたーしんでれらがーるずあふたーにーぜろ
おいしいもの食べて飲んで…… 酒(しゅ)あわせ!
概説
2017年11月19日に開催された「アイドルマスター シンデレラガールズ 6th Anniversary Memorial Party」にて発表された、『シンデレラガールズ』における新規展開要素。様々な新情報の一つとして発表されたのが、このコミカライズ作品『 After20 』である。
併せて発表されたメインビジュアルでは、高垣楓・片桐早苗・川島瑞樹・三船美優といったボイス実装勢を差し置いて、柊志乃が最前列のセンターに描かれていたことが大きな驚きをもってPに受け入れられた。
Webコミックサイト「サイコミ」にて2017年12月23日より連載を開始。漫画は半二合(はん にごう)が担当し、T.I.Planning が料理や酒の監修を行っている。
居酒屋「 しんでれら 」を舞台に、成人アイドルたちが飲み交わすオトナの時間を描く――という、アイドルをテーマとした作品のコミカライズとしてはかなり異色の内容。「年長アイドルの魅力」をこれでもかと描いてきた『シンデレラガールズ』のひとつの到達点ともとれるだろう。
ちなみにタイトルの「 After20 」は、「お酒は二十歳になってから」と、20時(午後8時)以降の晩酌の時間とが掛かったもの。
作中に登場する酒や料理は実在のものを使用しており、料理マンガの側面も持つ。といっても奇抜なメニューが登場するわけではなく、多くの人が一度は口にしたことのあるような(そしてお酒もおいしくいただけるような)料理が、食欲をそそる筆致で描かれる。作者によると、飲酒の習慣がない読者でも楽しめる作品を心がけるとのことで、毎回の酒は基本的に作者が選んでおり、監修者は酒や料理両方をチェックしつつ料理の提案も行っているとのこと。
また、あくまでもアイドルの魅力を描くのが眼目であり酒や料理を説明するだけの存在にならないように心がけているという。
実在する地名や企業(JR東日本)、時事ネタも描かれ、酒造会社の来歴を紹介するくだりでは東日本大震災にも触れている(『シンデレラ』では初)。
なお、更新が0時であることから深夜の飯テロという評価も。
酔っ払いども
早苗の提案で某アプリのグループを結成し、春の吉日にお花見を実行、さらに居酒屋で打ち上げという暴挙に及ぶ狂気の面々。定位置はカウンター席からいつの間にか座敷席へ。
(作中でも話題に上るため、出身地を併記。)
「 よぉっし! アイドル力みなぎってきたわよ――!! 」
CM、インタビュアー、街頭での食レポなど、マルチに活躍する元アナウンサーの売れっ子アイドル。信頼ゆえか、レギュラー番組のスタッフにはよく予定外の演出を仕掛けられている様子。多忙でも溌溂とした笑顔を忘れず常に全力投球なので、一日の終わりにはアイドル力が尽きてしまうことも。仕事終わりにふらりと入った居酒屋「しんでれら」で、先客の同僚・楓と親しくなっていく。アンチエイジングを心掛ける一方で「我慢は美容の敵」と思い切る素直なオトナ。さすみず。「しんでれら」の料理や酒の食味を表現する際はアイドル関係に喩える事がある。
((「 瑞樹のイチオシ! 」 / 昼下がりの情報番組のワンコーナー。番組中に生中継を挟む形で、時にはゲストと一緒に有名なスポットやおいしい食事処を巡っていく。瑞樹の気取らずともエレガントな食べっぷりが食品会社の目に留まり、CMのオファーが来たこともある。))
( ああっ あれはこの前飲んだシュパーテンのラガーに合いそう... )
居酒屋「しんでれら」の常連客。ラジオにステージにと活躍の場を増やしつつある瑞樹の後輩アイドルで、垢抜けた居住まいにつかみどころのない雰囲気をまとう長身の美人。日本酒に造詣が深く、しんでれらが扱う数々の品から晩餐に合うものを選ぶのも得意。たまに適当な組み合わせで冒険してみたりもする。息をするようにブッ込むため、たのしい言葉遊びはスルーされがち。プライベートでお酒関連のイベントに出かけては、志乃や早苗と顔を合わせていたらしい。
((「 高垣楓 ちょっとBAR 」 / 夜間に放送されている、楓がパーソナリティをつとめるラジオ番組。))
「 お料理とお酒が自然と溶け合うように 私も自然に変われるのかも... 」
変わりたいという決意を秘めて、20代も後半でOLから転身した新人アイドル。瑞樹への用事を携えて「しんでれら」に辿り着く。作中では後輩ポジションということもあってどこか初々しく、先輩たちのプロ意識に敬意を抱いている。さり気ない気遣いが眩しい落ち着いた女性だが、人一倍繊細なせいか押しに弱く流されやすく、客引きが天敵。お酒にも弱く、酔いが回ると誰にともなく弱音を吐きながら寝入ってしまう危なっかしい面も。
U149では頼れる先輩なのに対して本作では経験が浅い新人として描かれており、サイコミ掲載両作の大きな差異として挙げられる。
((CM / アクセサリー店「 Cy style 」のCMディレクターに見い出され、奇しくもタレントとして「都会のOL」を演じることに。海辺で水着の第2弾、マスタングで旅へ出る第3弾にも起用され、自身の新境地を切り拓いていく。))
「 この歳になってまだ変われているというのは とても嬉しいことだわ 」
ドラマ出演を機にブレイク中の、泰然とした麗人。常にほろ酔いのような自由人で、流されてみることに肯定的。少し身辺が騒がしくなってきたため、落ち着ける酒場を探していた。行きつけのワインバルに出没する知り合いの猫の導き(?)と、美優の誘いを受けて「しんでれら」へ。楓と面識はあったものの、互いに「お酒のイベントへ行くとよく会う、お酒の話ができる顔見知り(の一般人)」程度の認識だった。悪酔いこそしないものの、現場にボトルを持ち込んだり、撮影の合間に飲もうとしたりと、そこそこの問題児。
((『 酒税課の女 』 / 志乃の役どころは、酒税課に勤める主人公を妹にもつ文筆家。ひと仕事終える度にボトルを開けているらしく、昼間から飲んでいることも珍しくない様子。まんま本人である。))
「 好きなお酒を見つけるのって 宝探しをするみたいで楽しいじゃない? 」
パワフルで面倒見の良い姉御肌。前職は警官で、小柄ながらも腕っ節は強く、声の圧も全体的に強め。『酒税課の女』に警官A役として出演し、持ち前の快活さで現場の潤滑剤になっている。本作では年長の志乃がいるため、他の媒体では見られなかった、体育会系的後輩キャラとしての姿も新鮮。仕事中においしい食事に出会ってはビールの誘惑を断ち切っており、酒場へ入れば生ビールを中ジョッキで煽るのが基本。世話焼きな性分ゆえか絡み酒の気があり、酒癖がよろしくないことを自認している。酒席を満喫する姿勢は冒険心にも繋がっているようで、ビアホールでは目隠し注文に興じたりしている。転職したことを親に言いそびれているらしい。
((『 酒税課の女 4時間スペシャル 』 / 副題は『 真夏の夜に消えた愛 愛は湯けむりに霞む 悲しく美しい愛のしるし 愛と悲しみの復讐者追跡行 』。夏の新潟で長期ロケを行なったという力作。))
助演・ゲスト
「 私達もお腹空いてきちゃったネ ミズキ! 」
第10話にてゲスト出演。アイドル料理番組の対決企画(企画名は「歳の差アイドルクッキング」...)にて、中華鍋を振るって瑞樹と炒飯の出来を競った。事務所でも振る舞われていた彼女の炒飯を恋しがる瑞樹に「今からでも」と快く応じたものの、里帰りの途に就くため、代わりにおすすめの中華料理店を教えていく。
メイクさん
第1話から時々登場している準レギュラー。「瑞樹のイチオシ!」や「酒税課の女」、雑誌グラビアなどで登場アイドルのメイクを担当している。瑞樹と雑談したり、志乃・早苗と一緒にロケ弁を食べたりとそれなりに打ち解けた仲の様子。
第7話で撮影の陣中見舞いに登場したちひろとのやりとりからすると、瑞樹たちの所属事務所のスタッフというわけではないようだ。
Cy style社長/ディレクター
銀座の宝飾品店Cy styleの社長とCMディレクター。ディレクターのプッシュにより美優をCMに起用した。
ディレクターは呑気で鷹揚に美優の素質を信じつつ、社長はあれこれ口出しして美優を萎縮させがちだが、そのたびに「しんでれら」での体験を生かして新境地を拓く美優の成長に一役買っている。
居酒屋しんでれら
彼女達の癒しの場所。ここは居酒屋「しんでれら」――。
軒先に大きな赤提灯を設えた和風の居酒屋。入り口から真っ直ぐ伸びる通路を挟んで左手にカウンター席、右手に座敷席があり、内装はさっぱりとしている。カウンターには無数の一升瓶が並んでおり、日本酒の取り扱い量は瑞樹が圧倒されるほど多い。ワインの品揃えも気取ったところがないようで、保存状態も志乃のお墨付き。おいしい料理も和洋問わずに出てくる。
楓いわく 「 いつ来てもお客さんがいない 」 のがいいのだそう(目の前で言われてしまった店員からは「ひどい」と一言)。商社勤めの経験を持つ美優からは想定されるテナント料に客入りが見合っていないことを心配されており、「オーナーが趣味でやっている説」まで出る始末。客が少ないため接客担当は店員さん一人だが、最近は日本酒もワインもビールも注文が入るので少し忙しそう。
店長は釣りをするようで、釣った魚を使った料理を出す事も。
作中の描写から、瑞樹の自宅と最寄り駅の間の徒歩圏内に店を構えている模様。事務所からの距離もさほど離れていないようだ。
なお、特定のモデルはないオリジナルで、ある意味で「作者の理想の居酒屋」とのこと。
書籍情報
2018年6月29日に単行本1巻が発売された。ただし1巻時点ではアイドルマスターシンデレラガールズU149やワイルドウインドガールと異なりCD付きの限定版は予定されていない。担当Pからは惜しむ声も聞かれる。
発売に合わせてソーシャルゲーム版、スターライトステージともに記念キャンペーンが開催された。ソーシャルゲーム版はぷちスナップ背景『癒しの場所しんでれら』、スターライトステージはルームアイテム『店先/癒しの場所しんでれら』『赤ちょうちん/癒しの場所しんでれら』とどちらも場所としての『しんでれら』が取り上げられている。ちなみに飲酒している場面はなく未成年アイドルでも安心。
明言されてはいないが、ソーシャルゲーム版では6月30日から開催されたドリームLIVEフェスティバルのゲストユニットとして「レイ・ディスタンス(瑞樹、楓)」「チーム・夏越しの酒(早苗、志乃、美優)」が登場した。
またU149の3巻と繋げて1枚のイラストになるポストカードも封入されている。封入されているのはお互いのもの。
関連タグ
その他のシンデレラガールズコミカライズ作品
アイドルマスターシンデレラガールズU149 : 同じくサイコミで連載されている『シンデレラガールズ』のコミカライズ作品。こちらの主役は小学生アイドルたち。
関連リンク
アイドルマスター シンデレラガールズ After20 - サイコミ 連載ページ
半二合先生と戸越銀座を食べ歩きながらインタビュー! - インサイド
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赤武酒造 - 《 赤武 》 純米
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中央葡萄酒 - グレイス 《 茅ヶ岳 》 (赤)
Chateau Potensac (シャトー・ポタンサック) - 《 La Chapelle de Potensac 》 (ラ・シャペル・ド・ポタンサック) 2012
高垣酒造 - 《 喜楽里 》 純米吟醸 生原酒
SILLY (シリー) - 《 Pink Killer 》 (ピンクキラー)
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小江戸鏡山酒造 - 《 鏡山 》 ワイン酵母仕込み純米酒
釜屋 - 《 ARROZ 》 (アロス) ワイン酵母仕込み純米酒
原酒造 - 《 越の誉 》 大吟醸 生酒
大口酒造 - 《 伊佐小町 》 (13度 / 25度)