「私はもう…ッ 人を殺したくないッ!!」
「今度は私が守らなきゃいけない…!!」
プロフィール
年齢 | 14歳 |
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誕生日 | 4月8日(おひつじ座) |
身長 | 145cm |
体重 | 41kg |
BMI | 19.5 |
血液型 | A型 |
出身地 | 東京都 |
趣味・特技 | 読書 |
長所 | 温厚、髪と肌が綺麗 |
好きなもの | 動物、チョコレート、ぬいぐるみ、お肉 |
苦手なもの | スポーツ、会話、人前に立つこと |
CV | 大野柚布子 |
概要
高ノ織中学校に通う中学2年生(2年B組在籍)。魔法少女サイトと出会った魔法少女の一人。
家族構成は両親と兄(高校2年生)の朝霧要。
目の下にクマがあり、地黒かつ白い肌と共に綺麗な黒髪ロングヘアの少女。
人との会話が苦手な極度の引っ込み思案だが、誰よりも純粋で心優しい性格の持ち主。捨て猫のミャーちゃんを一人で世話し、いじめグループにミャーちゃんを殺されてしまった時は花を供えて弔うなどと、常に他人を気遣う寛大な心と天使のような優しさを持ち合わせている。
しかし非常にデリケートでストレスを感じやすい性格でもあり、夜は眠れないことが多く、目の下のクマが取れないのが悩み。
クラスメイトの火本真から密かな好意を寄せられており、彩自身も自分の事を気にかけてくれる優しい彼に惹かれている。
ステッキ
引き金を引くとハートの形をしたピンク色の硝煙が飛び出し、自分や相手を使用者の感情の変化が強く起きた場所に転送させることができる(例えば潮井梨ナに使用した際、転送先がその日の下校時に火本と歩いていた場所になっているなど)。
来歴
魔法少女サイトとの出会い
学校ではクラスメイトの雫芽さりなと彼女の親友である貝島えりか・川野愛のグループからひどいいじめに遭い、家では歪みきった性格をした兄の要から虐待を受けると言う不幸な日々を過ごし、心身共に追いつめられ、「死にたい」とばかり願っていたが、ある日自分の部屋のPCに突如繋がった謎のwebサイト『魔法少女サイト』と出会い、拳銃型ステッキを与えられ、魔法少女となった。
魔法少女サイトから与えられたステッキを手にしたその日、さりな達グループの知り合いである男の先輩に襲われそうになり、逃避を図るが追いつめられ、悪化していく日々のいじめや虐待、男に乱暴されそうになる恐怖や子猫のミャーちゃんを殺されてしまった深い悲しみから「この地獄を終わらせて」と強く願った末に手にしたステッキを使うと、彩を追いつめたえりかと先輩は踏切内に瞬間移動して電車に轢かれ、無惨な事故死を遂げてしまう。
初めて使ったステッキとは言え、不本意にも人を殺めてしまった強い罪悪感に苛まれる一方、事故死した二人は元々校内でも評判が悪かったために二人の人間が死んだにも関わらず、悲しむどころか喜ぶ人間がわずかにも存在していることに戸惑い、凶器を手にしたさりなに事故のことを激しく問い詰められてしまうが、自分と同じように魔法少女サイトから与えられたステッキを手にし、魔法少女となったクラスメイトの奴村露乃に救われ、運命的な出会いを果たした。
奴村から魔法少女サイトやステッキの秘密について教えられ、これから起きるとされるテンペストやステッキを狙う魔法少女狩り(マジカルハンター)の存在を知った彩は、魔法少女として過酷な運命に巻き込まれることになる。
因縁と残された時間
かつて高ノ織中に転校してきた際、人との会話が苦手な性格(所謂コミュ障)ゆえに周囲と打ち解けられず、運動音痴や反応の乏しさからクラスメイトの不興を買ってしまい、そのせいでうじうじしている人を生理的に許せないさりな達グループに目をつけられ、いじめの標的にされるという、自分がいじめられるようになった経緯を奴村に打ち明けた彩は「たとえ一人でも立ち向かえるような強い人間になってほしい」という、彼女の言葉に励まされた。
その後日、訪れた奴村の自宅マンションにてステッキの使い過ぎで倒れた奴村を発見した際にサイト管理人・漆からステッキを与えられ、自身と奴村への復讐のために魔法少女となったさりなと対峙し、満身創痍で涙を見せながらも人を殺めた罪悪感を乗り越え、ステッキを駆使してさりなの猛攻から身を挺して奴村を守り抜いた上、さりなに強く反発する姿を見せて成長の第一歩を進んだ。
マンションの崩落で瓦礫の下敷きになりかけたさりなを自身のステッキの力で教室に瞬間移動させることで彼女を救い、シャーペン型ステッキによる魔法の防壁によって建物の下敷きにならずに済んだが、さりなとの攻防による魔法の使い過ぎで奴村と共に病院へ搬送され、生死の境を彷徨った末に一命を取り留めたその後、別の魔法少女サイトからステッキを与えられた魔法少女・雨谷小雨の魔法によって奴村や梨ナと共に復活を果たし、魔法少女サイトが他にも存在することやテンペストの真実を知ることとなるが、「誰一人、生かすつもりはない」ことに気付いてしまう。そこでサイト管理人捕獲計画を発案する小雨から共闘を持ちかけられたが、自分達が小雨の力で延命したとしても、ステッキの使用で一度消費した寿命が戻ることはなく、この先もう長く生きられないことを知らされた。
思い出作り
奴村をはじめとする魔法少女達と仲良くなり、過酷な運命に巻き込まれながらも、次第に明るい顔を見せるようになった彩だったが、自身にとって初めての友達である奴村の寿命があと数日であることを小雨と水蓮寺清春から聞かされた際は泣き崩れるものの、覚悟を決めて立ち直り、奴村のための思い出作りとして魔法少女達による海水浴を企画し、楽しい一時を過ごした。
故に奴村には「最期まで笑顔でいてほしい」と、寿命のことは伝えていなかった。
兄の暴走と犠牲者
…しかし、魔法少女サイトの存在を知った兄の要が穴沢虹海のパンツ型ステッキを奪い、その力で殺人を犯す姿を目撃、彩は「この事実を仲間に伝えれば兄は殺されてしまう」と、顔を青ざめながら黙秘してしまうものの、その事実を密かに感付いてステッキを奪還しようとした清春が返り討ちに遭って瀕死の重傷を負った際、カッター型ステッキで治療を施す小雨に手を貸し、「これは全て自分の兄のせい」であることを仲間に打ち明け、兄の暴虐的な所業に強い責任を感じ、涙を流してしまう。
なお、住居を失い、彩の元に居候し始めた頃に彼女から要が魔法少女サイトの存在に気付いたことを聞かされていた奴村は諸事情から自身が所持していた虹海のステッキが紛失した後、彩が何か隠していることを密かに察し、瀕死状態の清春を抱えたあさひと共にみかりが駆けつけた際に要が虹海のステッキを盗み、それを使用したことにすぐさま気付いた。
要に一目惚れしたとは言え、不本意にも仲間を裏切ってしまった強い自責の念から絶望に閉ざされた虹海は、要が手にした燐賀紗雪の日本刀型ステッキによって返り討ちを受けながらも、最期の力を振り絞って反撃を下し、命を落としてしまう。
それでもなお、彩は妹として暴走する兄を最後まで助けようとする慈悲深い姿を見せていたが、結局受け入れてもらえなかった。
そんな中、サイト管理人・漆の協力者である美炭貴一郎の助けによって他の魔法少女達と共に傷を治癒され、彼が虹海のステッキ回収と同時に要を連れ去ったことにより、魔法少女達は虹海のステッキを手にした要の脅威やステッキを奪われることを免れ、彩は兄の虐待から解放されることとなった(ただし、彩や要の行方を懸命に追う両親は美炭が要を拉致監禁した張本人であることを一切知る由もないが、彩本人は要が行方不明になってからは兄に関する話題を一切口にしていないため、彼のことをどう思っているかは不明である)。
虹海の急逝及び兄の失踪後、それぞれの事情で自身の元に居候していた奴村と梨ナに「少しの間一人にしてほしい」と促し、虹海の死に一人強い罪悪感を覚えて部屋にこもり、悲しみに暮れる日々を過ごしていたが、マンション崩落後から行方を眩ましていたさりなから拳銃型ステッキを返され、再びステッキを手にすることとなる。
自己犠牲精神
ステッキを再び手にし、『魔法少女サイト』そのものが真の敵であることを確信、さりなの叱咤や自分を心配して見舞いに来てくれる火本の慰めの言葉もあって漸く立ち直り、虹海の告別式で奴村達と再会し、虹海の亡骸に花束を供えながら、もう誰も傷つけさせないことを誓う。
告別式後、再会した仲間達に全てのステッキを自分に預けてほしいと、姿を現したサイト管理人には自分以外の魔法少女は全員解放してほしいとそれぞれ交渉を持ち掛けるが、全ての交渉は拒否されしまう。そして一度はサイト管理人が葬儀場の各所に仕掛けた爆弾によって仲間諸とも爆殺されてしまうが、さりなと行動を共にする時間逆行能力のステッキを持つ魔法少女・禍沼アリスによって命を救われ、管理人強襲前に自身のステッキの力で仲間とある廃墟へ移動し、管理人から逃れた。
虹海の一件に一人強い責任を覚え、仲間のステッキを預かってまで全てを背負おうとしていた彩は、さりなから優しさだけでは誰も救えない現実を突きつけられてしまうが、奴村からの平手打ちを浴び、「犠牲者は出てしまったが、あんたのせいじゃない」「あたしたちにも痛みを分けてほしい」などの言葉で強く諭され、仲間と協力して真の敵である魔法少女サイトを倒すことを改めて誓った。
最後の思い出作り
…しかし、さりなとの攻防や虹海の一件で瀕死の重傷を負った清春の治癒のためにと、ステッキを使用してきたために彩自身の寿命はもう残り少ない状態であり、奴村の寿命に関して詳しい日数まで聞かされていなかった彩はサイト管理人・弐の撃破及び住倉湯華の一件後に奴村の寿命があと2日であると初めて知って泣き崩れてしまう。
管理人奇襲作戦第二弾の決行前、
奴村と二人きりになった彩は、彼女と二人で最後の思い出作りをしようと奴村を誘い、竹下通りでわたあめやパンケーキを食べたり、スマホケースをおそろいで買ったり、似顔絵や街道インタビュー、プリクラなど…、楽しい時間を過ごしていた。
魔法少女サイトと出会う以前は悲しい顔しか見せなかった彩、彩と出会う以前はすごく楽しい時に楽しそうな顔ができないのが悩みだった奴村は、互いにこれまでに見せることのなかった明るい顔で一緒の時間を楽しく過ごすのだった。
その夜、最期に充分悔いのない素敵な思い出を作った奴村が嬉し涙を流したことから、互いに「ずっと一緒にいたい」という本音を出し合い、涙を流して笑顔を見せる二人は…………………。
最期の夜
サイト管理人奇襲作戦第二弾、品河区在住の魔法少女候補の少女の自宅周辺にサイト管理人・捌からステッキを与えられた小雨たち、世多谷区在住の魔法少女候補の少女が通う学校にサイト管理人・漆からステッキを与えられた彩や奴村たちとアリスが待機し、ステッキを届けようとする管理人を待ち構え、彩と奴村は手を繋いでいた。
しかし、サイト管理人達はひょっとこのサイト管理人・弐不在の経過報告会議で何かに感付いた漆から「今度からステッキを与える際は用心した方がいい」と警告されていたことから、品河区に現れたサイト管理人・拾肆は擬態を利用して身を潜めていたことで懐中電灯型ステッキを回収しようとした泉ヶ峰みかりを抹殺、紗雪と滝口あさひは拾肆に立ちはだかるも深手を負ってしまう。清春はこれまでステッキを酷使し過ぎたせいで寿命があとわずかとなって倒れ、小雨はすぐさまステッキで清春を助けようにも既に手遅れだった。
そして彩たちも世多谷区に現れたサイト管理人・拾に苦戦を強いられ、さりなと梨ナは満身創痍の虫の息となり、頼みの綱と言うべきアリスがステッキで時を戻さぬまま忽然と姿を消してしまい、万事休すと思われたその時、
スマホ型ステッキで彩と自分以外の全ての時を止めた奴村が寿命を使い果たし、そのまま安らかな顔で静かに息を引き取ってしまい、目尻に涙をためながらも、自らの命を賭けた奴村の思いを受け取った彩は奴村や仲間のためにも一人、拾に立ち向かった。
私たちは…(アニメオリジナル)
※以下、アニメ版ネタバレになりますのでご注意!!
「大好きよ…朝霧さん。ありが…とう…」
第10話から12話にかけてのアニメオリジナル展開では、湯華の学校へステッキを届けようとした弐を倒した直後に襲来した漆との一騎討ちでスマホ型ステッキを破壊され、深手を負った奴村がわずかな寿命と引き換えにシャーペン型ステッキによる防御壁で彩や梨ナ、小雨と漆の攻撃で負傷したさりなを守り、さりなのヨーヨー型ステッキで一人漆に挑む。
ステッキでわずかだった寿命を使い果たした奴村は、絶望しかなかった自分に生きる希望を与えてくれた彩に感謝の言葉を伝えながら、彩の目の前で安らかに息を引き取った。
…しかし、新たなサイト管理人候補として選ばれた奴村がかつての記憶を消されると同時にスマホ型ステッキと共に復活し、超人的なパワーで彩に襲いかかる。
新たな管理人候補として与えられた超人的パワーを身に付けた奴村の猛攻に苦しむ彩は、拳銃型ステッキで奴村と共に「また一緒に行こう」と約束した海に瞬間移動し、自分自身に拳銃型ステッキを使うと…
「大好き」
彩のステッキは、絶望しかなかった自分に生きる希望を与えてくれた奴村への強い想いで自分の寿命を移動させることができるようになり、彩によって寿命を分け与えられた奴村は、奇跡の復活を果たす…!!
自我を取り戻した奴村は、涙をこぼして傷だらけになった彩を強く抱きしめ、二人は下の名前で呼び合うようになった。
その場に現れた漆を彩が初めて使ったステッキで人を殺めてしまった例の踏切へと瞬間移動させ、奴村がスマホ型ステッキで時を止め、自分達も拳銃型ステッキで踏切へと瞬間移動する。
そして奴村が時を動かすことで、二人は踏切内に瞬間移動した漆を電車で撥ね飛ばすことに成功!!
漆を撃破したその後、奴村は彩の元に身を寄せるようになり、二人はわずかな寿命の中でも幸せな時を過ごそうと誓った。
私たちは
不幸じゃない
キャラクターソング
2018年6月に彼女のキャラクターソングとなる、「赤イ涙の先」が奴村のキャラクターソングと共に同時発売。
居場所のない絶望の中でしか生きられなかった彩が奴村の存在によって救われ、希望を見出だすことができたことが強く意識された歌詞となっている他、奴村のキャラクターソング「believe again」と対とも言える曲とMVになっている。
カップリング曲として収録されている「もしアナタが 消えようとも」は、アニメ第8話の挿入歌として使用されており、海水浴や竹下通りを二人で遊び歩く彩と奴村の姿も歌詞で描かれている。
最早つゆあや及び、あやつゆを象徴していると言っても良いキャラクターソングである。
関連イラスト
関連タグ
魔法少女 悲劇のヒロイン いじめられっ子 天使/女神様 黄金の精神 彩ちゃんマジ天使 朝霧彩生誕祭
湖村花夜:第2部における主人公。
高橋つらら:スピンオフ作品『魔法少女サイトSept』における主人公。
児上貴衣:自分と同じく拳銃型ステッキを手にした主人公。
芥倫太郎:『魔法少女・オブ・ジ・エンド』側における黄金の精神の持ち主。
腐川冬子・罪木蜜柑:『ダンガンロンパ』シリーズにて登場する、彩と同じような境遇に見舞われていた少女達。
天使ヶ原桜・クリスタ・レンズ:彩同様、天使や女神のような優しさを持つ心の広い少女達。
野咲春花:彩と容姿がよく似ている他、転校先の学校でクラスメイトから凄惨ないじめを受け、一人の男子から気にかけられていた少女。ただし、「家族を殺され、犯人への復讐に走る」点は奴村と共通している。
上原杏子:成績の優劣で父親に暴力を振るわれる兄にいじめられた過去を持つ少女。ただし、こちらは彩とは逆にいじめっ子で、時折兄に反撃を仕掛けていた。
愛崎えみる:彩と同じく高圧的な態度を取っていた毒兄を持つ妹であったが、あくまで自分の価値観を押し付けられていただけだったため、最終的に兄と和解した。
コンビタグ
カップリングタグ
※以下、ネタバレ注意!!
第2部32話(通算第87話)話におけるネタバレ注意!!
「みんなを…守って」
「奴村さん…さようなら」
彩は拾の猛攻で満身創痍となったさりなと梨ナをステッキで瞬時に別の場所へと飛ばし、そして自身も拾肆によって深手を負わされた紗雪とあさひ、絶命したみかり、小雨とステッキの使い過ぎで寿命が尽きかけていた清春の元へ移動、小雨達もステッキで瞬時に別の場所へと飛ばした。
仲間を瞬間移動させたその場所は、彩がまだ魔法少女サイトや奴村と出会う以前に可愛がっていた子猫のミャーちゃんを世話していた場所である。
さりなや梨ナ、紗雪とあさひ、小雨といった、意識があった者達は彩が小雨のステッキで傷を治したことで辛うじて一命は取り留めることができたが、小雨のステッキでも回復不可能な状態に陥っていた清春は、彩がステッキで寿命を分けてくれたおかげで九死に一生を得ることができた。
彩の拳銃型ステッキは、「みんなを守りたい」という強い想いから、ステッキの能力を引き上げることとなり、以前までは自分の思う場所に物体を移動させるだけであったが、人の記憶や寿命を移動させるようになっていた。
しかし彩は奴村を失って以来、声を出すことができなくなってしまい、会話の際は清春がステッキを通じて代弁を行っている。
管理人の猛攻やステッキの酷使で生死の境を彷徨う仲間を救うためにあとわずかであった自分の寿命を分け与えた彩の寿命は最早限界に近くなり、それを知ったさりなは、ステッキで自分の寿命を移すよう、彩に申し出た。
病気のせいで残り少ない命である小雨、寿命がまだ多く残っている紗雪とあさひ、あとわずかの寿命であった梨ナや清春も寿命を分けさせてほしいと申し出て、彩のステッキで互いの残りの寿命を補填し合うことでそれぞれ約半分の寿命となり、新たな決意を胸にうち秘めた魔法少女達はサイト管理人と戦う時までに強くなるべく、ステッキの特性をより理解し、それを使いこなせるようにパワーアップを図り、情報や戦略・戦術を身に付けながら身を潜めていた。
全ては、自分達の力で魔法少女サイトのシステムを潰し、不幸の連鎖を断ち切るために…!!!
そして、テンペストがあと10日と迫っていたある夜、さりなとあさひはおかめのサイト管理人・捌を、梨ナと紗雪は協力して拾肆の撃破に成功。
彩は死を偽装して生存していた魔法少女・湖村花夜と酒木さくらの記憶をステッキで自分の脳に転送させ、彼女達の味わった辛い記憶に涙をこぼし、彩のステッキで彼女達のこれまでの戦いの記録を転送され、涙をこぼした花夜と酒木は不の呪縛から解放されるために彩達と共に戦おうと、手を取り合うことを誓う。
一方では、サイト管理人が反逆する魔法少女達への制裁として、魔法少女の家族や友人の暗殺に動き出し、兄の要や両親はおろか、奴村を失った彩にとって最後の砦と言うべき火本も狙われることとなってしまう(尤も要は虹海のステッキを乱用していたため、管理人達からは「散々自分達の目的を妨げた存在」としてマークされていた)。
更には自分達が倒したはずの弐が時間停止能力を備えると同時に復活したと知り、復活した弐=ステッキの使用で寿命が尽きた奴村である可能性が高いと梨ナから聞かされ、戸惑ってしまう。
しかし紗雪が舞妓のサイト管理人・伍との死闘で窮地に陥り、アリスから奪取した携帯電話型ステッキで時を戻そうとするが、管理人達のリーダー・壱の能力によって時を戻すことができなくなったために紗雪は死亡、彩は家族の救助へと自宅へ瞬間移動する。
※更なるネタバレ注意!!
第2部47話(通算第102話)話以降におけるネタバレ注意!!
…実は彩は生まれて間もなくして朝霧家に引き取られた養女で、要とは血の繋がりのない兄妹、奴村とは血の繋がった双子の姉妹であると判明。
彩と奴村は一日違いの双子として生まれるが、実母は出産直後に死亡、実父は消息不明で親類縁者も引き受けを拒否したために二人は養子として別々の家庭へと引き取られ、育てられていた。
彩の母親となった養母は、息子・要を産んでから暫くして二人目の子供になる女の子を妊娠していたが、夫・朝霧次郎からのDVが原因で流産し、二度と子供を産めない身体になってしまう。
しかし数年後に養子の話が舞い込み、その養子が女の子だったことから亡くなった子供と重ね合わせ、自分にとっての子供は要だけで充分であった夫の猛反対を押し切った上で家族として迎え入れ、「彩(あや)」と名付け育ててきた。
その数年後、彩と奴村は互いが引き寄せられるかのように同じ学校で、運命的な出会いを果たしたのだった。
虹海のステッキを手に入れ、その力で要に東大合格のための勉強を強制させる父親から自身が養女で、本当の娘ではなかったという事実を突きつけられた彩は絶望に閉ざされ、涙をこぼしてしまう。
父親とは対照的に養女である彩を純粋に「家族」として受け入れ、愛情を注いでいた母親は妻である自分や実子の要を常に暴力で抑えつけ、彩には眼中を示さないばかりか、「本当の家族じゃない」と否定の言葉を吐いた傍若無人な夫に対して平手打ちをしようとした上で「あんたがあの子(生まれるはずだった第二子)を殺したのよ」と今まで溜め込んでいた怒りを遂に爆発させ、「彩の母親」として彩を守ろうと必死になっていた。
母親の優しさに触れた彩はその場で泣き崩れるが、要との差別の末に自分を強引に追い出そうとした父親がステッキの副作用を知らなかったために寿命を大幅に削った影響でひどい出血多量を起こして意識を失い、倒れ込んでしまう。
一度はステッキを手にした父親によって強制撤退をさせられ、再来した天狗のサイト管理人・拾弐の猛攻によって自宅を半分消し飛ばされるが、ステッキの瞬間移動で両親や要を間一髪で救い出し、例え血の繋がりはなくとももう誰も死なせはしないと誓って家族を守るために立ち向かう。
拾弐の口から奴村が自分の双子の妹だったことを知らされた彩は、自分と奴村が「運命で繋がっていた」ことを心から喜び、拾弐が放った攻撃を相手の背後へと飛ばすことで拾弐の撃破に成功。虹海のステッキは要の手に渡る前にすかさず花夜の元へと瞬間移動させ、兄に悪態を突かれながらも満面の笑みを浮かべていた。
父親は実子である要に、かつて自身が成し遂げられなかった夢を叶えさせるために進路を押し付け、要や東大のことしか考えず、妻や養女である彩には全く眼中にないという彼女と並ぶ、(または彼女以上の)エゴの塊な毒親である一方、母親はクラスメイトからのいじめや要からの虐待といった苦しみに気づいてはいなかったものの、夫とは対照的に誰に対しても分け隔てなく優しく接する広い心の持ち主であり、彩が例え本当の娘でなくとも「一人の母親」として彩や要に愛情を注ぎ、温かく見守っていた。
要が行方不明になってから気落ちした夫に対して「私たちの子供は要だけじゃない」と言い咎め、父からの虐待で性格が歪んでしまった要も母親にだけは唯一心を開いており、彩が持つ聖人君子資質な優しさは母から強く受け継いだといえる。