概要
種村有菜原作の作品で、集英社の少女漫画雑誌『りぼん』にて1998年2月号~2000年7月号に連載。
コミックスはりぼんマスコットコミックスで全7巻、完全版コミックスで全6巻、集英社文庫コミック版で全5巻。
また、2013年11月には小中学生向けの文庫シリーズ『集英社みらい文庫』でノベライズされた。原作の内容をそのまま小説化している。著者は松田朱夏。全4巻。
中川翔子が本作の大ファンとして知られ、作者・種村との対談の際本作の画集を持ち込んだそうである。
テレビアニメ
東映アニメーションによってテレビアニメが作られ、1999年2月~2000年1月にテレビ朝日系列(ただし一部系列局除く)で放送された。
実はテレビ朝日・東映アニメーションコンビの少女漫画原作アニメは、これが最後の作品となってしまった。
なお蛇足ではあるがテレビ朝日系では日曜朝に少女向け東映アニメの枠が存在するが、これはテレビ朝日ではなく系列局である大阪の朝日放送がホスト局を勤める。
前番組同様視聴率の低迷・商業成績の不振に悩まされた。具体的に言えば、料理番組「モグモグGOMBO」(秋田放送と山梨放送除く日本テレビ系列局およびなんとアソコ)に完全にターゲットの小学生女児を抑えられ、多少は当てにしていた大きなお友達も放送期間中にNHK教育に天下りした少女アニメものに奪われ、地域によっては支えていたはずの女性アニメファンをよりによって本作と同じ版元のHUNTER×HUNTER(フジテレビ、テレビ西日本ほか)に奪われてしまった。
商業面ではジャンヌの新コスチュームの人形の発売をドタキャンしてしまい、試作品(と思しき物)を連載雑誌の懸賞の賞品に回す始末であった。
しかも原作の人気エピソードだった高土屋全の悲劇の投入はあまりにも遅すぎ(作者をモブで出演させるというファンサービスはしたのだが)、フィンの裏切りも終盤に入ってからと、テコ入れも後手後手に回る有様。これでは1年間「完走」が精一杯、そして予定していた映画版やCDドラマはボツったのだった。
もっとも、当時のテレビ朝日はアニメの放送期間は1年を基本としていた。故に本作は打ち切りというわけではない。次番組が1年も持たなかったばかりか枠まで消滅させてしまった事を考えれば、なんとか1年持たせた本作はまだマシだったのかも知れない。作品そのものは出来は悪くはなかった。
さらにフォローを入れるとすればヨーロッパ(特にドイツ)では原作アニメいずれも大当たりしてはいる。
ストーリー
新体操部所属の日下部まろんは一見普通の女子高生だが、実は巷を騒がす怪盗・ジャンヌの正体であり、ジャンヌ・ダルクの生まれ変わりだった。準天使のフィン・フィッシュとともに、神の力で美術品に憑依する悪魔達を封印し回収していた。
そうとは知らぬ警察や親友に追われながら使命をこなしていたが、彼女の前に謎の少年・名古屋稚空が転入し、時を同じくしてジャンヌの前に怪盗シンドバッドが現れ、敵対することに。しかし、彼女は自分の知らない恐ろしい真実、そして過酷な運命に晒されることになる。
怪盗になったの
人を救える怪盗になったの
そして夜は味方になったの、
こわいものなんて
なにもない
私は強さを手に入れた
私は居場所を手に入れた
だからお願い
この十字架をとりあげないで
強さのしるし
とりあげないで
登場人物
人間
パッキャラマオ五十嵐(CV:西原久美子)
天使
悪魔
ジャンヌカップリング
関連イラスト
アイテム
上記の2つはアニメオリジナル。
ジャンヌの小型探知機で悪魔の気配や位置を感知する。
その中にピンやリバウンドボール、そして回収したチェスゴマを収納する。
アニメ第27話では、最期の悪魔を封印した直後にアクセスに奪われるが後にフィンに奪還される。
プティクレアに入っていたアイテムの1つ。アニメ前半のジャンヌの専用武器。
リボン
ジャンヌの専用武器。赤色の新体操用リボン。普通の新体操のリボンより短いらしいが、小さめのゴムボールなどを切断することもできるほどの強度を誇る。
原作では初期から、アニメでは後半から登場しておりリボンで悪魔を拘束直後に封印する力がある。
関連タグ
巫女/改造巫女服・・・本作単行本の作者コメントにメインヒロインの服装が巫女服ベースであることを暗喩するかのようなコメントが存在した。
こち亀 銀魂・・・こちらはパロディをやらかしてしまった2作品
快盗戦隊ルパンレンジャー 快盗天使ツインエンジェル ひみつ×戦士ファントミラージュ!・・・こちらは正義の快盗繋がり。