概要
みのり書房( 日本の出版社、サブカルチャーの分野の出版、特に後半期のアニメのパロディ、アニパロの分野などの書籍や雑誌などを出版していた。平成7年倒産 )が昭和52年より平成7年にかけて毎月27日に発行されていたサブカル系雑誌であるが、一般的にはアニメ月刊雑誌とされる。実際創刊号は金田一耕助特集だったりしたらしいのだが、アニメ以外の特集がうまくいかなかったためアニメ中心になったが、アニメ情報誌とはならなかったといわれる。
版型は創刊からしばらくは安定しなかったが、のちにB5版に統一された。
特徴
アニメ雑誌として一般的なアニメ記事ももちろんあるが、読者の投稿によるパロディがより中心となっている点である。それゆえに『月刊ファンロード』の愛読者を「ろーでぃすと」を自称していたのに対し、『月刊OUT』の愛読者を「アウシタン」と自称したといわれている。また、イラストのファンロードに対し文字ネタのOUTとも対比されることもある。一応は対立関係にあったが、当然ながら大部分の読者は共通する。
現在pixivのユーザーのうちの一部もハガキ職人として掲載もされていたりする。
読者投稿
読者投稿コーナーにはさくまあきらや堀井雄二などもかかわっていたとされる。
掲載作品
何気にゾイドの歴史やら超人ロックを連載する。ジャンプ放送局に登場したえのんも在籍していたとされる。
また、アニメ番外編と云えるノベライズも短期集中連載されることもあった。
アニメ・ゲーム原作ノベライズ
鎧伝サムライトルーパー異聞 夕陽の果て
愛の戦士ダ・サイダー
魔動王グランゾート 光の結晶編
絶対無敵ライジンオー ラブレター大作戦
太陽の勇者ファイバード 火鳥くんは一生懸命
ハルカはご機嫌ななめ
プリンセスミネルバ
NG騎士ラムネ&40XX
コミカライズ
超人ロック 聖者の涙
パロディ企画
- 宇宙編集者OUTシャイダー……宇宙刑事シャイダーのパロディ、ちなみに実写。
- 機動戦士Oガンダム……機動戦士Zガンダムの続編を名乗ったパロディ作品。ちなみに本誌で小説として掲載した模様。
- 重合金マジンガイム……『重戦機エルガイム』+『マジンガーZ』らしい。
- 戦え!超ロボット生命体トランスファーマー……トランスフォーマーのパロディ。
- Zアニメーション特集( ゼータアニメーションとくしゅう )…Ζ( ギリシア語アルファベットのゼータには7の意味がある )=7年後が舞台の続編という意味でいろんなアニメの続編の嘘企画特集
- ガンダム兄弟……ガンダム+ウルトラ兄弟のパロディ。
- 「悩ましのアルテイシア」…機動戦士ガンダムのヒロイン・セイラ・マス( アルテイシア・ソム・ダイクン )のヌードイラスト。ガンダムファンに衝撃を与えたが、もちろん、サンライズ非公認である。この件に関して御大がすごいコメントをしたらしい。
- 輝け10人のスケバン刑事……スケバン刑事+仮面ライダーのパロディ。スケバン刑事1号~スケバン刑事ZX。
- ノーチラスター
- 流星皇子TOMMY
元は芦田豊雄が表紙に描いたイラストがもと。実際にはこのキャラクターは魔神英雄伝ワタルとなったが、そのパロディとして登場した。
読者投稿掲載
絵・美・詩
ゆう坊のでたとこまかせ
投稿時代
よたろうらんど
ザ・コンテスト
ファンサイクロペディア
ジュリーくんの、なんでもBEST10!
見たかキミは?
やったねサンライズ!!
好きなモノはエトセトラ
聖闘士★親衛隊参上!
マンガ&イランコーナー 絵ぇじゃないか
最後
この雑誌自体は順調な売り上げであったとされるが、読者の投稿をメインとした雑誌の宿命である「内輪ネタの増加による新規ユーザーの減少」などもあり、徐々に部数を落とし、さらに出版社自体が黒字を出せなくなったこともあり、親会社( 詳細不詳 )の意向もあり、会社は解散され、それに伴い休刊となった。
なお、後継雑誌として青磁ビブロス( BL系雑誌や書籍等の出版で有名な出版社だったが平成17年に倒産、事業はアニメイトが出資したリブレ出版に引き継がれた )より出版されたMagazine MEGUが存在する。この雑誌は平成7年9月から平成9年9月まで出版された。ただし、この雑誌がOUTの影響のある雑誌となっているのは1996年11月の編集長辞任までである。
関連タグ
ゆうきまさみ…昭和55年4月号に掲載された『機動戦士ガンダム』のパロ『ざ・ライバル』が漫画家デビュー作。