概要
本名は源静香。初期は「しず子」という名前だった。通称「しずかちゃん(原作では、しずちゃん)」。
のび太が憧れるクラスメイト。5月生まれ。両親と三人暮らし。
成績優秀(正確グラフによればのび太を1とするとしずかちゃんは6らしい)で誰にでも優しい穏やかな性格。しつけは厳しいのか90点で怒られていた。
女性語を常用し、「ユニセックス言葉」は使わない。しかし怒らせた時には、のび太の事を「アンタ」呼ばわりもする。(原作初期ではのび太を見下していたのかどうかは不明だがアンタ呼ばわりも時々していた)
運動神経はのび太より上であり、相撲でのび太を秒殺したり、3年生~6年生が参加した校内マラソン大会で女子3位になった事もある。ちなみに正確グラフによれば体力はスネ夫未満のび太以上。
意外にお転婆な一面もあり、のび太とひみつ道具・入れかえロープで精神を入れ替えた際には草野球で場外ホームランをかっ飛ばしていた。
喧嘩や暴力は大嫌いだが、のび太が余計な発言をした際や、人間製造機と言うひみつ道具の回で「二人で作らない?赤ちゃん」と発言された時や、ドラえもんと二人で盗撮写真を覗いて「どれもこれもまずいなあ」「じつにまずい、もっとだせ」などとほざいていた時にはボッコボコにしている。
後の息子であるノビスケの性格や行動に「誰に似たのかしら?」などと言っていたが、間違いなくあなたにです。
また、意外とミーハーな一面もあり、公園で行われていた西条ひろみ(アニメ版では速水もこみち)のロケを見た際にはその歌声に感動して号泣しながら「ウキーッ!」と叫んでいる。
同じクラスで天才肌の出木杉英才とは仲が良く、のび太は彼を(勝手に)ライバル視している。
ドラえもんがのび太の元に現れたおかげで、未来ではのび太の妻になっている。
嗜好
シャワー、お風呂が好きで、1日に2・3回は確実に入っていると思われる。
初期は入浴中にのび太が乱入してしまったり、入浴を覗いた場合「のび太さんのエッチ!」の罵声と共に洗面器のお湯を浴びせたり風呂桶を投げつけたりして追い出すのが定番だった。
30巻あたりになるとどこでもドアで「どこでもいいから早く!」と言って開けたらしずかちゃんのお風呂に直行したり、「ほんとにもう、きみにはあきれた!」と逆ギレされるというシーンすらあった。
なお、大山ドラ時代は映画によってアレが描かれてたり描かれてなかったりする事も。
女の子らしく童話や絵本、お人形やぬいぐるみと言った、少女趣味的なものが好き。
ロボットやメカ、戦争ものの映像作品などの男の子が好むようなものは基本的に嫌いであるが、「のび太の宇宙小戦争」ではPCIAの軍勢に追い詰められた自由同盟基地を守るため、恐怖を堪えて率先してラジコン兵器に乗り込んでいる。また原作でもSF映画と思しき映画作品を「私も見たかった」と発言しているシーンがあったり、特撮映画の撮影も割とノリノリであった為、ある程度男の子の趣味には理解があると思わしき描写も少なくはない。なお、女の子がターゲットである『マジカル5』にのび太がハマっていても、邪険にしたりせず同じ作品のファンとしてスネ夫達に揶揄われた際には友人達と共にのび太を庇って見せたなど、わさドラ版では時代の流れ故に価値観の多様性を認めている描写が多くなった。
余談だが、作中初めてしずかちゃんの入浴を覗いたのはのび太ではなくジャイアンである。
ちなみに、大長編ドラえもん「のび太の宇宙小戦争」では、少量のホットミルクをドールハウスの浴槽に入れ、スモールライトで自身を小さくする事により、長い間の夢だった牛乳100%の牛乳風呂に入っている。
好物は焼き芋だが内緒にしている(「しずかちゃんの心の秘密」では彼女の誕生日にドラえもんとのび太がプレゼントとしてみんなの前で渡したことがあったが、見事に怒られてしまった。というのも、彼女は焼き芋は一人の時や家族といるときぐらいしか食べないからである)。2番目に好きなのはチーズケーキで3番目はお寿司。
大長編でドラえもんが料理を作る際にはよくパンケーキを注文している。
女の子らしく料理や裁縫などもそつなくこなす(アニメでは稀に正反対の描写もあった)。ホットケーキなどよく焼いているようで、のび太たちにふるまうことも多い。
ぬいぐるみを集めているらしい。
習い事
しずかのママの方針でピアノのレッスンに通っているらしいが、本人はバイオリンの方が好きなようで、ピアノのレッスンに愚痴をこぼすこともある。
しかしそのバイオリンの腕前は聴くに堪えないレベルの怪音が流れ出る。(漫画版「のび太と竜の騎士」のひとコマでは「ギコーバキー」という書き文字があったり)
また、新アニメ版ではジャイアンの歌でも壊れなかったひみつ道具を破壊するエピソードがある。バイオリンのレッスンに通っている描写もいくつかあった。ちなみに人生には同類がいる。
なお、初めてバイオリンの描写が出た回ではとくに問題なく弾いていた。
備考
お色気描写の遷移
作中で頻繁に入浴シーンがあることから、現実世界で規制案が出るたび名前が登場する。
原作やのぶドラ時代では劇中でパンチラや裸の描写が多く(当時は他のアニメでもそういった描写が多かった)、劇場版でも例外ではなく上記のようにお風呂の描写が終始描かれた事もあったが、声優が交代されてわさドラ時代に入ると、アニメでそういった描写は無くなっている。
「のび太のひみつ道具博物館」と「のび太の新魔界大冒険 ~7人の魔法使い~」ではパンモロが描かれたものの、テレビに放映された時はそれらか規制されたりカットされたりしている。
初期の性格
連載初期の頃のしずかちゃんは現在と性格が異なっており、のび太を「あんた」呼ばわりしてジャイアンやスネ夫と一緒になってバカにしたりするなど、「高飛車でイジワルな女の子」という側面が強かったことは、今の若い世代の読者や新ドラ世代の子どもたちには想像も付かないだろう。連載初期の作品自体がブラックユーモア色が強かったことも関係している。
例を挙げると、
- 「クラスで一番忘れんぼのあんたが!?おほほ」(TC2巻「アンキパン」)
- 「ウッソー、のび太さんはもっと面白い顔よ」(TC40巻「顔か力かIQか」)
- 「やめて!あんたはクラスでも有名なへたくそなのよ。」(TCS5巻「自信ヘルメット」)
この他にも、のび太に四月バカを仕掛けた際は「ウソとわかって安心できるものがいい」という理由から「アンタの家が火事よ!」と言い放っている。
もっとも、当時の彼女はジャイアンやスネ夫のようにのび太を直接的にいじめるよりも利用するという側面が強かった。お人好しののび太に「お願い」という形で無理難題を押し付け、しずかちゃんに気に入られようとするのび太がドラえもんを巻き込んで右往左往するというのが初期のエピソードによく見られたパターンである。
その頃はジャイアンをのび太やスネ夫と同様呼び捨てにしているが、話が進むにつれ「ジャイアン」→「ジャイアン君」→「たけしさん」と変化している。
それでも出来杉の所に出入りが多いのと、名前の固定されている女友達とのシーンが少ないため、性格が悪いのではないかという読者や視聴者も少なくないが、のび太に風呂を覗かれたり秘密道具で被害にあっても後日には何事も無かったかのように接するので、度量の大きさは疑いようがない。
その他
余談だが2014年2月に放送のアニメ版本編内で「しずかちゃん」を道具を使って呼んだ際、本家源静香や某イナバウアーに紛れて、亀井のしずかちゃんが登場している。
ちなみに父親のデザインは、のぶドラ時代では容姿が統一されていなかったが、一般的に認知されているデザインは初登場したシーンや『のび太の結婚前夜』で見られるメガネを掛けたバージョンである事が多い。
→http://twitdon.blog.jp/archives/12374294.html
歴代担当声優一覧
恵比寿まさ子:日本テレビ版
野村道子 佐久間レイ(2000年映画での幼少期):テレビ朝日版第1期
かかずゆみ:テレビ朝日版第2期
関連イラスト
関連タグ
ドラえもん(キャラクター) 野比のび太 骨川スネ夫 剛田武 出木杉英才
たとえ胃の中、水の中 のび太の結婚前夜:主要エピソード