※2015年から放映されたTVアニメについては「おそ松さん」を参照。
概要
赤塚不二夫の連載ヒット作品。最初は全4話の短期集中掲載の予定であり、「ならハッチャけよう」と考えた赤塚が顔が全部同じな六つ子を主役(本来の予定なら12つ子にするつもりだったらしいが、さすがに紙面に入りきらないため半分に削ったとのこと)にした所、予想以上にこれが受け週刊少年サンデー(小学館)において1962年から1967年にかけて連載されることとなる。
その後週刊少年キング(少年画報社)やコミックボンボン(講談社)にも掲載されている。
『天才バカボン』や『ひみつのアッコちゃん』とは異なり、頻繁に前の設定が無かったことになったり、完全パラレルの名作パロディ回が出たりする。
実は1985年12月に、フジテレビ系列(他系列とクロスネットのテレビ山口、テレビ長崎、テレビ大分、テレビ宮崎、鹿児島テレビを除く)で実写版が放送された。
登場人物
六つ子のおそ松たち(名前は松野おそ松・カラ松・チョロ松・一松・十四松・トド松)が主人公なのだが、出っ歯のイヤミもそれに劣らず出番がある。
他に、近所の少年チビ太、六つ子の父さん松野松造と母さんの松代、魚屋の娘トト子、頭に旗が刺さったハタ坊、パンツ一丁のデカパン、大きな口のダヨーンなどが主に登場する。
詳細は「おそ松くんの登場キャラクター」参照。
原作
おそ松くん
「週刊少年サンデー」 (小学館) 1962年4月15日16号 ~ 1969年5月18日21号
「小学一年生」 (小学館)1966年4月号 ~ 1967年3月号
「ボーイズライフ」 (小学館)1966年4月号 ~ 12月号
新・おそ松くん
「週刊少年キング」 (少年画報社) 1972年13号 ~ 1973年53号
別名『キング版おそ松くん』ともいう。「新・おそ松くん」という名義は「天才バカボンの時代なのだ」より。実質、『おそ松くん』なのにイヤミが主人公であるが、話によっては残虐な目に合う。「おそ松くん」シリーズに於いて初めて劇画タッチの逆作画崩壊が登場した。
最新版おそ松くん
「月刊コミックボンボン」 (講談社)1987年11月号 ~ 1990年3月号
「月刊テレビマガジン」 (講談社) 1988年2月号 ~ 1990年1月号
「最新版おそ松くん」という名義はボンボンコミックスの単行本より。「ボンボン版おそ松くん」という表記もあるが、それはテレビマガジンでも並行連載していたので誤りである。1部の電子書籍サイトでも、「おそ松くん」と「最新版おそ松くん」を分けて売っているサイトがあるが、eBookJapanでは全て「おそ松くん」名義で販売をしている。
この漫画では松野家の住所が「東京都新宿区下落合」になっている。「新・おそ松くん」で逆作画崩壊が登場したのに対し、この作品では意図的な作画崩壊以下のキャラクターが登場し、このバージョンにおけるおそ松の画力も作画崩壊以下である事が判明した。この絵心無い作画崩壊したキャラと通常通り描かれたキャラが同じ画面に居るのでそれが不思議なシュールさを醸し出している。
アニメ
1966年に当時NET系列に属していた毎日放送、スタジオ・ゼロ、チルドレンズコーナーの共同制作によりテレビアニメが製作され、MBS、NET、名古屋放送、九州朝日放送ほかで放送されたが、MBSが初めてアニメ製作に参加した作品で、在阪テレビ局初の自社製作アニメである。
1988年にはぴえろによってリメイク版が作られ、フジテレビ系列で放送された。ただしフジテレビ系列土曜18:30枠はネットセールスの対象が一部の局のみのため、系列局でも放送されなかったり遅れネットで放送されたりしたケースが少なくない。日本テレビ系列とテレビ朝日系列のクロスネットだった青森放送、NNS非マストバイ局の山梨放送、四国放送、高知放送でも放送されたほか、フジテレビ系列と日テレ系列のクロスネット局のうち、テレビ長崎は同時ネット、鹿児島テレビは遅れネット、またフジテレビ系列、日テレ系列、テレ朝系列トリプルネットのテレビ大分とテレビ宮崎でも遅れネットで放送された。本放送後には山陰中央テレビでも放送された。
原作にはないオリジナルストーリーが続出、逆作画崩壊的な美形キャラたちが登場した。加えてトト子の設定変更などテコ入れが多い。特に、イヤミとチビ太が事実上の主人公と位置づけられている。話によって設定が異なるのが特徴。赤塚作品なら仕方ない。
ニャロメや本官さんといった他の赤塚漫画のキャラも出演した。松野家の住所は「赤塚台」という地区になっている。
2015年秋に「おそ松さん」というタイトルで、おそ松らが大人になったという設定の三作目のアニメが製作・放送された。原作漫画は「おそ松くん」であるものの、設定が大きく異なったが、過去に発表された原作の設定の踏襲やリメイクもある。六つ子の設定の変更も加えられ名実共に主人公となっている。詳細は該当記事参照。
「おそ松さん」は「おそ松くん」のアニメの第三作目ではあるものの、上記の特徴から同一視することに関しては賛否両論があるため、声優などの記述も該当記事に記述する。
1966年版 | 1988年版 | 2015年版 |
関連項目
おそ松パロ…他作品がおそ松くん(おそ松さん)をパロする場合
あっぱれ!チビ太の鬼たいじザンス 摩天楼のホワイトクリスマス
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関連リンク
- おそ松くん(eBookJapan)
- Amazon.co.jp: おそ松くんを観る | Prime Video(1988年版アニメの配信先の一つ)
- 「おそ松くん」 | バンダイチャンネル(同じく配信先の一つ。第1話無料配信)
- おそ松くん (1966年のテレビアニメ) - animemorial.net