概要
「爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP」に登場する日本代表のチーム。物語の主役のチームである。
「TRF」とは、アニメ版では「ツチヤ・レーシング・ファクトリー」の略、原作では「タミヤ・レーシング・ファクトリー」の略とされている。(「タミヤ・レーシング・ファクトリー」はタミヤのRCカーのワークス・チームとして実在している。)
国際ミニ四駆連盟名誉会長である岡田鉄心によって選出されたメンバーで構成。
以下は、基本的にアニメ版について記載。
メンバーと使用マシン( 括弧内は原作準拠のみ )
星馬烈(リーダー) | ハリケーンソニック→バスターソニック(→ブリッツァーソニック→ロデオソニック) | コーナー寄り万能型 |
---|---|---|
星馬豪 | サイクロンマグナム→ビートマグナム(→ライトニングマグナム→バイソンマグナム) | 高速型 |
鷹羽リョウ | ネオトライダガーZMC→ライジングトリガー | 高速型 |
三国藤吉 | スピンコブラ→スピンバイパー | コーナー型 |
J | プロトセイバーEVO. | 万能型 |
監督は土屋博士。彼が体調不良で倒れた時、豪の担任であるたまみ先生が代理として一度だけ監督を務めた。
正式なメンバーではないが、鷹羽二郎丸がメンテナンス等のサポートを担当し、鷹羽リョウが負傷した時にも代理として出場した。また、草レースなどでは佐上ジュンが応援やバックアップに訪れることがある。
J機は万能型とされるが、チームを分ける際には主にコーナー寄りの2機と行動と共にする。
ライジングトリガーはMAX編にてビクトリーズの制服を着たリョウが手にしているが、実際に国外レーサーと対決したシーンは描かれなかった。
度々つっこまれるが、メンバーは国内レースで好成績を出した者達とされているが、国内最高峰のレースとされるSGJCではJより黒沢の方が総合成績が良い。Jはその後のGJCウインターレースで優勝しているのでその功績なのかもしれない。
(メタ的なことを言えば、原作の5名に合わせる必要があるという身も蓋もない理由。)
特徴および活躍(ネタバレあり)
WGPに参加している全10チーム中、唯一マシンが統一されていない。服装は基本デザインは一緒だが、各自の好きなように着こなしている。原作では制服はメンバーそれぞれに合わせたデザインであった。
前述のとおり、全員が種類も性能も違うマシンを使用しており、個性の強さも相まって参戦当初はチームワークが悪く、フォーメーション走行は1,2を争う低さだったが、その後黒沢太やこひろまことらの激励や、強豪達との戦いにより、チームワークの大切さを学んでいく。
公式戦参加にあたり、ネオトライダガー以外のボディもZMC製へ換装(正確には強度のやや劣るZMCγ)、モーターは既存の市販品を凌駕するアトミックモーターを搭載した。
(1997年当時、絶版となったハイパーミニモーターの代替としてアトミックチューンモーターが発売されたが、これに肖ったのか偶然なのかは不明。)
ARブーメランズとの2戦目の最中、アトミックモーターの強化型であるアトミックモーターTypeV2、通称V2モーターを搭載。
ロッソストラーダとの激戦にてバラバラとなったチームとマシンが集約、マグナムが生まれ変わる。追って他の4人のマシンもそれぞれ進化または強化を果たし、最終的にはメンバーの個性を生かした「フリーフォーメーション」(ミニ四ファイター命名)をもって、四位決定戦を制しファイナルステージへと駒を進める。
そこでNAアストロレンジャーズ、アイゼンヴォルフ、ロッソストラーダと共に三日間に渡るファイナルレースの三つのセクションで戦った。
そして最終セクションでは、ミハエルとブレットと豪がゴールを目指して熾烈な走りを展開。(ちなみに、最終セクションでは唯一リタイア者を出さなかったチーム)
そして豪が1位でゴール。見事第1回WGP優勝の栄冠を勝ち取った。
MAX編での活躍
MAX編の第1話にて、WGP編最終回で描かれなかったファイナルステージのゴールシーンが描かれた。(※本記事最下段の余談参照)
第2話に優勝チームとして第2回WGP開催国であるアメリカに旅立とうとしたところ、一文字豪樹に一方的に対決を挑まれる。最初は二郎丸のラッキーで勝利したが、スッキリしない豪は出発直前にもう1度勝負。その後他のメンバーもそれを知って飛び入り参加。豪が1位になり勝利(二郎丸以外のメンバーも豪樹より先にゴール)。この時、何気に烈が次もリーダーを引き継ぐことが決定。(というか、一方的にメンバーから押し付けられ、烈は乗り気じゃなかったらしい)
44話ではリョウのみ一時的に帰国し、豪樹達と勝負した。リョウが勝利したものの、豪樹のことが気になり当初の予定を変更してもう暫し日本に残ったが、世界グランプリにとある事件が起きたため、このエピソードのラストで再びアメリカへ行った。
そして第51話(最終回)には烈、豪、リョウが登場。一文字兄弟を昔の自分達のようだと懐かみ、彼らの走りを見守った。
ロゴマーク
ホンダのウイングマークと似ているが、参考にした可能性はある(豪がホンダのイメージで描かれたため)。
各機のウイング(スピンシリーズのみフロント)にはマシンの名前が書かれていたが、アニメ版において公式戦デビューにあたり4機のボディがZMCγになってからは、こちらのロゴがついた。
向かって左:改修前 右:改修後
ウイングの下地の色も一律でホワイトに塗り替えられているが、提供バックやアイキャッチおよびエンディングに使われるCGモデルにおいては、元のカラーのまま(マグナムであれば青)でロゴが描かれている。
残る1機、元々ZMCマシンであるネオトライダガーZMCのウイングは当初はマシン名のままだったが、ブーメランズ戦までにビクトリーズロゴに変わっている。
その差異の為なのかは不明だが、ネオトライダガーのみCGモデルのウイングも全体がホワイトに塗り替えられている(参考リンク )。
なお、ライジングトリガーにビクトリーズロゴは無い。(そもそもMAX編では、実機および原作では存在する各マシンに施された文字の作画が、ライジングトリガーに限らず悉く省略されている。)
実在のマシンについて
現在、5人のWGP後期マシンを揃えるのは非常に困難な状況にある。
前期マシンであれば揃えるだけならば問題ないが、トライダガーだけは近代化されていないシャーシとなる。
サイクロンマグナム、ハリケーンソニック、ビートマグナム、バスターソニック。
豪機と烈機は、前期・後期・通常版・プレミアム版の全てが一般販売で入手可なので問題ないが、J機、リョウ機、藤吉機の4台は何らかの問題を抱えている。
スピンコブラとプロトセイバーEVO.は、元のリアルミニ四駆が絶版であり、現在はプレミアム版のみが一般販売されている。走行用として生まれ変わった為、実用としては問題ないが、絶版のまま新型シャーシに合わせた金型が作られた為、当時の『内部メカが見えるリアルミニ四駆』が再販される可能性がますます低くなってしまった。
ネオトライダガーZMCはスーパー2シャーシと相性が悪いボディの形状が原因で通常版しか一般販売されていない。
このためグレードに統一感がなくなってしまう上、プレミアム版のないネオトライダガーの方は型遅れのスーパー1で使うかスーパー2用にボディを加工する必要が出てくる(フロントボディキャッチの高さ調整が出来るポリカボディで代用する手もあるが…)
2019年8月にはスーパー2用にボディが改修された『ネオトライダガーZMC カーボンスペシャル』というプレミアムに匹敵するハイエンドモデルが発売されたが、数量限定生産品な上にパーツの大半がカーボン製という魅力的な仕様から早くも完売や転売が相次いでいる。幸いタミヤから再生産予定の告知もあるので定価以下で見つけ次第入手しておくのがいいかもしれない。現在これを逃すとWGP前期マシンも同等のグレードで統一するのも困難になっている。
だが、これらの3台の問題さえ些細に感じるほど入手に難があるのがスピンバイパー。元のリアルミニ四駆は当然絶版。走行用モデルはディオマース・ネロとともに2002年に発売、この時は一般販売のItemナンバーであったものの、GPAシリーズともども生産数が少なく実質的な数量限定販売であった。その後は数量限定のパールブルースペシャルが2010年と2017年に発売するも、すぐに完売。2019年現在でも再販予定はなく、入手難度はビクトリーズのマシンの中でもトップクラスの幻のマシンと化している。今後定価で入手したい場合は数年単位でタミヤから再販の発表を待つ覚悟が必要になる。
2019年11月16日、この度バックブレーダーとバイスイントルーダーがリアルミニ四駆としてめでたく再販アナウンスされた。リアルミニ四駆シリーズ復活の兆しとも思えるが、この2機は走行用として販売された過去が無い2機であり、依然としてコブラ、バイパー、EVO.(およびディオマース・ネロ)の、リアルミニ四駆版再販の可能性は楽観視できない状態である。
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フルカウルミニ四駆 リアルミニ四駆 エアロミニ四駆 ミニ四駆PROシリーズ
ダッシュ軍団…ダッシュウォーリアーズ。第一次ミニ四駆ブーム時の漫画・ダッシュ!四駆郎における主人公チーム。
余談 ~ゴールは きっと永遠
※ 本編最終回にてゴールシーンが描かれずMAX編に持ち越されたのは、「ゴールしたことで止まってしまう彼らを描写したくなかった」スタッフの想いによるものであることが、当時のアニメ誌の付録ムックにて語られた。
ラストカットも、チェッカーを切ってなお画面の奥へ向かって走り続ける5台で締め括られた。