「ドルイドン倒ス! リュウソウ族倒ス!」
「覚醒者、発見…」
データ
属性/キング級幹部
分類/ドルイドン族
身長/194cm(巨大魔強化身長/47.5m)
体重/291kg (巨大魔強化体重/712.9t)
分布/大暴走の丘
経験値/909
概要
第44話でエラスによって生み出された、ドルイドン族のキング級幹部怪人。
刀や鍔の意匠が見て取れる鎧武者の様な古風な姿を持ち、「キング」の階級の名の通り、頭には冠の装飾が兜の飾りの如く付いている。
右手が刀その物になっており、左手は人間と同じ5本指を持ち、常に刀を握っている。
戦闘では、この二本の刃を振るう接近戦を得意とし、黒色の斬撃を放って攻撃する事が可能。刀を振るう事で凄まじいエネルギーで生成したハリケーンを起こす事もできる。また、自身の動きを高速化させる事でハヤソウルの力で高速化したグリーンと互角に戦える程の高速戦闘も可能。
また、ハリケーンのエネルギーを取り込み、自力で『巨大魔強化』を行う事も出来る。
同じくエラスによって生み出され、片言ながらも出産直後から言葉を既に話せたガンジョージと異なり、言葉らしい言葉は一切介さず、唸り声や鳴き声の様な奇声を上げるばかりであったり、常に駄々をこねるかの様に意味も無くその場で飛び跳ねたりと、荘厳な姿と裏腹に赤ん坊の様な行動が目立つ、ガンジョージ以上に幼い雰囲気を持つ。
その為、まだ物心がついていない子供の様に見境が無く本能のまま暴れ回り、暴れる事に喜びを感じている事からドルイドンの戦闘狂な気質が非常に強く出ていると言える。
またそんな性格故か、撤退時に地面に落ちた刀を置き忘れそうになる等、どこか抜けている印象も与える。
その本質は、エラスの意思のままに操られる傀儡であり、精神面が幼いままで自我が希薄なのは意図的な物と考えられる。
エラスが自身の意思を代行する存在として支援したプリシャスは、仲間を欲している一方で裏切られるのを恐れる余り他のドルイドン達を実質物扱いする愚行を繰り返したが、そうした葛藤の無いエラスより最初から道具扱いされるヤバソードは哀しくも滑稽、そしてどこか虚しい存在感を放っている。
活躍
第44話
エラスによって産声を上げつつ生み出されると、プリシャスが「教育」させる為にガンジョージ共に連れられて街へと繰り出し、破壊活動を開始。見境なく周辺を破壊し回る。
すると、オトの連絡を受けてコウとアスナが駆け付けきたので、ガンジョージと共に2人に襲い掛かり、自身はコウ/リュウソウレッドと交戦。
生まれたばかりにも関わらず高い戦闘力を見せつけて、荒々しい剣さばきを繰り出してレッドを圧倒するも、マックスリュウソウレッドにマックスチェンジしたレッドの攻撃を喰らって怯んでしまうが、プリシャスが光線を放ってリュウソウジャー2人の変身解除したので、追い討ちをかけるべく自ら巨大魔強化を実行、再チェンジしたレッドが操縦するキシリュウオーディメボルケーノと交戦し、手負いの相手を着実に追い立てていく。
すると、プリシャスの恐怖心を克服して駆けつけたプテラードンがオトを乗せて駆けつけ、そのままヨクリュウオーに竜装変形して参戦。
多勢に無勢ながらも勇猛果敢に刀を振るうも、二体のナイトロボの同時攻撃を受けて怯んだ隙を突かれてヨクリュウオーの『ブリザードビーム』で氷漬けにされた所をキシリュウオーディメボルケーノの『ボルケーノキャノン』を食らって爆発、元の大きさに戻ってしまい、この状況を見て撤退する事にしたプリシャスの進言の元、落とした刀を拾いつつ撤退した。
第45話
前回の戦いから音信不通のサデンを探すプリシャスと同行していたが、リュウソウジャーとマスターブラックが来訪してきたのをプリシャスが察知したので、ガンジョージと共に迎撃へと向かう。
そして、リュウソウジャーとマスターブラックを襲撃し、ガンジョージが仕向けたドルン兵を全滅させたリュウソウジャーに襲いかかる。
ブルー、ピンク、グリーン、ブラックの4人と交戦し、前回よりも更に強化した自身の力を見せつけるも、4人の繰り出す攻撃に追い詰められるも果敢に攻める、互角の勝負を繰り広げる。
すると神殿のエラスが胎動し、それに反応する様に動きを止めると、胸部のエムブレムを突如引っ剥がして敵味方見境無く攻撃、暴走を始める。
この際の言動から、識別がつかなくなって周囲の存在に手当たり次第に攻撃していたのではなく、リュウソウジャーとドルイドンの両陣営を明確に敵視して襲いかかっていた節があった。
さらには巨大魔強化を実行、より過激になった無差別攻撃を行い、ハリケーンを起こしてリュウソウジャーを散り散りにした。
勝手に暴走を始めた事に憤慨したプリシャスによって心臓を抜き取られて元の大きさに戻り、元の赤ん坊の様な性格に戻った。
第46話
ガンジョージに押さえ込まれる形でエラスの目前に戻ってくるも、再び胎動したエラスの影響によりガンジョージを振り払いプリシャスに襲い掛かる。だがプリシャスは放り投げた心臓のカードごとヤバソードを三枚下ろしにして返り討ち。しかし直後、エラスより記憶を送られたプリシャスは自分達ドルイドン族とリュウソウ族にまつわる真実を知る事に。
そして、その事を知って恐怖心を抱きつつもエラスの意志に従う事を決めたプリシャスがガンジョージを連れて立ち去った後には、バラバラになったヤバソードの心臓のカードが。
それは直後、クレオンに連れられて戻って来たワイズルーに回収されている。
第47話
プリシャスを取り込み完全体と化したエラスが地球上の人々を幸福な夢の世界へと引き込む中、彼女の意思で復活。夢の世界から目覚めた者を始末する『監視者』の役割を与えられた。
クレオンからの呼び掛けで夢の世界より脱して目覚めたリュウソウジャーに猛然と襲い掛かるも、すぐ近くでエラスと戦っていたキングキシリュウオーが吹き飛ばされて来た混乱で有耶無耶になった。
また同じく目覚めていたワイズルーを襲撃するも、あえなく逃げられている。
余談
経験値の合計数の由来は「キング」の語呂合わせ。
名前は由来はそのまま「ヤバそう」+「ソード(剣)」を掛け合わせた物と思われる。第45話の暴走は最早ヤバそうのベクトルを超えてしまっているが。
あるいは「刃(やいば)」+「争闘(そうとう)」を捩った物とも考えられる。
腰のバックルはチェスにおけるキング駒の動きを表している。
このヤバソードの登場により、エラスをクイーン級に当てはめると、チェスの駒すべてがそろった事になる。
演じる塩屋氏はスーパー戦隊シリーズにて様々な怪人を担当した常連の1人であるが、幹部クラスの怪人を演じるのはこのヤバソードが初となる。また、単発ゲストではないのは『爆竜戦隊アバレンジャー』の爆竜パラサロッキル以来、17年振りである。
前作の『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』ではリューグ・タマテバッコを演じており、同作でカーゼミーとケルベーロ・ガンガンを演じ、今作でワイズルーとガチレウスを演じた緑川光氏と稲田徹氏に続いての続投となる。
スーツアクターである浅井氏は、30分前の仮面ライダーゼロワンで仮面ライダーバルカンを演じている。最もヤバソードが登場していた時期のゼロワンではバルカンの出番が少なかったので、スケジュールの合間を縫っての出演だった様子。
関連タグ
ディノミーゴ…劇場版に登場したティラミーゴのプロトタイプとされる騎士竜。こちらも自我が希薄で、生みの親から野望を叶える道具扱いされていた。
ケンタテロイド、刀眼魔…片腕が刀その物になっている東映特撮怪人。
ヤバイバ…こちらもヤバいと刃物が名前の由来である幹部怪人。
バットファンガイア…チェスの駒由来のグループに属し、キング駒の肩書と役職を与えられた幹部ライダー怪人。
グルジオキング…昨年度のウルトラマンに登場した怪獣で、基本形態からの由来でキング駒がモチーフとされる。更に劇中ではとある女性から主人公兄弟を試す為の『駒』として扱われた。
ミスター・ブウ…声と子供っぽい性格・実力者繋がり。