フルーツバスケット
ふるーつばすけっと
概要
1998年16号から2006年24号まで「花とゆめ」(白泉社)にて連載された(ただし2000年~2001年は休載期間がある)。単行本は全23巻。愛蔵版は全12巻。
略称はフルバ。
コミックの累計発行部数は全世界で3000万部を突破しており、今もなお根強い人気を誇っている。
2015年9月から、本編の数十年後を描く「フルーツバスケットanother」が、白泉社の電子書籍アプリ・(「花とゆめオンライン」→)「マンガPark」にて発表されている。
既刊は3巻。
様々なメディアミックスがなされたが、変わったものとしては、まんがDVDなるものがある。これは、花とゆめ2012年24号で応募者全員サービスとして『「フルーツバスケット」音声入りまんがDVD〜旅立ちの日、再び〜』のタイトルで作られたもの。キャストがテレビアニメ(スタジオディーン版)と一部異なる。現在入手困難。
これは高屋奈月の画業20周年記念企画という形で作られたものであった。
まんがDVD以外のメディアミックス展開(テレビアニメ、ドラマCD、舞台演劇)に関しては後述。
ストーリー
わけあってテントで一人暮らし中だった女子高生の本田透は、ひょんなことから全校女子アイドルの男の子の草摩由希の家に住み込むことになる。
一見ごく普通の家庭のように見えたのだが、動物憑きという変わった体質を持つ草摩家の人々は、異性に抱きつかれると干支の動物に変わってしまうという呪いにかかっていた。
登場人物
※キャストはアニメ化前のCDドラマ/旧アニメ版→まんがDVD/新アニメ版の順。
十二支
十二支の家族
由希、綾女の母
潑春の母
紅葉の両親
はとりの両親
依鈴の両親
草摩五月
草摩日向
紅野の両親
紫呉の両親
楽羅の母
海原高校
ダチトモーズ
クラス委員長
その他
透の叔母家族
咲の両親
咲の祖母
ありさの父
翔の母
真知の母
テレビアニメ
2001年版
2001年7月5日から同年12月27日にかけてテレビ東京系列全6局で全26話が放送された。アニメーション製作はスタジオディーン。
アニメ放送当時は原作がまだまだ連載中(しかも初期)であったため、結末が異なっている、のならともかく、キャラクター設定や物語の一部にも手が加えられた。
原作連載中のアニメ完結という点ではかなり非難されており、続編を希望する声が高かったが、メガホンを取った大地丙太郎曰く「全力を出し切ってしまった。それが半端な作り方をしてしまったとしても」という理由から結局は実現しなかった。
2019-2020年版
2019年4月から放送開始。全編がリメイクされ、内容も本編の最後までアニメ化される。アニメーション制作はトムス・エンタテインメント。
キャストはアニメ版の総監修を行う作者の要望で新規キャストとなっている。また、キャラクターデザインが原作からややかけ離れたものとなっているが、これも作者の意向。
そもそも作者は再アニメ化の話を聞かされた際「自分の中でケリを付けたのに何でまたアニメになるの??」(意訳)と戸惑っていたほどであった。キャスト総入れ替えとキャラデザへの注文はこの事が背景にあった。ただし作者は再アニメ化そのものには反対してはいない。
ひとまず2019年9月まで「1st Season」として放送したうえで、2020年4月から「2nd Season」として放送を「再開」している。
テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、AT-Xにて放送。また、「1st Season」に関しては長崎文化放送でも放送されたほか、びわ湖放送、BSテレ東でも3か月遅れで放送している。また、ニコニコ動画やあにてれ(日本経済新聞社系のアニメ配信サービス)などでのネット配信も行われている。
主題歌
エンディングテーマ
「小さな祈り」(1話 - 24話、最終話)(2001年版)
作詞・作曲・歌 - 岡崎律子
「セレナーデ」Pf Solo Ver.(25話)(2001年版)
作詞・作曲・歌 - 岡崎律子
「Lucky Ending」(2019-2020年版1st Season)
歌 - ビッケブランカ
ドラマCD
アニメ化前後でドラマCDが3枚製作された。
アニメ化前の1999年に出たものは「花とゆめ」の全員応募者サービスの為に作成されたもので、キャスト陣がアニメと一部異なっている。製作事情故にまず入手は不可能。
アニメ化後の2005年に2枚製作されたが、1枚は(唯一)一般流通したもの、もう一つは本誌の付録として作られたもの。故に後者は入手は困難、なのだが、一般流通したものにも収録された為、聴くこと自体は出来る。
舞台演劇
2009年2月26日から3月8日にかけて、フジテレビ・スタジオライフ・天王洲・銀河劇場の主催により東京都内で、同年8月には名古屋テレビ・スタジオライフ共催により愛知県内で、それぞれ舞台版が上演された。
女性の登場人物も男性が演じる舞台となっている。