概要
雇われ遊撃隊「スターフォックス」の若きリーダー。G-ディフューザーシステムを搭載した小型戦闘機「アーウィン」に搭乗するパイロットでもある。
コーネリア軍の士官学校に所属していた時代、父フォックス・シニア(後のジェームズ・マクラウド)がブラックホールに吸い込まれて姿を消したことを知り学校を退学。以降はアンドルフ軍の船だけを襲う宇宙義賊として仲間たちと活動する。戦果を上げながらも金がないところをコーネリア軍のペパー将軍に注目され、彼の依頼で悪の科学者アンドルフ率いる大軍勢と戦いを繰り広げる。
『64』では故郷の惑星パペトゥーンにある宇宙アカデミーにてコーネリア防衛軍の士官候補生として勉学に励んでいたが、やとわれ遊撃隊「スターフォックス」のリーダーを務める父、ジェームズ・マクラウドがベノムで消息を絶ったことをきっかけに中退し、父の志を継ぐべく、ベノムから生還した初代メンバーのペッピー・ヘア、宇宙アカデミー在学時代からの親友であるスリッピー・トード、そして宇宙暴走族「FREE AS A BIRD」の元ヘッドのファルコ・ランバルディと共に新生スターフォックスを結成し、18歳で2代目リーダーに着任。ペパー将軍からアンドルフ軍殲滅の依頼を受けて出撃する。
容姿と性格
キツネの姿で描かれているのは宮本茂の提案によるものと、任天堂本社から近い場所に位置する伏見稲荷大社にちなんだものとなっている。
作品ごとによって顔つきや毛の質感などが異なるが、一見可愛いように思わせてかなりクール。基本的にはパイロットスーツの上に白地のジャケット、首にはスカーフという、戦闘機のパイロットを思わせる服装をしている。
頭にはT字型のヘッドギアを装着しており、通信用のイヤホンマイクやモノクル型の小型スクリーンなど様々な機能が搭載されている。
性格については、SFC版では初代作こそ描写されていなかったが、『スターフォックス2』にて「歯切れのいい爽やかな好青年」であることがわかるようになった。『64』以降のビル・グレイをベースに更に一回りくだけた感じと考えればいいだろう。前作の経験からパイロットとしても腕を上げ、余裕が出てきた現れかもしれない。
『64』以降の性格は正義感が強く非常に真面目で仲間思いであり曲がった事が大嫌いといった典型的な主人公タイプである。少々融通が利かないという短所も持ち合わせているため、それが災いして時折仲間と衝突する事もある。また、そういった生真面目さを持つために危険な任務では単独で引き受ける場合もあり、メンバーからもその事をたしなめられる事がある。『アドベンチャー』ではフォックス以外のメンバーが諸事情から全員バックアップに回っていたためにその事がわかり辛い節があったが、『64』や『アサルト』ではその一面が強く強調されている。
ちなみに『64』エンディングのペパー将軍に請求書を出すシーンで、彼の手書きの文字を見ることができる。
なお、シリーズを通して一度も母親に関する話題が出たことがないが、今村の話によれば64版以降のストーリーでは母親は惑星パペトゥーンに健在であるが、危険な遊撃隊稼業をフォックスが継ぐのに反対し、以後は疎遠になってしまったとのことである。
戦闘スタイル
シリーズを通して戦闘機「アーウィン」に乗って空中戦を行うが、64版以降では戦車「ランドマスター」や潜水艦「ブルーマリン」といった戦闘機以外のメカの操縦もこなしている。
『スターフォックス2』では標準型のアーウィン搭乗者である。
また、『64』の対戦モード(条件有)や『アドベンチャー』、『アサルト』、漫画『さらば愛しのファルコ』では白兵戦もこなしている。主にブラスターを手に戦うが、『アドベンチャー』ではクリスタルスタッフという魔法の棒を使って棒術で戦ったり、シャープクロウ族が使用しているホ
バーバイクを使って雪山などを疾走したりするなど、多方面で器用さがうかがえる。また、『アドベンチャー』で棒術と蹴り技を組み合わせたコンボを使用していた事や、『さらば愛しのファルコ』でフェンシングを披露したりシールズ大佐一味に跳び蹴りを喰らわせていた事から格闘戦もこなせる。
対人関係
ファルコ
相棒。両者共に助け合っている程仲良し。
スリッピー
士官学校時代からの友達。(スリッピーが)敵に追尾されたときは助けてあげている。
ペッピー
チームスターフォックスの古株パイロットでフォックスの父の知り合い。そのためかフォックスはペッピーを自身の親の如く頼りにしている。
クリスタル
クラゾア宮殿での出会い以来、相思相愛。スマブラSPではフォックスとクリスタルのツーショットがある。
ビル
スリッピー同様、士官学校時代からの友達。
ウルフ
ライバル及び宿敵。だが、「貴様を倒すのはこの俺様だ。」とたまにフォックスを助けたりもするため、仲良しといえば仲良しかも?
パンサー
恋愛におけるライバル(?)。スターウルフのメンバーの中でも比較的優しくしてくれる。
スマブラ
スマブラシリーズ全作品に基本キャラクターとして登場。
初代と『DX』では『スターフォックス64』、『X』『for』では『コマンド』、最新作『SP』では『ゼロ』をベースにしたデザインで、『DX』以降では大幅なアレンジが加わっている。
声優もデザインの出典元に合わせており、カービィと共に全作品で新規収録されている。
赤いレーザーを発射する「ブラスター」や、相手の飛び道具などを反射する「リフレクター」といったスリッピーが開発したという設定の兵器をはじめ、「ファイアフォックス」や「フォックスイリュージョン」などの特殊技や百裂キックやサマーソルトキックなど多彩な蹴り技を駆使した白兵戦を展開する。
使用するブラスターもシリーズを追うごとにデザイン、タイプが変化しており、第1作目では連射性が低く、当たった相手がひるんでいたが、『DX』以降では連射性が高くなっており、それに加えて相手がひるまなくなっている。また、『DX』以降では必殺ワザで使用される以外にも、前投げ以外の投げワザからの追い討ちにも使用されている。
シリーズを通して、歩き、走り、ジャンプスピードがそれぞれ速く、隙の少ない動きができるうえに、上方向に吹っ飛ばす力が強いキャラクターとなっている。
『DX』以降では片手か両手で数え切れるほどに軽くなった。それ故か『DX』では(ステージや難易度にもよるが)クッパの突進がうまいこと当たるとノーダメ状態でも一発で星になってしまう。
『X』で追加された「最後の切りふだ」は「ランドマスター」で、一定時間ランドマスターに乗り込んで戦うことができる。
『DX』以降では通常のアピール以外にも、『スターフォックス』シリーズを題材にしたステージで下アピールボタンを短く押すことにより『スターフォックス』シリーズのキャラクターが通信で登場し、会話を繰り広げる「スマッシュアピール」が用意されている。
『DX』ではペッピー、スリッピー、ファルコの3人による『スターフォックス64』風の通信会話が展開され、『X』の「ライラットクルーズ」では『DX』の3人に、クリスタル、ウルフ、レオン、パンサーを加えた7人による通信会話が展開される。また、フォックス本人もファルコの通信に登場する。
『X』のアドベンチャーモード『亜空の使者』では、単身アーウィンに乗り込んで戦艦ハルバードに攻撃をかけるも撃墜されてしまい、墜落した先でディディーコングがレックウザに襲われている場に遭遇し、ディディーと協力してレックウザを退ける。その後はディディーに半ば強引に連れられる形で共に行動を始める。
『SP』では操作系の切りふだが廃止されたため、フォックス達の最後の切りふだも「チームスターフォックス」に変わった。
『灯火の星』のムービーでは彼のブラスターから画面に登場し「今日こそ決着をつけてやる!」という彼のセリフから始まっている。
勝ちあがり乱闘のお題は「無限の宇宙」。
原作で一戦ずつ進めると違う惑星へ移動するシステムを意識しており、惑星に来たことのある(または出身者の)ファイターが登場。ラウンド6のウルフ戦は『スターフォックス64』の再現。
声優
日本語音声
里内信夫:『64』、『スマブラ』(初代、『DX』、「惑星コーネリア」「惑星ベノム」での通信シーン)
野島健児:『アサルト』、『スマブラ』(『X』、『for』、「ライラットクルーズ」「オービタルゲート周域」での通信シーン)
大原崇:『64 3D』以降の作品
英語音声
マイク・ウェスト:『64』、『64 3D』以降の作品
スティーブ・マルパス:『スマブラ』(「惑星コーネリア」「惑星ベノム」での通信シーン)、『アドベンチャー』
ジム・ウォーカー:『アサルト』、『スマブラ』(『X』、『for』、「ライラットクルーズ」での通信シーン)
関連イラスト
関連タグ
喜多川祐介…スマブラでコラボしているキャラクター。コードネームがフォックス、父を亡くしている…等々、似ている点が多く見られる。