リリス(Lilith,Lilyth)とは
pixivではキャラクターの名前として扱われる事がほとんどである。
名字がないキャラクターが多いため「リリス」のみでは区別ができない。タグをつける際は「リリス(作品名)」とすることを推奨する。
人名としての「リリス」
シュメール語で「死者の魂」の意。愛称は、リリー(Lily)など。
「リリス」という名の架空のキャラクター
- 『イリスのアトリエ エターナルマナ2』の登場人物。 → イリス・ブランシモン
- 『ヴァンガードプリンセス』の投げキャラクター。 →リリス様
- 『ヴァンパイア』のプレイヤーキャラクター。 → 欲望の迷い子リリス
- 『吸血姫美夕』のキャラクター。 → リリス(吸血姫美夕)
- 『エヴァンゲリオン』に登場する磔の巨人。第2使徒。
- 『グリモリジン』の登場人物。 → リリス・ローゼンベルグ
- 『Sa・Ga』シリーズのモンスター。 → リリス(サガシリーズ)
- 『シャイニングフォースクロス』のヒロイン。
- 『重戦機エルガイム』の妖精。 → リリス・ファウ
- 『テイルズオブデスティニー』の登場人物。 →リリス・エルロン
- 『とある魔術の禁書目録』のキャラクター。 → リリス(とある魔術の禁書目録)
- 『トリニティ・ブラッド』の登場人物。 → リリス・サール
- 『八犬伝-東方八犬異聞-』の登場人物。
- 『beatmania』のDJ LILITH。 →雛月理々奈
- 『ファイアーエムブレムif』の登場人物。 → リリス(FEif)
- 『鬼灯の冷徹』の登場人物。 → レディ・リリス
- 『まちカドまぞく』のキャラクター。 → リリス(まちカドまぞく)
- 『魔導物語』シリーズの登場人物。
- 『女神転生』シリーズに登場する悪魔。 →リリス(女神転生)
- 『女神天国』に登場する水の女神。
- 『モンスターストライク』のモンスター。 → リリス(モンスト)
- 『モンスター娘のいる日常』のキャラクター。
- 『ヤミと帽子と本の旅人』の登場人物。 → ヤミ
- 『Rabi-Ribi』のキャラクター。 → リリス(Rabi-Ribi)
- 『ロードオブヴァーミリオン』の使い魔、サキュバスの妹。 →リリス(LoV)
聖書における「リリス」
聖書(創世記1‐27の民間伝承での解釈)では、リリスはイヴの前に神によって創られた最初の女であり、二人目の人間であるとされている。
リリスはアダムと同じく土から作られたので我が強く男女平等を要求し、アダムや神に従う事を拒否した。そしてリリスは神に背き、夫であるアダムを捨て楽園を飛び出し、海の畔に住み着き、事もあろうか沢山の悪魔と交わり、悪魔の子を産んだ(リリスが生んだ悪魔の子は『リリン』の総称で呼ばれる)。
神はリリスを呼び戻す為、3体の天使『セノイ、サンセノイ、セマンゲロフ』をリリスの所へ派遣した。
天使達は「今すぐアダムの下へ戻らないと一日に100人の子供を産ませる苦を与える」とリリスを脅迫するが、強情に突っぱねる。
次に「今すぐ戻らないと一日に産んだ子供を100人殺す」と脅されたが、リリスはこれも拒否。
そればかりか、リリスは「永遠にアダムの子供たちを殺すが、その子供たちは3体の天使たちによってのみ守られるだろう」と逆に呪い返したのです。
結果、怒った神は罰としてリリスの下半身を蛇に変え、毎日おびただしい数の子供(リリン)を産み、そのうち100人を殺される運命を負わせた。
リリスはショックで海に身を投げて死んでしまいました。かつて説得に当たっていた3体の天使はこれを大変悲しみ、リリスを蘇生させ、これから生まれてくる子供の運命を左右出来る力を与えた。
男の子だったら8日間、女の子だったら20日間、私生児だったら一生の間、リリスはその運命を好きにすることができ、生かすも殺すも思いのままにできるようになった。
ただし天使たちは自分たち3体の名前を書いた護符を人間に授け、リリスの支配から逃れられるようにした。
一方、リリスを失い悲しむアダムを哀れんだ神は、夜アダムが寝ている時に彼の肋骨を一本取って『女』を作り、イヴと名付けアダムの下へ向かわせた。
またこの強情な女性であるリリスを否定する保守系教会によって魔王ルシファーの妻になったり、生まれた子供はリリムという色魔だったり、実はイヴを「知恵の実」に誘ったのは蛇に化けたリリスであるなどの伝説が生まれた。
悪魔としてのリリス
キリスト教は禁欲的(性欲は悪魔の誘惑とされている)であり、男性優位社会の典型である。
妻が夫から主導権を奪い、それがセックスの事となれば、妻は極悪人となる。
一説によれば紅海に逃げたリリスは、悪魔の首領であるルシファー(サタン)と自由な性交に耽り、
ルシファーとの間に出来た子供達がリリン(LilinもしくはLilim(リリム))と呼ばれ、
最初のデーモンとなったと言われる。
「サタンの花嫁」「デーモンの母」「デーモンの女王」との別名を与えられている。
13世紀に公表された「カバラ文献」に次の記述がある。
カバラ(Kabbalah)とは、ヘブライ語で「口伝・伝統」という意味。
紅の夢想に揺蕩い、微睡む者達よ。
真実の深淵から闇底を見つめ、己が持つ欲望の姿を見つめてみよ。
そこには真心を満たす法悦境を焦がれ求める汝の姿が見えよう。
夢現か真生か・・・さあ、我の腕に抱かれなさい。
苦痛か快楽か・・・さあ、我の陰に埋ずめなさい。
我に身を任せ、我の思いを感じてみよ。
何人であろうと、例え悪魔であろうが我は受け入れよう。
自由を欲望と呼び、性に優劣を付ける神よ・・・
我は決して認めぬ! 冥府魔道にて永遠に抗おう。
我が名はリリス。
イヴよりも早くこの世にいでし、アダムの片割れ。
イヴに無き自我と欲望を持つがゆえに、楽園を追われ、
サタンの花嫁になりし冥界の女王なり。
現代におけるリリス
現代では、「社会からの抑圧や男の支配」から女性の自由と自立と開放を訴える思想、および運動であるフェミニズムの象徴として、フェミニスト達から信仰を集め崇められるようになった。
新世紀エヴァンゲリオンのリリス
ネルフの地下に仮面を被せられた上で巨大な十字架に架けられている。
下半身が無く、腫瘍のようなものに小さな足がいくつも生えているという、使徒の中でも一際いびつな形をしている。
胸には使徒に対しての絶対的な破壊力を持つロンギヌスの槍が突き刺さり、生命活動が抑制されている。
エヴァンゲリオンとパイロットのシンクロに用いられるL.C.Lと言う液体はこのリリスの体液でありリリスからは絶えずL.C.Lが流れている等、存在が秘匿されている事も含めて極めて不気味な存在感を放つ。
その正体は遥か太古の昔に地球に飛来した異星人の集合体。
かつて宇宙の何処かで極めて高度な文明を築いた種族が居たが、彼らは自分たちの種としての限界がやって来た事を悟り、新しい生命として再出発させる為、自分たちの形を捨てて一つに統合、しかる後に複数のグループに分かれ新天地を求めて宇宙へと旅立った。
リリスはそのグループの一つである。
彼らはそれぞれに「知恵の実」「生命の実」と呼ばれる因子を持って旅立ったのだが、リリスは如何なる理由か「生命の実」を持っていない。
アダムがリリスの「生命の実」を奪ったともいわれているが、一方で最初からリリスには生命の実がもたらされていなかったとも示唆されている為、どちらが真相なのかはわからない。
どちらにしろ、リリスはアダムが持つ「生命の実」を奪う為にアダムを追撃。
アダムが誕生したばかりの地球に入植を始めた処で追いつき、乗っていた宇宙船ごと地球に衝突を行った。
これがきっかけでアダムは大きなダメージを受け、新種族選定の為に用意された14体の使徒も全てが活動停止、後に「ファーストインパクト」と称される大異変を引き起こした。
尤も、こんな事をしたリリスも無事ではすまず、宇宙船「黒き月」と一緒に地中奥深くに沈むことになり、やはり活動を停止してしまう。
しかしリリスの体液は地球に流出し、原初の海と混じり合って生命のスープになりそこから地球の様々な生命が生まれてゆくことになる。
要するに、(リリン以外の)使徒を除く全ての生物の生みの親。
時は流れ現代になって人類が黒き月とリリスを発見。
地球の覇権を賭け使徒と戦わざるを得ない人類は黒き月の内部にジオフロントを建造し、更にリリスのクローンを作り人間の手で制御しようと試みた。
その結果として生まれたのがエヴァンゲリオン初号機であり、初号機はエヴァの中で唯一リリスのダイレクトコピーという特性を持つことになる。
作中では長らく第1使徒アダムと思われていたが、渚カヲルのセリフによりリリスである事が判明。後にカードダスやゲーム作品によってリリスが第2使徒であることが発表された。
綾波レイと融合した事により巨大化、ここで人類補完計画発動し、皆はL.C.Lに還元された。
目を貫いてエヴァンゲリオン初号機が出てきたり首がちぎれるなどの残虐描写がある
『新劇場版』でも同じく第2の使徒。同作では唯一命名されている使徒。
頭部の仮面がTV版とは異なり、第4の使徒の顔のような仮面になっている。
サイボーグ009VSデビルマンでは
植物と女性が混ざったような外観のデーモン。コンビニでサバトを行なっていた女と合体して実体化すると、周囲にいた人間を触手で突き刺し、シュディム(悪霊)に変える事が出来る。
ゼロゼロナンバーサイボーグに各々が大切に思う女性の幻覚を見せて幻惑するが、最期は009の動きを見破れず、レイガンで眉間を貫かれて霧散した。
ちなみに、元ネタのシュディムとリリスは同じメソポタミアに原型がある悪魔で、ユダヤの伝承に取り入れられてからは、リリスはアダムと別れた後にシュディムを生み出したと伝承されるようになった。