概要
『かみあり』とは、染屋カイコによる漫画作品。ComicREX(一迅社)にて連載中である。既刊3巻。
タイトルは、神在月(神無月(10月)の出雲地方における呼称)に由来。
※10月は全国的には『神無月(かんなづき)』だが、それは一年に一度出雲大社に神々が集まっていなくなってしまうからだと言われる。その事から、島根県の出雲地方でのみ、『神無月』を『神在月(かみありづき)』と呼称する。
あらすじ
10月…神在月(かみありづき)に日本中の八百万の神々が集まるという島根県の出雲地方。
そこのとある学校に関西から転校してきた千林幸子が、集まってきた八百万の神々たちの存在を知り、神々たちや友人たちと共にほのぼののんびりと日常を過ごす様を描く。
本作品では日本各地の神々のみならず、外国から日本に入ってきて変質した神々、果てはアニメやゲームといったフィクションの存在までが神々として登場する。なお、神々の間では一定のルール、秩序があり、それを乱す者には条例により臨時神在対策課(一部の神々が務めている)が迅速な処置を行なう。
登場キャラクター
人間
千林幸子(せんばやし さちこ)
主人公の女子高生。島根県の学校に県外(関西地方)から転校してきた。お笑い好きらしく、明るい。
岡家絵美(おかや えみ)
幸子の友人。眼鏡をかけている。クールな性格だが、幸子に振り回され気味。
桑門西周(くわかど せいしゅう)
幸子や絵美のクラスメイト。家はお寺であり、御本尊は鬼子母神。
日向虹太(ひむかい こうた)
神
安倍晴明(あべの せいめい)
賀茂光栄(かもの みつよし)
臨時神対策課所属の人間神。真面目で仕事熱心。顕現している時は少年の様な姿。
白虎(びゃっこ)
四神相応により、西方を守護する四神の一柱。京都の白虎と東京(江戸)の白虎がいる。京都の白虎は基本的に大きな白い虎であり、関西弁で喋るおっさん。東京の白虎は猫と勘違いされることが嫌で通常時は虎耳と尻尾を出したサラリーマン風の姿だが、元は京都の白虎と同じような虎の姿である。
弁財天(べんざいてん)
七福神の一柱。基本的には羽衣を着琵琶を持っているが、時々ゴスロリ衣装にエレキギターという姿になる。
座敷童子(ざしきわらし)
家から出たくない引きこもりの妖怪(家の神様)。姿は小さな少年。
玉祖命(たまのおやのみこと)
眼鏡を愛する神様。勾玉を作る玉造の神だったが、眼鏡やカメラ(レンズ)の神にもなっていたらしい(本人談)。
上総七郎(かずさのしちろう)
「上総介忠清の七男」という意味の通称。目の神様。彼の目玉は現在胸のあたりについている。
鬼子母神(きしもじん)
西周の寺の御本尊で御霊の世話をする女神。釈迦のおかげで更生し、鬼から御法善神になった。
大眼(おおまなこ)
人の業を帳面に書きつけて厄を呼ぶ厄神。元は鍛冶神であり、鎚を持ち右目に眼帯をしている。
ソロモン72柱の魔神の一柱。悪魔の貴族の中で最も慈悲深いと言われる。女性の姿にもなれるが、基本はおっさん風。
ソロモン72柱の魔神の一柱。基本はカラスの姿をしており、アガレスと共に行動している。
エジプト出身。恋愛と豊穣を司る女神。黒猫の姿をしているが、二足歩行をする。
ヒヌカン(火神、火の神)
沖縄などの琉球諸島で家(竈、台所)の守護神として信仰される神。火を司る。
主にキリスト教における天使。純潔の証の白い薔薇を持った女の子。
仏教の菩薩の一尊。小さな少女(?)である。弁財天をお姉さまと慕う。
主に大阪で親しまれている幸運の神。少年のような風貌だが、思慮深く男前な性格。
ゲームから発生した流行り神。完全な創作であり作中においては「火蜥蜴」という設定で精霊として存在している。口は悪いが仲間思い。