概要
海外発のネットミームの一つ。四の五の言わず、まずは次の例を見て欲しい。
作例
アーサー王編
Before
↓
『JapanizingBeam!!』
↓
after
競走馬編
Before
↓
『JapanizingBeam!!』
↓
after
戦艦大和編
Before
↓
『JapanizingBeam!!』
↓
after
おっと、間違えた。正しくはこちらである。
とこのようにまず、1コマ目に元ネタ、2コマ目に「JapanizingBeam!」と書かれたウルトラマンが光線を撃っている画像を置き、3コマ目に女体化、あるいは擬人化されたキャラクターを置くというのがテンプレ。元ネタで光線を撃っているウルトラマンは1996年に活躍したヒーローウルトラマンティガが殆どで、稀に2006年に活躍したヒーローウルトラマンメビウス・グリッターバージョンが使われる事がある(元ネタで使われている画像は2008年公開の「大決戦!超ウルトラ8兄弟」のもの。今回はフェニックスブレイブのものを使用している)。おそらく、日本で最も有名な光線を放つキャラクターは誰かと思案するうちにウルトラマンに白羽の矢が立ったという所であろう(Twitterでハッシュタグ検索をかけると彼ら以外のウルトラ戦士がビームを撃っていたり、そもそもビームじゃなくてブーメランとかキックをしている事も…)。
ざっくり言うと「日本人に見つかった結果」をわかりやすくした3コマコラ画像のことである。名前の意味はそのまんま「日本化光線」であり、初出は2017年にTwitterに投稿されたアステカ神話のケツァルコアトルを政治家が目から放つビームでメイドラ版に変えてしまう「rayo japonizador」というネタであった。そしてそれがネットミームなどをまとめるサイト「Know Your Meme」にウルトラマンティガの画像に差し替えたものが紹介され、そこから広まっていったもののようである(参考)。
日本人は地球人を弄ぶ邪神だろうが、神話の英雄だろうが、生き物であろうが、駅や鉄道であろうが、なんでも擬人化、女体化してしまう傾向にあり、その上、海外の文化を魔改造してきた歴史がある為、その業の深さ(というよりも想像力の高さ?)に畏怖した海外民によってこのネットミームが出来上がったと考えられる。
実のところ、3コマ目は別に擬人化や女体化にこだわる必要はなく、日本化した結果を置きさえすれば全く問題はないので、ベルゼブブがベル坊に、スパイダーマンがスパイダーマッ!になっている画像も確認されている。
近年、日本のサブカルが盛んに海外に輸出されるようになった昨今では、日本のそうした文化に感化された海外勢でも「JapanizingBeam」を放つ事が出来るようになった者たちが一定数登場し始めた。アズールレーンなどがその代表例と言えるだろう。もうやだこの国。
逆バージョン
一方で、逆に日本のものを海外化してしまうバージョンも存在する。今回はアメリカを例に挙げてみよう。
ロックマン編
Before
↓
『AmericanizingBeam!!』
↓
after
ゴジラ編
Before
↓
『AmericanizingBeam!!』
↓
after
こちらの場合は、擬人化や女体化というよりも、海外に輸出された結果、なんかコレジャナイ姿になってしまったキャラクターが題材にされる事が多いようだ。なお、ビームを撃つのはウルトラマンではなく、現地で有名なビームを放つヒーローに差し代わっている(今回はアメリカを例に挙げたので、アメコミヒーローを使用させていただいた。なお、元ネタでアメリカが題材に扱われる場合はスーパーマンの画像が使われる模様)。
ここから更に派生したものとして日本化したものを米国化したりとリレー形式になっているバージョンや国ではなく、特定の企業になっている場合も存在している。
最後に…
無論、ウルトラマン達の光線に対象を元の姿に戻す光線(あるいは浄化)やサイズを縮める光線はあっても、擬人化させたり、女体化させる光線はない。
そもそも、対象を全く別の物体に変えた光線を放ったのはウルトラマンレオぐらいである(鬼怪獣オニオンをリンゴの木に変えた)。
尤もこれはヒーローサイドの話であり、敵である闇の巨人達には対象を変化させる光線が度々登場している。例えばウルトラマントレギアが戸井ゆきおの描いたデザインを元に彼をスネークダークネスという怪獣に変身させていたり、ウルトラマンギンガの影であるダークルギエルは対象を人形に変える光線を放った例などである。
関連タグ
プログライズキー:〇〇ジングというネーミングだが、関係ない…はず。
ウルトラ怪獣擬人化計画:元ネタがJapanizingBeamされた結果。