「さてさて、何を逆さまにしてやろうかサカサマ?」
「どいつもこいつも、邪魔するなサカサマ!」
データ
身長/190cm
体重/288kg
世界/サカサマトピア
名物/逆さまの人生
名産/クルクルシックル
概要
トジテンドが人間界侵略の為に、逆さまの世界「サカサマトピア」を閉じ込めたサカサマトジルギアをクダックに組み込んで、まさかまさかと誕生したワルド。
頭部は青とオレンジで塗り分けられた蝙蝠にも見える、口を開いた悪魔を彷彿とさせる邪悪そうな面構えの物。更に額へはもう一つ口を配しており、上下を180度回転させる事で威嚇する表情(オレンジ)と弱気な表情(青)に変わる、騙し絵の構造になっている。
また、刃の部分がオレンジと青の矢印になった双頭大鎌「クルクルシックル」も携行している。
サカサマトピアの力を悪用して、自らの手で回転させた頭部の二つの口から当たった者の人格を入れ替える「サカサマビーム」を放つ。このビームが二者に当たると、身体より出た意識(魂)がトランプの絵札風の物に代わるイメージを挟んで入れ替わる現象“逆さまの人生”が発生。これを用いて人間界に混乱を齎し、制圧を目論む。
但し、これまで出て来たワルドと比較すれば効果が大分小規模かつ局所的な為、強力ではあるが使い手に相応なセンスと工夫を求める能力であるとも言える。
戦闘ではクルクルシックルを振り回して近寄る敵を薙ぎ払えるも、ゼンリョクゼンカイキャノンで戦隊ヒーローのイメージを纏めて召喚・加勢させる事も可能なゼンカイジャーが相手なので、戦力的には終始不利だった。
「~サカサマ」と言いながら生み主兼上司のバラシタラの命令に従って活動しており、上司の息子ながら対立関係にあるステイシーの事を軽んじている。
当然ステイシーからも邪険にされており、嫌がらせ半分でサカサマビームを彼と介人に使った事が遠因となって、直接対決時にステイシーから攻撃を受ける自業自得に陥った。
また、任務態度は真面目な半面、作戦の進め方は大雑把で自身の能力を効率良く使う方法を考えず、只混乱を発生させてゼンカイジャー達の介入を招き易くしていた等、結局トジテンドらしく後先を考えない行動で自分で自分の足を引っ張る面も見せていた。
活躍
バラシタラの手で誕生し、人間界に出撃。とりあえず民間人を追い回していた所で戦闘に突入していた介人/ゼンカイザーとステイシー/ステイシーザーに見付かる。
そこでステイシーから「サカサマワルド、下がれ!」と命令されたのが癇に障り、「俺は、俺の仕事をしに来たサカサマ!」と切り返しつつサカサマビームを2人に撃ち込んでお互いの人格と身体を入れ替え、その状況に2人が混乱している隙にその場を立ち去った。
しかしその結果、ステイシーの身体になった介人がゼンリョクゼンカイキャノン(入れ替わる直前でゼンカイザーから奪っていた)を持ってトジテンドパレスに潜入する事態となり、そこに囚われていた市民キカイノイドを解放したり、謁見の間に居たボッコワウスの顔を見たり等の行動を起こした末、大まかな事情を見抜いたゲゲより正体を看破されバラシタラから追われる羽目に。
一方、介人の身体になったステイシーは並行世界間ゲートに飛び込もうとした介人(inステイシー)を捕まえ損なってゴミ捨て場に激突、気絶していた所をキカイノイドメンバーに介抱されカラフルへ運び込まれており、そこでヤツデと思わぬ形で再会した上、介人の身体を通して彼が日頃より受ける温かい人間関係を実感していた。
一方、そんな事態等は露知らずなサカサマワルドは侵略行動を続け、サカサマビームで人々の人格を次々に入れ替え混乱を広げていく。
だが、その途中でゴールドツイカー一家にもサカサマビームを照射して人格を入れ替えた為、能力を察した一家がキカイノイドメンバーに接触し情報を教えた結果、大体の事情を理解したゼンカイジャーとツーカイザーの襲撃を受ける事に。
そして乱戦が長引いた内に、カラフルから連れ出されたステイシー(in介人)が戦場に現れた上、バラシタラに追われる形で介人(inステイシー)が並行世界間ゲートを潜って乱入。
この流れで、ステイシーザー(の身体に入った介人)を加えたゼンカイジャーに攻撃されるも、バラシタラの援護で乱戦から抜け出ようとした所で先程の報復とばかりに、ゼンカイザー(の身体になっているステイシー)から攻撃を受けて交戦に移る。
すると、これを見たステイシーザー(in介人)がゼンリョクゼンカイキャノンの『極めろ!ファイティングパワー』でバトルジャパン、ブルーマスク、シシレンジャー、ゲキイエローを召喚。それの繰り出す拳法コンビネーションでクルクルシックルを取り落とした所にゼンカイザー(inステイシー)の肩を踏み台にしたステイシーザー(in介人)の飛び蹴りを叩き込まれて転倒する。
最後は起き上がった所へ、ゼンリョクゼンカイフィナーレバスターとゼンカイフィニッシュバスターを同時で放たれ、巨大なステイシーザーの顔に潰される形で「まさか~っ!!」と言い残し敗北・爆散。
これを持って入れ替わり状態は解除され、介人とステイシーも元の身体へ戻った。
そして、残ったサカサマトジルギアは「ちょいと腕試しさせてもらうぜ!」と言って現れたニュークダイテストが吸収、ダイサカサマワルドを誕生させた。
なお上記のように、入れ替わりを利用されてトジテントも不利益を被るリスクが判明した為か、バラシタラは彼の敗北にさほど怒らず、倒したステイシーを非難する事もなかった。
余談
前年の『魔進戦隊キラメイジャー』のスミカエ邪面に引き続き、2年連続登場の入れ替え能力を持った戦隊怪人となる。更にデザイナーもK-SuKe氏で一致しているが、デザインの方向性により完全に差別化されている。
声を演じる興津氏は今作が特撮初出演であると同時に、『Go!プリンセスプリキュア』の海藤わたる以来、6年振りのニチアサ出演となった。
関連タグ
サソリナマズギン、忍耐力サイマ獣ガルバリア、ツタコタツ、ウージョン星人ジンチェ、冥府神トード、ハツデンバンキ、アベコンベ(シンケンジャー)、レガエル、デーボ・アックムーン、シャボンシャドー、マンタ・バヤーシ、スミカエ邪面:人を入れ替える悪さを行った(※何人かは偶然のアクシデント)偉大なる先輩怪人達。
Viva!10本立てDEトロピカれ!:『この回の1時間前』の放送内容だったやっていた全10話構成の短編集。偶然この放送内容の内、6本目はメンバーの入れ替わり、9本目は歴代レジェンドプリキュア登場だった。