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ウィザーディング・ワールドの編集履歴

2021-12-30 03:03:29 バージョン

ウィザーディング・ワールド

うぃざーでぃんぐわーるど

小説家「J・K・ローリング」が創造した魔法の世界。

『ウィザーディング・ワールド(Wizarding World)』は、複数の意味を持つ。



①ユニバースとして

イギリスの小説家「J・K・ローリング」が創造した世界のこと。魔法族が現実の歴史の影に潜み、独自の文化圏を作り上げているメディア・フランチャイズかつシェアード・ユニバース


小説『ハリー・ポッター シリーズ』や映画『ファンタスティック・ビースト シリーズ』などが有名。中でも『ハリー・ポッター シリーズ』は「史上最強のファンタジー」の異名を持つ。


②コミュニティとして

ユニバースの中で、特に非魔法族(マグル)の社会と区別した魔法族の社会、マジカル・コミュニティのこと。


③ウェブサイトとして

ユニバース「ウィザーディング・ワールド」の総合ポータルサイト「Wizarding World: The Official Home of Harry Potter」のこと。「Pottermore」が前身。


(※Pixivでのタグとしては、

ウィザーディング・ワールドにおける建築物や生物など「世界観」をメインに据えた作品、

あるいは『ハリー・ポッター シリーズ』と『ファンタスティック・ビースト シリーズ』のコラボ作品に使用される。)


略称は「ウィザワ」。


本記事では①②③全ての意味について網羅的に解説する。


ユニバース「ウィザーディング・ワールド」

J・K・ローリングによる小説『ハリー・ポッター シリーズ』を最初の原作とし、映画、舞台劇、ゲーム、テーマパークなど多様なメディアミックス展開されている作品群を指す。


歴史や社会などは現実世界と遜色ないが、その裏では魔法族が生活しているという世界観。

魔法は血筋により継承され、主に杖と呪文により発動する。

その存在は魔法族同士の法律で秘匿されている。


特に知名度が高いのは小説映画ハリー・ポッター シリーズ』とその前日譚にあたる映画ファンタスティック・ビースト シリーズ』。

2018年公開の『ファンタスティック・ビースト シリーズ』第2章『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の公開により、ユニバースとして定義された。


日本の興行収入と知名度はマーベル・シネマティック・ユニバースを上回り、世界規模ではマーベル・シネマティック・ユニバース、スター・ウォーズ シリーズに次ぐ第三位。


作品群

小説『ハリー・ポッター シリーズ


舞台は20世期のイギリス。意地悪な親戚の家に住む11歳の孤児ハリー・ポッターのもとに、アルバス・ダンブルドアが校長を務めるホグワーツ魔法魔術学校入学許可の手紙が届く。ロンハーマイオニーとの学校生活、そして闇の魔法使いにしてハリーの両親の仇ヴォルデモート卿との死闘が描かれる。全7巻。


初期は児童書的な明るい雰囲気だが、作中でハリーが成長するにつれて読解の難易度が上がり、社会の腐敗や差別、主要人物の死など暗い描写が増える。


映画化している。しかし原作の省略、根幹となる設定の矛盾が多く含まれているため、ユニバース「ウィザーディング・ワールド」の正史はあくまで原作である小説版の方だと考えた方が良いだろう。また、その原作の邦訳版も大量の珍訳・誤訳が含まれているので注意。


と言っても大まかなあらすじ程度ならどちらも問題なく表現できているので、どちらかを選んで視聴あるいは読了後、その表現・設定描写の問題点についてネットで勉強する程度で構わない。


原題は原則的に『Harry Potter and the 〇〇〇』となっており、邦訳版では『ハリー・ポッターと〇〇の〇〇』としている。


(本編リスト)

#
  • 邦題
  • 作品媒体(英語版発表年)
1Harry Potter and the Philosopher's Stone
  • 小説(1997年)
  • 映画(2001年)
2Harry Potter and the Chamber of Secrets
  • 小説(1998年)
  • 映画(2002年)
3Harry Potter and the Prisoner of Azkaban
  • 小説(1999年)
  • 映画(2004年)
4Harry Potter and the Goblet of Fire
  • 小説(2000年)
  • 映画(2005年)
5Harry Potter and the Order of the Phoenix
  • 小説(2003年)
  • 映画(2007年)
6Harry Potter and the Half-Blood Prince
  • 小説(2005年)
  • 映画(2009年)
7Harry Potter and the Deathly Hallows
  • 小説(2007年)
  • 映画(PART1:2010年・PART2:2011年)

※原題に忠実に訳すなら「半純血のプリンス」や「混血の王子」と訳すのが正しい


(外伝・解説書)

作中作1Fantastic Beasts and Where to Find Them
  • ホグワーツ校指定教科書1 幻の動物とその生息地
  • 小説(2001年年)
作中作2Quidditch Through the Ages
  • ホグワーツ校指定教科書2 クィディッチ今昔
  • 小説(2001年)
作中作3The Tales of Beedle the Bard
  • 吟遊詩人ビードルの物語
  • 小説(2008年)
Pottermore presents1Short Stories from Hogwarts of Heroism, Hardship and Dangerous Hobbies
  • エッセイ集 ホグワーツ 勇気と苦難と危険な道楽
  • 小説(2016年)(電子版のみ)
Pottermore presents2Short Stories from Hogwarts of Power, Politics and Pesky Poltergeists
  • エッセイ集 ホグワーツ 権力と政治と悪戯好きのポルターガイスト
  • 小説(2016年)(電子版のみ)
Pottermore presents3Hogwarts:An Incomplete and Unreliable Guide
  • ホグワーツ不完全&非確実
  • 小説(2016年)(電子版のみ)


舞台劇『ハリー・ポッターと呪いの子


7巻の19年後、ハリーの息子の物語。『ハリー・ポッター シリーズ』の正統続編であり第8巻という位置付け。


しかし媒体が小説でなく舞台劇(脚本は出版された)であり、原作者ローリングも脚本の「共同」執筆者であるということから「ウィザーディング・ワールドの正史ではなく、あくまでパラレル」と見なすファンもいる。


#
  • 邦題
  • 作品媒体(英語版発表年)
8Harry Potter and the Cursed Child
  • 演劇(2016年)
  • 脚本(2016年)

映画『ファンタスティック・ビースト シリーズ

ホグワーツ魔法魔術学校指定教科書という形で出版された『幻の動物とその生息地』を発展させた映画作品作品群。全5作予定。


ハリーよりも半世紀以上過去、闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルドが暗躍する時代を舞台に『幻の動物とその生息地』の著者、魔法動物学者のニュート・スキャマンダーが活躍する。


原作者ローリングが脚本・製作として直接関わっているため「正史」である。


#『ファンタスティック・ビースト』シリーズ
  • 邦題
  • 作品媒体(英語版発表年)
1Fantastic Beasts And Where To Find Them
  • 映画(2016年)
  • 脚本(2016年)
2Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald
  • 映画(2018年)
  • 脚本(2018年)
3Fantastic Beasts: The Secrets of Dumbledore
  • 映画(2022年)
  • 脚本(2022年)

※原題に忠実に訳すなら「幻の動物とその生息地」と訳すのが正しい

※原題に忠実に訳すなら「グリンデルバルドの罪」と訳すのが正しい


ゲーム『ポートキー・ゲームズ』

ワーナー・ブラザースによって作られるビデオゲームの新しいレーベル。レーベル名のポートキー(Portkey)はウィーザーディング・ワールドにおける瞬間移動ができる魔法道具。


ちなみにポートキー・ゲームズより前にも『ハリー・ポッター シリーズ』のゲーム化はされている。


#『ポートキー・ゲームズ』
  • 邦題
  • 作品媒体(英語版発表年)
Harry Potter : Hogwarts Mystery
  • スマートフォンアプリ(2018年)

物語はハリー・ポッターホグワーツ魔法魔術学校に入学する7年前から始まる。

主人公の兄、ジェイコブがホグワーツの『伝説の呪われた部屋』を探索中に校則違反をして退学となり、行方知れずとなったため主人公はホグワーツ入学後、呪われた部屋に挑戦する。

主人公のジェイコブのきょうだい(弟ないし妹)がハリー・ポッターとは七学年上なので在学期間は被らないが、いわゆる兄世代に該当し、ロン・ウィーズリー兄たちニンファドーラ・トンクスなど原作でお馴染みのキャラクターと友情を育むことが可能。

主人公はプレイヤーのアバターであり、性別や外見、寮などが選べる。


Harry Potter : Wizards Unite
  • スマートフォンアプリ(2019年)

通称ハリポタGO。ポケモンGOと同じNianticが製作しているため、ゲームの要素や流れは共通点が多い。時代設定はハリーが宿敵を倒した1998年以降かつ、呪いの子より前。大人になったハリーたちも登場する。


Harry Potter : Puzzles & Spells
  • スマートフォンアプリ(2020年)

ハリー・ポッター シリーズ』の物語の進行に合わせてパズルをクリアする。


Haryy Potter : Magic Awakened
  • スマートフォンアプリ(2021年)

ホグワーツの戦いから10年後のホグワーツが舞台。

入学式当日に姿を消した女子生徒の捜索から始まる、友人たちの物語。

全ての生徒と一部教職員、絵画がゲームオリジナル。

主人公はプレイヤーのアバターであり、性別や外見、寮などが選べる。


Harry Potter : Hogwarts Legacy
  • PS5(2021年予定)

ホグワーツ全域がマップとなったオープンワールドゲーム。

ニュートはおろかダンブルドアも生まれていない可能性のある1800年代というシリーズ最古の時代に生きるホグワーツ生の冒険が描かれる予定。


テーマパークエリア「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」

ユニバーサル・スタジオのテーマパークに導入されている、『ウィザーディング・ワールド』の世界を忠実に再現したエリア。

2010年、フロリダ州ユニバーサル・オーランド・リゾート内のアイランズ・オブ・アドベンチャーに最初にオープン。

2014年には、ユニバーサル・スタジオ・フロリダにダイアゴン横丁を再現したエリアがオープン。

同年には米国外初としてユニバーサル・スタジオ・ジャパンにオープンし、2016年にはユニバーサル・スタジオ・ハリウッドにもオープンした。


テーマパーク場所モデル
アイランズ・オブ・アドベンチャーアメリカ・フロリダ州
  • 禁じられた森
  • ホグズミード村
ユニバーサル・スタジオ・フロリダアメリカ・フロリダ州
  • ダイアゴン横丁
  • グリンゴッツ銀行
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン日本・大阪
  • ホグズミード村
  • ホグワーツ城
ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドアメリカ・カリフォルニア州
  • ホグズミード村
  • ホグワーツ城

テーマーパーク「ワーナーブラザーズ・スタジオツアー東京・メイキング・オブ ハリー・ポッター」

としまえん跡地に2023年オープン予定。


ロゴについて

ユニバース「ウィザーディング・ワールド」のロゴは、本が見開かれた状態で、九本の杖がページを模している。

ページを模した九本の杖の内、中央は『ハリー・ポッター シリーズ』及び『ファンタスティック・ビースト シリーズ』双方に登場するキーアイテムであるニワトコの杖(前者ではアルバス・ダンブルドア、後者ではゲラート・グリンデルバルドの杖として登場)。

左側は左からハリポタの悪役ヴォルデモート、主人公の親友ロンハーマイオニー、そして主人公のハリーのもの。

右側は左からファンタビの主人公ニュート、主人公の相棒ティナとその妹のクイニー、そしてニュート及びハリーの恩師であるダンブルドアのものになっている。


またダンブルドアの杖は、ハリポタではニワトコの杖だが、ファンタビではニワトコの杖を手に入れる以前のものである。


ティナ、クイニー、ダンブルドアの杖の芯、素材、長さなどは現状不明。


杖の持ち主登場作品役柄備考
ヴォルデモートハリポタ敵役不死鳥の尾羽根、イチイの木、34センチ
ロン・ウィーズリーハリポタハリーの親友ユニコーンの尻尾の毛、柳の木、35.6センチ
ハーマイオニー・グレンジャーハリポタハリーの親友ドラゴンの心臓の琴線、ブドウの木、27センチ
ハリー・ポッターハリポタ主人公不死鳥の尾羽根、柊の木、28センチ
ニワトコの杖ハリポタ、ファンタビ重要アイテムセストラルの尻尾の毛、ニワトコの木、38センチ
  • 死の秘宝の一つであり、所有する魔法使いに最強の力を与える
  • 所有者に絶対的な忠誠心があり、所有者に“勝つ”ことで忠誠心が移行し、新たな所有者となることが出来る
ニュート・スキャマンダーファンタビ主人公骨、ライムの木・先端はトネリコ・持ち手は貝殻、36センチ
ティナ・ゴールドスタインファンタビヒロイン
クイニー・ゴールドスタインファンタビティナの妹
アルバス・ダンブルドアファンタビハリーとニュートの恩師

コミュニティ「ウィザーディング・ワールド」

ユニバース「ウィザーディング・ワールド」における魔法族の社会(マジカル・コミュニティ)もまた、ウィザーディング・ワールドと呼ばれる。


社会構成

ヒトの魔法族をはじめとした魔法生物やそして魔力を多少なりとも持った一般の動物(魔法使いのペットであるフクロウやカエルなど)が魔法社会の構成員である。


魔法生物にはヒトやハウスエルフ、ゴブリンといった「存在」、フェニックスやトロールといった「動物」、ゴーストやポルターガイストといった「霊魂」の三種類が存在。


「存在」の中ではヒトがマジョリティであり、の携行を権利として持つ。ゴブリンやケンタウルスといったマイノリティとはある程度の緊張関係。


魔法

魔法使いと魔女は皆個人のを持ち、呪文を唱えることで数々のマグルに不可能あるいは大変な労力が必要な現象を引き起こす。物を浮かるするものから、相手の命を奪うものまで様々。


また、魔法薬薬草魔法道具などの力を借りることもある。中でもは移動手段として普及している。


生活

魔法のおかげで、魔法使いはマグルのように家事で苦労することはあまりない。中にはハウスエルフに一任している場合もある。


ただし魔法にも多少の制約はあり、例えば完全な無から食料を生み出すことはできない。(増やすことはできる)。


歴史

古代の時代から魔法が使える者は存在し、非魔法族(マグルと呼ばれることが多い)と共生していた。

しかし中世に入ると魔法使い・魔女狩りが行われるようになり、魔法族は姿を隠した。


魔法社会の法律である機密保持法により、魔法族が公然と魔法を使用するのは禁止されている。そのためマグルとの交流もほとんど行われておらず、魔法社会ではマグル社会では一昔前の科学技術が流通していることが多い。


マグルに対して侮蔑的な感情を持つ魔法族もいる。また、そこまで行かずともマグルのことを正確に理解している魔法族はほとんどいない。


血統

魔力は遺伝により継承される。

しかし、マグルから魔法族が生まれる場合や、魔法族の家系から魔力か無い物がうまれることも時々ある。


両親ともに魔法族である場合は純血と呼ばれる。純血を尊ぶ主義も根強い。


政治

各国には魔法省やそれに相当する政府が存在。マグルの元首と連携しながら魔法社会を統治している。また、国際魔法使い連盟が存在し、各国の魔法省は協力している。


英国魔法省は三権分立していなかったりそもそもどこまで民主制などかも怪しかったり、かなり腐敗している。


経済

魔法社会独自の通貨が流通している。マグルの通貨とも両替は可能。


英国ではグリンゴッツが中央銀行の役目を果たしており、ゴブリンが運営している。


環境・施設

マグルが入り口を認識できないように魔法をかけた建物や空間で魔法族は生活している。

なお、英国魔法社会においては魔法族のみで構成される村はホグズミードのみ。多くの魔法族はマグルの街にこっそり間借りする形で生活しているのだ。


以下、代表的な英国の魔法社会とその空間。



官庁


学校


病院


刑務所

など


教育

英国魔法社会では、11歳から17歳までの子供はホグワーツ魔法魔術学校で全寮制の教育を受ける。なお、希望すれば自宅学習や海外の魔法学校に行くことも可能。


17歳で成人の魔法族とみなされる。


ホグワーツには1から5年のO.W.L課程と6、7年のN.E.W.T課程があり、それぞれ就職で一定のスコアが求められる。


文化

ゴブストーンクィディッチといったマグルとは違った娯楽が親しまれている。


関連イラスト

主人公、交代ハリポタ→→←←ファンタビ

ハリとニュートHufflepuff or Gryffindor?

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