概要
「共和国再建のための同盟」、通称「反乱同盟」は映画「STARWARS」シリーズに登場する銀河帝国に抵抗する組織である。作中では単に「反乱軍」あるいは「同盟軍」、両方合わせて「反乱同盟軍」とも呼ばれる。
特徴
- クローン戦争の終結と同時に成立した「第一銀河帝国」およびその政治理念である「ニューオーダー/新秩序」により否定された民主主義による政治の復活、およびそれに立脚した銀河共和国の再建を目的とする。
- 作中では「反乱軍」「同盟軍」と武力組織のように呼ばれているが、一応は同盟市民政府という行政機関、およびそれに属する同盟内閣の議長により率いられる国家の体裁をとっている。
- 一応は民主主義を標榜とする市民政府なので、最高意思決定は同盟市民政府の合議によって決定され、同盟の所有する戦力は議長を最高司令官として指揮下に入っている。しかし、この仕組みは同盟政府の同意が取れなければ作戦行動を起こせないという制限にもなっており、アニメ「反乱者たち」ではエズラの故郷である惑星ロザル以外にも圧政に苦しむ星があるとして彼の願うロザル解放を後回しにしてしまう場面や、映画「ローグ・ワン」では開戦反対派が多数を占めたため帝国との全面戦争に踏み切れない場面が見られた。
- 加えて、民衆からの指示を得るためにも「自分たちは帝国とは違う」ということをアピールするため、帝国が行うような強行作戦や武力政策を行えないという制限がある。そのため、同じ帝国に対する抵抗勢力を率いるソウ・ゲレラからは「帝国に立ち向かうには理想に溺れすぎている」と指摘されており共闘を拒否されている。対して同盟軍司令部も過激なゲレラ一派の行動には頭を痛め、捕虜となった帝国軍兵士への非人道的処置(拷問や暴力的な尋問など)をしないよう要請している。
- しかしゲレラがこのようになったのは故郷の惑星オンダロンを共和国と共闘し自らの最愛の妹を亡くしてようやく分離主義勢力から解放したと思ったら、次は共闘していたはずの共和国が帝国に変じ新たなる圧政者となり、しかも帝国から命を狙われるなど数多くの挫折と裏切りを経験してきたからである。対してモスマ以下同盟政府は理想論に固執し続けているともいえる。
- また、ゲレラの主張はある程度は正しく、特に「反乱者たち」作中では帝国が隠し続けた最高機密に反乱同盟の中で誰よりも迫っていた点は特筆すべきだろう。
- 加えて、反乱同盟に付き纏うのが資金問題である。銀河系の主要金融機関の大部分は帝国に抑えらているため、資金力では帝国には到底勝てず、特に大型艦艇についてはとても帝国宇宙軍には勝てるわけがない。結果、同盟軍は主力を小型のスターファイター、中でも廃棄施設に回されるくらいの中古ファイターに頼らざるを得ないほど困窮。これに見かねXウィングなどの高性能戦闘機を独自に開発するも、結局これらの高性能戦闘機は総じて高コストであり、余剰分など調達する余裕がないため必然的にパイロット一人一人に対して「専用機」を与える他なく、パイロットが愛着のある自機からの脱出を躊躇い戦死してしまうという人材損失をも引き起こした。
経歴
黎明期
- そもそもはクローン戦争が激化するに従い、非常事態を理由に既定の任期の延長、非常時大権の付与による権力の過度の集中などを手に入れていったパルパティーン最高議長に抗議した2000人の共和国元老院議員たち、通称「2000人の議員」に由来する。(なお、この「2000人の議員」の主要メンバーが密かに会合を行うシーンは「シスの復讐」作中で撮影されていたが、最終的に未公開シーン送りになってしまった。)
- クローン戦争末期、主人公アナキンの妻でありパルパティーンの出身惑星でもあるナブーの代表議員であるパドメ・アミダラを筆頭とする「2000人の議員」は非常時大権を元老院に返還するよう要請する「2000人の嘆願」という文書を提出するも、ジェダイによる元老院転覆の陰謀を理由にパルパティーンは自身を終身皇帝とする「第一銀河帝国」の建国を宣言、さらに主要メンバーだったパドメは帝国建国の動乱の中で命を落としてしまう。
- 遺された他の「2000人の議員」たちは帝国への背信を理由に一斉検挙され政治犯として勾留されてしまう。しかし、主要メンバーのうち惑星シャンドラのモン・モスマ議員と惑星オルデランのベイル・オーガナ議員は皇帝への忠誠を表明したため釈放される。一旦帝国の魔の手から逃れた二人の議員は帝国元老院議員として帝国に仕えると同時に、民主主義の復興とそれに伴う銀河共和国の再建を目的とする抵抗運動を密かに開始する。
- 同時期、「惑星アンターVIの虐殺」(帝国に対して集団での平和的抵抗運動をしていた民衆にスター・デストロイヤーを強行着陸させ押し潰したという事件)などに代表される帝国の圧政に不満を抱いた民衆から帝国に反旗を翻す者が出始めたが、こちらは帝国の圧倒的な武力の前に次々に制圧されてしまった。
同盟結成
- 当初は帝国の圧政に対し各惑星や宙域の抵抗勢力が散発的にゲリラ運動をすることしかできず、活躍の場所も銀河帝国の首都や主要惑星から遠い銀河辺境宙域(通称アウターリム)での活動が中心であった。
- 帝国の樹立から17年後(ヤヴィンの戦いの2年前)、モスマが帝国元老院で皇帝を批判するスピーチを行い元老院を追放され検挙対象とされたことで事態は一変。亡命したモスマは惑星ダントウィン軌道上で銀河全体の反乱組織に対して帝国の圧政に対する抵抗を呼びかける「反乱同盟宣言」を発表。それに呼応した勢力の艦艇がダントウィン上空に集結したことで正式に「共和国再建のための同盟」として組織だった抵抗運動を開始した。この反乱同盟宣言と同時に、皇帝に対しても「反乱宣言」という文書を突きつけモスマ以下反抗勢力は帝国と明確に決別した。
- しかし、この時点では帝国に対抗するにはあまりに戦力が足りず、また圧政に苦しむ惑星が多すぎてどこから取り掛かるか迷走する始末だった。スペクターズに属するエズラが故郷である惑星ロザルの解放をモスマに嘆願しても「戦いの用意ができていない」と言う理由で却下されてしまった。その後、帝国の工場を攻撃する目的も含めロザルへの攻撃が開始されるが満足な戦果はあげられず、最終的には反乱同盟はロザル解放を諦めてしまった。(ロザル解放自体はスペクターズが司令部の意向を無視して独自に取り組み、そして成し遂げた)
開戦とヤヴィンの戦い
- 「反乱同盟宣言」から2年後、反乱同盟は帝国が極秘裏に開発した超兵器の情報を入手。その開発の中枢にいた科学者であるゲイレン・アーソを証人として帝国元老院で発言させ、帝国の野望を暴くことを画策するも、ゲイレンの死により計画は頓挫。また、超兵器の存在を知った上層部は帝国との圧倒的な戦力差による諦念が広がり、全面戦争に踏み切れない空気が充満してしまった。しかし、父の遺志を受け継いだジン・アーソが同盟市民政府の意向を無視し独自に動いたことで事態は一変。同調した同盟軍兵士やラダス提督の行動もあり、反乱同盟はついに帝国との全面戦争を決意。ここに「スカリフの戦い」に始まる銀河内戦が勃発した。
- この「スカリフの戦い」は多大な犠牲を払いながらも当初の目的である「デススターの設計図の奪取」に成功し、その設計図は紆余曲折を経て反乱同盟の手に渡る。手に入れた設計図からデススターの致命的な弱点(ゲイレンが生前密かに施していた)を解析すると、スカリフでの消耗から回復しきってないにも関わらず少ないスターファイター隊にデススターに向けて総攻撃を指示。ここに「ヤヴィンの戦い」が勃発した。
- この戦いの直前、反乱同盟を初期から支えていたベイル・オーガナ議員が故郷の惑星オルデランとともにデススターのスーパーレーザーの攻撃で散ってしまっている。また、スカリフの戦いに加え、ヤヴィンの戦いでも帝国の猛攻の前に多数のエースパイロットが戦死。最終的に生き残った同盟軍パイロットはわずか3名(ルーク・スカイウォーカー、ウェッジ・アンティリーズ、エヴァン・ヴァーレイン※)と言う大損害を被るもルークの攻撃でデススターの破壊に成功した。
- ※カノンのみ。レジェンズではキーヤン・ファーランダーと言う別人に設定されている。彼は後にフォース感応力を持っていることをルークに見出され、なんとジェダイになっている。
- デススターの破壊によりグランドモフ・ターキンを含む帝国上層部や優秀な士官を多数失ったことで帝国はかなりの打撃を被った。また、オルデランを破壊したことで帝国に対する悪感情が加速し、各地で一気に反乱の火の手が上がることとなった。これに対し帝国は残存しているオルデラン難民の抹殺を支持したが、この指示がかえって帝国内でも不信感を呼び帝国から亡命し反乱同盟に加わる人物も出てしまうこととなった。
帝国の逆襲
- ヤヴィンの戦い後、反乱同盟は勝利を祝う間も無く拠点であったヤヴィンの第4衛星を放棄し逃走。一度はマコ=タ宇宙港に集結して今後の方策を話し合うも、この基地を帝国軍に察知されダース・ベイダー麾下の「死の小艦隊」の襲撃を受け上層部の多数が死亡してしまう(エコー基地でのレイアの地位が前作より高くなっていたのはこのため)。この戦いで初期反乱運動から活躍し、ヤヴィンの戦いの指揮も執っていたドドンナ将軍も死亡している。また、同基地で改修中だった大量のモン・カラマリ・スター・クルーザーも失われ、反乱同盟は手酷い打撃を受けることになった。
- またヤヴィンの戦いの直後、銀河全域にある帝国の生産拠点十カ所以上に同時多発的に攻撃を行い帝国の生産力を大きく削いでいる。中でも衛星サイムーンIにあった兵器工廠アルファの攻撃にはルークやレイアなどの主要メンバーがこぞって参加するほどの手の入れようだった。
- マコ=タの襲撃を生き残ったメンバーは過酷な環境が広がる氷の惑星ホスに3年もの歳月をかけ新たな基地「エコー基地」を設営。しかし基地が本格稼働して早々に帝国軍の偵察ドロイドに発見され、攻撃に晒される。撤退の時間を稼ぐため、反乱同盟は惑星ホスで激しい地上戦を展開、ここに「ホスの戦い」が幕を開ける。
- 帝国の圧倒的な戦力を前に、反乱同盟はなんとかホスからの脱出の時間稼ぎには成功するがエコー基地は放棄、加えて基地内に備蓄されていた装備や物資を多数放棄せざるを得なくなり、反乱軍はさらなる戦力の低下と兵士の士気低下に悩ませることとなる。一方で、この敗北を知りながらも果敢に抵抗を続けた一派もあり、同時期に惑星サラストを解放している。
- 作中世界における反乱同盟のホスでの敗北は戦史研究における格好の対象になっているらしく、「もしホスでの手痛い敗北がなければ、反乱同盟は1年後にエンドアの戦いで総力を結集した危険な賭けに出るリスクを冒すこともなかった」と言われているとか。
- なお、レジェンズのある短編ではホスの戦いでモスマは最愛の息子を失っていることが明かされた。
エンドアの戦い
- ホスでの敗北から1年後、反乱同盟は持っている全ての戦力を惑星サラスト軌道上に集結させ、その全戦力をもって帝国が建造中の第2デススターの破壊する作戦を立案する。この際、デススター建造の督促のためダース・ベイダーのみならずなんと皇帝自身がデススターに行幸している情報を得た反乱同盟は千載一遇のチャンスを逃してなるものかとデススターが建造されているエンドア星系への攻撃を開始。ここに「エンドアの戦い」が開幕する。
- だが、エンドアの戦いは全戦力を結集した反乱同盟を一度に葬ることを目的とした皇帝の策略であり、彼の流した「デススターは未完成」と言う情報に踊らされた反乱同盟は待ち伏せしていた帝国軍の大艦隊に加え、密かに完成していたデススターのスーパーレーザーの砲撃を受け予期せぬ損害を被ってしまう。
- 一方で、建設中のデススターを防御するシールドを投射している発生装置のある衛星エンドアでも反乱同盟の工作部隊が帝国軍に捕らえられていたが、原住種族であるイウォークたちの加勢により状況は一変。激戦の末シールド発生装置は破壊された。これを機に帝国艦隊を盾にすることでデススターからの攻撃を防ぎつつ反撃の機会を窺っていた同盟艦隊も一気に攻勢に転じ、精鋭戦闘機隊をデススター内部に突入させ、主要反応炉を破壊させた。また、一連の騒動の中で皇帝はフォースのライトサイドに帰還したベイダーにより葬り去られている。
- エンドアの戦いは第2デススターのみならず銀河帝国の元首だった皇帝をも打ち破ったことから、反乱同盟側の大勝利となり、これ意向帝国は衰退の一途を辿ることになる。またこの勝利の報を聞いた各惑星はこの歴史的勝利に沸き、反乱同盟の活動宙域だった銀河辺境域にある惑星タトゥイーンはもちろん、皇帝の出身惑星であるはずのナブーや首都惑星であるコルサントに至るまで民衆が熱狂した。特にコルサントに至っては暴徒と化した民衆が鎮圧のため派遣されたストームトルーパーに暴行したり、広場にそびえていた皇帝像を爆破するなど混乱を呈した。
新共和国建国とその遺産
エンドアの戦い後、反乱同盟は当初の目的だった共和国の再建を成し遂げるのだが、再建後の歴史はカノン作品群(ディズニー買収後に設定された新規のタイムライン)とレジェンズ作品群(主にディズニー買収前のスピンオフ作品からなる作品群)では大きく異なる。こちらでは両方について併記する。
カノン
- エンドアの戦いでの帝国の大敗北により勢いを得た反乱同盟はモスマの出身惑星であるシャンドリラに元老院を再建、新共和国と改称し正式な連邦制民主主義の銀河政府となる。なお、国家元首である議長にはモスマ自らが就任した。なお、帝国は新共和国を銀河政府として認めておらず、新共和国建国後も「反乱軍」の呼称を使っている。
- この頃の新共和国は対外への宣伝目的もあり投降した帝国兵へは過度の処罰はしないことを標榜としていた。一方で、旧共和国時代の影響は未だ根強く旧共和国の加盟惑星の中には新共和国への加盟を見送る惑星もあった。トワイレックの故郷である惑星ライロスはその最たる例で、度重なる圧政やそれへの反抗運動に疲れ果て、反乱同盟に大きな貢献をしながら新共和国への加盟は見合わせている。(友好関係にはある)。
- 帝国とはエンドアの戦いの1年後に勃発したジャクーの戦いでの大勝利を受けて、帝国とは銀河協定を締結。これにより帝国は銀河のごく限られた宙域に押し込められ、多額の賠償金と軍縮の下存続を許された。なお、新共和国としてはこの協定をもって銀河内戦は終結したと認識したらしく、未知領域に脱出した残存勢力については有象無象の集まりくらいにしか認識してなかった。
- 一方で共和国末期の議長への権力集中と帝国への変貌、そして帝国時代の軍拡と各惑星への圧政への「反省」から軍備の縮小と各惑星の自治権向上に注力した。しかし、この方針は星間航路に出現する海賊などから人民を守る防衛組織を各惑星に負担させるなど各惑星の負担の増加と、未知領域における帝国残存組織、のちのファーストオーダーの台頭を許すこととなった。
- また、議会内では「帝国の政策を否定し、各惑星の主権の拡大を主張する」ポピュリスト派閥と「帝国の政策を一部容認し、共和国を中心とする中央集権国家を目指す」セントリスト派閥に対立が顕著になり、この政争に巻き込まれる形で反乱同盟の中心メンバーだったレイア・オーガナは政界を追われてしまった。
- 最終的にレイアやその私兵組織であるレジスタンスが主張していたファーストオーダーの脅威を軽視し、他の銀河勢力との内政にのみ注力した結果、ファーストオーダーの超兵器スターキラーで首都惑星ホズニアン・プライムを標的とされ、なすすべもなく当時の最高議長以下主要メンバーが惑星ごと消滅するという最悪の形で崩壊した。なお、当時新共和国は首都を輪番制にするという独特の制度を執っており、ホズニアンプ・ライムはたまたま首都の順番だっただけである。シャンドリラなどの他の輪番惑星のその後については不明だが、もしこれらの惑星が無事だった場合政府機関の建物だけは残っていると考えられる。しかし、崩壊から数年経っても新共和国周辺の情勢は不明。
レジェンズ
- エンドアの戦い後新共和国を設立したのは変わらないが、こちらの時系列では帝国の首都だった惑星コルサントに一気に侵攻している。そのため、こちらでは首都惑星は旧共和国同様コルサントになっている。
- 一方、道領域から帰還したスローン大提督などの活躍や、皇帝の復活、さらには相次ぐ超兵器群の出現などでなかなか帝国の残党勢力(通称「インペリアル・レムナント」)との決着は付かず、最終的にインペリアル・レムナントの実質的なリーダーとなっていたギラッド・ペレオン提督との間にバスティオン協定が締結され終戦を迎えたのはエンドアの戦いから実に14年後であった。
- しかし平和な時代は長くは続かず、外宇宙からの侵略者ユージャン・ヴォングの攻撃により銀河が危機に陥ると、未知のテクノロジーを駆使するユージャン・ヴォングとの戦いに苦戦し、一度はコルサントすら奪われ、新共和国は建国からわずか23年で崩壊してしまう。しかし、その1年後にインペリアル・レムナントなどの他の銀河勢力を吸収し銀河連合自由同盟として復活。何兆人もの人々の犠牲を出しながらユージャン・ヴォングの危機から銀河を救うことに成功した。
- その後はユージャン・ヴォング戦争後の混乱やシスの暗黒卿による独裁などの混乱もあったが比較的安定期に入り、インペリアル・レムナントから変じた新たなる帝国フェル帝国に敗れ銀河の派遣を明け渡すまで実に100年もの間銀河政府として機能した。
大元になった組織/類似の組織
「2000人の議員」
- クローン戦争中に発足した最高議長(のちの皇帝)への権力集中に抗議した共和国元老院議員たち。のちの反乱同盟の中心的メンバーとなるモン・モスマ議員とベイル・オーガナ議員が所属していた。ナブーの議員だったパドメ・アミダラもメンバーだったが帝国建国直後に命を落とした。
- 帝国建国直後、「2000人の議員」たちは帝国への背信行為に加担したとして一斉検挙の対象になった。この際検挙された議員たちは後年反乱同盟のエージェントによる救出が計画されたが、皇帝の策略により刑務所ごと爆破され、反乱同盟は彼らを爆死させたという汚名を被ることとなった。
- モスマとオーガナは一斉検挙の際に皇帝への忠誠を表明したため、検挙を逃れた。
ソウ・ゲレラの抵抗組織
- 元々はゲレラの出身地である惑星オンダロンを独立星系連合の傀儡政権から奪還するために作られた抵抗組織だったが、独立星系連合を追い出すために共闘していたはずの共和国が帝国に変じた途端オンダロンの新たなる圧政者となったため、帝国に対する抵抗運動を開始した。
- ゲレラの過酷な来歴から反乱同盟の中でも特に過激な行動をとる組織であり、同盟軍最高司令部と足並みが揃ってないことが多い。場合によっては市街地での戦闘も辞さず、同じ反乱同盟のメンバーであろうと信頼しない。
- 最終的に砂漠の衛星ジェダで帝国の最高機密を探っていたが、その最高機密の超兵器の試射実験により周辺の都市ごとアジトが破壊され、ゲレラも戦死、組織としては壊滅した。生き残ったメンバーはのちに反乱同盟軍本隊に合流し、スカリフの戦いに参戦した。
スペクターズ
- 銀河外縁部に存在する惑星ロザルを中心に活動していた小規模な反乱組織。アニメ「反乱者たち」の主役となる面々である。
- 当初はロザルに駐在する帝国軍を奇襲し物資を奪い、それを帝国の政策で失業した貧民に配ったり、帝国の兵器を盗んで売り捌き資金を得たりしていた。のちにエズラが参戦したことでロザル解放を目標としていく。
- 当初はVCX-100貨物船「ゴースト」に乗り組む5人と1体の極々小規模な組織だったが、のちにフェニックス戦隊やマサッシ・グループと合流する。しかし、同盟軍最高司令部の決定を不服とした彼らは独自にロザル解放に着手。結果、多数の犠牲を払うもののロザルの解放に成功した。
- メンバーのうちヘラ・シンドゥーラは同盟軍の将軍としてエンドアの戦いに参戦している。
フェニックス戦隊
- コマンダー・ジュン・サトーにより率いられる少数の艦艇と戦闘機からなる遊撃部隊。
- 当初はフリゲート1隻、コルベット3隻という小規模な艦隊(しかものちに旗艦であるフリゲートを喪失)だったが、のちに帝国軍のキャリアーを奪取し新たな旗艦とした。
- 主に機動力を生かした封鎖戦の突破や奇襲攻撃を得意としており、封鎖により飢餓の起きている惑星への救援物資の投下などを行っていた。
- 最終的にドドンナ将軍のグループと合流し、惑星アトロンに基地を設営するもスローン大提督により壊滅的被害を被る。この戦いでコマンダー・サトーは仲間を逃すため旗艦とともに帝国軍艦艇に特攻、なんとか少ないメンバーが生き残る。生き残ったメンバーはマサッシ・グループと合流した。
マサッシ・グループ
- 初期の反乱運動における最大勢力の一つ。惑星ヤヴィンの第4衛星(ヤヴィンIV)にあるマサッシ寺院という古代遺跡を根拠地としているので、この名前がついている。お察しの方がいるかもしれないが、「新たなる希望」での反乱同盟の基地の大元になった勢力である。
- 反乱同盟設立を宣言して以降モスマはこの勢力に身を寄せていた。そのためこの勢力が実質的な反乱同盟の最高戦力といえるかもしれない。そのためか、優先的に装備が回されている描写がある(エズラたちが盗み出した中古のYウィングはエズラたちフェニックス戦隊ではなくマサッシ・グループに優先的に回された、など)
独立星系連合残存勢力
- クローン戦争の終結と同時に全ドロイド軍は機能を停止したが、中にはこの停止命令を共和国側の策略であると考え拒否した部隊もあった。中には反乱活動に参加する部隊もあり、例えば惑星アガマーの墜落した補給艦を根城にしていた部隊(偶然にも惑星オンダロンにいたスーパー・タクティカル・ドロイドのカラーニ将軍率いる部隊だった)はスペクターズと一時共闘し帝国軍を追い返した。
- 銀河帝国は銀河共和国がそのまま転じたものという側面もあるので、それまで共和国と敵対していた独立星系連合の残存勢力がそのまま帝国と対立するのはある意味必然かもしれない(先述のカラーニ将軍もエズラが説いたこの理論で即座に共闘を承諾した)。キャシアンの経歴から見るに、彼はクローン戦争末期には独立星系連合の息のかかった抵抗組織に入っていたそうなので、クローン戦争終結とともに多くの旧独立星系連合派の抵抗組織が反乱同盟に集まってきたと考えられる。
ライロス解放運動
- トワイレック種族の故郷であるライロスを帝国による圧政から解放することを目的とする組織。大元はクローン戦争時代に独立星系連合の一派により支配されていた惑星ライロスを解放するため共和国と共闘したトワイレック・レジスタンス。指導者はトワイレック・レジスタンス時代の中心人物であるチャム・シンドゥーラ。
- 他の組織に比べると自分たちの目標である「惑星ライロスの解放」に固執する嫌いがある。元々チャムはライロスの土地と人民を愛する愛国者的な人物だったのだが、最大の理解者であり同志だった妻エレニを亡くしたことでその思想が過激化し、「何よりもライロス解放が最優先」と言う考えに固執し広い視野での思考ができなくなっていたような描写が見られる。彼の思想は銀河全体の圧政からの解放を目標とする娘ヘラとの対立を引き起こしていた。
- 一方でトワイレックと言う種族自身も積極的に反乱同盟に参加しており、先述のヘラの他、後にライロスの大使になるイェンダーなど多数のトワイレックが登場する。
マンダロリアン・レジスタンス
- クローン戦争時代の惑星マンダロアの指導者だったサティーン・クライズ女公爵の実妹であるレディ・ボ=カターン・クライズに率いられた反抗勢力。
- この組織の来歴を話すとめちゃくちゃ長いのだが、
- ざっと言うとこんな感じ。
- これに加え、帝国アカデミーから脱走したマンダロリアンであるサビーヌ・レンや彼女の氏族であるレン氏族など多数のマンダロリアンを従え、帝国の圧政から惑星マンダロアを解放することを目的として団結している(確認できる限りレン氏族やクライズ氏族に加え、エルダー氏族、ルック氏族、ヴィズラ氏族、ジャーニーマン・プロテクターなどが臣従を表明している)。なお、指導者としてボ=カターンにはマンダロリアンの指導者の象徴としてダークセーバーと言う古代のライトセーバーの一種が手渡されている。
- 新共和国建国後は無事にマンダロアを解放した...と思いきや、マンダロリアンは帝国による「大粛清」と呼ばれる事件で実質的に壊滅してしまい、この際ダーク・セーバーも帝国の手に落ちてしまっている。生き残ったボ=カターンはマンダロア奪還の準備とダーク・セーバー探索のため、新共和国の黎明期も戦いを続けている。
惑星モン・カラの勢力
- アクバー提督やラダス提督の故郷である海洋惑星モン・カラ出身の両生種族モン・カラマリを中心とした抵抗組織。元々惑星モン・カラは帝国からの不当な要求を拒否していた(裏にはオーダー66を生き残ったパダワン崩れフェレン・バーがいた)のだが、モン・カラに交渉に赴いていた大使の暗殺により帝国と戦端を開くこととなった。モン・カラは巨大生物の動員や地の利を生かした戦術により善戦するも最終的に時の国王リー・チャーがダース・ベイダーに拘束されたことでモン・カラの敗北が確定した。しかし、これを不服とするラダス以下惑星防衛艦隊の面々はリー・チャーの発した停戦命令を拒否し、水中都市に偽装していた宇宙船群もろとも宇宙へ脱出し、反乱同盟に合流した。なお、故郷の占領とリー・チャー王の拘束が銀河のモン・カラマリに与えた影響は大きく、モン・カラ占領を契機に非武装の通商艦隊までもが反乱同盟に参加を表明。結果として帝国は反乱の種を逃してしまうことになった。なお、リー・チャー王は他の海洋惑星で帝国の刑務所に収監されていたが、ヤヴィンの戦い後の反乱同盟による救出作戦の最中ストームトルーパーに射殺され無念の最期を遂げた。
- モン・カラは高い造船技術やテクノロジーで知られ、クローン戦争時にはモン・カラマリの共存種族であり、分離主義勢力に走ったクオレン種族は自由ダック義勇工兵隊を組織し分離主義勢力の主力艦プロヴィデンス級キャリアー/デストロイヤー(グリーヴァスの旗艦などに使われた艦)を建造した。この技術の高さは帝国時代も変わっておらず、帝国の占領から逃れたモンカラマリの宇宙船は元が非戦闘用の探査船や移民戦のものが多いにも関わらず短期間で戦闘用艦艇として改造が施され、その高い火力から反乱同盟において数少ないスター・デストロイヤーに対抗可能な艦艇として重宝された。
- 一方で、これらの船はそもそも同族であるモン・カラマリのクルーによる運用を前提に設計されているため、人間種族には扱いにくいという欠点がある。システムの使用自体は可能なようで、スカリフの戦いではラダス提督の旗艦の艦橋ではモン・カラマリのクルーに加え人間種族のクルーが配置されていたが、カラマリのクルーたちはこのような運用形態に戸惑っていたらしい。
- 初期反乱活動の時代から徹底抗戦派のラダス提督が同盟艦隊の指揮官として参加していた他、エンドアの戦いでは元近衛兵のアクバー提督が艦隊の指揮を執った。なお、スカリフの戦いからエンドアの戦い直前までの期間ではカラマリ種族は登場しないが、これはアクバーの性格として連戦連敗の反乱同盟を見て時期が来るまでじっと耐えて待っていたと思われる(メタ的に言うとカラマリ種族の初出は「ジェダイの帰還」からなので前2作は出ないのである。後年出版されたこの時代を扱ったスピンオフ作品にはアクバー以下カラマリ種族が登場する)
「ボサン」のスパイ
- エンドアの戦いに際し、第二デススターの建設状況や皇帝自らの視察情報をもたらした種族たち。カノンでは未だ詳しい描写はされていない。
- レジェンズにおいては、犬もしくは狼のような顔をした獣人じみた外見のエイリアン種族であることが語られており、銀河に多数いる同胞たちの間で巨大な情報網を持っているとされている。なお、反乱同盟に参加し多大な犠牲を出したことからのちの新共和国での発言権を得た結果、政治闘争を引き起こす原因ともなった。
クラウド・ライダーズ
- スピンオフ映画「ハン・ソロ」に登場した女盗賊エンフィス・ネスト率いる盗賊団。巨大犯罪組織クリムゾン・ドーンにより被害を受けたメンバーにより構成されている。
- 一応作中ではクリムゾン・ドーンの悪行に抵抗する組織として出てきたが、帝国の物資を狙ったり、エンフィス自身が「私たちは同盟よ」と語ったり「反乱」を口走ったりとのちの反乱同盟に関わっているような描写がある。ソウ・ゲレラと繋がりがあることからも反乱同盟に関わりがあるのは確かだと思われる。
関連タグ
- レジスタンス(STARWARS):ある意味後継組織