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JRAの本気(CM)の編集履歴

2022-04-04 17:23:06 バージョン

JRAの本気(CM)

かっこいいしーえむ

JRAの本気(CM)とは、JRAによって製作された本気でかっこいいCMシリーズのことである。 特に2011年、2012年、2013年のCMシリーズは、競馬の主役である馬に焦点を当て、簡潔かつ詩的な表現のキャッチコピーとシンプルながらも洗練された映像から、今なお人気が高い。

概要

基本的にJRA(日本中央競馬会)のCMはタレントを使い、ライト層の集客を目的とした軽い内容のCMが多いのだが、2011年度のJRAのG1レースのCMは、打って変わって、競馬の真の主役である「競走馬(サラブレッド)」にスポットを当てたものになった。

CMの内容は、各G1レースの歴代優勝馬の中でも、最も印象に残った(あるいは名勝負を繰り広げた)名馬とそのレースを紹介するという内容で、映像自体がシンプルながらも完成度が高いうえに、レースや名馬の説明の仕方が実に中二心をくすぐる内容だった

その為、ピクシブ百科事典やニコニコ大百科などのサラブレッドの個別項目では、まず間違いなくこのCMシリーズのキャッチコピーが使われている。


往年の名馬が続々登場する事もディープな競馬ファンから好評を博し、続く2012年度、2013年度のCMもこのコンセプトを推し進めたが、数字だけでみると集客力が低かったためか、2014年度からはタレントを起用した内容に回帰してしまった。

それでも、このサラブレッドそのものに焦点を当ててディープなファンを掴むという発想自体は受け継がれており、夢の11レースや夢のVSなどが製作されている。

特に本項目では、人気の高い2011年度から2013年度までのCMで取りあげられた名馬と、その際の紹介文を紹介する。


2011年度CM「20th Century Boy」

2011年度のG1レースCMは、全体的に渋い演出が話題を呼んだ。またCMを彩るBGMには、1970年代に大人気を博した伝説のロックバンド「T-REX」の「20th Century Boy」が使われている。


2011年度CMに登場した各G1レースおよび優勝馬は以下のとおり。

ちなみに登場する優勝馬はいずれも「20th Century Boy」にちなんでか、「20世紀(それも90年代)に大活躍した競走馬」である。


92年 皐月賞。

そのモンスターの名はミホノブルボン。

常識は、敵だ。


91年 天皇賞(春)

メジロマックイーン、父子三代制覇。

絶対の強さは、時に人を退屈させる。


91年 日本ダービー。

七冠の父のプレッシャーに勝ったトウカイテイオー。

天才はいる。悔しいが。

98年 安田記念。

大雨のなかの無敵、タイキシャトル。

可能性は人を熱くする。


98年 宝塚記念。

最速の機能美、サイレンススズカ。

速さは、自由か孤独か。


94年 菊花賞。

ナリタブライアン、七馬身差の衝撃。

群れに答えなどない。


99年 天皇賞(秋)

スペシャルウィーク、逆襲のラン。

本当の敵は、諦めだ。


98年 ジャパンカップ。

エルコンドルパサー、激戦のライバルたち。

僕らは、ひとりでは強くなれない。


90年 有馬記念

オグリキャップ復活、ラストラン。

神はいる。そう思った。


2012年度CM「The WINNER」

2012年度のJRAのCMは、「日本近代競馬150周年記念」という事もあり、昨年好評を博したCMのコンセプトをさらに推し進め「The WINNER」をテーマに、各G1レースの歴代優勝馬をより深く掘り下げたものになっている。

また、この年と翌年は、CMを上半期と下半期の2バージョンに分かれ、下半期バージョンからは最後のキャッチフレーズが毎回変わる仕様になっており、CMのテイストも若干変更が見られる。また、扱うレースの範囲が広がり、取り扱う名馬に牝馬も登場する。


2000年、高松宮記念

その馬は、10度の敗北を超えて、血統を証明した。

敗れても、敗れても、敗れても、絶対に首を下げなかった。

緑のメンコ。不屈の塊。その馬の名は…


86年、桜花賞。

その美しき黒い流線形。嫉妬すら追いつかない。憧れすら届かない。

その馬が史上初の三冠牝馬になることを、まだ誰も知らなかった。

”魔性の青鹿毛” その馬の名は…


2001年、皐月賞。

その馬は、わずか四度の戦いで神話になった。

異次元から現れ、瞬く間に駆け抜けていった。

ライバル達を絶望させ、見る者の目を眩ませる、”超光速の粒子”。

その馬の名は…


93年、天皇賞(春)。

極限まで削ぎ落とした体に、鬼が宿る。

王者メジロマックイーンの三連覇を阻んだ、漆黒のステイヤー。

ヒールか、ヒーローか。悪夢か、奇跡か。

その馬の名は…


96年、オークス。

5頭がもつれた世紀の大激戦の末に生まれた、女王・ダイナカール

その娘が、再びレースを支配する。

額の流星は宿命か。オークス、親子制覇。その馬の名は…


93年、日本ダービー。

瞬きさえ許さない、3つのプライドの激突。

熱狂の2分25秒。

最後の直線を制した、その馬の名は…


85年、安田記念。

それは、革命だった。

マイル戦のために進化を遂げたその脚が、名馬の条件を塗り替えた。

何者も寄せ付けない、"マイルの皇帝"。その馬の名は…


99年、宝塚記念。

標的はただ一頭、同期のダービー馬だった。

今行くか。いや、まだか。いや、今か。

一瞬の判断で未来を変えた、未知なる栗毛。その馬の名は…


94年、スプリンターズステークス。

絶頂を極めた者に、もはや勝つべき戦いは残っていないのか。

レコードを叩きだした、ラストラン。

「最後に勝つ者が、勝者だ。」

その馬の名は…


83年、菊花賞

その馬は、タブーを犯した。最後方から、上りで一気に先頭に出る。

そうか、「タブーは人が作るものにすぎない。」

その馬の名は…


88年、天皇賞(秋)

『芦毛の馬は走らない』。この2頭が現れるまで、人はそう言っていた。

芦毛と芦毛の一騎打ち。

宿敵が強さをくれる。」

風か光か。その馬の名は…


イギリスの生んだ近代競馬は、僕たちに教える。

誇りとは。

運命とは。

全ての世代の、牝馬の頂点へ。

英国王室公認 エリザベス女王杯


88年、マイルチャンピオンシップ。

走ることに、安心なんて求めるな。

「危険と呼ぶか、冒険と呼ぶか。」

見るものすべての心をかき乱す、その末脚を人は愛した。その馬の名は…


89年、ジャパンカップ。

躍り出ろ、お前を知らない者達の隙を突いて躍り出ろ。

「世界を変えるのに3分もいらない。」

ワールドレコード、2分22秒2という事件。その馬の名は……


77年、有馬記念。

その直線で、過去も未来も消え去った。

ただ、今と今のぶつかり合う、伝説のデッドヒート。

「戯れにもみえた。死闘にもみえた。」

その「勝者」の名は…


2013年度CM「The LEGEND」

2013年度のG1レースCMは、昨年好評を博したCMのコンセプトを踏襲し、よりスタイリッシュな内容になった。CMを彩る音楽はレース毎に変わる。


99年、フェブラリーステークス。

英雄は東北から来た。

日本競馬史上ただ一頭地方から中央を制した馬。

メイセイオペラ、栗毛の来訪者。

時代は外から変わっていく。

「砂の王者へ。」


75年、桜花賞

「後ろからは何にも来ない」と、アナウンサーは3度叫んだ。

10馬身でも収まらない、歴史的大差のゴール。

テスコガビー、スピードの美学。

美しさは、いつも他を置き去りにする。

「桜の女王へ。」


2006年、天皇賞(春)

こんな馬が存在していいのか?

敗北など考えられない戦いに、人はどこまでも夢を見た。

奇跡に最も近い馬、ディープインパクト。

競馬は時々、競馬を超える。

「全世代の頂点へ。」


  • 東京優駿(日本ダービー):ウオッカ(2007年優勝)BGM:浅井健一

2007年、日本ダービー。

オークスを選ばずに、あえてダービーを選んだ牝馬。

勝てるのか?本当に勝てるのか?

64年ぶり、牝馬のダービー制覇。ウオッカ。

誰も行かない道を行け。茨の中に答えがある。

「一生に一度の栄光へ。」


  • 東京優駿(日本ダービー):80回記念特別編 BGM:BREAKERZ

その戦いに勝てれば、やめても良いというジョッキーがいる。

その戦いに勝ったことで、燃え尽きてしまった馬もいる。

その戦いは、僕たちを、熱く、熱く、狂わせる。

“勝負”と“誇り”の世界へようこそ。

「ダービーへようこそ。」

第80回日本ダービー。


94年、宝塚記念。

ファン投票で集まった、14万8768の期待。

その馬にとっては、重圧でなく、自信だった。

愛されるから強いのか。あるいはその逆か。

5馬身差の余裕、ビワハヤヒデ。

真の強さは、スリルすら拒む。

「灼熱のグランプリへ。」


96年、スプリンターズステークス。

「もしも」が禁句とされる勝負の世界で、それでも「もしも」の誘惑に駆られる瞬間がある。

"その馬の鼻があと1センチ高かったら-"

ハナ差1センチの決着。僅かな差か、絶望の距離か。

勝者、フラワーパーク。勝者は必ず、敗者を作る。

「電撃の短距離戦へ。」


88年、菊花賞。

もしもその馬が、その男に出会わなかったら。

もしもその男が、その馬に出会わなかったら。

天才を天才にした馬、スーパークリーク。

本当の出会いなど、一生に何度あるだろう?

「黄金の道へ。」


96年、天皇賞(秋)

挫折が教えてくれる道がある。

全治6ヶ月の悔しさは、エネルギーへと化けた。

世代の壁を破壊した馬。バブルガムフェロー。

わずか3歳で天皇賞を勝つなんて。

「爆発が世代を超える。」


85年、ジャパンカップ。

ある男が言った。「競馬に絶対はないが、“その馬”には絶対がある。」

勝利より、たった三度の敗北を語りたくなる馬。

シンボリルドルフ。永遠なる皇帝。

その秋、日本は世界に届いていた。

「全世界を席巻せよ。」


2000年、有馬記念。

勝ち続けると、すべての馬が敵になる。

その馬は、完全に包囲された。

道は消えたはずだった。

テイエムオペラオー。お前はなぜ走れたのか。

『年間全勝のレジェンド』

その戦いに、人は夢を見る。

「さぁ、夢を見よう。」


補足

この他にも、JRAが製作したCMの中で泣けるもの、2011年度以前にも制作されたカッコいいCMなども「JRAの本気」と呼ばれる。


ウマ娘プリティーダービーでは

競走馬擬人化コンテンツ「ウマ娘プリティーダービー」においては、作品そのものに影響を与えるレベルでオマージュが多く用いられている。

pixiv百科事典やニコニコ大百科などでも、このCMのフレーズが各ウマ娘の項目に引用されているほど。

ウマ娘JRA・CM再現リンクのタグも参照のこと。


一例

  • アニメ2期8話では1993年天皇賞(春)が取り上げられたが、ライスシャワー全身からどす暗いオーラ、目から青い炎のようなオーラを放って登場「ライスはヒールじゃない、ヒーローだ!!」という台詞を放った。極めつけはオープニングのライス登場シーンが上記の状態で満月をバックに無表情で佇むという、この回だけの特殊なものに変更されていた。

↓こんな感じ

ヒーロー

  • アニメ2期最終回(13話)のモチーフは1993年有馬記念。トウカイテイオーのゴール後、モブ「天才はいるなぁ、悔しいけど……!」と発言した。
  • アグネスタキオン固有二つ名、「超光速のプリンセス」。また、彼女の固有スキルの演出では数式が飛び交うほか、歌唱対象になった楽曲「transforming」では万華鏡の如き壮大な演出が用いられた。
  • 固有スキル演出で自身に収束する闇を杖で振り払うテイエムオペラオー
  • メジロラモーヌ(2022年2月現在は名前のみの登場で、グラフィックとボイスは無し)の異名「魔性の青鹿毛

関連タグ

JRA CM

ヒーロー列伝 名馬の肖像:同コンセプトの作品群


The_GⅠ_story:2014年度のCMについては、こちらを参照。

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