概要
- 1998年9月3日にプレイステーション用ソフトとして発売。
- メタルギアシリーズでは初の3D作品、ポリゴンを用いた3次元描写による潜入アクションゲーム。
- 開発当初はプレイステーション用ではなく、3DO用のゲームソフトだった。
- 1999年に多数の追加要素を施した「メタルギアソリッド インテグラル」が発売された。
- 2000年にWindowsPC版が発売されたが、アメリカ等一部の国のみで販売されたのみとなっている。
- 2004年にシステムや演出、グラフィックやアクション性などを「MGS2」と同じレベルまで向上させたゲームキューブ用ゲーム「メタルギアソリッド ザ ツインスネークス」が発売された。
- 物語のテーマは「遺伝子(GENE)」。ハード性能を活かした映像演出、詳細な人物設定、「20世紀最高のシナリオ」と評された完成度の高いシナリオなど、高い評価を得ている。ファンサービスや、プレイヤーを意識したジョーク要素も話題となった。
- ハードの処理能力の都合上、表情がついていなかったり、仕草が大げさになっている。
- 現在ではメタルギアサーガ上メタルギア、メタルギア2はある種のパラレルワールド扱いとされているが、当時はそこまで構想が煮詰まっていなかったのか、後に比べてこの2作品の繋がり、ネタがふんだんに入っている。ただし、この二作品のあらすじ自体は収録されており読む事ができる。
- ちなみにセーブデータから再開するとこれまでの出来事のあらすじが出てきてどこまで進んでいたかを確認できる。これはポリスノーツにもあった。
- 後日談となるドラマCDも製作されているが、続編が考えられていなかった時期に作られたため、後のシリーズとは矛盾する内容となっている部分がある。
- 制作にあたってアメリカ陸軍に取材を行っているが、この時に「生身で戦闘ヘリや戦車と戦うには?」という質問をするも「俺なら逃げる(意訳)」という返答があり、MGS4ではそれをネタにしている。
- レイモンド・ベンソン版の小説ではナノマシンやサイボーグといったSF要素は可能な限り外されており、多機能通信装置や強化服等の代わりとなるものに変更されている。
ストーリー
2005年、アラスカ半島・アリューシャン列島・フォックス諸島沖の孤島、シャドーモセス島にて、ハイテク特殊部隊「FOXHOUND」とその傘下の次世代特殊部隊が突如として蜂起、同島の核兵器廃棄所を占拠した。彼等は米政府に対して10億ドルとビッグボスの遺体の引き渡しを要求。24時間以内に受け入れられない場合、核を発射すると通告した。
政府は、元FOXHOUND司令官ロイ・キャンベルをこの鎮圧作戦の司令官として招集。それに従い、キャンベルは元FOXHOUND隊員ソリッド・スネークを呼び戻した。スネークに依頼された任務は二つ。核兵器廃棄所に単身潜入し、人質として囚われたDARPA局長のドナルド・アンダーソンとアームズ・テック社社長のケネス・ベイカーの2名を救出すること。そして、テロリストの核発射能力の有無を調査し、事実ならばそれを阻止し、テロリストの武装解除をすることだった。
登場人物
当時33歳。ザンジバーランド事件後、アラスカで隠居していた。
だが大佐に拉致同然の方法で召集されており、序盤では不機嫌になっている。
事件にきな臭いものを感じるも、彼は敷かれたレールを走り続けていく……。
ザンジバーランドで死亡したと思われていたが、ゾンビ映画が如く、人体改造手術と、麻薬によって生き長らえている。
後々になっても、彼はスネークとプレイヤーの心に深く刻まれている。
ファンの一人だよ。
ソリトンレーダーとことわざに詳しいサポートスタッフ。
本作のセーブ担当でもありロリ要員。
我らが大佐。だが、軍は退いておりすでに大佐ではない。
事態を鑑みた国防総省の依頼により、本作の司令官となる。
- メリル・シルバーバーグ(CV:寺瀬今日子)
大佐の姪。補充要員とは言えFOXHOUND隊員だが、武装蜂起への参加を拒否したため囚われている。
キャラデザの関係上、通称はゴリル。
メタルギア開発チーフを勤めている博士。ステルス迷彩を駆使しスネークをサポートする。
君もオタクかい?
- マクドネル・ミラー(マスター・ミラー)(CV:銀河万丈)
ザンジバーランド時にもお世話になったスネークの教官。
FOXHOUND部隊メディカルスタッフ。
若干スネークに対して冷たい態度を取る。
- ナスターシャ・ロマネンコ(CV:山田栄子)
ヘビースモーカーな軍事アナリスト。
プレイヤー次第では忘れられてしまう。
この事件後も、ある本を出版したり、陰ながらサポートしてくれる。
FOXHOUND
いわばスネークのドッペルゲンガーとも言えるべき存在。
優れたカリスマ性、目的への執着など、ラスボスとして君臨するにふさわしい。
この事件後も度々スネークの前に対峙する。
- リボルバー・オセロット(CV:戸谷公次)
拷問のスペシャリストのリボルバー使い。
謎多き男でもある。
優れたリーディング能力を持つFOXHOUND隊員。
他者の思念が入り込むのを防ぐため常時ガスマスクをつけている。
優れた狙撃能力を持つ女狙撃手。
精神安定剤を服用し、ウルフドッグを可愛がっている。
巨漢のシャーマン。
見た目だけ見ると脳筋の筋肉野郎だが、実際には知力、体力共に優れている。
カラスを手懐けている。
え?お前いたの?
優れた変装能力を持つ隊員。
その他
- ドナルド・アンダーソン(DARPA局長)(CV:佐藤正治)
最初に接触する人質。彼の不可解な死から、運命は狂っていく。
物忘れ気味のじいさん。彼もスネークと接触後、不可解な死を遂げる。
終盤にちょろっと出てくるおっさん。
次世代特殊部隊の隊員の別名で、ジーンセラピーによりビッグ・ボスのソルジャー遺伝子が導入されている。
我らがジョニー。
服を奪われ、パンイチ(海外版は全裸でモザイクを履いている)になったり、下痢に悩まされたり、ここから彼のギャグ人生は始まった。
本作の重要目標。
余談ながら、コイツはMGS4でも重要なアイテムとなる。
メタルギアソリッドインテグラル
1999年に発売されたPS作品。
MGS1に難易度設定や主観モードへの切り替え可能な1P VIEW MODE、VR訓練のバリエーション追加といった多数の追加要素を盛り込んでいる。
いわゆるMGS完全版なのだが、音声は英語のみで日本語音声は収録されていない。この為、英語字幕が追加されたり、メイ・リンの中国の格言が英語の諺に置き換わっているなど、日本語版と異なる部分がある。
メタルギアソリッドザ・ツインスネークス
2004年に発売されたゲームキューブ作品。
当時の最新ゲームだったMGS2レベルにグラフィックを強化し、ゲームシステムも同作準拠となっている。
当時小島プロダクションではMGS3とボクらの太陽で開発陣の手が離せなかったこと、ゲームキューブ作品の開発実績がなかったことを理由に、宮本茂氏にカナダのゲーム会社シリコンナイツを紹介され、開発は同社となっている。
基本的にインテグラル版準拠(ボイスはすべて英語)だが、VR訓練の削除や映画監督北村修平氏による過剰演出などで評価は低め。
小島監督としても黒歴史にしたいのか、HDエディションなどのメタルギアソリッドバンドル作品には同作ではなく、ゲームアーカイブスのオリジナル版をつけている。(HD化しても限界があるとは小島監督の談。希しくもMGS3Dの時も似たような事があった)
GC同梱版には特典としてファミコン版メタルギアのGC移植版が付属。
メタルギアソリッドバンドデシネ
2006年に発売されたPSP作品。
元々は北アメリカで発売されていたアメコミ版メタルギアソリッドをベースに様々な演出を加えたゲーム。(というより映像作品)
原作は言うまでもなくゲーム版メタルギアソリッドだが、コミック向けにストーリーが練り直されている他、コミックオリジナル展開が加えられている。
また、ナスターシャ・ロマネンコは登場しない。
2008年に続編となるメタルギアソリッド2バンドデシネ(DVD-Video)が発売された際にフルボイス化され同梱されている。ただし収録時点で声優が死去しているリボルバー・オセロット(戸谷公次)サイコ・マンティス(曽我部和恭)サイボーグ忍者(塩沢兼人)は代役による吹き替えになっている。
2013年に発売されたメタルギアソリッドレガシーコレクション(MG~PWまで同梱された記念版)にも収録されている。(Blu-rayビデオ扱いのため通常のBlu-rayプレイヤーで再生可能)
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TGS1998 ストーリートレイラー
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プレイステーションクラシック:本作が収録されている