この記事自体がネタバレです。未見の方は注意!
「今までよく頑張ってくれたな。ただ、ここからは俺の仕事だ。」
「ヤツとのケリは 俺がつける。」
演:谷口賢志
概要
『ウルトラマンデッカー』第14話にて突如現れた謎の男性。
アスミ・カナタよりも前にデッカーに変身した経験があり、本編での描写も併せ、おそらくカナタより前の時代にデッカーの光に選ばれた者であると思われる。
本名については現時点では不明。OPテロップでは「謎の男」と書かれている。
どうやら、アサカゲ・ユウイチロウことアガムスと何かしらの因縁があるらしく、「レリア」という名前を口にした際に、「貴様がその名を呼ぶな!」と激怒されている。
登場した時には、軽口も交えたどこか飄々とした態度を見せていたが、アガムスと上記のやり取りを交わした際にはどこか物悲しげな表情を見せたり、現在のデッカーの変身者であるカナタに対して今までの功を労う発言をしたりと、根は誠実で真面目な人物である模様。
なお、カナタは降着直後の彼の話し声を聞くなり、「その声は……」と彼の声に聞き覚えがあるかのような発言をしていたが…?
戦闘スタイル
カナタよりも前にデッカーとして活動していたこともあってか、変身した直後には左手を前に出して挑発する、相手の攻撃を見切った上できっちりと避けて反撃するなどかなり戦闘慣れしており、カナタよりも幾分か余裕を持ってテラフェイザーやスフィアザウルスを相手にしていた(どこかニセウルトラマンダイナを彷彿させるような動きであり、Twitterなどではそれを連想した視聴者もいた模様)。
他にも、ディメンションカード怪獣3体を一斉召喚してスフィアザウルスの相手を任せる、カラータイマーが鳴り始めると(両手を左右に広げてしらけた様子を見せつつも)すぐに光線を発射して決着へ踏み切ろうとするなど、判断力にも優れている。
タイプチェンジもミラクルタイプでテラフェイザーの背後に瞬間移動したり、分身してかく乱したりすることで攻撃する、ストロングタイプの頑丈さでビームを弾き切って防御するといったように、カナタよりも局面に応じて臨機応変に行っており、その戦い振りをみたカナタも「すげぇ…」と驚嘆していた。
一方で、これが原因でリュウモンには自分達の知るデッカーとは別人である事を早々に見抜かれたが、「変身者」というものが存在する事自体知らない故に大いに困惑される事となった。
ちなみに最初にミラクルタイプにチェンジした際少し驚くような様子を見せていたことから、彼がデッカーに変身していた時はまだミラクルタイプにはチェンジできなかった可能性がある(それでも即座に順応して上述のように戦っているあたり、相当な経験を積んでいることが伺える)。
劇中での活躍
第14話
アガムスがカナタを始末しようとした際、光に包まれて地球に降着。
アガムスと何やら因縁めいたやり取りを交わすが、激怒したアガムスがテラフェイザーに搭乗したことを受けて突如ウルトラDフラッシャーを出現させる。それと同時にカナタの腰にあるカードホルダーも転送され、その中のカードを用いて変身した。
上記のようにこれまでの豊富な戦闘経験も生かした立ち回りでテラフェイザーとスフィアザウルスの2体を相手に奮戦するが、セルジェンド光線とTRメガバスターの撃ち合いで生じた爆発に巻き込まれてしまい…。
第15話
余談
- 「主人公よりも前の変身者」という彼の立場は、『ダイナ』に例えると小説版『未来へのゼロドライブ』で判明したダイナの正体であるアスカ・カズマに相当すると思われる。
- 他にも、余裕を持った戦闘スタイルや姿は同じでも自分たちの知るウルトラマンとは違うことに気付かれる点から『ダイナ』に登場したグレゴール人が変身する「ニセウルトラマンダイナ」にも近いと言える(もっとも、こっちは正真正銘の本物なのだが)。
- 演者の谷口氏は、「救急戦隊ゴーゴーファイブで巽流水/ゴーブルー役、「仮面ライダーアマゾンズで鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファ役、劇場短編「仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本」及び「セイバー」本編でバハト/仮面ライダーファルシオン役を務めており、本作で三大特撮のヒーロー変身者制覇となった。これはケイン・コスギ氏に続く特撮史上二人目の快挙であると同時に、テレビ本編への登場に限れば史上初にあたる(ケイン・コスギ氏が演じたアヅマ/仮面ライダーダイモンが劇場版限定キャラクターであるため)。また、昭和生まれの俳優がテレビシリーズの主役ウルトラマンに変身するのはウルトラマンメビウス/ヒビノ・ミライ役の五十嵐隼士氏以来で、令和ウルトラマンシリーズでは初めてである。
- 谷口氏がデッカーに変身したのを見たカナタ役の松本氏は自身のSNSやYouTubeのインタビュー動画で、「ものすごい嫉妬しましたね…」とコメントしており、インタビューに同席していたアガムス役の小柳氏もその思いに共感し、「自分が変身したウルトラマンゼロに他の人が変身してるのを見ると、なんかもやもやして、元カノの結婚式を見てるかのような気持ちになる。」と表現していた。
関連タグ
湊カツミ、湊イサミ:本編未登場だが、自分達よりも前にウルトラマンになった人物がいる主人公繋がり。
孤門一輝:同じく、自分よりも前にウルトラマンなった人物達からウルトラマンの光を受け継いだ主人公。
仮面ライダー龍騎/榊原耕一:外伝ではあるが、主人公の前任の変身者だった人物繋がり(本編でも主人公より先に変身アイテムを所持していたが、物語開始時点で既に死亡していた)。