データ
年齢 | 31歳 |
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所属 | TPU宇宙開拓チーム |
演: | 寺坂頼我 |
概要
『エピソードZ』から8年後を描く『ウルトラマンデッカー』第7話より登場。
『トリガー』本編で身を置いていたGUTS-SELECTからは離れ、TPUの宇宙開拓チームの一員としてユナとマルゥルを除いた元GUTS-SELECTメンバーと共に火星に身を置いている。また、植物学者としても活動を再開した。
その最中に宇宙浮遊物体スフィアの襲来を受け、ケンゴは再びウルトラマントリガーとなり火星を守っていくことになる。
活躍
第7話「希望の光、赤き星より」
花に水をやっている少女の前に現れ、ケンゴは微笑みながら談笑する。
その直後、以前出会ったユザレとは異なる別のユザレから「ウルトラデュアルソード」とトリガー基本3タイプ及びスフィアソルジャー、計4枚の「ウルトラディメンションカード」を託され、その際に復活したメガロゾーアのビジョンを見た事で地球に更なる危機が発生することを悟る。直後現れたスフィアソルジャーを撃滅すべくトリガー・マルチタイプへ変身、その場の危機は脱する。
ケンゴの姿に戻り、先程見たメガロゾーアのビジョンのことをタツミ・セイヤに語る。曰く地球を覆うスフィアバリアはトリガーでも(恐らくグリッターでも)突破できなかった上、火星を守らねばならないと地球へ行くことを躊躇うが、直後ヒジリ・アキトから調整されたスフィアソルジャーのカードを渡され、2人の後押しもあってケンゴは火星を仲間達に任せてトリガーへ変身、直後加速のためにスカイタイプへタイプチェンジし、スフィアソルジャーのカードを使ってスフィアのエネルギーを擬態しバリアを強引に突破する。
地球では復活したメガロゾーアの触手のみが地から這い出ており、新生GUTS-SELECTとウルトラマンデッカーが対峙していた。トリガーが通ったことで発生したスフィアバリアの歪みも観測されており、不可解な現象が同時に多発しGUTS-SELECT内は大混乱。デッカーも触手に組みつかれてピンチだったが、そこにトリガーが到着。スカイタイプの速度を生かして飛び回りながら触手を切り落としデッカーを救出する。ムラホシ・タイジ曰く8年ぶりの出現に驚かれる中、トリガーはマルチタイプへ戻りゼペリオン光線で触手を全て撃破、その後デッカーと同時に消滅する。
地上に降り立ち、デッカーの変身者であるアスミ・カナタと邂逅する。新生GUTS-SELECTの間では初代メンバーであることもあって有名人であり、カナタにも名は知られていた。
故に初対面の際にトリガーの変身者である事実を彼から驚かれるが、当のケンゴの方も新たなウルトラマンの変身者がGUTS-SELECTの後輩隊員だった事に意外そうな表情を見せている。
ケンゴは古巣でもあるナースデッセイ号に乗艦し、新生GUTS-SELECT全員と対面。
例によって、カナタとはお互いの事は周囲には秘密と話し合って決めており、また地球に戻ってきた手段を正直に話すと自分の正体を白状することになる(※1)ため、言い訳に苦心しつつ「アキトが作った凄い装置を使ったが、壊れてしまい今は使えない」と嘘と事実を混ぜた説明でムラホシ隊長に何とか弁明している。
会合後、個室にてカナタと情報交換を行い、デッカーに関する考察や、かつて出会った他のウルトラマンのことを語るなど談笑しつつ、束の間の休息をとっていたが、遂にスフィアメガロゾーアが地上に出現。
以前とは違い、イグニスことトリガーダークは不在でトリガートゥルースにも変身できず、初代GUTS-SELECTの仲間達も側にはいなかったが、あれから更に心身共に成長していたケンゴは一切怯まず、新たな仲間であるカナタことデッカーと共に立ち向かった。
パワータイプとストロングタイプのコンビでスフィアメガロゾーアを押し返す。そしてウルトラデュアルソードを初めて実戦で振るい、後一歩まで追い詰めるのだが、土壇場で基となったカルミラまでもが復活している事に気付き攻撃を躊躇、撤退を許してしまう。
第8話「光と闇、再び」
前回攻撃を躊躇した理由をカナタに問われ、カルミラのことに加え、「みんなを笑顔にする」という自分の夢を語る。
そんな中、街でルルイエに似た花が咲き多くの人々が夢の中に囚われる事件が発生し、再会したユナから調達してきたと思われる旧GUTS-SELECTの装備に着替え作戦に参加。
途中で出現したスフィアメガロゾーアに対してはカルミラを救い出そうと奮闘するも強力なスフィアメガロゾーアに押し返され苦戦するが、デッカー・ミラクルタイプの超能力やユナが絞り出したユザレの力の残滓の援護もあって遂にカルミラを救出し、10年に及ぶ長年の憂いを晴らすことができた。
カルミラも加わり、トリガーはグリッタートリガーエタニティにチェンジ。3人の同時攻撃により抜け殻となったスフィアメガロゾーアを撃破した。
事件後は戦う理由に悩むカナタに地球を守る力、そして戦う理由を見つけるまでの力としてウルトラデュアルソードとトリガーのウルトラディメンションカード3枚を預ける。
ユナに別れの挨拶をした直後、一緒にバリアを抜けるため現れたカルミラ及びダーゴンとヒュドラムの精神体を連れて火星に戻っていった。
第19話「月面の戦士たち」
デッカーがヤプールの罠にかかり宇宙へ飛ばされ、更にスフィアに取り囲まれたところに出現、デッカーを救い月面に降り立つ。
カナタと共に盟友ウルトラマンゼットの因縁の敵でもあるヤプールの罠に立ち向かう事となる。
その後はかつてTPUとシズマ財団が宇宙開拓の前線基地として使用していた月面基地でカナタと情報交換を行い、カナタから救いたいやつについて相談されると、「スマイルスマイル」と彼らしい言葉で励まし火星で出会ったカナタの両親から受け取ったメッセージ入りのデバイスを渡した。
その後にヤプールの襲撃を受け、GUTSスパークレンスと怪獣のGUTSハイパーキーでスフィアによって起動した基地の警備ロボを退けるもカナタとはぐれ、先程のデッカー同様にスフィアに誘拐されてしまう(この時、エタニティコアも含めた過去の記憶をスフィアに読まれている描写がある)。
等身大デッカーになったカナタに助けてもらい、自身も等身大トリガーに変身し、ゼペリオン光線とセルジェンド光線の同時攻撃でヤプールを倒した。
スフィアが月面にある残骸で起動させたギャラクトロンMK2に対し巨大化、タイプチェンジを駆使して戦うも苦戦するが、負けられない思いと信念を胸に立ち上がり、ダイナミックタイプとグリッタートリガーエタニティにタイプチェンジ。
カナタからデュアルソードとトリガーのディメンションカードを再び受け取ると、3つのカードが合体してグリッターのディメンションカードになり、グリッターゼペリオンブレイクとフラッシュダイナミックの同時攻撃でギャラクトロンを撃破した。
撃破後、カナタにこの力は地球を守るために未来のユザレから託されたものだからと再びカナタにデュアルソードとトリガーのカード、そして地球に戻る手段としてスフィアソルジャーのカードを渡し、カナタを地球に戻るのを見届け、故郷の火星へと戻った。
第23話「絶望の空」
トリガーに変身した状態で、アキトが検知した異常なエネルギーの調査としてそれが観測された地球付近に来訪すると、スフィアの大玉が出現し、すぐさまグリッターへチェンジし交戦を開始した。
※1…ただし、火星での戦いでは、逃げ遅れた少女(アキトが保護していた)が見ているにも関わらず躊躇することなく変身していたことから、スフィアの猛威に晒されている火星では彼の秘密は既に公のものになっている可能性がある。
余談
スフィア襲来以前の8年前の最後の怪獣災害を乗り越えたことで風格が出てきており、トリガー本編時の人懐っこさを残しつつも精神面は2年に渡る激戦をくぐりぬけたことでウルトラマンとしてもマナカ・ケンゴとしてもより逞しくなっている。
後輩であるカナタが思い悩んだ時には「スマイルスマイル」と勇気づけながら戦う理由を見つけるための手助けとして未来からのユザレから託されたウルトラデュアルソードと自身の力が込められたウルトラディメンションカードを託したり、アガムスのことで悩んでる時には火星で会ったカナタの両親のメッセージが入ったデバイスを渡して答えを探す手助けをしている。
また、『トリガー』本編では見せなかった生身での肉弾戦も披露しており、ゾンボーグ兵やスフィアソルジャー相手に立ち回った。この際、同じく本編では披露しなかった怪獣キーによるGUTSスパークレンスでの戦闘や等身大トリガーへの変身も行っている。
第19話でカナタにウルトラデュアルソードを改めて託す際に未来のユザレと発言していたことから、カナタからデッカー・アスミの事、そしてスフィアの正体とデッカーの力の所以を聞いていると思われる。
また、スフィア襲来後もケンゴは普通に火星を出入りしており、火星はまだスフィアバリアに覆われてはいない模様。
第7話のタイミングで次回作に共演するという点は『トリガー』でのナツカワ・ハルキ/ウルトラマンゼットと共通している。また、オリジナルキャストがその後も客演するという点は『ウルトラマンZ』での朝倉リク/ウルトラマンジードと共通している。
『ウルトラマンオーブ』の劇場版『絆の力、おかりします!』での大空大地/ウルトラマンエックス以降、ウルトラマンの劇場版には前作のウルトラマンと主人公がオリジナルキャストで客演していたが、デッカーの劇場版『旅立ちの彼方へ…』のポスターにケンゴ/トリガーの姿はなく、劇場版には出演しないと思われる。その分デッカー本編での出番も増えているのではないだろうか。