概要
アニメ『ロックマンエグゼ』シリーズ第4作。全25話。
GBA『ロックマンエグゼ6電脳獣グレイガ/電脳獣ファルザー』の要素を含むものの、これまでのアニメシリーズ同様原作とは大幅に内容が異なる。
例えば原作ではフォルテとロックマンのみ使用した獣化が今作ではウィルスやゾアノロイドと呼ばれるナビに適用されている、バージョンの違う獣化形態が合体するなどの差異がある。
麻破剛など一部の主要キャラクターも登場しない一方で、ライカ&サーチマンのようにゲームには登場しなかった続投キャラもいる。
前作Streamで第一期から続くデューオの試練の物語が終わったためか、前作の要素は引き継ぎつつも心機一転と言った雰囲気となっている。ビヨンダート編ではクロスフュージョンに負担がかかるという設定が設けられた為、無印以来のナビ対ナビの対決が多くなっている。
また本作の続編として第5シリーズ『ロックマンエグゼBEAST+』が『おはコロシアム』内の短編アニメ(10分番組)として放送された。基本的に前後編の作りとなっていて実質的に1クール構成となっている。
こちらはBEASTからエグゼ6の要素は引き継ぎつつも、「トランスミッション」と「ファントム オブ ネットワーク」がもとになったストーリーとなっている。
登場キャラクター
ディンゴ CV:山口眞弓・・・ライカと異なり6で出番があるためか、CMアイキャッチが用意されている。
アイリス CV:仙台エリ・・・アニメオリジナルのナビとしての姿も披露。
バレル大佐 CV:千葉一伸・・・ビヨンダードの存在。原作とは異なり終始味方。
ゾアノカーネル CV:安元洋貴・・・通常のカーネルも登場。今作ではエグゼ「6」の設定が採用されているため、熱斗たちの世界のカーネルと違って完全な戦闘マシーン。
鉄国男 CV:菅生隆之・・・原作での登場はグレイガ版だがリンクゲートはファルザーver。
パクチー・ファラン CV:大原さやか・・・原作での登場はグレイガ版だがリンクゲートはファルザーver。
風天老師 CV:清川元夢・・・原作での登場はファルザー版だがリンクゲートはグレイガver。
キャプテン・クロヒゲCV:石井康嗣・・・原作とは異なり、水族館をクビになった過去も、水族館で事件を起こすことはなく、逆にBEAST+では熱斗の世界の水族館で働く羽目になっている。
Dr.リーガルCV:中田和宏・・・(あくまで本人とは明言されてはいないが)原作の改心後を思わせる科学者と思わしき人物だったが、ディメンショナルエリア研究所で姿を消してしまう。
ダーク・キリサキ CV:甲斐田ゆき・・・原作での登場はグレイガ版だがリンクゲートはファルザーver。
Dr.ワイリーCV:長克巳・・・ラスボス。ビヨンダートの世界のワイリーは原典と異なり、擁護のしようがない悪人となっている。超電脳獣グレイザーを依代に世界征服を企むが、最期は獣化CFロックマンに敗れた。
用語
いわゆるパラレルワールドのこと。熱斗たちと同じ姿、名前を持つ人物が別の生活を営んでいる。
話す言語はどうやら熱斗達の物と異なっており、ゾアノロイドは熱斗達の世界のナビを解析して熱斗達の世界の言語を、熱斗達はレジスタンスから渡されたビヨンダードの翻訳チップや大破したロボットなどからビヨンダードの言語を翻訳するプログラムをインストールしている。
熱斗の住む世界とは異なり、電脳空間と現実世界が混じりあっており、ウイルスやナビも普通に実体化する。
しかし普通のナビが実体化できるのは精々10分間、実体化後は3時間PETでエネルギーをチャージする必要がある。
また、クロスフュージョンこそ可能であるが、熱斗たちの世界に比べて負担が大きい。
フォッサアンビエンスという次元の裂け目から行くことが可能だが、普通の手段ではフォッサアンビエンスが開く事はない。
しかし、BEAST+では土太郎とプレスが穴を掘り続けて偶々熱斗の世界に来てしまった事がある。
獣化因子に侵され、獣化能力を獲得した電脳獣配下の自律型のナビ。
詳しくは該当項目にて
獣化因子を持ったウイルス。最初から獣化しており、所属する電脳獣によって体に現れる特徴が異なる(例えばグレイガ側なら獣を彷彿とさせる爪が、ファルザー側なら翼が生えているなどの違いがある)。
獣化因子消滅後を描いたBEAST+でも登場する。
グレイガとファルザーが融合した超電脳獣。
漫画版とアニメ版限定。
主題歌
- 勝利のうた(OPテーマ)
作詞:Ryota/作曲:Ryota&Shinsaku/編曲:鈴木健治/歌:ダンデライオン
湘南ベルマーレのサポートソングとしても使用された。
- あしあと(EDテーマ)
作詞:クレア/作曲:マーティー・フリードマン/編曲:木本靖夫/歌:Clair
アニメ放送版とCD音源とでは音程が全く異なる。
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | ビヨンダート |
第2話 | ゾアノロイド |
第3話 | コピーロイド |
第4話 | 鬼火を呼ぶ霧笛 |
第5話 | 暴走ディスプレイ |
第6話 | ネットナビ改造計画 |
第7話 | ロックマンを捕獲せよ! |
第8話 | みどりの瞳の転校生 |
第9話 | 氷の心 |
第10話 | 狙われたトリル |
第11話 | 海底SOS |
第12話 | トリルの秘密 |
第13話 | シンクロナイザー |
第14話 | ビヨンダート2 |
第15話 | 鉄路の王国 |
第16話 | 料理は愛情 |
第17話 | 風天老師 |
第18話 | 鋼鉄の岩 |
第19話 | 湖の秘密であ~る |
第20話 | ディメンショナルエリア研究所 |
第21話 | ファルザー襲来! |
第22話 | 死神と呼ばれた少年 |
第23話 | カーネル暴走 |
第24話 | ワイリー研究所 |
第25話 | 光を超えて |
余談
タイトルに反してビーストマンは登場しない。元々獣要素が強い事から、ゾアノロイド化によるデザインの差別化が難しいため、妥当ではある。
ちなみに、本作はエグゼシリーズよりも以下の要素から雰囲気が当時展開が終了しかけていたロックマンXシリーズに近い(キーキャラクターも元ネタがXシリーズに登場している)。
- 悪質なプログラムに犯されたネットナビが戦争を繰り広げて世界が荒廃しているという設定。
- ちなみにXではゼロの「ロボット破壊プログラム」がイレギュラー化の原因とされるが、エグゼのアニメシリーズでは逆に獣化因子から作られたのがゼロである。
- データに記憶を移した光正博士
- これら全ての元凶がワイリー