ファングジョーカー
ふぁんぐじょーかー
概要
フィリップ・翔太郎がそれぞれファングメモリとジョーカーメモリをダブルドライバーに挿入する事で変身する。
変身にファングを使用する際は、他のフォームとは逆にフィリップの体で変身して戦うため、フィリップの身に危険が迫った時や、翔太郎の都合の悪い時(敵に拘束された、重傷や状態異常で主戦闘が困難な際など)に使用される。
フィリップは外で活動する事が少ないので、基本滅多な事がなければ使われない。
変身すると全身が鋭利なデザインとなり、普段は大人しいフィリップが荒っぽくなる。
初登場はビギンズナイトの時に脱出する際に変身しており、メモリの力により暴走してしまう(風都探偵、第6集の回想でも再現されている)。
そのためフィリップは「あのメモリは二度と使わない」と述べ、自身の窮地を救うべく現れたファングメモリにも嫌悪感を露に追い返そうとするが、囚われた翔太郎の危機を救うためあえてこのメモリを使用し変身。
やはり暴走してしまうが、トラウマを翔太郎に救われた事で正気のまま使用する事ができるようになった。ただ、相手に対するフィリップの感情が怒りに近いものだと多少の荒々しさは出る模様。
以降はサイクロンジョーカーエクストリーム(以降CJX)登場まで便宜的な強化フォームとして運用されるが、上記の特殊な変身プロセスが時に枷となるため、毎回このフォームで戦うというわけにはいかなかった。
フィリップが危険に迫られた時は翔太郎に連絡等してダブルドライバーを装着してもらう必要があり、通常のWのフォームやCJXに切り替えるにも変身を一旦解除する必要がある。この点は逆に変身に融通が利くCJXと対照的である。
また、ファングメモリの力が強すぎるが故に、翔太郎側も最も適合率が高いジョーカーメモリを使わないとファングの凶暴性を制御できなくなることから、ジョーカーメモリ以外との組み合わせは事実上存在しないとされていたが……(後述)
CJX登場後はフィリップに危険が迫った為、この形態で戦わざるを得ない状況であった時を除いて3回ほどしか変身していない。
それ以降の客演作品においても出番に恵まれておらず、登場機会は少ない。
『風都探偵』では第13話、メガネウラ・ドーパント戦で初登場。
ダブルの活動自体が基本9フォームで片付くような旧組織の遺物・残党狩りに終始していたため、CJX同様長らく変身していなかったらしく、そのためオーロラ・ドーパントに「見てみたい」と言われた他、初登場時には(相手が下衆でフィリップの気が立っていたこともあり)「久々のファングに呑まれかかってるぞ」と翔太郎に指摘されている(時系列的に映像作品で最後に変身したのは対エターナル。それから風都探偵までの間に当たる本編第45話以降・MOVIE大戦CORE・仮面ライダーW_RETURNS等では変身していない。
裏風都からは「Wの隠し持つ切り札のひとつ」という認識だったようである。
また、上述の「ファングと組み合わせられるメモリはジョーカーのみ」という設定も翔太郎・フィリップの成長により更新され、まさかのファングトリガー・ファングメタルというハーフチェンジが披露された。詳細はそれぞれの項目を参照。
風都探偵では第2・4・6~8集と出番は非常に多い(第6集は回想)。
アニメ版第6話『最悪のm/白い牙』での変身時には、基本9フォームと同様の姿に一旦変身した後、雄叫びと共に鋭利な姿に変貌するという演出がとられた。
スペック
身長 | 195cm |
---|---|
体重 | 82kg |
パンチ力 | 8t |
キック力 | 13t |
ジャンプ力 | 30m |
走力 | 100mを3.2秒 |
他のフォームを凌ぐ高い格闘能力を持ち、闘争心を剥き出しにした野獣のような戦い方をする。ただし、ファングメモリはフィリップを守るためなら手段を選ばず敵を排除するようプログラムされているため、使用者までも(ドライバーを使っているにもかかわらず)メモリの力に影響され暴走する危険性がある。
武器は腕から伸びる刃『アームセイバー』またの名を『アームファング』と、肩から出現しブーメランや手持ち武器として扱える刃『ショルダーセイバー』またの名を『ショルダーファング』
必殺技
ファングサイドの脚に『マキシマムセイバー』を出現させ、相手を切り裂く回転飛び蹴りをかます。命中の瞬間恐竜の頭部のようなオーラが現れ、喰らった相手にはF字の残光が浮かぶ。
他のメモリとは異なり、マキシマムスロットへの挿入ではなくファングメモリの尻尾部分のレバー「タクティカルホーン」を3回押すことでマキシマムが発動。
技名は直前に翔太郎が命名。
- ブレードテンペスト
ショルダーファングを投擲し、空中からマキシマムセイバーを使ったライダーキックを放って挟み撃ちにする。
ガンバライド限定技。
余談
本フォーム時のみ決め台詞「さあ、お前の罪を数えろ!」で相手を指さす手が右手である。この姿以外ではボディサイド担当の翔太郎が変身しているため、『相手を指差す手は変身者サイドの手になる』と考えれば、ソウルサイドのフィリップが変身すればこうなるのは当然でもある。
変身者が異なるため、『クライマックスヒーローズ』シリーズでは通常のWと違い独立したスタイルとなっている。
ガンバライドでは何故かファングジョーカーから他のフォームへのチェンジ及び他のフォームからファングジョーカーへのチェンジが可能。
(開発時は変身者が違うことが明らかになっていなかったと思われる)
MOVIE大戦アルティメイタムディレクターズカット版ではヒートトリガーからファングジョーカーへチェンジしているが、今作のWは魔法石で呼び出された存在であったため問題はない。
スーパーヒーロージェネレーションに至ってはコンパチ作品だったとはいえ、サイクロンジョーカーからファングジョーカーへの変身、すなわちサイクロンジョーカーがファングメモリをドライバーに差す変身シーンまで存在する(本作のWの技には仮面ライダージョーカー(ライダーパンチ)も実装されているが、こちらは変身シーンがないため違和感はない)。
NEXT_TIME_ゲイツ、マジェスティではグランドジオウに召喚されたダブルがこの姿だった。
概要に書いた通り、その適合率の高さからジョーカーを使用しているが、そのジョーカーも翔太郎のコンディション次第で暴走する危険性を孕んでいる事がフィリップから指摘されている。暴走が同時に起こる事態にならなかったのが幸いか。