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黒歴史(ネット用語)の編集履歴

2023-09-23 07:53:10 バージョン

黒歴史(ネット用語)

くろれきし

「無かったことにされた作品」「無かったことにしたい過去」の意味でも使われるネット用語でもある。ここではネット用語の黒歴史を解説する。

概要

∀ガンダム』における「過去の歴史」という意味合いに語感があいまって、今日では主に「無かったことにしたい、忘れたい過去」といった意味合いのネット用語として広まっている。


長らくネット上でのみ使用されていた用語であるが、スラングを扱える作品や一部サンライズ作品等でこちらの意味の黒歴史という言葉が使われ始め、2017年頃から地上波のアニメ作品以外でのテレビ番組内でも稀に使われるようになってきている。2021年には国語辞典にも載るようになり、三省堂国語辞典第八版で項目として収録し、「∀ガンダム」が由来であることも記載された。さらに、同じ漢字文化圏である中国語圏や韓国語圏でも、それぞれ「黑历史」「흑역사」として同様の意味での使用が見受けられる。


ただし、完全に無かったことにすると、現史に大きな矛盾が生まれるために『黒歴史』という名で残されているという状況である。

該当する事例は多方面に渡り、みんなのトラウマの如くネタ的(雑談のタネなど)なものから本当に笑えない惨事まで様々。


作品そのものではなく、それに登場するキャラクターや人物(もしくはそれにまつわる話題やネタ等)に用いられる場合は、二次創作でもガセネタでもない公式作品で実際にあったことだが、イメージや評判、印象を大きく損なうためファンがなかったことにしたいと思っているものという意味合いで用いられることもある。



具体的には

芸能・スポーツ

  • 下積み時代に出演したテレビや雑誌関係の仕事
  • 初期のシングルCDがアニメタイアップ
  • ブレイク前にアニメ特撮に出演していた(事務所が隠している場合)
  • 不祥事トラブル

アニメ・特撮・マンガ・ゲーム

  • 放映するに耐えない作画崩壊
  • 長期シリーズの迷走初期設定
  • シリーズ作品における、人気や売り上げが一際劣っていたもの
  • たとえ売り上げは良くても本来のターゲットには見向きもされなかった
  • 鳴り物入りで始まったが、見事に頓挫した大型企画 →
  • メディア化したものの、完成度の低さから原作ファン・原作者・その他関係者から酷評
  • キャラクターファンによる暴走 →原付萌奈美のファイズ事件項を参照
  • 永遠に発売予定→その後発売中止、又は自然消滅
  • 未完打ち切り。「第一部完」の文字を伴うことも →

これらについて作者や制作サイド自らが「黒歴史」と明言することもある。

個人


留意点

ネットスラングとしての用法で概ね共通しているのは人の行為や言動を指すならば“過去にやってしまった失敗(あるいは犯罪)”を言い、何かの作品か創作物を指すならば“つまらないor下らない駄作”という評価になるなど、だいたい“認めてはいけない否定されるべき存在(過去)”という一種の批判的なレッテルとして扱っていることである。


しかし、それは時に必要以上にそれを貶めることにも繋がりかねず、たとえそれが客観的に批判されて然るべき所があったとしても、そういうものにも多かれ少なかれ愛好者や理解者が居ることを忘れてはならない。

何より“自分の過去にあった行き過ぎた行いや未熟だった部分を認めて自省、あるいはネタとして自嘲する”ことと、“他人の過去や他者が作った創作物を自分の基準で勝手に黒歴史呼ばわりして否定に走る”のとでは全然意味が違ってくることは覚えておくべきである。


これの元ネタである『∀』の終盤においてロランディアナたちは黒歴史の実態を人類全体に知らしめ、そしてそれを人類の純然たる歴史として受け入れるという黒歴史の肯定とも取れる結論を出しており、どんなに自分にとって受け入れがたい、あるいは都合の悪いものを黒歴史扱いしてもそれが消えてなくなることはまずないため、その事実や存在を執拗に否定したり、それに纏わるものを徹底的に排除しようとして目を背け続けるのはそれこそ最初に黒歴史を否定的なものとして扱ったこの男と同じレベルになってしまいかねない。


真実と同様、それがいかに我々人間にとって不都合な存在だったとしても、上記でロランたちがそうしたようにそれの一体何が問題だったのか、なぜそう呼ばれるようになったのかなどの理由を考え、そこから反省点や改善点を導き出し、それを成長あるいは発展の糧として次に活かした方が遥かに建設的と言える。


余談

NHKで2021年から放送されている「神田伯山の これがわが社の黒歴史」では、企業の失敗談として黒歴史という語を使っている。コマ撮りで様々なアニメやゲームのキャラのフィギュアが登場して再現VTRとしているが、なかなかにシュールな内容になっており、原作の要素がパロディとして取り込まれている。放送内容、コマ撮り担当キャラは以下の通り。


  1. バンダイピピンアットマーク)/ガンプラ
  2. ヤマハ(音源チップ)/ウルトラ怪獣
  3. ブラザー工業(ゲーム自動販売機「TAKERU」)/キン肉マン
  4. エステー(エレカル家電)/ストリートファイター2
  5. 森永製菓(大人向けラムネ)/ヤッターマン
  6. コクヨ(デジタル文房具)/ウルトラ怪獣
  7. カルビー(お菓子)/メダロット
  8. キリンビール第三のビール)/マジンガーZ
  9. オムロンヘルスケア(指式血圧計)/キン肉マン
  10. コーセー(高級化粧品)/妖怪ウォッチ
  11. 凸版印刷(3Dチャット)/モンスターハンター

関連タグ

黒歴史:∀ガンダムの用語。

ネットスラング関連

過去絵 過去作 成長過程

オリキャラ 夢主 設定

中二病 黒歴史ノート

白歴史


封印作品:この段階でようやく正しい意味での“黒歴史化”と言える:

存在抹消:黒歴史となるものはファンからこうされるのが定番である。

メディアミックス(アニメ版漫画版小説版ゲーム版実写版):原作レイプと言える要素が強かったり、特定のキャラクター(ヒロイン)を好むファンが気分を強く害する要素があると、黒歴史認定される。

関連企画


外部リンク

Dark History

『黒歴史』という日常用語はこのアニメから生まれた!

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