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覚悟はいいか? 俺はできてる

プロフィール

名前(年齢)ブローノ・ブチャラティ(20歳)
スタンドスティッキィ・フィンガーズ
生年月日1980年9月27日
血液型A
身長178cm(漫画版プロフィール)/ 185cm(TVアニメ版対比表)
好きな音楽マイルス・デイビス「アガルタ」、「ビッチェズ・ブリュー」
好きな映画イル・ポスティーノ
好きな食べ物カラスミソースのスパゲティー、ボルチーニ茸・ホタテ貝のオーブン焼き
嫌いなものマメ類リンゴ
性格ブチャラティの基本的な性格は父親から受け継いだ「やさしさ」である。父親の一途な家族愛が、彼の性格の基本を作った。ギャングの世界に入っても人はブチャラティの性格を慕い、頼ってくる。しかし運命においては、その「やさしさ」が彼の弱点となった。(ジャンプコミックス63巻より)

概要

第5部「黄金の風」に登場する人物。もう一人の主人公と呼ぶに値するほど活躍が多い。

ギャング組織「パッショーネ」の一員。

当初は地元の縄張りを仕切る下部チームのリーダーで、ネアポリスを仕切るポルポの部下だった。

ポルポの死後は彼の隠し財産を組織に納めたことで幹部に昇進。彼の後釜となり、縄張りの権利(賭博の運営権、高利貸しの支配権、港の密輸品の管理、レストランやホテルの支配権)と、ポルポが任せられるはずだったトリッシュ護衛任務を引き継いだ。

後述する過去の経歴により、麻薬に対して強い憎悪を抱いている。

容姿

黒髪のボブカットを頭頂部で編み込んでおり、前髪にはヘアピンのようなものを付けている。

服装はギャングらしい印象を与えるスーツにトレードマークのジッパーが沢山付き、オタマジャクシのような柄模様が入っている。

胸元は開いており、レースのような模様が見られる。下着の一部か入れ墨なのか詳細は不明。

配色は「白い服」「金色のジッパー」「碧眼」で描かれることが多い。

人物

冷静沈着、頭脳明晰で部下思い。どのような困難に対しても立ち向かっていく強さを持っている。

温厚で責任感の強い人柄は衆目の一致するところであり、一般市民からも気さくに挨拶をされ、悩みごとの相談をされるなど、人望も厚い。

とはいえ第5部の登場人物らしく一般的な正義漢とは異なり、仕事のためならジョルノのようなカタギの未成年が相手だろうと平然と拷問を行い、状況によっては殺人も辞さない冷酷なギャングとしての顔も併せ持っている。

エピローグとなる「眠れる奴隷」編で花屋の男からの依頼を受けるシーンでは、名作ギャング映画「ゴッドファーザー」冒頭における、偉大なる首領ヴィトー・コルレオーネのオマージュと思しき役回りを演じた。

センシティブな作品

この味は!………ウソをついてる『味』だぜ……

自称「嘘を見分けるのが得意」で、「顔の汗によるテカり具合で見分けられる。汗を舐めればもっとわかる」とジョルノに対し発言していたが、これ以降出てこない。拷問用のハッタリだったのかもしれない。

ただし直後の戦闘で、まだ少年にもかかわらずブチャラティをギャングだと認識した上で殺す覚悟を決めたジョルノの表情を見た時は「『ウソ』は言っていない皮膚と汗だ」と戦慄しているため、味はともかく汗を見て相手の機微を読み取れることは本当であると思われる。

過去

ネアポリス郊外の村で漁師の息子として生を受ける。漁で使う網を繕ったり、網を張り巡らせたりして父の仕事の手伝いをしていた。母との会話が好きで、寝る前に読んでもらう本を楽しみにしていたようだ。

7歳の頃、両親が離婚する際に「田舎に残る父と、都会に移る母のどちらについていくか」の選択を迫られると、『僕は……父さんと一緒に暮らすよ。 父さんと一緒に此処に残る』と父と共に暮らす道を選ぶ。

この選択は、母は自力で生きていけるが、父は自分がいなければ離婚した傷を引きずってダメになってしまうと考えたからである。母はブチャラティの優しさを誇ると同時に、この優しさが将来不幸を招いてしまうのではと心配した。

12歳になった頃、父は息子をいい学校に通わせたいと思い、学費を稼ぐために観光客や釣り客を船に乗せるようになっていた。そんなある日、釣りに行きたいという二人組の男を小島まで乗せていく。

しかし彼らの本当の目的は麻薬の取引であり、取引現場を目撃してしまった父は銃撃され、意識不明の重傷を負ってしまう。

二人組が口封じのために父を消しに来ると読んだブチャラティは、病室のベッドの下で彼らを待ち構えて殺害し、12歳にして殺人犯となった。

裁判では正当防衛が認められ罪には問われなかったものの、このままでは二人組の仲間が報復に来ることは間違いない。

そこでブチャラティは、自身と父親の身を守るために町を支配していた組織「パッショーネ」に忠誠と奉仕を誓い入団。数年後に幹部であるポルポに気に入られ重用されるようになった。

5年の月日が流れ、17歳になった頃に父は後遺症を残したまま死亡。

ブチャラティは麻薬から町の人々を守るギャングとして行動するようになるが、自身と父の人生を狂わせた麻薬にボスが手を染めていたことを知り、組織のやり方に疑問を感じるようになる。

『あろうことか、この街で……禁じ手じゃあなかったのか!?』

麻薬を憎みながらも、それを流通させる組織の為に働く矛盾。志を胸にしながら現実に屈していく「生きながら死んでいく」毎日。

そこに現れたのが、輝くような夢を語るジョルノ・ジョバァーナであった。

本編中の軌跡

涙目のルカに関する尋問のためにジョルノの前に現れ、拷問へとエスカレートする中でジョルノもスタンド能力者であることに気付く。死闘の末に敗北寸前まで追い込まれるが、ブチャラティの人となりを計り終えたジョルノから停戦の申し出を受ける。

その彼が語った「街から麻薬を撲滅する為に、ボスを倒して自分が組織を乗っ取る」という『黄金のような夢』にブチャラティは賭けた。

この出会いによって彼は、自らの志を全うすべく命懸けの戦いに身を投じてゆくこととなる。

ポルポの死後、彼の隠し財産を上納し幹部に昇進したことでボスから娘のトリッシュの護衛任務を与えられ、彼女を狙う暗殺チームと熾烈な抗争を繰り広げると、最後の指令を果たすべくトリッシュを教会で待つボスの元へと連れて行く。

が、護衛の目的が娘を戦いのない世界で平穏な生活を送らせるためではなく自身を脅かす者となるであろう娘を確実に自らの手で始末するためであったとを知ると……

吐き気をもよおす『邪悪』とはッ!

 なにも知らぬ無知なる者を利用する事だ…!! 自分の利益だけのために利用する事だ…

 父親が何も知らぬ『娘』を!! てめーだけの都合でッ!

 ゆるさねえッ! あんたは今 再びッ! オレの心を『裏切った』ッ!」

ブチャラティはボスへの敵対を決意し暗殺を試みるも、スタンドキング・クリムゾンの圧倒的な力の前には為す術もなく、背後から腹を貫かれ、さらに左肩から心臓に達するほどの手刀で致命傷を負わされてしまう。それでもなおボスも驚嘆するほどの精神力で戦闘を継続し、トリッシュを命がけで奪還し逃げ切った。

力尽き倒れたブチャラティ(目から光が消え、心肺は停止し、周囲にハエが飛び、スティッキィ・フィンガーズが取り付けたジッパーも消滅しかけていた)を発見したジョルノがゴールド・エクスペリエンスで肉体を修復すると起き上がり、チームと共に教会から脱出。

チームメンバーに事の経緯を説明し、同じ【悪魔に背く裏切り者】としての道を行くと自らの意志決めた者達と共に【トリッシュの護衛】を継続する。

麻薬が蔓延する世界を変えるために、傷だらけの覚悟を抱きしめて歩き出した……。

TVアニメ版

TVアニメ版では、チームの多くは彼のスカウトによって集められたという描写が追加された。様々な事情がありながらも、落ちぶれてしまった彼らにブチャラティは手を差し伸べている。

なお、この際やたらに同じリストランテが出てくる(店名は「Libeccio」)。

  • 自身が組織に入る決心をして入店した店
  • フーゴが知識を武器に食い逃げを正当化しようとしているのを目にし、そのまま彼をスカウトした店
  • ブーゴに連れてこられたナランチャに、スパゲティを御馳走した
  • 釈放されたミスタを連れてきてチームメンバーを紹介し、仲間に迎え入れた店
  • 自身がジョルノを連れてきて、メンバーに紹介した店
  • 前日譚で、娘を自殺で亡くした花屋の店主が依頼に来た店

これらは全て同じリストランテである。相当のお気に入りのようだ。

また、父の名前も明らかになり、墓標に【PAOLO BUCCIARATI】(パオロ・ブチャラティ)と刻まれている。

加えて、父親の葬儀で墓所に佇むブチャラティの姿も描かれているが、喪服は黒スーツに白色の模様(通常時のスーツに入っているものと同じ柄)が入ったものになっている。

天国に到達したDIOによって復活させられ、洗脳状態のままジョルノたちと激突する。しかしブチャラティを助ける覚悟を決めた部下たちには及ばず敗れ、遺体の力によって正気を取り戻し仲間となった。

触れたモノにジッパーを取り付けるスタンド。詳しくは当該記事へ。

声優

余談

彼の誕生日は第2部「戦闘潮流」の主人公、ジョセフ・ジョースターと同じ9月27日である。ジョセフは1920年、ブチャラティは1980年生まれ。

かっこいいイメージとは裏腹に初登場時の『汗を舐めて嘘を確かめる行動』から変態扱いされたり、アバ茶の一件では仲間達がジョルノに対する仕打ちをニヤついて眺めている中アバッキオにお茶を要求するなど彼1人だけが気づいていない描写があり、挙げ句の果てにアバ茶を飲み干した(ように見せた)ことで仲間達からの注目を浴びるジョルノに「こいつには何か人に認められていく才能みたいなものがあるらしいな」と明らかに状況を理解していないモノローグを発していることから天然キャラとしてネタにされることも多い。ただし彼がユーモアを発するのは中盤までであり、後半以降はシリアス一辺倒。

護衛チームのリーダーというポジション、スタンド能力のシンプル故の強力さと利便性の高さ、直接戦闘回数の多さ、迎える結末の切なさなどから本来の主人公であるジョルノをやや食ってしまっている。

「ブチャラティ」はイタリアで実在する(「ギルガ」も同様)。但し「ブローノ」という名前は実在しないので海外及び英語表記では「Bruno Bucciarati(ブルーノ)」に置き換えられた。