ヴィルシーナ
ゔぃるしーな
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概要
主な勝ち鞍はヴィクトリアマイル(2013年、2014年)など。
牝馬三冠すべてジェンティルドンナの2着という珍記録を残している。エリザベス女王杯でもレインボーダリアの2着で、メイショウドトウと並ぶ史上2例目の同一年(2012年)GⅠ4連続2着も記録した。
JRA広告「名馬の肖像」
ここだけは
涙に暮れた一年
その悔しさを
晴らすために
ここだけは
負けられなかった
喜びを忘れた一年
あの煌めきを
取り戻すために
ここだけは
負けたくなかった"
「名馬の肖像」2020年ヴィクトリアマイルより
略歴
2009年
3月5日、北海道安平町のノーザンファームで誕生。
父は無敗三冠馬のディープインパクト、母は尻尾のない競走馬のハルーワスウィート。母父のマキャベリアンはフランスで活躍後にダルハムホールスタッド(イギリス)で種牡馬入りし、数多くの活躍馬を輩出した。
2010年
元プロ野球選手の佐々木主浩が購入し馬主となる。佐々木はハルーワスウィートのファンで、その仔は全て購入している。佐々木の妻(女優・榎本加奈子)によりヴィルシーナと名付けられた。
2011年
母を管理した栗東の友道康夫調教師に預けられた。
8月28日、福永祐一騎手を鞍上に札幌競馬場の新馬戦(芝1800m)でデビュー。鋭い末脚を発揮し初出走初勝利を飾った。
11月13日、黄菊賞(500万下)に出走しブライトラインの3着に敗れた。
12月11日、イオリッツ・メンディザバル騎手に乗り替わり、エリカ賞(500万下)に出走し1着。
2012年
2月11日、岩田康誠騎手に乗り替わり、クイーンカップ(GⅢ)に出走し1着。重賞初勝利を挙げオープンへ昇格。牝馬クラシック戦線の有力候補と見做されたが、岩田は同期の強敵・ジェンティルドンナに乗る先約があった。
4月8日、内田博幸騎手に乗り替わり桜花賞(GⅠ)に出走。ジェンティルドンナの2着に敗れた。
5月20日、優駿牝馬(GⅠ)に出走しジェンティルドンナの2着に敗れた。秋競馬に向け休養に入る。
9月16日、ローズステークス(GⅡ)に出走しジェンティルドンナの2着に敗れた。
10月14日、秋華賞(GⅠ)に出走し、ジェンティルドンナと横並びでゴール。差し返したと思われたが、写真判定の結果、ハナ差で2着に敗れた。この後、ジェンティルドンナが牝馬限定レースに出走する事はなかった。
11月11日、エリザベス女王杯(GⅠ)に出走しレインボーダリアの2着に敗れた。馬主の佐々木は2月22日生まれ、現役時代の背番号22等々、「2」という数字に縁が深く「ここまで2着ばかりだと、僕の生まれが悪いのかなぁ」と零す一幕もあった。
2013年
3月31日、産経大阪杯(GⅡ)で始動。オルフェーヴルの6着に敗れた。
5月12日、ヴィクトリアマイル(GⅠ)に出走。ホエールキャプチャをハナ差しのいで初のGⅠレース勝利となった。
6月2日、クレイグ・ウィリアムズ騎手に乗り替わり安田記念(GⅠ)に出走しロードカナロアの8着に敗れた。秋競馬に向け休養に入る。
10月6日、岩田康誠騎手に乗り替わり京都大賞典(GⅡ)に出走しヒットザターゲットの8着に敗れた。
11月10日、エリザベス女王杯に出走しメイショウマンボの10着に敗れた。
11月24日、ジャパンカップ(GⅠ)に出走しジェンティルドンナの7着に敗れた。
2014年
2月17日、内田博幸騎手に乗り替わり東京新聞杯(GⅢ)で始動。ホエールキャプチャの11着に敗れた。
4月12日、阪神牝馬ステークス(GⅡ)に出走しスマートレイアーの11着に敗れた。惨敗が続き、限界説もささやかれた。
5月18日、ヴィクトリアマイルに出走。単勝11番人気と人気薄だった。レースでは積極的にハナを奪い、逃げ切りで1年ぶりの勝利を挙げた。史上初のヴィクトリアマイル連覇という快挙も達成。
6月29日、宝塚記念(GⅠ)に出走しゴールドシップの3着に敗れた。秋競馬に向け休養に入る。
11月16日、エリザベス女王杯に出走しラキシスの11着に敗れた。
12月28日、有馬記念(GⅠ)に出走しジェンティルドンナの14着に敗れた。日本中央競馬会の競走馬登録を抹消し引退。
2015年
生まれ故郷のノーザンファームで繁殖牝馬となった。
2020年
9月6日、初仔のブラヴァスが新潟記念(GⅢ)を勝ち、産駒初の重賞優勝となった。
2023年