以下、第15話終盤のネタバレ注意！
「動くな！！」
「そこからエルちゃんに1ミリでも近づいたら……絶対に許さない！」
概要
『ひろがるスカイ!プリキュア』第15話で激怒したキュアスカイことソラ・ハレワタール。
超巨大ランボーグはシャララ隊長の捨て身の一撃により倒された。
しかし、バッタモンダーは予想外の事態に苛立ち、王宮へ乗り込み国王と王妃を呪いで昏睡させた末、エルを誘拐しようと迫ってきた。
「ソラ～！」
その時、キュアスカイは天井の窓ガラスを突き破り、満身創痍で駆け付け激昂する。
さしものバッタモンダーも憤るスカイの前に怯え、撤退を余儀なくされた…。
明かされなかった素顔
TV放送ではスカイの口元しか映っておらず、鬼気迫る声と床に散らばったガラスの破片を踏む音でスカイの怒りが表現されている。
実際にどんな表情をしていたのかはバッタモンダーのみぞ知る。
pixivではその表情を想像して描かれたイラストが投稿されている。
ヒーローガールとしての危うさ
今までとは格が違う相手に手こずった末に憧れの人物を失い、勝利できたものの倒れてしまった隙にバッタモンダーが卑劣な手でエルを誘拐しようとしたとなれば、憤るのは当然である。
だが、彼女は責任感が強すぎる面があるのも事実で、以前の出来事では、いきなり現れたツバサを「カバトンの仲間としてエルを拐いに来た」と勘違いした際は冷静さを失い、ヨヨの仲介があってもエルが泣いてしまう程の敵意を撒き散らしてしまっており、ヒーローを志す者としての危うさを見せていた。
そして、バッタモンダーの復讐心は、その後思わぬ形で彼女へ返ってくる事になる…。
その後激昂したプリキュア達
奇しくもその後、他のプリキュア達も同じようにバッタモンダーに対し怒りを露わにしている。
ただし、いずれもスカイと違いしっかりと顔を映しており、スカイと比べればまだマシな方だと考えていいだろう。
- キュアバタフライ：初変身を遂げた18話での戦闘終了後、バッタモンダーに怒りを露わにして睨みを効かせ、それにビビったバッタモンダーを撤退させている。
- キュアプリズム：第23話において、奇しくもスカイとほぼ同じ台詞でバッタモンダーを威嚇。プリズムが怒りを露にしたのは、これが初めてであった。プリキュア2人に同じ事を言われてしまったがために、「動くな！」という言葉がバッタモンダーの心に大きなトラウマを残していた事が後に判明している。
結末
第43話にて紆余曲折あってプリキュア達に助けられたバッタモンダーは、「ボクの事なんか到底許せやしないだろうに」と15話の一件を引き合いに出すも、前回の一件でアンダーグ帝国に歩み寄ろうという姿勢を持ち始めたソラから「反省しているんですよね？だったらこれ以上わたしから言う事は何もありません」と明るく返され、和解している。
余談
表記の元ネタはモンスターハンターシリーズに登場する激昂したラージャンを改変したものである。
関連タグ
ダークヒーローの出番です!：ソラの豹変ぶりはある意味これに近いかもしれない…
堪忍袋の緒が切れました!：13年前の桃キュアの決め台詞。同じく敬語を使用する主人公。
究極の闇/愛憎：ソラの豹変ぶりとバッタモンダーの怖じ気づく姿から、これを思い出した視聴者もいた模様。
爆竜戦隊アバレンジャー：第22・23話では、虫モチーフの悪役や私利私欲の為に悪の組織に魂を売った人間達の起こした事件で主人公の大切な人が被害に遭い、普段敬語を常用している主人公がその行為に対して激怒するシーンがある。
ブチギレーザーブースト：同期の主人公が文字通りブチギレた姿。こちらは激昂こそしてないが逆に冷酷な戦闘で相手を追い詰めた。
ジョーカー・ドーパント：キュアスカイと中の人が同じキャラクターが非道な人物達への怒りを爆発させて変身した姿。
立花響：第1期で戦友が倒れた際にその戦友を黒幕が嘲笑したことで激昂した挙句暴走した。奇しくも全員中の人がプリキュアに出演している。3年前主人公の因縁深い敵が命乞いしようとするが、本人は完全に見捨てられ、自業自得の末路へ迎え、新たな姿を得た。
日向冬樹：こちらも普段は温厚だが、本気で切れた時に『伝説の顔』と呼ばれる恐ろしい表情を浮かべる……らしい（こちらは後ろ姿だったり、正面を向いていても顔に影がかかってどのような表情なのか分からないようになっている）。
ドラえもん：こちらはとある原作エピソードやとあるアニメオリジナルエピソードで、普段とは比べ物にならないほどのブチ切れ顔を披露した青いキャラクター繋がり。
遊城十代：こちらは（彼自身にも原因があったものの）、敵の罠によって仲間を次々に消滅させられた怒りから本当に闇堕ちしてしまった遊戯王シリーズのHERO使いの主人公。奇しくも、中の人はキュアスカイをキレさせたバッタモンダーと同じである。
闇遊戯：こちらは「大切な相棒を自分のせいで失った」として傷心していたところを、虫野郎の卑劣な行為にかつてない程に怒り狂い、勝負が付いたにもかかわらずオーバーキルをかました遊戯王シリーズの元祖主人公。 撤退していなかったら、恐らくバッタモンダーもあちらの虫野郎と同じ目にあっていただろう…
ナウシカ：普段こそ温厚だが父を殺害された際には激しい怒りを露わにした青い服の少女。こちらは怒りで我を忘れて敵の兵士を何人も殺害してしまい、その後正気に戻り自らの行いに驚愕していた。もしバッタモンダーが撤退しなかったら、キュアスカイも彼女と同じようになってしまっていたかもしれない…
