「取り立てるぜ俺はなぁ やられた分は必ず取り立てる」
「俺たちは二人で一つだからなあ」
「人は嘆く時天を仰ぐんだぜ…涙が溢れねえようになああ」
プロフィール
概要
2本の鎌を得物とすることから、相対したかまぼこ隊からは「鎌鬼」または「蟷螂」と呼ばれる。基本の事柄は妹の堕姫に任せており、彼女が手に負えなくなった事態が発生した場合にのみその姿を現す。
それゆえに、作中でも堕姫の敗北後に堕姫の身体から出てくる形で初登場した。
彼こそが実力的には"真の上弦の陸"であり、「下弦の鬼」はおろか妹さえも比べ物にならない強さを誇り、113年もの間その地位に存在し続け、それまでに22人の柱を(内15人を自身が、7人を堕姫への援護で)倒し喰らってきた実力者。
本作の遊郭編のトリを飾るボスキャラであり、妹と共にかまぼこ隊及び音柱・宇髄天元と激突する。
容姿
ギザギザの歯(ハッチンソン歯)、潰れた鼻(鞍鼻)、肘や膝以外が細い手足(サーベル状変形)など先天梅毒の外見的特徴を持っており、妹の梅が花ではなく、病気からとられた名前という事実から、作中で明言はされていないが、梅毒の母親から生まれたと思われる。
上弦の証である文字の「上弦」は右目に、「陸」は左目に刻まれている。(堕姫と逆)
人物
『奪われる前に奪い、取り立て、人にされて嫌だった事、苦しかった事は人にやって返す』を生き甲斐とする、非常に陰険な性格。
劣悪な底辺環境で育ってきた(下記参照)だけにとにかく嫉妬深く、少しでも自分たちより幸せそうな相手に一切の例外なく激しい憎悪を向ける。そして自分と妹を傷つける者は誰であろうと許さず報復する、どこまでもひねくれた信念の持ち主。
それは他者の諭しに対してもそうで、下記のように真っ向から反論している。
「違うなあそれは 人にされて嫌だったこと苦しかったことを人にやって返して取り立てる」
「自分が不幸だった分は幸せな奴から取立てねぇと取り返せねえ」
「それが俺たちの生き方だからなあ 言いがかりをつけてくる奴は皆殺してきたんだよなあ」
(これらの台詞は堕姫の体を通してしゃべっており、アニメ版では兄妹が同時に喋る形で演出されている)
語尾に「~なあ」「~なああ」とすごむようにかつ間延びした口調で話し、気が高ぶると出血するのもおかまいなしで身体をかきむしる。
再生力を交えて尚体を傷付ける姿は、さながら“鬼”気迫る憎悪そのものである。
一方で、そうした性の悪さに反したある意味実直とも言える一面も持っており、宇随の人物像に関して妬み混じりながらも的確かつ賛美しているともとれる評をしたり、炭治郎の力及ばなさに対して「鬼の妹よりも弱いのは当然だから仕方ない」とフォローするような発言をするなど、意外にも無根拠な中傷を積極的に行うような様子はあまり見られない。
また、彼は劇中では猗窩座と並んで人間とのおしゃべりが多い鬼でもあり、上述の善逸の諭しに対してもわざわざ妹の体を借りてまで律儀に反論するなど、その様子はともすれば人間との会話を楽しんでいるようにさえ見える。
更に、上弦でありながら(少なくとも劇中では)無惨への直接的な忠誠心が見られないのも彼の特徴的な点である。
例を挙げると、堕姫が無惨と会って命令を受ける場面では、無惨から無礼と見られるリスクがあるにもかかわらず、彼女の中から出て積極的に礼を示そうとしていない(一応、無惨に返事をしているのではないかと言われるシーンもあるが、これはアニメでは否定されている)。
また、かまぼこ隊の面々や宇随へとその敵意と悪意を向ける理由も、基本的には「妹を加害したから」「幸せそうだから」であり、そこに無惨の名は存在しない(そもそも確実に炭治郎らを殺すならば最初から彼が出てくればよかった)。
極めつきは終盤で炭治郎を痛めつけながら問答していた場面で、ここでは最終的に炭治郎を鬼へと勧誘するという無惨の命令に逆らうような危うい発言までしている(無惨は耳飾りの剣士=炭治郎を優先的に殺すことを配下の鬼たちへ命じている為、妓夫太郎のこの言葉は無惨から命令不服従と取られる可能性が高い)。
こうした点から、妓夫太郎は無惨に対してあまり敬意を持っていないのではないか?と言われることもある。
兄妹仲
悲惨な生い立ちからひどく歪んでしまってはいるが、妹に対する「愛」だけは紛れもなく本物。
彼女をいじめ泣かせる者は決して許さず、またその美貌を何よりの誇りにしている。
また堕姫も(その性分に反して)兄を強く慕って頼りにしており、互いの兄妹愛は非常に深い。
遊郭の劣悪な底辺の環境で「唯一の肉親」として互いに身を寄せあって生きてきたのだから、情が深くなるのも当然であろう。
無惨からの評価
「お気に入り。境遇と貪欲な性格を高く評価」
無惨は配下の鬼を基本的に信用していないので、贔屓されずとも肩入れされているという破格の値踏みである。
一方の妹・堕姫は「頭の悪い子供」であり、その評価はほぼ正反対。
彼も「おめぇは本当に頭が足りねぇなあ」と、堕姫は頭が悪いという認識をしている。
(ただそれは「素直で染まりやすい」=純粋な性格故に、お兄ちゃん子&彼に頼りきりになったのも一因ではある)
しかし無惨は彼の兄妹愛に不快感を示し、遊郭編の後に「堕姫が足手纏いで、妓夫太郎は負けると思っていた」「始めから妓夫太郎が戦っていれば」「くだらぬ 人間の部分を多く残していた者から負けていく」などの厳しい評価と感想を述べている。
(事実上位の面々は“人間らしさ”を捨てた連中であり、無惨自身も昆虫に近いと評されるほど人間味のない怪物である)
尤もそれは、妓夫太郎と堕姫はまだ“人間らしかった”ということの証左である。
能力
最弱である陸の座に属するとはいえ、上弦に位列されるに相応しい、災厄の如き強さを誇る。
柱とかまぼこ隊を一挙に相手にしても余裕をもって斬り結ぶ脅威の技術や速度だけでなく、生来のものか恐ろしいほど頭の回転が速く、勘も良い上戦術眼にも秀でている等、知能、実力、厄介さといったあらゆる点でこれまでの鬼とは一線を画す。
それに自身の血鬼術を組み合わせることで初見殺しのオンパレードを確立させる程に、対人戦における殺傷力を持っている。
また血鬼術だけでなく、「妹と二人で一つである」事を生かした堕姫との連携こそ最大の武器。乱戦の中でも妹から得た情報を的確に処理したり自分と妹の戦いを並行して行うなど、常に並外れた情報処理能力の持ち主。
(この時自身の片目を妹の額に移動させて操る事もでき、信頼する兄の援護あってようやく彼女も本来の力を発揮することができる)。
そしてこの融合に加え、兄妹双方の頚を斬らないと倒せないという非常に厄介な特性を獲得している。
片方の頚しか斬り落とせていない場合、普通に頚を再生出来てしまうため、復活してしまう。
まさに「二人で一つの鬼」にふさわしい、厄介極まる能力である。
これらを総合するに、人の身で、かつ初見で彼らに勝つなど不可能に近い。
また、この彼らの特性は鬼同士の戦いにおいても有効だったと考えられる。共食いや獲物の横取り、もしくは縄張りの乗っ取りなどを目論む鬼達が、上陸兄妹のテリトリーである遊郭を黙って見ている筈もなく、それらの排除に有効だったと考えられる。更には十二鬼月内での“入れ替わりの血戦”における高いハードルになっていると思われ、上弦が長期間変動が無く下弦の入れ替わりが激しかった背景には、下弦が柱に討ち取られただけでなく、“入れ替わりの血戦”でこの兄妹に返り討ちに遭った者も多数いた可能性が高い。
血鬼術 『血鎌』
自身の血を二振りの鎌に変化させて戦う、妓夫太郎の基本戦術。
その刃には並の隊士では即死、毒物全般に強い耐性を持つ宇髄天元でさえも刻一刻と弱っていく程に致死性が強い猛毒が付与されている。
この毒は彼の使う血鬼術の全てに含まれている為、防御や回避に専念しなければ間違いなく毒で体を蝕まれる。
- 飛び血鎌(とびちがま)
「血鎌」から薄い刃のような血の斬撃を飛ばす技。
妓夫太郎の意のままに軌道が変わり、何かに当たって弾けるまで敵を追い続ける。
伊之助は肌感覚により「掠っただけで即死」と察しており、毒性は血鎌よりもずっと濃い。
なお技名を律義に言う事なく放つ事も可能で、天元との戦闘では息もつかせない剣戟の最中に放ち、血の斬撃と血鎌の挟撃を展開した。
- 跋弧跳梁(ばっこちょうりょう)
血の斬撃で天蓋を作る防御技。
発動時間が早く、全方位への防御だけでなく至近距離の迎撃にも使える攻防一体の技。
(元ネタは四文字熟語の「跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)」。鬼の力を好き勝手に振るう兄妹にお似合いの由来と言える)
- 円斬旋回・飛び血鎌(えんざんせんかい・とびちがま)
飛び血鎌を螺旋状、直線の軌道で放つ技。
腕の振りや予備動作等もなく、その場で広範囲の斬撃を繰り出せる。
最大出力ともなると、辺り一帯を更地にする程の破壊力を誇る(事実、この技により吉原の遊郭は崩壊した)。
活躍
登場
天元に頸を斬られた上に「上弦の鬼じゃない」と侮られた堕姫の泣き叫ぶ声に応え、その姿を現す。
現れるなり堕姫をあやしてやりながら一瞬で天元の背後に回り、天元を観察しながら妬み言を並べ始める。
そこから天元がいる遊女屋の二階に逃げ遅れた遊女と客を急襲、そのまま戦闘に突入する。
天元は爆薬丸を使って床を吹き飛ばしつつ客と遊女を逃がすも、飛び血鎌による執拗な攻めと血鎌の毒によって徐々に体力を奪われていく。
そこへ暴走した禰豆子を寝かしつけた炭治郎、及び天元の後を追ってきた善逸・伊之助が合流し、四対二での決戦へともつれ込む。
決戦
鬼兄妹の倒し方を天元が看破したことで、本格的な頸取り合戦の幕が上がる。
毒で疲弊する天元と、堕姫との戦いによる消耗が激しい炭治郎を相手に圧倒する。堕姫もまた妓夫太郎から左眼を借り力を上げて善逸と伊之助を翻弄する。
飛び血鎌と帯の連携が戦場を縦横無尽に飛び交う中、
雛鶴の忍具による無数の対鬼用の毒苦無による弾幕を展開。妓夫太郎の動きが鈍った隙に天元と炭治郎の連携が頸を狙う。
それを解毒と脚再生で対応、「円斬旋回・飛び血鎌」によって弾き飛ばす。その後雛鶴に狙いを定め、顔を鷲掴みにして迫るも炭治郎に防がれ、隙を逃さず食らいついた天元との激闘の後、屋根から飛び降りて一対一の戦いへと移行。
そんな中でもかまぼこ隊の堕姫狙いを見逃さず、頸を取って離脱しようとした伊之助を背後から心臓へ鎌を一突き、さらに血鬼術で周囲一帯を吹き飛ばす。
鬼殺隊壊滅
天元の左腕を斬り瀕死に追い込み、胸を刺された伊之助は虫の息、善逸も倒壊した家屋の下敷きと、鬼殺隊を壊滅寸前へと追いやる。
気絶から目を覚ましたばかりの炭治郎の指を折り、嘲笑と罵倒を浴びせる。
その場から逃げ出した炭治郎を袋小路に追い込み、無様と笑いながら鬼に誘う。
だがその身を寄せた隙を狙われ渾身の頭突きを食らい、尻もちをついて立てなくなる。
自身に起きた異変に「頭突きと同時に毒苦無を足に刺されていた」ことを悟る。
すかさず頸を狙われるも、自身の硬度と血の刃で日輪刀を押し戻す。
決着
兄の異変に気付いた堕姫が救援に入ろうとした瞬間、瓦礫の下にいた善逸が復活して雷の呼吸壱ノ型「霹靂一閃・神速」で堕姫の予測をはるかに超える速度で頸を狙いに行く。
一方の妓夫太郎も炭治郎を始末しようと本気で襲い掛かるが、死んだふりで体力を回復させた天元に妨害される。そこから「天元の戦術思考<譜面>」によって、攻撃の律動を完全に読まれて五分の勝負に持ち込まれてしまう。
どちらも死力を尽くした勝負の中、あと一搾りの力の足りない善逸の下へ、心臓の位置をずらすという離れ業で一命を取り留めた伊之助が加勢、再び堕姫の頸を斬られてしまう。
そして妓夫太郎も炭治郎と天元との激しい激突の末、炭治郎の全身全霊を超える力によってついにその頸を刎ね落とされる。
だがその時既に「円斬旋回~」を放つ寸前であり、血鎌の毒で瀕死の炭治郎と天元の真横で、その肉体から周囲一帯を吹き飛ばすほどの血鎌が暴発する。
その後生死を確かめるため禰豆子に背負われて炭治郎が移動する中、死に際に頸だけで醜い兄妹喧嘩繰り広げていた――。
「アンタみたいな醜いヤツが兄妹なわけない!」
「お前なんかいなけりゃ俺の人生はもっと違ってた なんで俺がお前の尻拭いばっかりしなきゃならねえんだ!!」
「お前なんて生まれてこなけりゃーー」
「嘘だよ」
「仲良くしよう この世でたった二人の兄弟なんだから」
「君たちのしたことは誰も許してくれない」
「殺してきたたくさんの人に恨まれ 憎まれて罵倒される」
「味方してくれる人なんていない」
「だからせめて二人だけは お互いを罵りあったらだめだ」
炭治郎に心にもない罵倒をしている事を察され諭される中、忘れていた妹の名前と過去を思い出す。
「梅!!」
過去
彼が「他人から取り立てる」事にこだわるのは、彼の名前ーー「妓夫」とも関係している。
(妓夫とは遊郭にて客の呼び込みや勘定徴収、またそれに伴う掛け金の回収などを担当していた下働きの者達の役職名)
彼も遊郭に住む妓夫の一人であったが、親からも厄介者扱いされて名前すら与えられず、仕事における便宜上の役職がそのまま彼自身の「名前」となった経緯がある(例えるなら「事務」とか「清掃」、「営業」といったものがそのままその人の本名になっているようなもの)。
(ちなみに「妓夫」はただの短縮形なので、「妓夫・太郎」ではなく「妓夫太郎」でワンセット)
彼の取り立て率は百二十%という、驚異で苛烈かつ必要以上に取り立て率であった(公式ファンブック)。
→ 人間の妓夫太郎
竈門兄妹との対比
彼らの境遇や人生における転換期などには共通点が多く、まさに鏡写しな存在。
「雪の日に起こった惨劇によって人生が一変」
「(顔立ちは悪くないが)痣・傷等を醜いと評される兄」
「兄が誇りにする容姿端麗で評判な妹」
「妹を失いそうになった時に、救いの手を差し伸べられる」
など。
炭治郎もまた妓夫太郎を「道を踏み外し鬼となってしまった自分」として重ねて見ていた部分もあった。
「その境遇はいつだって ひとつ違えばいつか自分自身がそうなっていたかもしれない」
とも。
きっかけさえあれば、人は誰でも鬼になりうるのである。
妓夫太郎もまた「兄としてあるべき姿」を説いたり(そう言う傍から指を2本へし折ったが)、「鬼になれば一瞬で強くなれるぜ」
「鬼になったら助けてやるよ 仲間だからなぁあ」
と、(脅し付きとはいえ)誘いをかけたりと、やはり何かしら思うところがあったのだろう。
同時に何度も「みっともねぇ」と罵倒しながらも「嫌いじゃねえ」「愛着が湧く」などと評している(「俺は惨めでみっともなくて汚いものが好きだから」とのこと)。
だが、彼らには決定的な違いがある。
「親からの愛を受けたか、否か」
他ならぬあの生き様が、
暖かい気持ちをもって接してくれる人達が、
炭治郎の背中を力強く支えていたのだ。
「もし俺が鬼に堕ちたとしても 必ず鬼殺隊の誰かが俺の頚を斬ってくれるはず」
という彼の独白は紛う事な自分を愛し導いてくれた周囲の人々への感謝の証であり、妓夫太郎が絶対に持ちえなかったものである。
ただし妓夫太郎と炭治郎との決定的な違いはもう一つあり、禰豆子は鬼になったのに対し、梅は焼かれて死ぬしかなかった状況だったということである。
人間には助けられなかった状況だったが、鬼ならば助けられる(生まれ変わる)状況にあったため、妓夫太郎が鬼になる道を選んだのは必然だという意見が強い(実際に炭治郎は鬼になった妹を助けるために冨岡義勇に懇願しているため、自分達はよくて陸兄妹を責めるのは都合がよすぎるとも言われている)。
外部出演
白猫プロジェクト
遊郭編がモチーフのコラボイベント第二弾にて堕姫と共に登場。元の世界で炭治郎たちに倒された後であるが、前回のコラボイベントでの累と同じく白猫世界の鬼が【鬼門のルーン】の力によって復活・召喚された。
コラボイベントのラスボスとして登場し、HPが半分以下になると演出が入り堕姫も参戦するが、HPが共有されているわけでもないので妓夫太郎に攻撃を集中させれば素早く撃破出来る。
余談
第二回人気投票
妓夫太郎は「42位(158票)」にランクインしている。
妓夫太郎、堕姫の重厚なキャラクター性、猗窩座と同様の上弦としての圧倒的な存在感とインパクト、そして単身では歴代最高とまで謳われる柱ですら対抗できない圧倒的な強さ、ただどちらかの頚を斬るだけでは終わらない理不尽さ、鬼になるまでに妹共々辿った目を覆いたくなるような凄惨極まりない生い立ち等が挙げられ、妹共々高い人気を誇っている(ちなみに妹と合計で300票ほど獲得している)
名前
彼以外に「人間時代の名前」がそのままついているのは「累」と「獪岳」くらいのものだったりする。獪岳はともかく妓夫太郎と累は無惨のお気に入りとされていた。
モチーフ
上弦はそれぞれ病気のモチーフがあるとファンの間ではいわれている。
彼ら兄妹は「梅毒」。
妹の梅という名が、死んだ母親の病名からとられているという妓夫太郎の独白を見る辺り、最早確定と見て間違い無いだろう。
また公言はされていないものの、妓夫太郎の特徴である痣やギザギザした歯は先天性梅毒の症状そのものと言われている。
アニメにおいて
本格的に登場する前からOP映像に一瞬ではあるがシルエットとして登場しており、遊郭編の大ボスが堕姫だけではないことが早い段階から示唆されていた。
またキャストについては初登場回が放送されるまで様々な面で完全に伏せられ、原作ファンの間では大きな注目を集めていた。
そして放送されるや否や、彼の独特の話し方やイントネーションを見事に表現した怪演と共にエンドクレジットで名前を確認するまで誰が演じているのかわからなかったという視聴者も多く、翌朝まで検索ワードやツイッターのトレンドに関連ワードが多く上がった。
(妓夫太郎役は大規模なオーディションを敢行しており、花江氏はラジオで「遊郭編を見終わったら妓夫太郎の真似をするんじゃないか?」と逢坂の演技に圧倒されていた)
また映画化もしているということもあって、ファンの中には「無限列車編よりは戦闘シーンの作画クオリティが落ちるのでは」と危惧する声もあったようだが、むしろ劇場版を超えてきたとまで言われるほどの戦闘シーンとなり称賛を浴びた。
テレビであっても手を抜かないあたり流石ufotableである。
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上弦の鬼
黒死牟(壱) 童磨(弐) 猗窩座(参) 半天狗(肆) 玉壺(伍) 妓夫太郎・堕姫(陸)
鬼いちゃん…ファンからの愛称。