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みっしんぐえーす
概要
2004年9月11日に公開された、『仮面ライダー剣』の劇場版。
同時上映は『特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション』。
ジョーカーを含め全てのアンデッドが封印され、戦いが終結した4年後を描くストーリー。だがテレビ本編は本作に繋がらないラストだったのであくまでパラレルワールドとなっている。
本作オリジナルのライダーが3人登場し、それぞれ黒田勇樹、杉浦太雄、三津谷葉子が演じた。特に杉浦は、兄が『ウルトラマンコスモス』主演の杉浦太陽であるため、兄弟でヒーローを演じたと話題になった。
当時恒例となっていた、前作からのゲスト出演も実施され、『555』から泉政行(睦月が面接を受けた会社の面接官)、唐橋充(デパートで天音の万引きを見つける警備員)、村井克行(泉と同じ、面接官)が出演。泉と村井の配役から、「睦月が面接を受けた会社はスマートブレインでは?」とライダーファンが話題にした。
主題歌「ELEMETS」を担当したRIDERCHIPS(当時の正規メンバー)もカメオ出演している(野村義男はハカランダでギターを弾く男、寺沢功一はスキッドアンデッドに襲われる男、JOEはハカランダの客)。
また、占い師役として、俳優としても活躍する漫画家・内田春菊が出演した。
テレビドラマからの先行登場として、ブレイド・キングフォームとジョーカーが登場。
始がジョーカーであるということはすでにテレビで語られていたものの、姿は映画が初公開だった。
その他、新世代ライダーが使うケルベロスのカードが後にテレビ本編に登場したため、結果的に先行登場という形になった。
映画公開に先行して、テレビ本編の最後にミニドラマ「NEW GENERATION」を放送。
三輪夏美、禍木慎の二人が新世代ライダーになった経緯が描かれた。
当時の映画パンフレットに同梱されたDVDに収録されたが、その後に一般販売されたどのソフトにも再収録されていないため、半ば幻のドラマとなっている。
あらすじ
剣崎一真 / 仮面ライダーブレイドが最後のアンデッド・ジョーカーを封印してから4年。
ライダーたちや関係者はそれぞれ、平和な日常に戻っていた。
そんな中、封印されたはずのアンデッドが出現。
ライダーシステムもなく、戦えない剣崎の前に現れたのは、見たことのない3人の仮面ライダー。
彼らは鮮やかにアンデッドたちを封印し、去っていった。
新世代ライダーは何者なのか。なぜアンデッドは再び解放されたのか。事件の陰で暗躍するアルビノジョーカーの目的とは――
登場人物
新世代ライダー
旧世代ライダー
その他
敵
時系列について
時代は、テレビ本編13話(2004年4月18日放送)で10歳の誕生日を迎えた天音が14歳の誕生日を迎える前後。
同じく劇場版に登場した睦月の履歴書には、「平成20年6月14日現在」とあるため、劇場版の時代は平成20年=2008年ということになる。
先ほどパラレルと述べたが、劇場版『555』のように独立したパラレルワールドという訳ではなく、本編から分岐したIFストーリーとなっている。恐らく分岐は本編の終盤辺りからだと思われ、最大の分岐点は「剣崎がジョーカーになる事なくジョーカー封印を成し遂げたかどうか」。こちらに至るルートでも新世代ライダーシステムの存在からケルベロスが作られて封印されたと推測される。
この他、劇場版に繋がりうる要素として本編第15話では天音が「女の子を待たせる男は嫌い」と発言しており、実際にそれが原因で天音がグレてしまっている。
また映画の劇中で天音が持っているネックレスが、テレビ終盤で始が天音にプレゼントしており、映画の内容が逆輸入された形になっている。
『仮面ライダーディケイド』に登場する並行世界の一つ。
新世代ライダー3人と巨大邪神14が登場し、新世代ライダーは本作と同じ俳優が演じている(本作の3人とは別人)。また監督と脚本は、本作を担当した石田秀範と井上敏樹である。
『ディケイド』には数々の並行世界が登場するが、劇場版1作だけをフィーチャーした並行世界は、本作を元にしたディエンドの世界のみである。
余談
上記の通り本編のIFストーリーではあるのだが、上級アンデッドの性格等に差異が生じている。
そのため、一部ファンからは黒幕の影響ではないか等と考察されている(メタ的にはまだ本編での活躍のさせ方が定まっていなかったためだろうと言われている)。