こんなの仮面ライダーじゃない
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こんなのかめんらいだーじゃない
『仮面ライダー』シリーズにおいて、「過去作と違いすぎる」「ライダーらしくない」という要素を端的に言い表した言葉。平成シリーズの新作情報が出た際には、毎度のように言われる。
所謂「俺の知ってる仮面ライダーと違う」ということだが、アンチ的な意味合いではあまり使われず「なんだこれ(いい意味で)」というニュアンスを含む。
- 平成作品では「携行武器を使う」「フォームチェンジがある」などがよく例に上がりやすいが、実際には昭和ライダーからそういった要素が存在している(例えばXはライドルという携行武器を持っていた(アタッチメント交換型を含めればライダーマンが最初)しストロンガーはチャージアップという強化フォームを持つ。どちらも使えるRXだって昭和ライダーである)。
- 昭和ライダーではバッタがモチーフとなっているものが多く存在し、平成ライダーでは無機物などを始めとしたものをモチーフにし、ベルトもキーアイテムと連動するものが多い。
- 「バイクに乗らない」というのもあるが、そもそも英語の「RIDE」は「○○に乗る」という意味であり、「○○を操縦する」なら「DRIVE」になる。RIDEはバイク限定ではないので語法としては「バイクに乗らないならライダーじゃない」というのは間違いである。何故なら、バイクそのものに変形する戦士であったり、バイクになっている戦士であったり、バイクに代わってスーパーカーを使う戦士もいたりするからだ。昭和ライダーでもRXが車乗ってたし、シンに至っては大人の事情でマシンを手に入れられなかった。
- ただ、元々仮面ライダーは「バイクに乗ったヒーロー」というコンセプトで始まった(『仮面ライダーをつくった男たち』を参照)ことから、バイクはライダーにとって非常に重要な存在であり、特に昭和ライダーの時代はバイクを活かしたリアルで迫力のあるスタントやアクションが非常に豊富で、それがシリーズの大きな売りであった。しかし、近年の作品ではそうしたバイクアクション・スタントが極端に減り(というかリアルなアクション・スタント・アクロバット自体が激減した)、移動手段程度にしかバイクが使われないこともザラである。それだとスーパー戦隊やメタルヒーローとも変わり映えが無くなってしまうため、「バイクに乗ってアクションしないと仮面ライダーらしくない」という意味では間違ってはいない。
そもそも「これこそ仮面ライダー」というのは何なのか、というのもハッキリしないため「仮面ライダーっぽくないけどこれはこれで」と納得するケースも多い
また近年では変身アイテムが「I'm a 仮面ライダー!!」と叫んだり、顔に「らいだー」と書かれていたりするライダーも存在する。インパクトを優先しているのか、公式でもネタにしているので、今後も議論などが続いていくのだろう。
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