概要
てんとう虫コミックス第28巻、藤子不・F・二雄大全集第10巻に収録。
大山版は1983年3月18日に、水田版2007年5月25日と2023年5月27日にそれぞれ放送している。
アニメにおける原作との主な相違点
1983年版
- タイトルは「アンケーターでプレゼント」。
- のび太がしずかへの誕生日プレゼントに用意したのは、「雑誌付録大全集」のみ。
- アンケーターでしずかが二番目に欲しいと言ったのは「聖子ちゃんみたいな素敵なドレス」。
- のび太がスネ夫とジャイアンの髪の毛を取りに行く際、しずかとは会っていない。
- ドラえもんとのび太は最初からしずかの誕生会に出席しており、皆が誕生日プレゼントをしずかに渡す場面も描かれている。ちなみにこの時、ジャイアンはしずかがすぐにでも自分の歌が聞けるよう再生機まで持参して来たが、しずかは「後でゆっくり聞かせてもらうわ」とやんわり断っている。
- ドラえもんとのび太は大量の焼き芋を大きな箱に入れて持ってきており、これを見たスネ夫は「でも、こんなに食べたらおならが止まらなくなっちゃうよ」と言って、それに合わせてしずか以外の一同も爆笑している。
- ラスト、怒ったしずかは様々なものを投げてドラえもんとのび太を追い返していて、のび太の顔にはケーキが命中している。
2007年版
- タイトルは「しずかちゃんの心の秘密」。
- 冒頭、のび太は教室で他の女子友達と楽しそうに会話するしずかを見つめたり、帰りにおもちゃ屋や本屋でしずかへの誕生日プレゼントを探している。
- ドラえもんからアンケーターにセットするしずかの一部分が必要と言われた時、のび太はしずかに髪の毛を一本をもらうところを想像し、「そんあことできるわけないだろ!」と怒鳴りツッコんでいる。
- のび太がカミぬきミラーでしずかから髪の毛と取る際、彼女が無意識に何度かよけたため、多少取るのに手こずった。
- アンケーターでしずかが答えた一番ほしいものは電子オルガンからシンセサイザーに変更。この後、高額なものばかり欲しがるしずかにのび太は「君がそんなに欲張りでわがままな人間だとは知らなかった!」と泣きながらキレている。
- スネ夫から髪の毛を取る際もしずかの時と同じように多少てこずり、この後、ジャイアンの髪の毛を取る前に出木杉のも取っている。
- ジャイアンはプレゼントの歌を実際に誕生日会で披露しており、スネ夫のプレゼントは玉木宏のサイン(ちなみにスネ夫の声を演じた関智一は玉木が主演を務めたドラマ『のだめカンタービレ』のアニメ版で玉木が演じた千秋真一役を演じている。また、関と玉木は2021年のドラマ『桜の塔』で共演している)、出木杉からのプレゼントは自分で育てた真っ赤なバラをしずかの歳の数だけ束ねた花束。
- しずかが焼き芋好きはイメージダウンになると思ったのはおならのイメージがあったから。
- 1983年版と同じく皆がしずかへ誕生日プレゼントを渡す下りが追加。また、ドラえもんとのび太は皆よりも遅れてしずかの誕生会に出ており、しずかに大量の焼き物を歌い踊りながら見せている。そして帰りはちゃんとこれらを持ち帰っている。
2023年版
- タイトルは2007年版と同じ。
- のび太がカミぬきミラーを持って訪ねて来た時、しずかはキッチンで調理をしていた。
- アンケーターでしずかが答えた一番ほしいものは電子ピアノに変更。
- アンケーターでの、しずかの答えに困り果てたのび太は、カミぬきミラーでドラえもんの後頭部に指でのの字を書いている。そしてこの後、外出したのび太と出会った際、しずかは家の前で掃き掃除をしている。
- しずかへの誕生日プレゼントのため、ジャイアンが自分の歌を吹き込んだのはCDになっている。
- ドラのびがアンケーターで、しずかの好きな食べ物を聞く際、間違ってジャイアンにセットしてしまい、慌てて直す下りが追加。
- しゅみの日用農業セットは専用の箱に入っていた。そして、ドラのびがこれでサツマイモを育てていた一方で、しずかは身だしなみを整えたり、先に来た女子友達と一緒に部屋の飾りつけをしていた。
- 今回も、いままでのバージョンと同じく皆がしずかへ誕生日プレゼントを渡す場面があり、ドラのびは2007年版同様に遅れて誕生会に出席し、プレゼントの焼き芋を渡している。