概要
てんとう虫コミックス21巻及び、藤子・F・不二雄大全集19巻に収録「まねコン」に登場。
この片方の受信機を付けた人は送信機を付けた人がした行動と同じことをするようになる。
「まねコン」は別名である。
ストーリー
今シーズンのジャイアンズの成績が非常に悪かったため、のび太達はたるんでいると決めつけられ、ジャイアンから特訓として町内十週を言い渡されてしまった。ヘトヘトになりながらも走り切ったのび太だったが、ビリだったためジャイアンに殴られてしまった。
帰宅してドラえもんに相談するも、マラソンは運動不足解消になるからいいと思うと言われてしまう。だがビリになると殴られることも伝えると、ドラえもんは「まねラジコン」を出してくれた。試しにこれを付けてみると、ドラえもんが動くと同時にのび太も同じ動きをし始め、しまいには壁に衝突してしまった。
翌日皆がマラソンを嫌がる中のび太だけは楽しそうな顔をして、いざマラソンになると皆から散々言われたものの、ジャイアンの背中に送信機を取り付けることに成功する。これでのび太は楽にマラソンを完走することができ、代わりにビリだったスネ夫がジャイアンに殴られることとなった。だがスイッチを切るのを忘れていたため、のび太もドラえもんを殴り始めてしまった。
その後ジャイアンに取り付けたのを取り返すと、しずかに遊ぼうと声をかけたが、これから宿題をやると言われ断られてしまった。しかしその時のび太は閃いて、送信機をしずかの頭に付け、宿題を楽に済ませようと思いついた。初めは上手くいっていたものの、途中でしずかが参考書を取りに行ったため、のび太は部屋の壁に頭を打ってしまった。
するとそこにママがおやつのどら焼きを持ってきてくれたが、のび太は道具の働きによって食べることができず、道具も壊れてしまったためスイッチを切ることができず、結局ドラえもん一人に全部食べられてしまった。やっと宿題を終えたのび太は昼寝を始めようとしたが、しずかの方が体を起こして歩き出したため、のび太も再び壁に衝突したりしながらも、1階へ降りて行き、家にきていた従姉ののび枝の前で服を脱ぎ始めることとなった。
これはしずかが風呂に入るため服を脱ごうとしていたからだったが、この時しずかが送信機に気付いて窓から外に捨てたため、やっとのび太は自由の身となった。すぐにのび太はこれを回収しに行くが、先に犬に拾われてしまったことで、突然四つん這いになってしまい、足で顔をかいたり、電柱に小便をしたり、生ごみをあさったりしてしまい、恥ずかしい思いをすることとなってしまった。
のび太はドラえもんに助けを求めるが、「僕の言うことを聞かないからだ」と取り合ってもらえなかったので、どら焼きを買ってあげることを条件にやっと協力してもらえることとなった。そしてドラえもんは送信機を付けた犬を見つけ、これを回収しお礼にのび太からどら焼きを奢ってもらったが、「スイッチが壊れていたんだったら自分のを外せばよかったのに」と言うと、のび太は「気が付かなかった。教えてくれれば良かったのに!!」と泣きながら悔しがった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版が1980年11月26日に放送されたが、水田版では大人の事情でアニメ化されていない。
1980年版
- ジャイアンのせりふのうち「これはみんな、チームの全員がたるんでたからだ」はカットされている。
- 特訓の後のび太より先に空地に到着したメンバーもヘトヘトになっていた。ちなみにスネ夫は私服だった。
- 犬と同じ動きになったのび太はドラえもんの周りも回っていて、周囲にいた人々に笑われている。
- 本編終了後のショートアニメは受信機を付けた犬が手を挙げると、送信機を付けたのび太も同じく手を挙げるというもの。
余談
この道具は2008年放送の「のび太たちのアイスショー」、2024年放送の「しずかの焼きイモ交響楽」にも登場していて、この二つは共にしずかがメインの回で、実在の有名人が登場しているという共通点がある。