「あなたに秘蹟を見せてあげる」
概説
フルネームはアノニム・メレル・ランバス。
ただし、アノニムには「匿名、匿名者」という意味があるため、おそらく「本名」ではない。
宗教結社「神聖クラブ」が「完全者」ミュカレ率いるペルフェクティ教団を「諸悪の根源」「異端」として壊滅させるために差し向けた武装異端審問官。
修道服に身を包んだ細目の女性で、よく見ると頬にそばかすが浮いている。なおわかりづらいが、腰にはコルセットも巻いてある。ついでに修道服の下は生足で、攻撃によっては大胆にチラ見せもしてくれる。
神聖クラブは教団が持つ「復活の秘蹟」を狙ってもいて、異端打倒と秘蹟入手を成し遂げた場合にはあらゆる罪の放免を約束する、と謳っている。
命令を彼女に与えた「教皇」は「諸君に」と言っており、彼女以外にもクラブ信者が教団打倒作戦に参加していたのかもしれない。
基本的には「アカツキ」世界の電光機関と人類抹殺計画の因果からは外側の人間であり、あくまで完全者やムラクモが握る「復活の秘蹟(転生の秘術)」だけが狙いである。
人物
ガン=カタを髣髴とさせる「ランバス式銃術」を操る。
公式のポストカードでは、袖の下に銃弾の装填装置が隠してあるイラストが存在し、ここから逐次拳銃に銃弾を補充している。
キリスト教の修道女を思わせる格好をしていて、必殺技の名前もラテン語で「三位一体」(トリニタス)、「天使」(アンゲルス)、「十字架」(クルクス)とキリスト教風。
最終特別攻撃に至っては聖書の唯一神の名前をあらわす「神聖四文字」(テトラグラマトン)である。
とはいえ特殊技にはヒンドゥー教における「化身」を指すアヴァタールの名称もみられる。
信仰心の篤い厳正な性格で、教団の理想のために暴力も厭わない狂信的な一面を持つ。特に魔女であるミュカレには明確に敵意を向けている。
交戦者を冷たく突き放す攻撃的な言葉遣いが目立つ一方、攻撃を喰らうと「いいわ!」「その調子よ!」と声をあげるため、ドM疑惑もかなり濃厚。両刀の可能性もあるが……。『アカツキ』世界の女性キャラの例に漏れず、残念な美人と化している。
また元祖ガン=カタを忠実にリスペクトした影響なのか、射撃姿勢がかなり独特で、傍から見ているととてもユニークなダンスを踊っているように見える。
しかし彼女自身のエンディングで完全者に新たな転生先にされるシーンでは、自分が消えていく際に悲鳴をあげていた。
続編「エヌアイン完全世界」では神聖クラブの宮殿衛兵であるコンパチキャラ「アノニム・ガード」が登場する。
彼女のエンディングでは無事救出されたらしい。
キャラクター性能
不律の「一人サムスピ」と双璧を成す、アカツキの「一人STG」。
リボルバー二挺で銃撃戦を展開し、他を寄せ付けぬ圧倒的な射程を有する。
移動性能の基本スペックが高く、ダッシュや特殊技・必殺技での挙動も活かし、画面内を縦横無尽に立ち回る。
そこに二挺拳銃での射程距離も加わるため、全キャラでもトップクラスの立ち回りの優秀さを備えている。
通常・必殺技を問わず、攻撃行動のほとんどを銃撃に依存しているため、「→+A」で銃弾を逐次リロードする必要がある。銃弾はリロード1回ごとに2発ずつ装填される。
射撃一辺倒でもなく、「レバー入れ後ろ+攻撃」で肉弾戦も可能。その性能も低くないため、全距離に対応した射程で気安く付け入る隙を与えない。
特別攻撃にはリロード効果が付随しており、使用の前後で自動的に装弾数が回復する。
最終特別攻撃は特定条件で発動する「テトラグラマトン」。【特攻ゲージ3本MAX】のほかに【自身の体力ゲージが0になる】という条件で自動で発動する、いわゆる「リザレクション」系。発動すると全画面に多段ヒットする光の波動を放ち、体力ゲージを3割回復して復活する。
一方、切り返しに有用な技が通常投げくらいしかなく他の技はクセだらけ、何より防御面が紙のしなやすであるため、一発コンボを貰うと体力をごっそり持っていかれてしまう。
最終特攻もクセが強く、しかし対人戦で時間切れを見込んだ勝ち逃げに有用という関係から、常に特攻ゲージを2本前後に管理し、いざという時はわざと討たれて復活で逃げるという手段も備える必要がある。
そのため高い機動力を活かし、とにかく念入りに相手の立ち回りを計算しながら動き、自分のペースに引き込む必要のある上級者向け。
上述の通り操作関連が非常忙しいため、そういった意味でも使いこなすには熟練を要する。