アルテスタイガー怪獣イザク(イザクプラチアード)
あるてすたいがーかいじゅういざくいざくぷらちあーど
「俺ハ生キル!ガイア、俺ハ生キル!!」
第43話「銀色の眼のイザク」に登場。
アルテスタイガーという珍種のトラの細胞が破滅招来体に生体改造されて誕生した怪獣。
アルテスタイガー(アルテの虎)は、かつてアルテ平原に生息した「地上でもっとも美しい虎」と呼ばれた哺乳類だが、毛皮や薬用の骨の採集の為に乱獲され、1970年代に最後の一頭「銀色の眼のイザク」が殺害されたことで絶滅してしまった。
イザクの細胞は自然保護などを行う岩倉財団に保管されており、クローン化されて復活する予定だったが、その細胞は研究所を襲った破滅招来体によって強奪され、怪獣に改造されてしまったのである。
XIGファイターのミサイル攻撃を瞬時に回避するネコ科ならではの跳躍力と敏捷性、そして怪力を生かした肉弾戦を得意とする。口から火炎を放つ能力も持っている。生前に重油が混じった水を飲んでいた記憶が残っているため、石油コンビナートを襲撃する。
一度目の出現時にはアグルと対決したが、アグルはイザクの荒んだ心を鎮めるために反撃しなかったため、その隙に火炎攻撃でアグルに大ダメージを与え、XIGの攻撃を受けて撤退した。藤宮は当初「イザクはアルテスタイガーを絶滅に追いやった人類を恨んでいる」と考えていたが、イザク自身は同胞が滅びたことなど知らず、実際はただただ「生きたい」という本能と、それを何としても貫こうと足掻く意志のまま行動していただけだった。
その翌日、川崎石油コンビナートを襲撃し、ガイアと交戦。スプリーム・ヴァージョンとも互角に渡り合った。激闘の末にフォトンストリームを撃ち込まれそうになるが、イザクの「俺は生きる」という意志を聞いたガイアは発射を中断する。
そのままガイアと長時間に渡る肉弾戦を繰り広げたが、最期はスプリームキックに対して真っ向からキックの打ち合いを挑み、致命傷を受けて倒された。投げの鬼スプリームを逆に投げ飛ばし、かつ苦戦させた唯一の怪獣であった。
何故破滅招来体が動物だった頃の痕跡と本能を残したのかについて、XIGの石室コマンダーは、「人類も他生物に対して破滅招来体となりうる可能性を理解させようとしたのではないか」と推測した。
かつて人類が動物絶滅という愚行を繰り返して来た事に対し、人類が変わっていく為の一つの答えである、「人類は過去の過ちを痛みとして背負い続けない限り本当の意味で変わる事は出来ない」という教訓を提唱したエピソードである。
新世紀ウルトラマン伝説2003
ウルトラダンスユニット・ウルトラファンクジャムの怪獣チームの一員として「イザク・ワイルドスタイル」という名前で登場。ヒップホップが得意。