アンタッチャブル(芸人)
あんたっちゃぶる
pixivにおけるタグ登録は「アンタッチャブル」のみが圧倒的に多いため、検索・タグ付けの際は注意すること。
山崎弘也(ボケ担当)と柴田英嗣(ツッコミ担当)からなるコンビ。
人力舎の養成所であるスクールJCAの3期生同士で結成。元々高田純次に憧れてボケ志望であった柴田が、「より高田純次みたいなやつ」である強烈なボケキャラの山崎と知り合ったことでツッコミに転向する形となった。
当初、柴田は「お笑いの勉強になればいい」、「いつ解散するかわからない」という気持ちで活動していたが、ライブなどで徐々に評価を高め、本気になって取り組むようになったと語っている。
初期は先輩から勧められて「シカゴマンゴ」という名前(山崎が「シカゴ」で柴田が「マンゴ」)で活動していた。改名しようと話し合いをした際、山崎がたまたま前日に映画『アンタッチャブル』を観たことで「アンタッチャブル」というコンビ名となった。
「シカゴマンゴ」はのちにラジオ番組のタイトル『アンタッチャブルのシカゴマンゴ』として用いられている。
M-1グランプリで有名になったものの、2010年に柴田が不祥事により約1年間芸能活動を休業(詳細は当人の記事にて)。しかし、諸事情により柴田の活動再開後もコンビでの仕事はなく、以降8年10ヶ月にわたってそれぞれピンでの活動をすることになった。
コンビでの活動休止中も不仲で疎遠だったというわけではなく、時折会って一緒に食事をしたり連絡を取り合ったりしていたとのこと。
2019年11月29日放送の『全力!脱力タイムズ』にて久々にコンビ共演を果たし、活動再開を宣言。その後同年12月8日の『THE MANZAI』への出場を表明し、本格的に復帰した。
賞レースなど
1999年4月(第2回)〜2005年3月まで出演。
- 通算成績:20勝2敗(ゴールドバトラー永久型認定)
- オンエア率:90.9%(ゴールドバトラー暫定型認定)
初登場から3戦全勝→初オフエア→リベンジして8連勝→オフエア→リベンジして9連勝という経歴となっている。
2003年3月爆笑オンエアバトル第5回チャンピオン大会準優勝。
2004年3月爆笑オンエアバトル第6回チャンピオン大会優勝(プラチナバトラー)。
2005年3月爆笑オンエアバトル第7回チャンピオン大会準優勝。
2003では敗者復活枠で決勝に進出し、3位を獲得した。
2004では優勝候補と期待されており、ファーストラウンドでは700点満点中673点を獲得。 2019年大会にてミルクボーイに抜かれるまではファーストラウンド歴代最高得点だった。(審査員の人数が異なっていた2015年・2016年大会を除く。) 全審査員から95点以上の得点を獲得、更に全審査員から単独1位評価を受けた。さらに、最終決戦でも審査員7人中6票を獲得し優勝した。関西芸人でないコンビのM-1優勝は初。
また、爆笑オンエアバトルチャンピオンになってからの優勝も初であり、後にNONSTYLEとトレンディエンジェル(オンバト+に改名後)も達成した。
2019年、復活
2019年、全力!脱力タイムズの番組内において柴田がゲスト出演した際、山崎の扮装をした小手伸也と「アンタッチャブル復活」と題した漫才を披露するが、噛み合わず収録がストップ。それに言い訳をした小手に有田が憤慨し、退場させるアクシデントが起きる。
そんな微妙な空気の中で漫才を仕切り直したが、なんと小手に変わって本物の山崎が登場する。
なんとこの一連の流れ自体がドッキリであり、以降も「考えを改めた小手」として山崎が漫才の相手を担当する。これによりアンタッチャブルはほぼ10年ぶりの漫才を披露することとなった。
実はコンビ活動休止中も二人はしばしば会合を重ねており、山崎は復帰後の柴田が独力で名声を取り戻すことに期待し、あえて(メディアにおいては)距離を取っていたとされてきた。番組では現れた山崎に仰天して倒れ込む柴田、ブランクを感じさせない漫才、山崎のアドリブに笑ってしまう柴田など見どころ満載であった。
この一連の流れを知っていたのは有田、山崎の他、有田が番組の進行上声をかけていた必要最低限のスタッフ3人と番組のファンである古田敦也(有田から仄めかす程度に伝えられたという)、伊集院光夫妻(特に山崎が世話になっており、日頃から相談していた)だけであり、視聴者どころか大半のスタッフ、そして実質的な仕掛け人の小手に対しても一切事前の告知がなく、番組終了後の見逃し配信ではあまり前例のない視聴者数を記録したという。
また、復活と言ってもこれっきりではないかと言われていたが、翌日には「THE MANZAI」への出演が決定、さらに10年ぶりの新ネタを披露することも発表された。
放送を機に宣材写真も新しくし、本格的にコンビ活動を再開した。
なんらかの設定で役に扮する、コントに近いしゃべくり漫才を行う(エンタの神様では完全にコント形式でネタを行っていた)。設定自体はベタなものが多いが、山崎のアクの強いキャラクター、柴田の身体能力を活かした激しいツッコミなどが特徴。
ネタ作りは独特で、基本設定を決めた後はまず柴田がツッコミのフレーズを作り、次に山崎がそこにつながるようなボケを考える。途中途中のキーワードだけ打ち合わせるほかは基本的にアドリブであり、「キーワードを全部言うか、キーワードに戻れなくなるくらいまで脱線したら終わる」ことにしているという。「台本作っても山崎が覚えられない」(柴田)、「コントはセットを準備しておかないといけない。漫才ならステージ直前まで相談できる」(山崎)などの発言もしている。長年のブランクがありながらぶっつけ本番のコンビ復活でネタがしっかりと形になっていたのは、この「ステージ上でネタ合わせをする」ようなスタイルだったことも大きいだろう。
かつて、山崎は松本人志に憧れて「普段は無口で、時々口を開くと面白いことを言う」ようなキャラを演じていたが、素のおちゃらけキャラの自分とのギャップが激しく「生活にひずみが出てきた」という理由で、あるライブから突然今のようなキャラに切り替えたという。このキャラ変は相方である柴田にすら相談がなかったため、大層驚いたとのこと。
事務所は違うが関わりのある先輩。山崎はかつて有田哲平と同じマンションに住んで運転手をするなど半ば付き人状態だった時期があり、一時期「放送作家に転向してくりぃむしちゅーのブレーンになろう」と考えていたほど。柴田も上田晋也と「ツッコミ合戦をプライベートでやる」付き合い。
M-1には上田に買ってもらったスーツを着て出場。前述の通りコンビ復活にあたっては有田が仕掛け人として手配していた。
ブレイク前からいろいろと面倒を見てくれている先輩。伊集院の妻がアンタッチャブルを気に入っているが、伊集院曰く「俺が面白いと思った上で、カミさんが良いと言った芸人は売れる確率が高い」とのことである。山崎とは定期的に一緒に食事する機会を設けていて、前述のコンビ復活を知っていた人物の1人。
同じ事務所のコンビ名に「アン」が付く先輩コンビで、たまに間違われることがある。復活の半年後、こっちの片割れがやらかした。
かつて海砂利水魚、アンジャッシュ、アンタッチャブルの三組でユニット『ゲバルト一族』を結成し、合同ライブを開催していた。現在でも親交が深い。
同じ事務所の後輩(だがおぎやはぎの方が年上なので会話はタメ口)。M-1優勝時に柴田が着ていたシャツは、矢作兼から「俺たちの分も頑張れ」といって手渡されたもの。「金スマ」の人力舎芸人大集合スペシャルで、アンタッチャブルがおぎやはぎのネタを完コピして披露したこともある。
同じ事務所の仲間(養成所では飯塚悟志が先輩、豊本明長が同期)。飯塚はアンタッチャブルに並々ならぬ思い入れがあり、「ゴッドタン」の「柴田の嫌いなところを面と向かって言う」企画では、柴田のトラブル以降コンビの活動が止まっていることに対し「アンタッチャブルは俺の夢だったんだよ!!」と熱い説教をかました。そしてコンビ復活の際はSNSで「飯塚おめでとう」のコメントが飛び交った(実際に飯塚は「脱力タイムズ」の映像を泣きながら見たらしい)。
角田晃広は元々別事務所だったが、過去にオンエアバトルで合同コントしたことがある。
別事務所の後輩だが、柴田がABCお笑いグランプリで知り合ったことがきっかけで交流を持つようになり、共同ライブも行っている。
田渕章裕はその衣装やイメージから「西のザキヤマ」とも呼ばれており、漫才のスタイルも相まって「西のアンタッチャブル」扱いされているらしい(但し一部有識者からは劣化版扱いもされている)。
2024年時点でコンビ揃っての共演はなかなか実現していない。
「M-1敗者復活を経験」、「非関西芸人のM-1優勝」、「漫才もコントもやる」など共通点が多いコンビ。2021年には4人そろって司会をする番組「お笑い実力刃」もスタートした。その後、番組は「アンタウォッチマン」に改名した。
同じ事務所の後輩で、人力舎ではアンタッチャブルの優勝後13大会・17年振りのM-1グランプリに決勝進出した。
柴田は「ラヴィット!」で何度か共演しているものの突拍子もない彼らのボケに振り回されている(ある回では放送終了後に川北茂澄を流石に叱った)。山崎はロンドンハーツで共演した際、川北の小ボケ用小道具を全部没収させるように促した。その後、アンタッチャブルの冠番組「脂過多ブラ」でコンビ揃っての共演を果たした。