「見~た~な~」
概説
本物のアーレス
教皇シオンの末弟であり、白銀聖闘士(祭司座説が有力)。老齢の兄を補佐し、教皇職の一部を代行していた。実直な人柄で人々から信頼された。教皇職を代行する関係からか、教皇のマスクに似たマスクと法衣を着用していたが、自身には教皇の資格が無い事は理解していた。
聖闘士としての実力も水準以上と見られ、海闘士に化け正体・実力を隠していたとはいえ黄金聖闘士である双子座のサガと渡り合えるほどである。
その後アテナ降臨の前年、何食わぬ顔で帰還してきたサガを詰問したことから悪のサガに暗殺され、なり代わられる。その遺体はスターヒルに隠されており、小宇宙によって腐敗は抑えられていた模様。
容姿はストレートの長髪で老齢の兄を持つ割には若い美青年の姿をしており、何故か兄のように麿眉ではない。なお既に故人であるが故か声もない。
サガが成り代わって以降
本物のアーレスの暗殺後、疑惑をかわすべく「サガはポセイドンの動向を監視している」と偽り、サガ不在の疑念を持たせない様にする一方、アテナ降臨後、アテナを抹殺しようとするが、射手座のアイオロスに正体を見破られ、予め洗脳していた山羊座のシュラに暗殺させる。(序文はその時仮面が取れた時の再現)
以後、14年もの間を掛け、教皇を含め次々と関係者を洗脳し、着々と聖域の支配を整える。
アテナ降臨から14年後、ペガサス星矢が聖闘士の資格を得た後、銀河戦争の開幕と前後して教皇シオンを暗殺し、関係者を洗脳しただけあって、誰にも疑念を持たれる事無くアーレスの名前のまま教皇に即位。
暴力的な手法で聖域を掌握する一方、単なるゴロツキだったデスクイーン島の暗黒聖闘士共を服従、及び世界征服の尖兵として世界各地への派遣を交換条件に無罪放免と配下に置き、戦力不足の分は予め洗脳した聖闘士と、密かに養成された者を含む私兵聖闘士を使い世界征服を推し進める。この間、ギガース参謀長らを取り立て、自らの組織を固めている。
私生活は美女を何人も侍らせ、酒池肉林に耽ったり巨大な肖像画を描かせるなど頽廃したものであった。
また、秘密を知った者は良くて洗脳、最悪は抹殺されたが、ある日突然従者の一人が居なくなっても誰も不信がらなかったのは洗脳の効果と言える。
私闘を禁じた聖闘士の掟に則り銀河戦争にフェニックス一輝と暗黒聖闘士、後には私兵聖闘士、白銀聖闘士を刺客として差し向け黄金聖衣を取り返そうとするなど、教皇らしいこともやっている。
しかし、青銅一軍や鋼鉄聖闘士等の抵抗に遭い、返り討ちにされた上に、兵力を次々と失う。
序でに初期の世界征服は他の聖闘士達から観て底辺レベルの暗黒聖闘士共が成し遂げており、改めて聖闘士の戦力の高さを物語る。
詳しくは双子座のサガを参照。
教皇シオン暗殺の謎
本編では語られなかった教皇シオンの死は以下の説が考えられる。
シオンが偶々スターヒルを歩いていたら本物のアーレスの遺体を発見、洗脳が解ける。それを知ったサガに暗殺された。
が有力な説である。
余談
- 元ネタは軍神アレスであり、アーレス(Ares)という名はローマ神話だとマルスと同一視される。
- 実は連載が始まり、世界観が固まっていないままスタートした為、悪の親玉がハッキリしなかった為生まれたキャラクターで、「原作のまま展開すると星矢達の方が悪役に見える」との事で誕生した。
- 原作ではサガが教皇シオンに成り済ましている事になった為、アーレスの正体はサガと言う事になった。アニメ版初期のカオス設定の象徴の一つと言える。
- 当初担当声優は田中秀幸氏を起用する予定だったが、事情で曽我部和恭氏に交替となった。
- アーレス教皇の法衣は、もう一つの前聖戦を描いた『ロストキャンバス』において、双子座のアスプロスの法衣として登場した。
- 原作漫画版に近い世界観を描いた『セインティア翔』では、復活した邪悪なサガがパワーアップを果たし、この名で呼ばれるようになっている。
- 教皇アーレスの死後、聖域の教皇は空位が続いたが、聖闘士星矢Ω最終回にしてハービンジャーが城戸沙織から教皇に任命され、実に二十数年ぶりに聖域の教皇が復活した。