※最新刊までのネタバレ注意
ステータス
固有霊装 | テスタメント |
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伐刀絶技(ノウブルアーツ) | 無欠なる宣誓(ルールオブグレイス) |
二つ名 | 比翼、世界最強の剣士 |
概要
落第騎士の英雄譚の世界において、《最強》の代名詞を背負っている外国人の伐刀者。ヨーロッパ諸国エストニア出身で、エーデルベルク山頂付近で暮らしている妙齢の女性。
本来ならば《学生騎士》の立場にいる人達とは、戦うどころか会う事すら叶わないほど高みにいる伐刀者なのだが、ひょんな事から来日していて黒鉄一輝の前に立ちはだかる事になる。
人物
世界最強の剣士の他に世界最悪の犯罪者と呼ばれているが、本人はいたってまともな性格をした人格者で、自らの力で弱者を襲い私腹を満たす様な真似は決してしない。
ならなぜ、世界最悪の犯罪者と呼ばれているのかと言うと、世界三大勢力の二角である《連盟》と《同盟》の両軍から、非加盟国である故郷の国を守る為に両軍を相手取り壊滅させた事が起因して、両勢力から国際指名手配書を発行されただけの話である為、何かしらの悪事を働いて呼ばれる様になった訳ではない。
言うなれば、面子を潰された両勢力から報復的な意味合いを込めて犯罪者にされただけである。
世界最強の剣士として、戦闘時は威厳のある態度で人に接しつつも、その性格から相手が死ぬに値しない弱者の善人ならば、命までは取らない様に手心を加えてくれるが、無差別に人を助けるほどのお人好しでは無いので、自ら意志で闇の世界に入った者に関しては助けずに自業自得として見捨てる意志を持つ。
名実ともに剣の頂に立っている最強の人物であるのだが、剣を志した動機は意外にも意外な事にダイエットであり、子供の頃、少し太っていた体を端正する為に両親の勧めで剣術を教えていた日本人の下に預けられたら、偶然にも自身に剣才が備わっていた事が判明して、その才能を発揮し続けて勝ち続けていたらいつの間にか剣の頂に立っていたという埒外な理由で最強になった凄い人物。
女性として、何時でも何時までも美しくありたくて最強になったと言うのなら本当に凄まじい話である。
現在ではダイエット自体は完遂しているので強者としての責務に勤しんでいるが、その一方で自身がなぜ強者で居続けているのかがはっきりしておらず、一輝やステラの様に自身の騎士道をもっていない。その事を悩みに抱えていて、一輝達を羨ましがるといった年齢相応に未成熟な所がある。
また、世界最強の剣士としての顔以外にお菓子とお菓子作りを好んでいるお茶目な一面があり、オフの日はお菓子作りの勤しんでいる。そのお菓子作りの腕前は一流のパティシエ並で、作ったお菓子は甘い物が苦手な一輝から「厚い甘み」と絶賛されるほどの出来前を誇る。
ちなみに、お菓子好きは昔からで、子供の頃太っていた理由はこのお菓子好きが原因だったりする。
外見
一言で言えば『純白』をテーマにした美人であり、髪の色から肌の色の全てが綺麗な白色に統一されていて、身に纏う装いも純白で統一されている。武人らしく、体の中心に向かって収束された様なしなやかな肉付きをした肢体をしつつも、出る処はちゃんと出ている絶世の美人。
また、普段の格好のままで戦いに挑む人物が多い落第騎士の英雄譚の世界では珍しく、戦闘用の装いを用意しているのだが、肝心なその装いはメイン画像を見て分かる通り異世界ファンタジー色全開の上に露出度が非常に激しい装いという、ツッコミどころ満載の格好だった。
↑この様に、ビキニアーマーと鎧ドレスを足して2で割った様な感じのデザインの装いになっている。
別段、その様な服装はファンタジー作品では珍しくないのだが、落第騎士の英雄譚は現実世界が舞台になっているので、その浮世離れした格好は、スーツや学生服で戦う人物達と比べると明らかに浮いている。
作中ではその装いを着た姿を『戦乙女』と称されていて、それ以上の言及は貰っていない。
普段は普通にお洒落な服装をしている。
能力
『契約』を司る因果干渉系の伐刀絶技と一対の剣で戦う二刀流の伐刀者。
世界最強の名に恥じない圧倒的な剣技と伐刀者としての能力を保有しており、初登場の時点で物語が始まってから無敗を誇っていた黒鉄一輝に初めて黒星を付けたどころか、一輝が誰よりも得意としている剣技だけで圧倒して勝利を収めるといった鮮烈なデビューを果たして、読者に規格外な力を持った正真正銘の化け物である事を見せつけた。
剣技が優れているのなら、伐刀絶技もさぞ強力な代物かと思ったら、なんと伐刀絶技は強力だが使い勝手が悪く、戦闘に向かない様な代物だった(全く向かない訳ではない)。
その為、戦闘においては超常の異能である伐刀絶技に頼れず、剣技と魔力操作しか頼る事ができないといった一輝の様な圧倒的なハンデを抱えている。それほどまでに自身にもの凄い向かい風が晒されている身空の伐刀者であるにもかかわらず、世界最強の座に立っている事から、いかに剣士としての技量が凄まじいかが窺える。
その圧倒的なの強さから《連盟》と《同盟》の両勢力は前述の件で国際指名手配書を出しているにもかかわらず、完全に捕まえるのを諦めている。
伐刀絶技
- 無欠なる宣誓(ルールオブグレイス)
相手の同意を得る事で絶対に破る事が出来ない契約を結ぶ事が出来る伐刀絶技。早い話が、呪術廻戦の縛り。
戦闘中に敵対者から同意を取る真似は100%不可能である為、非戦闘時にのみ用いられる。使い勝手が悪いが、その分強力で、無理矢理破ろうとすれば心臓にダメージを負い最終的には命が奪われる仕様になっている。
- 暴力による征服(スカードオーダー)
傷を与えた相手を強制的に支配下に置いて意のままに操る事ができる伐刀絶技。
あくまで支配下に置けるのは一時的であるので永久的に操る事は出来ない。
現状、戦闘下でも用いる事ができる唯一の能力。
- 魔力集積(魔力操作)
詳しくは黒鉄一輝のリンクを参照。
一輝に伝授したので、一輝以上に使えると思われる。この技術を用いて自身の甲冑の強度を霊装並みにしている。
剣術
- 比翼の剣
自他共に認められている世界最強の剣技であり、その実態は初速、加速、終速の概念が無く、初速から最高速を出すのを旨としている規格外の代物。
初速から最高速に達している性質上、太刀筋が視えなくて、単純な軌道をした剣撃でも避けるのは非常に困難。例えるのならば、視界の前方を覆う煙の中からいきなり剛速球が飛んでくる感じだが、比翼の剣は終速までもが最高速なので、大抵の者は斬られた事にすら気付かないまま絶命する。
速いだけではなく、音が生まれなくなるほどエネルギーのロスを無くしているのでパワーも規格外であり、一度剣を振るえば空気摩擦だけで熱が生まれたり、人体を容易に斬り裂くほど大きな真空の断層が生まれたりするぐらい強大な威力を発揮する。
最高速を発揮する事に重点を置いている性質上、完全に攻撃寄りの剣技である為、分類するならば攻めの剣にカテゴラスされる。
以上の様に非常に強力な剣技なのだが、強力過ぎて咄嗟の柔軟性が欠けているという弱点があり、一度発動すれば急な減速や方向転換ができないので奇襲に極めて脆い一面がある。
余談
『最強』『美人』『優しいお姉さん』『ギャップ萌え』といった、男心を刺激する属性を沢山持っている御方なので、読者からの人気が高く、アニメ未登場ながらもピクシブで少数のイラストが描かれている。一部ではアニメに登場しなかった事を残念がる声も上がっている。
また、前述の戦闘用の装いが度々ネタの標的にされていて、やれ読者から「痴女」だとか「異世界人」だと言われており、中には剣を志した動機に因んで「痩せている事を自慢したくて見せびらかしている」と面白半分で考察するファンや、《比翼の剣》を「エクササイズ剣法」と呼んでいるファンがいる。