CV:前田健
概要
クローバータウンストリートの公園で、ワゴンカー式のドーナツカフェを営んでいる謎多き男。「ぐはっ」が口癖。ハート型のドーナツが売り。
グラサンに髭と強面だが、見た目によらず陽気で、人当たりが良い。エプロン姿がチャーミング。
本人曰く「細かい事は気にしない(大変なことも気にしない)」おおらかな性格。
タルトやシフォンが喋ったのを見ても驚くどころか平然と接し、その上で事情について一切聞かない大人の対応を見せた。
その事情もあって、地球ではプリキュアメンバー以外と交流が出来なかったタルトにとっては貴重な親友同士となり、後に義兄弟の契りまで結んでいる。
1話ではトリニティのダンスイベントを観戦していたが、ナケワメーケの襲来により逃走した。
しかし、たまに「昔の知り合い」から仕事の手伝いを頼まれて、ドーナツカフェを留守にする場面があるのだが、そのお手伝いとやらで高度な国際諜報戦に関わったり、宇宙飛行士としてロケットに搭乗したり、プロのドライバーも顔負けなカーチェイスを披露したりと、プリキュアもびっくりの能力を披露している。プリキュアの不在時に、生身でナケワメーケと互角に戦ったりもする。
ただ、特別な活躍をしている姿は街の住人にはバレないように努めており、ラブ達を初め、ほとんどの人間は彼の裏の顔を知らない。本当は何者なのかは視聴者に対しても明かされなかった。
何を言っても適当に聞こえるくらい言動は軽いが、時々ラブ達へ遠回しに助言を送ったりしており、それらは全てプリキュア達の成長に繋がっている。
実際、『プリキュアの正体がラブ達』との推論は、ミユキさんよりも早く至っていたような節があるのだが、それを口に出さず最後まで傍観者のスタンスを崩さなかった。(逆に言えば観察・監視していたとも考えられないでもない)
また、彼の作ったドーナツがウエスターを始め、ラビリンスの人々の心を動かす等、脇役に見えて実は色々と本編の中核に携わっている人でもある。
最終回ではラビリンスでの戦いから戻ったプリキュア達を、いつも通り呑気な言動で出迎えていた。
本編では一切明かされなかったが、映画版のパンフレットでこっそり「橘薫(たちばな かおる)」の本名が明かされている。
また、同映画版ではミラクルライトの解説役になったりもしている。
カオルちゃんプリキュア
第14話にて、アカルン捜索のおりにカオルちゃんに出会い、ラブとブッキーの想像で「4人目の追加戦士となりプリキュアと共にポーズを決めるカオルちゃん」が描かれている。
美希「ちょっと考えさせて…。」
時代が早すぎたようだ。
小説版
※小説フレッシュプリキュア!のネタバレ有
相変わらずドーナツカフェを営んでいる。
本作で謎が明かされるかと思ったが、警察が入場規制しているところに何かを提示してあっさり通されたり、法定速度ギリギリのドライビングテクニックを用いて、ラブを受験発表の会場から空港まで送り届けたりしている。
安定のチートおじさんっぷりを見せるが、結果として更に謎が深まってしまうと、カオルちゃんらしい活躍に終わっている。
中の人
カオルちゃんの声を担当したのは、タレント、俳優、振付師の前田健。
前田は3DCGによるダンスが初めて採用された『フレッシュプリキュア!』のED曲「You make me happy!」から、4作品・8曲のダンスの振付も担当した。
声優を担当したキッカケは、デジモンセイバーズでの出演の影響もあるとの弁である。
各方面で活躍していたが、2016年4月26日未明、満44歳の若さで急逝。
『フレッシュプリキュア!』etc.関わったシリーズの出演者・歌手・スタッフから、その若すぎる死を悼むツイートがされている。
- 梅澤淳稔(「フレッシュ…」~「スマイルプリキュア!」プロデューサー):
- 香川久(「フレッシュ…」キャラクターデザイン):
- 境宗久(「スイートプリキュア♪」シリーズディレクターetc.)
- 林ももこ(「フレッシュ…」ED歌手)
- 工藤真由(「ハートキャッチプリキュア!」ED歌手)
- 池田彩(「スイート…」ED歌手)
- 吉田仁美(「スマイル…」ED歌手)
尚、死去の少し前に、沖佳苗が個人的に開催した「フレプリ会」なる同窓会的な飲み会があり、スケジュールの合間を縫って参加していた。
逝去後に行われたフレッシュプリキュアのブルーレイボックス化イベントでは、沖佳苗がトークコーナーの際に時間を作って故人を偲んだ。
関連イラスト
関連タグ
藤田アカネ・・・初代およびMaxHeartにて、同じくワゴンによる移動販売形式の店舗を経営する人。こちらはたこ焼き屋台。
マーブルドーナツ・・・Go!プリンセスプリキュアにて頻繁に登場したドーナツ。
スタードーナツ・・・スター☆トゥインクルプリキュアの舞台である町の名物ドーナツ。