概要
『SSSS.DYNAZENON』の登場人物であるガウマとひめのカップリングタグ。
5000年前の世界で怪獣使いだったガウマと一国の姫君であるひめ。
2人は身分の差を乗り越え将来を誓い合った仲だが、ガウマは怪獣優生思想との戦いで悲劇的な最期を遂げ、ひめも後を追い自らの命を絶つ。
5000年後の世界で蘇ったガウマは、ひめから託されたダイナゼノンで新たに出会った仲間たちと共に、復活した怪獣優生思想と戦いながらひめを探すところから本作の物語が始まる。
ガウマがよく口にする「人として守るべき3つのもの」はひめから教えてもらった言葉であり、大切にしていることがうかがわれる。
本編では遂に再会を果たすことはなかった2人だが、映画『グリッドマンユニバース』では思いがけない形で再び巡り合うことになる。
ネタバレ注意!
グリッドマンユニバースショー朗読劇「5000年経っても」
グリッドマンユニバース事件で消滅したはずのアレクシス・ケリヴに似た反応をキャッチしたので調査に協力してほしいという2代目からの要請を受けたレックスは、グリッドナイト同盟と共にサウンドラスのマクスウェル・ゼロドライブによって反応があった5000年前の世界に行った。その世界はレックスがガウマとして生きた世界であり、レックスの想い人であるひめもまだ存命していた。しかし、タイム・パラドックスを起こしてはいけないという理由でひめと接触する事は許されないレックス。
ひめと従者のなみこの話ではダークンレッドスカイ王国に敗北したこの国は属国として王国の王子の顔色を窺い続けなければいけない苦渋の状況に置かれているらしい。王国の王子(ちなみに44歳のオジサン)からは「そういうお店」と見られているらしい。そんな中でひめの想い人(レックス)に関するガールズトークが始まる。しかし、その内容は「二人で鉄板焼きのお店でカウンター席に座って、二軒目はシーシャ(水タバコ)のお店に行って、いい雰囲気になりかけたのに『終電があるから』という理由でそこで終了」という酷いものだった(笑)。ひめは「22時30分に終電なんてあるわけないじゃん!秩父住んでんのかよ!」とツッコんだ(笑)。これに関してはなみこも「それはひめがかわいそう。怪獣使いって人の心が無い人が多いっていう噂、本当だったんだ」とボロクソにレックス(ガウマ)を貶した。
そんな中で姿を現したダークンレッドスカイ王国の『アレクシヤキ・ケバブ』王子は、誰がどう見てもアレクシス・ケリヴその人だった。しかし、確証がまだ得られていないという理由で手出しができないレックスとグリッドナイト同盟。アレクシヤキ・ケバブ王子はひめとなみこにセクハラ発言やパワハラ発言をかますが、これに対してなみこが「黙れトルコ料理!強い権力が無ければ女の子とまともに話せないチキン野郎が!あ、ケバブだからラム肉か」と盛大にキレた(笑)。なみこの発言に逆ギレしたアレクシヤキ・ケバブ王子はアレクシス・ケリヴの姿に変身。満を持して、ダイナゼノンとグリッドナイトがひめの国を滅ぼそうとするアレクシス・ケリヴと戦闘を開始する。
抜群のコンビネーション攻撃で一度はアレクシス・ケリヴを追い払ったダイナゼノンとグリッドナイトだったが、アレクシス・ケリヴは肉体と命を失った事で概念として存在していた。概念は倒しようがない。盗まれたダイナミックキャノンで攻撃されたグリッドナイトが戦線離脱してしまった事で心が折れかけるダイナゼノン(レックス)。その時、声からダイナゼノンの正体がガウマである事を察したひめが「しっかりしろよ!まだ負けてないじゃん!」と、ダイナゼノンを叱咤激励する。
概念は倒しようがないと弱音を吐くダイナゼノンに「概念なんてメッチャ強い力でブン殴ればいいじゃん!」とブッ飛んだ発言をするひめ。想い人から激励を受けたダイナゼノンは、全力で概念と化したアレクシス・ケリヴをフルボッコにし始めた(笑)。
2代目「そうです!古代エジプト最後の女王、クレオパトラ!邪馬台国の女王、卑弥呼!オルレアンの乙女、ジャンヌ・ダルク!カリスマモデルのみちょぱ!振り返れば、いつの時代もギャルが既成概念を壊してきました!」
…どうやらギャルの発想は世界を変えるものらしい(しかも、2代目の中ではみちょぱが歴史の偉人の女性達と同等の存在であるらしい)。とにかく、ギャルキャラである事が確定したひめのアドバイスを受けたダイナゼノンがアレクシス・ケリヴを抑え込み、そして生きていたグリッドナイトが不意打ちを仕掛けて概念のアレクシス・ケリヴを倒す事に成功した。
しかし、アレクシス・ケリヴの概念はまたどこかの世界に現れるかもしれないと危惧するナイト。そんなナイトに2代目は「大丈夫ですよ!どんな世界の、いつの時代にもギャルはいるんですから!」と言った(ギャルは世界を救う切り札なのだろうか?)。
ダークンレッドスカイ王国の王子をボコった事で国が更に窮地に立たされるかもしれないと危惧するなみこに、ひめは「みんながいるし、なみこもいる。余裕っしょ!」と明るい笑顔を見せた。恋する乙女は無敵なのである。
そして、歴史に介入した事で出てしまった影響を修正するためにフィクサービームを使用する2代目。「今だけは誰に何を言っても歴史には影響しない」という後押しを受けて、ひめとダイナゼノンは僅かな時間の中で言葉を交わす。戦闘時のダイナゼノンの言葉から、ガウマが自分に想いを寄せている事を察していたひめ。ダイナゼノンの正体が『未来から来たガウマ』である事もひめは察していた。「かつての自分は情けない奴だった」と自虐するダイナゼノンに対して、ひめは「やっぱり私が一歩踏み出さなきゃダメか」と呆れつつも、「情けなくったっていいよ。そういうとこも含めて、私はガウマが好きなんだよ」と自分の想いを素直に伝えた。それに対して、ダイナゼノン(レックス)は「フィクサービームが世界を修復するから、今日の事はあなたの記憶から消えてしまう。消えてしまうからこそ、未来の俺から本当の事をあなたに伝えたい」とひめに言った。
ひめ「どうぞ」
ダイナゼノン(レックス)『俺は…!今でも、あなたが大好きです!』
ひめ「よくできました♪」
たとえ結ばれなくても、一時の幻であったとしても、確かに想いを伝えあう事ができたレックスとひめ。それだけでも、二人にとっては幸せなのだろう。