CV:福士蒼汰
概要
劇場版『名探偵コナン 異次元の狙撃手』に登場するゲストキャラクター。
褐色肌と顔の傷が特徴的な男性。32歳。
東京の福生市でミリタリーショップを経営している日系アメリカ人で元海兵隊二等軍曹。
連続狙撃事件の最重要容疑者と思われるティモシー・ハンターを命の恩人と慕っている。
余談だが、彼の容姿は別のコナン映画に登場するテロリストの一人と似ている。
この先ネタバレにつき注意!
「ガキが‼︎最後の最後まで全てを台無しに‼︎」
真実
本作における連続狙撃事件を起こした謎のスナイパーの正体。
容疑者とされたハンターは実は過去に頭を銃弾で撃たれた後遺症で目が不自由になっていたために犯行が不可能であった。
動機はハンターの復讐であり、命の恩人であったハンターと彼の家族を破滅へと追いやった者達を次々と抹殺していた。
なお、ヨシノにスナイパーの技術を叩き込んだハンターは復讐計画と後遺症による苦痛の解放のためにあえてケビンに自身を射殺させた。
最後の標的であり、ハンターを陥れた首謀者であるジャック・ウォルツを射殺しようとしたが、コナンの妨害で失敗に終わり、怒り心頭でコナンを射殺しようとしたところを沖矢昴の狙撃を受けて負傷してしまう。
その後も往生際悪く、ベルツリータワーにいた吉田歩美を人質にして逃走しようとするが、コナン達の活躍で阻止された。
そして、犯行の過程で世良真純や鈴木園子にも危害を加えられた事で怒りが爆発した毛利蘭に叩きのめされた末にFBIに逮捕されたが、この時に泡を吹いて気絶していた為、アンドレ・キャメルが吹っ飛んだヨシノをキャッチしている(その為、キャメルがキャッチしなかったら蘭は過剰防衛になった可能性があった)。
なお、沖矢は脳幹(つまり射殺)を狙っていたが、蘭が近くにいた事で脳幹から持っていた銃に変更している(メタ的にいえば『名探偵コナン』では犯人の死が扱えない事で上記の展開になったといえるが、蘭がいなかったら早く解決した為、沖矢の狙撃を邪魔した蘭に対する批判が集まる結果となってしまった)。
また、命拾いしたウォルツもコナンのキック力増強シューズで蹴られたサッカーボールを顔面に喰らった上、事件解決後に過去の悪事が芋づる式で暴かれて法の裁きを受けた事が明かされており(園子によれば一生刑務所暮らしとの事)、結果的にハンターの無念を晴らしたと言え、ある意味では劇場版の犯人で数少ない目的の全てを達成した人物である。
元軍人ゆえの戦闘力、ハンターから叩き込まれた狙撃技術を短期間でマスター、バイクを派手に自在に乗り回したりなど劇場版の犯人では最強クラスではないかという声もある。
なお、以降の劇場版は外国人キャラが犯人になる事も増え、その場合はヨシノのように戦闘力が日本人キャラの犯人より高い事がほとんどだが、その強さはコナンサイドの登場キャラによってその強さは変化している。
ヨシノは劇場版シリーズにおいて数少ない恩人の為に復讐を代行するケースであり、今回の場合は被害者がいずれも許しがたい罪人が殆んどであり、彼やハンターの無念を思えば、同情はできる。
ただし、劇中では無関係な人間には自衛以外での被害を出さないようにしていたように見える場面もあるものの、世良に重症を負わせたり歩美を人質にしていたので評価に困る人物ではある(もっとも、これらの行動はコナンらが執拗に狙撃を妨害してきた為であり、それが無ければメインキャラ達が被害に遭うことはなかったかもしれない)。
これは、『コナン』という作品が少年誌の連載という事もあってどんな罪であっても犯人には同情しないスタンスを取っており、同情しにくいような部分も作られたと言えなくもない為、上記の蘭と同様に彼も『コナン』という作風の被害者と言えなくもない。
スナイパーという事でコナンとは遠距離での対峙となったため、劇場版では珍しく推理ショーで犯人だと名指しされる形式ではなく、コナンとFBIの連絡の中で犯人だと明かされている。
ゲスト出演者が犯人役を務めるのは福士氏が劇場版シリーズ初となった。福士氏は1993年生の公開当時20歳であり、劇場版の犯人役では歴代最年少となっている(また、『名探偵コナン』では演者の年齢がキャラクターの年齢を上回る事がほとんどの為、演者の年齢がキャラクターの年齢を下回る事は非常に珍しい)。
当然ながらキャストクレジット位置は最後である(『名探偵コナン』のキャストクレジットは原則として犯人役がトリだが、劇場版ではゲスト出演者が最後を務めることもある)。
なお、福士氏が所属する芸能事務所からは以降も何度か劇場版にゲスト出演しているが、大抵は犯人役を演じている事が多い為、メタ推理になる傾向がある(2024年時点で5人がゲスト出演しており、3人が犯人役、ひとりが組織関係者だった)。
関連タグ
名探偵コナン 異次元の狙撃手 スナイパー 復讐鬼 哀しき悪役
ブライアン・D・カドクラ:『100万ドルの五稜星』に登場したキャラ。日系アメリカ人繋がり。
ジョンガリ・A:黒幕のスナイバー繋がり。こちらはハンターと同様に目が不自由であるが、それを感じさせないほどの腕前を持つ。
相棒:日本の刑事ドラマ。本作のSeason4第5話では色々と共通点を持つ犯人が登場している。ただし、こちらの犯行動機は快楽殺人であり、犯人は最後に自殺しようとして特命係に阻止されて逮捕された(ただし、続編となるSeason5のエピソードでその犯人は別の人物に殺害されてしまった為、皮肉にも特命係の行動が原因で別の殺人犯を出してしまった)。